山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2017年08月

吾妻線は、文字通り吾妻川に沿って下る。谷は結構深く、両側に河岸段丘が発達している。中之条駅から25kmほど上流に、政治に翻弄された八ツ場(と書いて「やんば」と読ませるのは、少々強引過ぎないか?と常々感じている)ダムが建設中のはずである。
小生はダムマニアでは無いが、今後日本で、このような規模のダムはもう建設されることは無いらしいので(もう建設適地も無く、必要性も無いらしい)、一度、建設現場を眺めてみたいものである。ダムは単にコンクリートの塊じゃ無いか、と思ってしまうが、実はなかなか興味深いところがある。
コンクリートはその特性上、圧縮強度以外を強度計算に使うことが無い。引張やせん断力は、通常、鉄筋や鉄骨が担うのだ。しかし、その巨大なダムでは鉄骨や鉄筋を使うことは無い。どうやって圧縮強度以外が掛らないような構造にするかは、土木設計屋の腕の見せ所。もっと知りたいところだが、小生は構造屋でも無いので、これ以上、専門的な話を聞いてもたぶん判らないので、ここまでだ。
ビールはさっきの蕎麦屋で呑んだばかりなので、駅のKIOSKでは地酒を買ってみた。「船尾瀧」という名前のカップ酒。「船尾瀧」は榛名山の西山麓、上越線沿線にある柴崎酒造のブランド。実際に、伊香保町ある滝の名前でもあるらしい。
吾妻川を眺めながら早速口開け、口に含んでみると辛口ではあるが、酸味も程良く意外に呑みやすい。これならばスイスイ呑んでしまいそう。1本しか買わなかったことがやや悔やまれる。列車の進み具合を見ながら、チビチビと舐めることにした。

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「みどりや」で不思議な体験をした後、特に当ても無く街道(「日本ロマンチック街道」という名が付いているが、そのような雰囲気は無い)を歩き始める。日差しが強いので、日陰を辿りながら中之条町の中心街へとふらふら。街行く人影はほぼ皆無。坂道を登り切った辺り、左手に蕎麦屋と中華料理屋があったが、とりあえず通過。
右手の奥に、なにやら古風な洋館が見えてくる。看板には「中之条町歴史と民俗の博物館 ミュゼ」となっており、元々は明治18年(1885年)に建てられた吾妻第三小学校らしい。建物の雰囲気に惹かれて覗いてみたい気もするが、とりあえず今はめしだ。
さらに右手に、モダンな木造建築物が見えてくる。「中之条町ふるさと交流センター つむじ」というらしい。ちょっと覗いてみると、小洒落た土産物店やカフェ、足湯などがある。今日が月曜日のせいもあるが、地元客率100%の感じ。芝生とウッドデッキが設えられた広場で、うだうだするのも悪く無さそうだったが、とりあえず今はめしだ。
このまま更に「日本ロマンチック街道」を進んでも新たな展開は無さそうなので、引き返すこととし、さっきの蕎麦屋と中華料理屋のどちらに入ろうか、とちょっとだけ迷った挙句、「かごや」という名の蕎麦屋へ入ることにした。何となくだが、少なくとも日本国内の旅先で中華料理屋となると、何か特長とか名物料理でも無いと余り入ることは無い。最近だと、旧軽井沢の「榮林」ぐらいか。
「かごや」へ入ってみると、正面が厨房、右手にカウンター席、左手の道路側がテーブル席で奥が小上がり。客は地元の方がちらほら。普通に地元に根付いた蕎麦屋という雰囲気。これも旅の楽しみの一つかも知れない。小上がりの一番手前に陣取り、ビールで乾いたほどを潤す。ビールが益々美味い季節になってきた。
締めはもちろん、「もり」か「ざる」のつもりだが、「味噌だれぶっかけそば」なるメニューもあってややそそられる。総じて、味噌仕立ての蕎麦は有りそうで無い。カミさんが注文した。小生は、つまみにモツ煮込みを頼む。モツの香りがかなり強いので、カミさんは手が出ない。締めは「ざる」にした。喉越し、つるつる感はそこそこだが、手打ちらしさはいまひとつ。多少涼むことが出来たので、さてまた暑い外を歩いてゆくか。

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四万温泉から路線バスで中之条駅に移動。帰路は13時26分発の指定券を持っているので、また今日も中之条駅界隈で昼食をとることにした。「吾妻路」のような店はもう無さそうだし、今日も日差しが強烈なので、さしあたり駅に最も近い「みどりや」はどうかな、と覗いてみる。
入ると、左手がカウンター席、右手が小上がり(荷物がいっぱい積み上がっていて、上がり難い雰囲気)になっていて正面がテーブル席。その奥はどう見ても普通の家庭の台所のようで、しかもそこのテーブルではご主人と思しきご高齢男性がお食事中。店舗の客間と、家族の台所がくっついた、見るも珍しい構造。おやおや拙いタイミングだったか、と思ってしまうが、縄暖簾は出ているし・・・。
入ってしまった以上、ともかく注文してみよう。先ずは生ビールをいただく。これはちゃんと冷えている。突き出しには山菜(たぶん、こしあぶら)の天ぷら。なかなかだ。あとは何を食べようかとメニューを眺め、ニラ玉ください、とご主人に告げる。判りましたと奥へ下がっていくが、やがて厨房では女将さんが「バカ!」「ニラなんか無い!」「そもそもニラ玉なんて、月に一つか二つぐらいしか注文が入らない!!」などと旦那に向かって吼えている。ひー、声が大きいので我々にもしっかり聞こえちゃっていますけどー。
やがて一呼吸おいて、ご主人が戻ってきて「・・・ニラ玉はできません。」と申し訳無さそうに仰るので、それでは何ができますかと聞けば、餃子(300円)、茹でイカ(???)などとのこと。そのどちらもいただくことにした。イカはごく普通で可も不可もなし。餃子は、襞のつけ方が何となく素人っぽい。味はまずまずだが、ちょっと変わっている。どうやら、餡にニンジンが入っているようだ。
腹はまだまだ満ち足りてはいないが、また何か頼むとご主人が奥で罵倒されそうな感じもして、カミさんももう追加注文はしないつもりらしい。何れにせよ、何となくいたたまれない雰囲気になってきたので、これで出ることにした。

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