山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2017年07月

四万温泉には大小さまざまな旅館があるが、なかでも昨日泊まった「積善館」や「たむら」、「四万グランドホテル」は飛び抜けて大きい。その「四万グランドホテル」の1階に「かふぇふろれすた・はろうきてぃ」なるカフェがある。
もちろん、ハローキティには全く関心が無いが、温泉街をふらふら歩いて何処か休むところ(≓ビールも呑めるところ)が無いか探したが見つからない。結局、どうやら四万温泉に朝から開いている店(小生は半信半疑だったが、カミさんは自信たっぷり)はここ以外無いことがわかり、しぶしぶ入った次第。
チェックアウトする客がゾロゾロと出て来る正面玄関とは別に、カフェ専用の出入口がある。袴姿のハイカラさん的女性店員(給仕と呼ぶべきか)がお出迎え。窓から川面が間近に眺められので、シチュエーションはなかなかいい。
四万グランドホテルは日本で初めて(たぶん世界で初めて)ハローキティとコラボした温泉ホテルだそうで、その一環としてこのカフェができたそうだ。やっぱりというか、恐れていた通り、ここにはビールは置いていなかった。確かに、ハローキティにビールは似合わない。

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基本的に、クラシックな木造旅館が好きである。それはカミさんも同じなので都合が良い。木造三階建てなどは、見ただけで痺れる。これまでにもいくつかその手の旅館を訪れたが(最近では箱根・小涌谷温泉の三河屋旅館)、未だ泊まったことがないが気になる旅館がいくつも残っていて、ここ、四万温泉の「積善館」もそのうちの一つだった。ここの本館は、なんと元禄四年(1691年)の建築という。
昨今は、「千と千尋の神隠し」に出て来る油屋のモデルの一つとして認知されたようで(でも小生に云わせれば、宿の入り口にある、赤い欄干の橋だけが何となくそれっぽいというだけで、建物は「油屋」を連想させるようなところはない)、単に建物を見物に来る客が結構目立つ。
ところで、海外からの旅行客にとって、日本旅館はハードルが高いらしい(そんなニュースがこちら)。曰く、長期滞在に不向き、ファミリー層に不向き、ルームサービスが不十分、「夜のエンターテインメント」がない、老朽化が目立つところもある、云々。我々にとってはまことに結構なことである。今後も、海外旅行客に不便であり続けてほしい、勿論、潰れない程度に。
ここ積善館も、典型的な日本旅館のせいか、それともかなりの山奥にあるせいか、海外からの宿泊客は少ない。食堂でそれらしき夫婦一組を見掛けただけだ。本館は一般的な旅館と違って、湯治宿の雰囲気を保っていて、部屋までの案内はしないとか、布団の上げ下ろしはセルフなど、サービスは必要最低限。そのため料金も1泊2食付きで7,500円と、かなりリーズナブルになっている。料理だって十分だ。尤も、これは「本館」に限った話で、山の斜面に沿って「山荘」、「佳松亭」と別棟の建物が連なっていて、「佳松亭」では2万円は下らないらしい。さぞかし料理はそれなりに豪華だろうが、そもそも小生はそんなに量はいらないし、建物も鉄筋コンクリート造なので風情はだいぶ異なる(風呂は奇麗だった)。
本館の佇まいはまったく申し分なしだが、我々の客室あたりは一部、コンクリート造りとなっている
のが少々残念。新耐震基準への対応を余儀なくされたのかも知れぬ。一方、本館の一階にある「元禄の湯」は極めてレトロで、これだけでも来た甲斐がある。出来れば何日か湯治してみたい。

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積善館のHP: こちら

中之条駅に到着、まだ午前11時。このまま四万温泉へ直行するには早いので、中之条駅界隈で昼食をとることにした。個人的には初めての中之条町訪問。四万温泉や沢渡温泉郷の表玄関の割にはやや寂しい駅前だが、ググって見た限り、それなりに食事できるところはありそうである。
蕎麦だったら、ここが良さそうだと行ってみたのは、駅から歩いてほんの数分の距離にある「吾妻路」という店。今日は午前中からじりじり暑く、なるべく日陰に入りたい気分。開店15分前に着いた時点では誰もいなくて我々が一番乗り。ところが、開店直前には既に数組が我々の後に並んでいて、店の人に連れられてぞろぞろと店に入った段階でもう満席。開店直後に来た客は、最初から外で順番待ちという状態。田舎の蕎麦屋にしては(失礼!)かなりの人気店の様である。
店は蔵の中のような造りで、天井が高く(あれっ、あんな高いところに酒瓶が並んでる!)窓は小さめ。テーブルは無垢の分厚い板で、椅子は切り株。設えは新しいが重厚感たっぷり。先ずは、エビスビール(600円税込、以下同様)で喉を潤す。
酒肴三種(1,000円)を頼むと、厚切りの板わさとわらびおひたし、もずく酢が出てきた。もずく酢には、吾が天敵の山芋の角切りが載っていたので、カミさんに浚ってもらう。ちょっとだけもずくの表面が汚染されたが、それだけでは致死量には至らない。
さて日本酒は何にしようかとメニューを見ると、いろいろ美味そうな酒が並んでいる。そのお品書きの書き出しに「蕎麦屋は、おいしい酒と酒肴を楽しみ最後に少量の蕎麦切りで締める」とある。先代の店主が残した言葉らしい。至極名言である。蕎麦屋の店主にそう云われると心強い。未だ呑んだことがない「馥露酣」(ふくろかん)という群馬の酒を頼むことにした。どの銘柄も大盃600円、小盃400円と均一料金。折角なので大盃でいただく。「馥」とはまた難しい漢字だが、ググってみると「馥郁(ふくいく)たる香り」の「ふく」だった。まさにその名の通りだ。
つまみには、「そば屋のだし巻 二人前千円」との文言に惹かれたので頼んでみると、巨大な玉子焼きが出てきた。こんな大きさにお目にかかったことは無い。しかし、あっという間に食べきった。そして締めの蕎麦。手挽き田舎と変わりそばがセットの「吾妻路」(1,250円)をひとつ注文。意外と若い店主が持ってきてくれた。どちらもつるつるしこしこで申し分ないが、変わりそばの方が一段と喉越し佳し。人気が高い店であることは確かだ。

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大宮駅9時26分発の「特急草津31号」に乗車。大宮で在来線下りに乗ることも珍しいが、特急に乗るのもかなり久しぶり。やってきたのは651系車両。かつて「特急草津」や「特急たにがわ」は、いわゆる踊り子号にも使われていた185系だったが、いつの間にか変わっていた。
この651系は以前、「スーパーひたち」として常磐線を走っていたので、会社の出張では随分と利用させてもらった。内装も、タキシードボディーと称された、すっきり外観もそのままだが、常磐線用に交流直流両用だった電源仕様は、高崎線・上越線・吾妻線用に直流専用に変更されていると思われる。
高崎線を進んでいる分には、左の車窓から遠くに秩父の山が見える以外は、基本的に景色は退屈だ。ビールを呑みながら読書をすることになるが、何の気無しに、各席のシートポケットに入っている通販カタログをパラパラと捲る。
毎度思うことだが、いったいこんなのを買う奴が世の中にいるのか、と思うほどくだらない商品が紹介されていたりする。しかも、何年も前から変わらずに載っていたりするので、意外に根強く需要があるのかも知れないなどと感心したりして、多少の退屈凌ぎにはなる。
列車は高崎を過ぎると、榛名山と赤城山が間近に迫ってくるので、くだらないカタログを見ている場合ではなくなる。相変わらず榛名山はごつごつ、赤城山はたおやかだ。渋川駅では偶々、SLみなかみ号が停車していて、乗客がホームに出て思い思いにスナップ写真を撮っている光景に出くわす。みんな、なんだか楽しそうだ。牽引するのはD51498号機。
吾妻川沿いにうねるように進むようになると、やがて中之条駅到着。車窓の山旅はここで終了。

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週末の朝に大宮駅へ行くとなると、たいてい時間が早過ぎてKIOSKやNEWDAYS以外はまだ何処の店も開いていない場合が多いが、今日は山旅ではないのでゆっくりした時間。全てではないが、多くの駅ナカの店はもう開いている。
まだ列車まで多少時間があるので、ちょっとお茶にしようと、「エキュート」の上(「エキュート」は橋上の、プラットホームから見れば2階にあるので、3階または中3階)にある「パークサイドカフェ」へ入ることにした。
大宮駅の駅ナカ「エキュート」は、和洋菓子や惣菜・弁当の類を売る店についてはかなり充実していると思うが、軽く一杯やれる店となるとここ「パークサイドカフェ」以外には「ウィカフェ」ぐらいしかない。しかも、どちらも女性向けの内装とメニュー。オヤジ同士で入れるような雰囲気ではない。呑んだ呉れオヤジは、ターゲット客層として想定されてないのか。
大宮には日高屋がいっぱいあるのだから(なにせ本社もあるのだから)、「エキュート」にも一軒ぐらいあっても可笑しくない。そうすれば列車の乗り継ぎにオヤジ達が喜んでやってくると思うのだが、エキュートの品格にそぐわないとJRが出店を拒んでいるのかも知れない。
「パークサイドカフェ」に入ったのはまだ午前9時だが、コーヒーを飲むくらいだったら、ビールにしよう。完全オフなので後ろめたいことは全くない。若い女性店員に白い目で見られることも無い。さすがに朝っぱらは身体が乾いていることは無いので、グビグビとはいかず、ちびちびいただく。店の窓からはコンコースを行き交う客の動きが良く見える。何気にそれぞれの立居振舞を見ているだけで、これはこれで、ビールのつまみになるものだ。

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「あさぎり6号」で新宿に着いた後、今宵はアユラシが新宿まで出て来るというので待ち合わせ。多忙なこのちゃんは駅でお別れ。新宿で呑むとなると、なにかと西口が多いが、今日は東口でしかも靖国通り沿いという、滅多に来ないところだ。個人的にも、この界隈へ来るのはもう20年ぶりぐらいかも知れない。どういう経路で行くべきかすら、俄かに思いつかない。
かつて八王子に住んでいた頃は、都心に繰り出すとなると先ず新宿で、それも何かというと新宿三丁目界隈だった。TOPSがまだビルになっていなかった頃から、その辺りをうろうろしていた。とは云っても、TOPSのチーズケーキを買うことは無かった。その代わり、建て替えられた後のレストランに時々入って一杯やった。ここで、ヤシの芽を初めて喰ったのを覚えている。
ジャズライブハウスの「ピットイン」はいつの間にか2丁目に移ったが、その頃はまだ3丁目にあって、紀伊國屋書店に行った後、時々寄ってみたりしていた。やけに暗い店なので、紀伊國屋で買った本を開いても全く読めなかった。一人でやって来て、自分のへそを見るような姿で黙々とジャズを聴く輩が多かった気がする。
今回、アユラシご指定の店は、「日本料理 三平」。1階がゲームセンターの雑居ビルの6階。入ったことは無かったが、「三平」という名前は聞いたことがあった。店内を眺めてみると、「日本料理」と銘を打っているが、基本的に大衆居酒屋。老若男女が屯している店内はかなり広い。隅々まで行ってみないと判らないが、100人やそこらは充分入れそうだ。新宿の表の華やかさとは一線を画した、ディープ感が漂っていてなかなかいい雰囲気だ。窓際の席に座ると、意外に眺めが良い。歌舞伎町の怪しいネオンが目の前だ。
こんな店、よく知っているなーと感心。アユラシに訊くと、ホットヨガの帰りに寄ることがあるそうだ。また喉が渇いたので生ビールで乾杯した後は、日本酒にしよう。ここはなんと「黒松仙醸」が定番酒。実に懐かしい。信州高遠の地酒で、甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳を戸台側から登っていた頃は(つまりスーパー林道が開通する以前は)、良く呑んでいた酒、その頃の山の景色がふと蘇った。

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「ポッポ駅前屋」でのんびりしたあと、18時5分山北発の国府津行普通電車に乗る。車内は混んでいるということもないが、座席はほぼ埋まった状態。立ちんぼだが松田駅まではわずか8分。明神ヶ岳を眺めているうちに着いてしまう。松田駅18時13分着。
ここで降りる乗客はそれなりにいるが、彼らはほぼ全て小田急への乗り換え口へと繋がる地下トンネルへ向かう。我々はその流れに逆らって、西端の跨線橋を渡り、北口の改札へ急ぐ。あさぎり6号が発車する18時23分まで10分しか無いのでのんびりは出来ない。段取りが悪い駅員だと自発的にパニックを引き起こす可能性もあるので、なるべく悪戯にプレッシャーを与えないよう、気を遣っておきたいところだ。
窓口の駅員は、前回もいた方と同じ。今までは日替わりのように違った駅員が対応していたが、この頃は固定されたようだ。このひとがが常勤となったのかも知れない。我々のあとに、もう2組があさぎり6号に乗るため、同じく窓口で並んで待っている。少々イライラしている様子。やはり、まっしぐらに北口へやってきて良かった。
あさぎり6号への乗り換え時間が10分しか無いのは、我々だけであれば問題無いが、何人も並んでいる状態に遭遇したりするとかなり厳しい。10分というのはリスキーだが、御殿場線のもう1本前の普通電車となると山北駅発が17時33分。30分以上前になる。今日のように、「ポッポ駅前屋」でたっぷり呑んで喰った場合には、その電車でも構わないが、そうで無ければ少々悩ましい。ことほど左様に、このあさぎり6号はドラマが起きる可能性を常に秘めているのである。
しかし、今日も何も事件は起こらなかった。優秀な駅員が常勤となってしまうと、この乗り換えがややもの足りなく感じてしまうのは、少々残念だが、世はすべて事も無し。ありがたい、ありがたい。

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檜洞丸へ登る前は、今日はタフなコースなので「ポッポ駅前屋」に寄るような時間は無いだろうと思っていたが、山頂に着いた頃は(少なくとも小生は)ビール一杯ぐらいは呑めそうだ、と感じるようになり、ウェルキャンプ場の露天風呂に入った頃には、ゆっくりできそうだとほぼ確信していた。
既に汗を流した状態で、西丹沢自然教室BS(今は、いつの間にやら「西丹沢ビジターセンター」BSという名前に変っていた。何故いま頃になって、在り来たりな名前に変えたのだろうか?)を15時40分発のバスに乗ることが出来たのは上出来だ。
この時間のバスに乗る場合はたいてい、これで山北駅前で下車し「さくらの湯」に浸かってから「ポッポ駅前屋」で待ち合わせに一杯やり、「あさぎり6号」の時間までちょっとまったりするというのが定番となっている。今回は、上出来というか少々張り切りすぎたのかも知れない(女子連は、「ポッポ駅前屋」でゆっくりする時間を、人ゴミ檜洞丸の山頂での滞在時間にも充てて欲しかったと思っている筈だが、残念ながらそれは難しい相談だ。人ゴミは平日でもう充分ではないか)。
「ポッポ駅前屋」は3月以来の訪問(そう云えば、その時も「ポッポ駅前屋」滞在が長かった)。今日も先客は小上がりにふた組だけだったが、どちらもかなり盛り上がっている様子。山屋ではない。我々もさっそく生ビールで乾杯して追撃開始。
いつも以上にいろいろと料理をいただいたが、何故か今宵は女将が大変ご機嫌というか饒舌で、普段は声を掛けられることはまず無いのに、「美味しいいかがありますよ」とか「小あじの素揚げは如何ですか?」とか営業活動が積極的で、それに乗せられてついつい鱈腹喰うこととなった。偶にはこんな時もある。

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シロヤシオを目当てに、久しぶりに檜洞丸に行くことにしたが、どうせ山頂では人出の多さに覚悟する必要があるので、少なくとも登りは静かにいきたいと、少々ひと捻りして北尾根から登ることにした。個人的にも神ノ川流域から檜洞丸へ登るのは初めてなので、かなり期待していた。
北尾根はほぼ一本調子の尾根だが、比較的良く踏まれていて気分良く高度を稼ぐことができる。眺めは想像通りで良くは無い。シロヤシオは、多くの木々を見掛けたが花付きが悪いか、蕾のままのものが多く、少々タイミングが悪かったようだ。また次の機会としよう。
コバイケイソウの群生が目の前に現れると山頂。思ったとおりの混雑ぶりで、腰を下ろす場所が見当たらない。コバイケイソウを踏まないように柵が施されているが、その柵を跨いで現れた我々は、明らかに異端者だ。
大笄、小笄を越えて犬越路に向かう尾根は変化に富んでいて、なかなかハードワーク。用木沢出合まで下るとホッとする。しかし、バスの時間を考えるとそうのんびりも出来ない。15時10分のバスに乗ろうとすると、30~40分ぐらいしか余裕が無さそうだが、なんとかウェルキャンプ場の風呂(540円)に入れるか。
もちろん、カラス並みの小生は余裕を持ってひと風呂浴びて(露天風呂はいい具合だったが、内風呂は猛烈に熱くて、危うく火傷するところだった)、かつ売店でビールをゲットし、川のせせらぎを眺めつつぐびぐびやって、まったりすることができた。女子連もそれなりに日頃の訓練の成果があって、ビールを買うぐらいの時間は確保できた。
なかなか歯応えがあるコースだったが、結局のところ予定通りにトレース出来、狙い通りのバスに間に合ったので、極めて充実した山行となった。

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「面白い店があるから行ってみない?」と誘われたので、会社帰りに3人で寄ってみることになった。場所は、アパホテル東京ベイ幕張の中。かつて幕張プリンスホテルだった頃も、アパホテルに変わってからも、建物に入ったことが無く、今回が初めて。
入ってみると、旧幕張プリンスホテルだけあって、内観はちっともアパホテルらしくない。目指す店は、建物の大きさ、ロビーの吹き抜けの高さから較べると、ちんまりしていて目立たないが、席数は25席とまずまずの大きさ。
この店がどう変わっているかというと、つまみが全て缶詰であること。以前、練馬にあって、今度覗いて見ようと思っているうちに閉店してしまった。ここ海浜幕張の店は、それと同じ系列だと思われる。
店員に、初めてだと云うと、ここのシステムを教えてもらう。棚にずらりと並べられた缶詰の中から、気に入った缶を選び出しレジに渡すと、開けられ温められて出て来るしくみ。様々な缶が並んだ棚を眺めるだけでも結構、楽しい。
まず小生が選んだのは、「たこ焼き」。缶詰としてはおよそ有り得ないシロモノなので、どんな姿で出てくるか、興味津々。ほかの人は、さば缶(これは普通)とチキンサンバル缶(インドネシア辺りにありそうだが、日本では見掛けない)をオーダー。
缶詰は本来、缶詰にする段階で調理される(例えば、さば缶では生さばと調味料を入れ、密封し加熱される)訳で、たこ焼きの場合「生」で缶詰に入れる訳にはいかず、既に調理済みのシロモノを入れて、再度調理されることになるはず。出てきたものを見てみると「たこ焼き」らしきものは3個入っていたが、案の定、2度の加熱(しかも2度目は必然的に圧力釜で煮るのと同じ処理)を経ているのでかなりぐずぐず状態、本来のたこ焼きとは似て非なるものが出てきた。流石に洒落が過ぎるようだが、話の種になるし、一応、つまみにもなる。
その後で頼んだ「出汁巻き玉子」は、形はちゃんとしているが、水浸しになった甘くないカステラのような歯ざわり。これも話しの種にはなるが、それだけのものだった。しかしなんだか、楽しいのは間違いない。次回は棚にあった、あざらしの缶詰でも喰ってみるか。

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「リバティけごん40号」は18時15分、黄昏時の浅草到着。とうきょうスカイツリー駅(かつての業平橋駅という名前の方が数段、粋だと思うが・・・)を過ぎて隅田川を渡ると、ああ、もう浅草に着いたか、と微かな旅愁を感じる。川面に屋形船でも浮かんでいると尚のことだ。この頃は、スカイツリーという大きな目印が出来たが、浅草の景色に馴染むまではまだ時間が必要だと思う。
今宵は早いうちから、浅草へ行くのであれば、ほぼ1年ぶりに「水口食堂」を覗いてみるつもりだった。もちろん、浅草には食事処は数多あるが、生粋の居酒屋は意外に少ない。そもそも「水口食堂」も居酒屋ではない。大衆食堂である。それでも、如何にも浅草らしい雰囲気を漂わせているので、個人的にお勧め。連れの3人も、浅草で呑むことは少ないだろうから、特に異論は出なかった。
1階はそこそこ客が入っていたので、2階へ通される。こちらはテーブル席も小上がりも疏らだったが、女性店員(エスパー店員はこの子だった・・・!?)が我々のなりを見ると、小上がりへどうぞ通され、有り難くリュックサックを置かせてもらう。
腰を落ち着かせたら、生ビール(中ジョッキ580円税込、以下同様)で乾杯。さてつまみは、何にしようか。ここ程、メニューが充実した店も少ない。少なくとも浅草では此所が一番。小生はまず、この店の名物である、いり豚(580円)を注文。皆さんもお好きなのをどうぞ、と云っても頼んだのは、栃尾の油揚げ焼き(380円)に厚焼き玉子(530円)。それって、普通の居酒屋と同じじゃん、ということで、その後に野菜炒め(580円)、揚げ出し豆腐(480円)、焼にしん(530円)、自家製ポテトサラダ(380円)、豚肉生姜焼(630円)、あじフライ(480円)なども注文。んー、それでも皆さん、なかなか普段喰っているものから離れられないもんだなー、と妙に感心した。

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今回は図らずも、行きも帰りもつい先月の21日に営業運転を開始したばかりの新型特急リバティに乗車することになった。リバティ(Revaty)は、VarietyとLibertyの造語とのこと、そんなことはどうでも良いが、やはり新しい車両は気持ちが良い。シートは江戸小紋のような藍色柄で和のテイスト、海外旅行客を意識しているものと思われる。
和尚は、東武日光駅前の土産物屋で、湯葉とヤシオマスを仕入れてきた。ヤシオマスは冷凍庫に入っていた土産用のシロモノだが、和尚が「電車の中で食べたい」と我が儘を云ったら、女将が「ようござんす」と請け合い、一生懸命解凍してくれた。
調べてみるとヤシオマスは栃木県水産試験場が開発した魚で、肉の色が県花のアカヤシオに似ているため命名されたとのことだが、さっきまで見てきたアカヤシオはピンク色掛かっているのに対して、こちらはどうしてもオレンジ系に見える。うーん、ちょっと無理矢理な感じ。そんなこともどうでも良いが、味は申し分なし。舌に蕩ける。
ヤシオマスはニジマスの三倍体。生殖能力がない分、大きくなり続けるため、食用としての価値が高くなる訳だ。長野駅前の「大久保西の茶屋」で喰った信州サーモンも、ブラウントラウトとニジマスの三倍体だった。一般に淡水の魚は小さいが、三倍体を使うことで商品価値も上がるということで、この頃の流行りなのかも知れない。
対して、小生が持参した酒は飛良泉山廃純米マルヒNo.77という、秋田の酒。かなり酸味が勝っているが、生酒のフレッシュ感も相まって、意外に呑みやすい。これならば、ヤシオマスや湯葉とも合う。今回は、滅多にないリッチな帰路となった。


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日光の山に登るとき、決まって利用するタクシー運転手の横山さんは、話の種として、神橋の前を通るときにいつもこの修繕費用に幾らかかったのかを客に尋ねる。思い描いた数字に、さらにゼロを一つつけると正しい額になる、と仰る。なおちゃんも小生も常連なので、最早我々に同じ質問はしないが、今回は和尚も居たので嬉しそうに質問していた。正解は8億円。たしかに高いけど、世界遺産が8千万円じゃちょっと安過ぎる気もする。
「やしおの湯」で温まったあと、横山さんの車で東武日光駅前へ移動。駅に近い「米源」という酒屋で降ろしてもらう。ここは造り酒屋ではなく(かつてはそうだったらしい)、普通に地元の酒屋なのだが、地酒が無料試飲が出来るという有り難い店。
女将さんと思しき店のひとが出てきた。さっそく、「きざけ日光誉」、「純米吟醸東遊」、「柏盛生原酒」と、端から試飲させてもらう。女将さんは、接客に出てきた割りには無口で、酒の説明は一切なし。尤も、試飲している最中にくだくだ説明されるのも有り難迷惑。無口な女将の方が、利き酒の集中できる。
ひと通り呑んだ結果、「柏盛生原酒」が一番口に合う感じだったが、ちらりと値札を見ると四合瓶で3,250円と、ちとお高い。すると「柏盛原酒」の方が1,800円となっていたのが目に入り、「これも試飲させて下さい」と頼むと、「柏盛生原酒」に較べやや世間ずれした口当たりだが味はまずまず。これでも良さそうだと思い、「こっちをください」と云うと、やっと「1,800円です」としゃべった。
「米源」を出た後、皆さん思い思いに駅前の土産物屋を物色。小生の食指はもう動かないが、ふと見ると、いつのまにか和尚が「さかえや」の前で、ベンチに座ってお茶を飲みながらゆばまんじゅうを喰っていた。

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旧イタリア大使館別荘を出た後、立木観音まで移動。まだ雨は降り続いている。途中、同じく有料で開放されている旧イギリス大使館別荘を外から眺める。此方は黒壁でかなりシックだが、やはり和のテイストも感じられる。立木観音に着いたが、500円を払って拝観する気にもならず、土産物屋を物色しながらタクシーを待つ。
当初はレイクサイドホテルにある「湖畔の湯」に入る予定だったのだが、ホテルがリニューアル中とのことで、やはり「やしおの湯」にやってきた。此所来るのは、アカヤシオかシロヤシオが咲いている季節ばかりだが、今年もそうなった。
今年は、昨年よりはアカヤシオの開花が遅かったようだ。毎年、咲く時期は意外と変動する。開花期間が短いアカヤシオはかなり難敵。満開に当たったら其れこそ僥倖と呼ぶべき。今年は何とか目にすることが出来たので佳しとすべきだろう。
ここ「やしおの湯」は団体ツアーのコースに組み込まれているらしく、今日もそのようなバッジをつけたグループを見かけたが、洗い場が渋滞するほどではなかった。何れにしても賑わいぶりは相変わらず、たいそう繁盛している。
一方、休憩スペースはそれ程ツアー客がいる訳ではない。バスの時間を気にすることになるので、そこまで寛ぐのは難しいのかも知れない。1年前とちょっとテーブルの配置が変っていた。食事処の券売機で生ビールと焼餃子を購入。いつも、「餃子はビールと一緒にしますか?」と訊かれるが、つい、ビールの魅力には勝てず、「別々で良いです」(つまり、「早くビールを呑ませてくれ」)と答えてしまう。それでも餃子が来る頃にビールがなくなってしまっては元も子もないので、ちびちび意地汚く呑むことになる。

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今日は朝から本降りの雨。こんな天気じゃ、山もないだろうと思っていた者も居たようだが、雨で身の危険を感じることがない限り、ヤメはない。折角のオフでもある。晴れの山や曇りの山に限らず、雪の山も、雨の山もそれなりの風情があるし、悪天だと静かな山を楽しめるメリットもある。
尤も、雨天でも予定通りに登るかどうかは別。今回は、社山を登るつもりだったが、眺望が良い山にわざわざこんな天候で登るのは、さすがに酔狂が過ぎるので、半月山まででやめにしてあとは適当に観光でもして帰ろうと、予定通り東武特急に乗る。今回は、先月デビューしたばかりの東武特急500系「リバティ」に乗車。東武が社運(?)を掛けて導入した新型車両。今後しばらく、様々なシーンでこの車両を目にするはずだ。
いつものタクシー運転手横山さんも、本当に我々がやってくるのか気を揉んだようだ。こんな天気でもやってくる我々は、上玉のお客だろう。タクシーで半月山第1駐車場まで一気に登る。当然かも知れないが、誰もいない。これで、今日の静かな山は約束された。
思ったよりも気温が低い。手袋を持ってこなかったので失敗したかと思ったが、そう思ったのは身体が温まるまで。何とかアカヤシオを愛でることができたあとは、中禅寺湖畔を周遊。こんな天気でも、釣師は意外にいる。山屋よりも釣屋の方が、天候に無頓着のようである。
旧イタリア大使館別荘に立ち寄る。我々はずぶ濡れ状態だったが、日光博物館の女性職員が二人、手持ち無沙汰だったようで歓迎された。立地も良くて素晴らしい眺めだが、和の建築材を巧みに使った洋風建築がなかなか素晴らしい。これは、確かに日光が誇るべき遺産である。
中禅寺湖畔には、かつては28ヶ国の大使館別荘があったそうだが、今はフランス大使館とベルギー大使館の別荘だけが現役だそうな。何故、イタリアは手放したのだろうか。財政危機の影響だろうか、などと思いを巡らせつつ、ゆっくりとコーヒーを飲んで暖まったので、ちょっと後ろ髪を引かれつつ別荘を後にした。

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月いち居酒屋ツアー。今回は7人の大所帯で、新橋の「サカナヤ オアジ」に予約。ここは富山の食材をウリにした居酒屋。この頃なんとなく、青森や山形など、郷土料理を食べさせてくれる居酒屋が続いていて、この店もその流れで注目してみた。
最近、新橋駅の浜松町寄りガード下が再開発され、この店もこの頃出来たようである。是非、神田の「大越」の様な、ガード下老舗店になるまで頑張ってほしい(さすがに老舗になった姿まで見届けられないのが残念だけど)。
先ずは生ビール(500円税別、以下同様)をもらうが、何かのキャンペーン(開店キャンペーンか?)をやっていたのか、若い女子店員が「一杯目はタダです!」と太っ腹。他の連中は既に焼酎に移行済み。頼んだのは黒霧島ボトル(2,800円✕3本)。呑み方は氷セット(200円/人✕7人)で。小生は、ビールの後もニッカリッチブレンドハイボール(530円)を一杯。他に、日本酒の苗加屋(のうかや)(700円/1合)を頼んだ方もいた。これはコクも旨味もキレもある富山の酒。
つまみには、カツオのたたき(850円✕3皿)、ポテトサラダ(480円)、牛すじ煮込み(600円)、つくね串ブラック(3本390円✕2皿)、鶏皮串ブラック(3本390円✕2皿)、富山ブラック唐揚げ(650円)、ハムカツ(550円✕3皿)、富山ブラック焼そば(750円✕2皿)、白海老唐揚げ(900円✕2皿)、ホタルイカ天ぷら(700円✕2皿)を注文。「ブラック」と云う詞が連呼されたが、胡椒がたっぷり利いた一品。富山のご当地グルメかどうかは判らない。
しめて28,780円。こんなに呑んで喰って一人あたま4,111円だが、遅れて来た人もいるので「4,500円徴収~!」と皆さんに告げると、もうだいぶ気が大きくなっているので、5,000円札を出して「釣りはいらない」と太っ腹の方もいる。おかげ様で小生の支払いは2,000円程度となった。皆さんに精一杯呑んでもらうと、自然と幹事は役得にありつける。ごちそうさまでした。

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大宮駅15時02分到着。さて、いつものように途中下車。相変わらず大宮は人が多い。駅のコンコースを雑踏に揉まれながら歩いていると、ついさっき、魚野川流域の田園風景のなかに身を置いていたのが幻のよう。
こんな時間だと、やはり入れる店は限られている。今日は迷わず「いづみや」だ。そうとなれば、今日は4人なので「本店」の方に入って、一番奥のテーブル席に収まろうと考えていたら、生憎一杯だった。残念! しからば「第二支店」を覗くしかない。
こちらもそれなりに混んでいるが、丁度目の前の席が空いたところだった。ここはいつぞやも座ったことがある席。そう、「えびすや」のご家族の隣に座った時と同じ席。そう云えば、その時も今日と同じ5月5日だ。奇しくも2014年5月5日以来、丁度3年ぶりに「第二支店」に入り、しかも同じ席に座ることになった。5月5日は、今後「いづみや第二支店の日」として定着するかも知れない。
それはさておき、座ったら先ず飲み物を注文しよう。浦佐駅でも、新幹線でもビールを飲んだのに、今日はやっぱり陽気が良いので、またビールが呑みたくなる。それでも爽やかなので、入口が開けっ放しでも暑くはない。暑くもなし寒くもなしの丁度良い季節。
一年でこんな時期はあっという間に終わってしまう。もうすぐに最高気温が30℃ぐらいになってしまうだろうし、その後は鬱陶しい梅雨。今のこの瞬間は貴重。この頃、益々そう思うようになってきた。しかし、そんなことよりも酒だ。つまみだ。
つまみは、しゅうまい、ハムカツ、レバニラ炒め、梅きゅう等々、この店の定番メニューを注文。どれも安心の味。ここは俗世間のオアシスだ。

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浦佐駅のコンビニ(NEWDAYS)で、車内で呑むための缶ビールを購入。流石に、ご当地ビールであるエチゴビールを売っていた。折角なので、レッドエール(IBU25)を購入。ピルスナーに比べると苦味がやや弱いが、香りは此方の方が高い。個人的にはかなりお気に入りのビールである。
コンビニでは、山菜も売っていた。この時期に越後の山に来るときの楽しみの一つは山菜である。今回も、4年前に六日町に来たときと同様(そのときの記録はこちら)、木の芽(あけびのつる)を買うことにした。これはなかなかの珍味だと思う。極めて季節限定なので、本当にこの時期しか手に入れることが出来ない。食べ方はシンプルイズベスト(こんなサイトを見つけた。次回はこれを試してみたい)。
今回は、湯掻いてからサラダドレッシングで喰ってみた。シーザースサラダ用ドレッシングとの相性はグッド。カミさんはちょっと摘まんで「苦い」と云ったきり手を出さなかったので、仕方なくというかこれ幸いと、小生が残りをすっかり平らげた。日本酒のつまみとして喰ったが、きっとキリリと冷やした白ワインとも相性が良さそうだ。もう来年が待ち遠しい。
浦佐駅13時55分発、E2系のとき322号に乗車する。5月5日ともなるとリターンラッシュかと思いきや、浦佐駅からの乗客は疎ら。今回は、事前に切符購入してあったので、指定駅車両へ。もちろん、指定席はそれなりに席は埋まっていたが、自由席車両がどうなっていたのかは判らない。
席に着いたら、さっそくレッドエールを開けるが、車窓の外はずっとトンネルの壁しか見えない。越後湯沢前後でちょっとだけ雪山が望めるだけで、その先は再びトンネル。上越新幹線は、眺めという点ではいまいち。そうこうしているうちに関東平野に出て、あとは単調な風景ですぐ飽きる。もうこうなると早く大宮へ着かないかな、今日は何処へ寄るかな、ということばかり考えてしまう。大宮の居酒屋に寄りたくなるのは、上越新幹線の単調さと因果関係があるかも知れない。

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越後ワイナリーから浦佐駅までは、タクシーでワンメーターの距離に過ぎないが、もうしっかり良い気持ちになっているので、やっぱりタクシーを呼ぶ。車窓から、浦佐駅のすぐ手前に、とても立派な田中角栄の銅像が見えた。少々時間もあったので、わざわざ見に行ってみた。
説明によれば、約6.5mの台座に約3.4mの像が立っている。こんなにも台座が高いのは、やはりここが豪雪地帯で、田中角栄センセイの像が雪に埋まってしまうのは忍びないと、後援会の方々が考えたせいかなと邪推する。
しかしこの銅像にはもうひとつ、変わったところがある。屋根がついているのだ。それも、車のガレージのような、如何にも後からとって付けた様な屋根。屋根が付いている銅像は、たぶん初めて見た。少々、異様な光景。調べてみると、銅像が建立された後にかの娘の田中真紀子が、おとうちゃんの頭に雪が積もるのは可哀想だ、とごねたらしい。こうして、かくも珍しい銅像となった訳。
浦佐駅に着いても、まだ少々時間がある。こういうときは、出来れば何処かのカフェでビールぐらい呑みたいところだが、残念ながら駅の外にも中にも何にも無い。
浦佐駅を利用する客は、地元の人以外には、我々のように只見線を利用する観光客ぐらいなのだろう、駅構内はだだっ広さばかりが目立つ。利用客が多ければ、このようなスペースには土産物屋やレストランがあるはずだ。しかし、あるのはちっぽけなコンビニと待合室だけ。
やむを得ず、コンビニで缶ビールを買って、コンビニの裏にあったテーブル(荷物置き場?)で一杯やった。買ったビールは「新潟に乾杯」と書かれたキリン一番絞り。なんだかそのロゴが物悲しい。

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昨日一昨日に引き続き、今日もまずまずの天気。只見線で小出駅に着いたあとは、上越線への乗り継ぎがタイムリーではないため、タクシーに乗って移動。車中から、常に越後三山、特に八海山がよく見える。今日はまったくの観光モード日。小生は、ただ付いて行くだけである。
もう、ゴールデンウィークも終盤。既に昼過ぎの上り新幹線の指定を取ってあるので、そんなに多くは時間が無い。目当ては浦佐駅に近い「越後ワイナリー」。新潟県にも少ないながらワイナリーが数ケ所あるが、ここはそのひとつ。この辺りはたっぷり雪が積もる筈なので、そんなところでもブドウ栽培ができるとは少々意外な気がする。
場所は公園の一角のような、閑静な場所。東側には田圃が広がり、その奥には越後三山が目の前に見える。辺りにはぶどうの木は少々あるが、畑というほどではない。どこか別の場所なのだろうか。わずかにある、垣根状に手入れされたぶどうの木の脇には、変わった形をしたアンテナのような柱が等間隔に立っている。もしかすると、これが雪囲い用に使われるのかも知れない。
建物に入ると、1階が売店、地下階が醸造所となっている。地下階には雪室が設えられていて、ワイン熟成庫に冷気が送られるようになっている。云わば、雪を資源として利用しているというわけ。同じような設備は、八海山の醸造所でも見たことがある。
ワインのテイスティングは無料。いくつか試飲したが、気に入って買ったのは、キュベ越後カベルネプライベートリザーブ2013(2,160円税込)。渋みと酸味のバランスが程よい感じ。
試飲のあとは、併設されているレストラン「葡萄の花」でランチ。そこそこ客が入っている。窓の外にはやはり越後三山。小生はやっぱり先ず生ビールだが、皆さんは最初からワインで乾杯。頼んだのは越後シャルドネ2013(3,000円税別、以下同様)。つまみは、きんちゃんハム工房のソーセージ盛り合わせ(1,200円)、越の鶏スモークチキンのサラダ(750円)、牛ハラミステーキ(???円)、イタリアンミックスピザ(1,100円)、ガーリックポテト(550円)、エスカルゴブルゴーニュ風(1,000円)を注文。さすがにどれも、ワインに良く合う。大満足の越後ワイナリー訪問となった。

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