山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2017年06月

「龜屋一睡亭」のうなぎですっかり満足したあと、御徒町界隈をそぞろ歩き。さして購買意欲を駆り立てるようなものは見当たらない。アメ横センターの地下に行ってみる。ここは知る人ぞ知る、アジアの食材マーケット。中国系食材店や、タイ等の東南アジア系の食材を扱った店もある。魚屋や肉屋もアジアンテイスト。何故か、純日本的な店がない。
いろいろ気になる食材があったが、結局買ったのはマコモダケ(1kgぐらいで1,500円)。この頃、これに嵌まっている。独特の食感と、トウモロコシのような甘さが癖になる。日本では秋が収穫期だが、ここでは年中売っている。産地は何処か判らないが、たぶん東南アジアなのだろう。焼いて醤油をかけて喰うのが、とにかく堪らなく美味いが、もちろん中華料理にも合う万能野菜なのである。
喉が渇いたので、何処かに寄りたくなった。カミさんは立ち呑みはいやだというので、ガード下に近い「地魚屋台 浜ちゃん」を覗いてみると、道路にせり出した縁台が空いていた。ここは時々、入ることがある。真っ昼間からやっている店なので、重宝している。
この時間でも、既にかなり盛り上がっているおやじグループが居るかと思うと、若いカップルが静かに呑んでいたりと、かなり様々なタイプの客が呑んでいる。
ラムハイ(390円税込み、以下同様)を注文。つまみには塩キャベツ(180円)。ぐびっとやって一息つくと、いつの間にか空模様が怪しくなり、忽ち夕立。傘を持たない道行く人たちが足早に駆け抜けていく。我々のテーブルも雨を避けきれないので内側のテーブル席へ待避。向かい側のジーンズショップは、ビニル屋根の其処此処に穴が空いているようで、店員が特に慌てた素振りも見せず、小さなバケツを屋根の下にセットしていて、その一部始終を飽きもせずに観察した。

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国立西洋美術館内の「カフェすいれん」でビールをちびちびやっていたとき、そろそろ昼飯時。さて何を喰おうかと考えているところで、カミさんが「うなぎ」を喰いたいと。個人的には半年前、沼津アルプスの帰りに三島のうなぎを喰って以来だが(そのときのレポはこちら)、カミさんとはもう、かれこれ1年前以来だ(そのときのレポはこちら)。もちろん、うなぎに異存があるはずもなく直ちに同意。
この上野界隈でうなぎと云えば、一にも二にも「伊豆栄」が思い浮かぶが、もう何度か入ったことがあるので、それではちと新鮮味が足りない。折角なので入ったことがない店にしようと、Google Mapでちょいと検索。すると見つかったのが「龜屋一睡亭」なる店。下町風俗資料館のすぐ隣。もちろん入ったことはないが、そう云えばそんな名前の店があったなと、なんとなく記憶にある。
すっかり葉桜が茂った上野山の坂をぶらぶら下って、不忍下へ。雑居ビルの1階に「龜屋一睡亭」はあった。商売敵たる「伊豆栄本店」の斜向かい。「伊豆栄本店」に負けず劣らず高級感が漂うエントランスだが、何とかなるだろうと入店。昭和25年創業と云うからもう老舗だ。この店は、静岡県大井川町の伏流水で育てた『霜降りうなぎ』を使っているとのこと。どう違うのだろうか。
店内は細かく仕切られていて全貌は判らないが、たぶんいくつか個室があるのだろう。予約なしの我々は1階の広間。席に着いたら、まずビール(サッポロ黒ラベル大瓶700円税別、以下同様)。つまみには、前菜盛り合わせ(1,500円)、鰻ざく(1,600円)、白焼き(3,100円)を注文。「伊豆栄」と比べても遜色ないお値段。自然と食べ方がゆっくりになる。白焼きにはやはり日本酒だ。そして〆はうな重(松3,600円)を二人でシェア。ここは松が一番安く、次が竹。うなぎは脂のノリは低いように思われる。タレは比較的さっぱりした感じで、「伊豆栄」とちょっと違う。などと、そんなことはちょっとだけ考えるが、もうあとは無心になってうなぎを頬張るだけ。至福の時間だ。

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せっかくのゴールデンウィーク、カミさんとちょっと上野に出て、国立科学博物館にやってきた。ここに入るのも随分久しぶり。たぶん、恐竜展以来。今日の目当ては、大英自然史博物館展の目玉、始祖鳥の化石である。この頃、鳥は恐竜そのものだと学んだので、始祖鳥の存在価値は多少薄らいだような気がしないでもないが、それでも飛び切り有名な化石であることは間違いないだろう。
大英自然史博物館に対する予備知識は乏しいので、その他に見るべきものが何か良く判らないが、ドードー鳥の化石と復元像は一見の価値があるかも知れない。近くに展示してあったモニター画面ではドードー鳥の再現動画が再生されていて、ドードー鳥の歩き回る姿はなかなか興味深かった。
もう一つ、ネアンデルタール人のゲノムにはちょっとびっくり。そんなものが残っているとは知らなかった。そのうち、ネアンデルタール人のクローンが生まれる日も来るのかも知れぬ。
ちなみに、大英自然史博物館展の展示は、再現動画以外は全て撮影OKだった。あとの展示は特に気を引くものがなかったせいか、鑑賞自体はあっという間に終わった。これで昼飯にするには早過ぎる。ついでに、隣の国立西洋美術館で開催していたシャセリオー展にも入ってみることにした。
絵の解説から、ギュスターブ・モローが描くサロメの立ち姿が、シャセリオーの絵をヒントにしていたとは知らなかった。それだけでも鑑賞した価値があった。
一気に2つの展覧会を鑑賞しのどが渇いたので、国立西洋美術館内にある「カフェすいれん」に入る。館内といってもここは展示室の外なので、入場券なしでも入れる。店内からは中庭を眺められる配置。これで中庭に池でもあって、すいれんがあれば出来過ぎだが、さすがにそうはなっていない。それでも、中庭に植えられた木々を眺めながら呑むビールは、なかなかリッチな気分にさせてくれる。

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カフェすいれんのHP: こちら

「ビア・カフェ・バテレ」でなんだかんだ2時間ぐらいまったりして、もう既に山の中にいた時間よりも、ビールをちびちび呑みつつ、うだうだしている時間の方が長くなったが、それでもまだ午後3時。ちょっと早いが、今日の打ち上げ(反省会?)は久しぶりに立川へ出ることにしようか。かれこれ半年ぐらいご無沙汰だ。
奥多摩駅15時8分発に乗り、立川16時16分到着。この時間だと、入れる店は限られている。北口へ行くか、南口へ行くか。手短なところで、北口駅前の「酒亭 玉河」を覗いてみると案の定、満員御礼。相変わらず、ここは競争率が激しい。
このまま北へ向かうと、だんだん駅から離れ候補店も疎らになるので、一転、南口へ向かうことにした。覗いたのは「だるま」。こちらもかなりの賑わいだったが、上手い具合にテーブル席が空いていた。いつのまにかもう、3年ぶり(前回はこちら)。ここの佇まいはちっとも変わっていないが、見慣れない女性店員が増えたようだ。
さて席に着いたら、もうビールは間に合っているので、日本酒にしよう。この店の酒は国盛(380円)。飽きの来ないすっきり辛口系、酔うほどに良さが判る酒という感じだ。つまみに今日は、馬刺しに梅きゅう、かしら、ささみ。
今日は、目当ての倉戸山に登れず、奥多摩湖の目と鼻の先でまさかの敗退となったが、締め括りに我々とっての原点とも云える「だるま」再訪ができたので、たいして残念な気分はない。今日も好日。

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とりあえず「丹下堂」で(大してかいていない)汗を流し、鹿肉焼きでビールを呑んでまったりした後のこと。今日は早い時間にさっさと敗退したこともあって、多少の後ろめたさに目をつぶれば、陽気が良いのでまだビールが欲しい。3人で鹿肉一皿だけしか喰っていないので、腹もまだ余裕たっぷり。そこで、バスで奥多摩駅へ移動したら、電車は後回しにして「ビア・カフェ・バテレ」に入ることにした。
「バテレ」は2回目の入店(前回はこちら)。バスを降りて1分後には店の前に立てるという、至極立地良。門を潜り、玄関を上がる(土足のままでOK)と、先客はちらほら程度。流石に登山客は見当たらない。時間が早いせいだろう。
薄暗い室内よりも明るい外の方がよろしかろうと、テラス席を陣取ったあと、カウンターでビールを注文。小生はクリーム(Small:600円税込、以下同様)にした。アルコール度数は5.6%。喉越しはそれなりにあるが、かなり甘い香り。次のビールは、ゴールデン(500円)を呑んでみる。こちらはライト。度数は4.7%とやや低め。
料理は、シーザーサラダ(Large:800円)、自家製ビールのオニオンリング(600円)、ポテトのカレーマヨピザ(1,000円)。どれも、ビール向きの品揃えだと思う。
そうこうしているうちに、いつのまにか空は曇り、雨まで落ちてきたので、建家内へ避難。ビールはセッションIPA(600円)を頼む。とりはむ・奥多摩産わさび醤油添え(600円)も追加注文。外とはだいぶ趣きが異なる。壁や天井を見ると、かなり古民家を改造してしまった感じがやや残念だが、それでもまずまずの雰囲気。これはこれで、また違った「バテレ」を味わえる。

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ゴールデンウィークの始まりに、久しぶりに新緑の奥多摩湖にやってきた。ヤマザクラやミツバツツジの暖色系と、様々な木々の微妙な違いを見せる芽吹き色が、山の斜面にモザイク的にちりばめられ、奥多摩が最も輝いて見える季節だと思う。
今回は、小河内ダム傍の「見はらしの丘」と云う名の公園から倉戸山を目指すことにしていたのだが、公園から山道へ抜け、小さな谷を巻く部分がガレていて足元が不安定だったためそこで引き返すこととした(山行記録はこちら)。
その時点で敗退を決定するには余りに早かったので、試しに公園の上を目指してみたのだが、公園を囲むフェンスに扉が見つからず。結局その時点で敗退。何故か、我々と同じ境遇に小鹿が嵌まり込み、フェンスを越えようと何度もトライするが叶わず。我々と違ってフェンスの此方は人間界なので、小鹿がパニックるのも無理はない。あのあと、いったい小鹿はどうしたのだろうか。
敗退したとはいえ、「見はらしの丘」はなかなか眺めがいいので、それほど敗退感はない。湖面に映える若葉と山桜を眺めつつ、お湯を沸かしてゆっくりとコーヒーを飲んだあと、大麦代BSへ下山。今日は天気がいいのでライダー達が多い。売店を物色してみたが、どちらが丹下堂の女将のつれあいの方なのか判らず。そのままバス道を熱海へ水平移動。
丹下堂に着くと珍しく女将さんが外に居た。これで丹下堂も、かれこれ5回目だが(前回はこちら)、女将さんはまだ我々を常連とは認めてくれていない様子。ともあれ、750円を支払って風呂だ。さっぱりしたら、まだ昼時だがもちろんビールだ。ビールとくればやはり鹿肉だ。次回は倉戸山リベンジか。来年だったら、また女将さんは我々を忘れちゃっているだろうな。

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図らずも、ん10年ぶりに心太を手繰ることになったあと、ワテラスの傍をぶらぶらしていると、なにやらイベントをやっている。仮設の野外ステージでは何かの準備中。あとで調べてみると「JAZZ AUDITORIA 2017 in WATERRAS」なるジャズコンサートをやるとのこと。芝生の公園には、露店が並んでいる。相変わらず、ここはなかなかハイソでハイカラだ。
そのあとはマーチエキュート神田万世橋へ。こちらには以前入ったことがある駿河屋賀兵衛や、シェフズキッチンスタジオ#51などがあって、ちょいと一杯やるにはなかなか魅力的なところ。一方、雑貨店が並んでいるフロアは趣味が合わないのか、ちょっといまいち(それでも、デンマークのイヤマ(Irma)のグッズも並んでいたりするので、偶にはチェックに来る必要がある)。
このあとはそのまま帰っても良かったのだが、マーチエキュート神田万世橋 N1区画に、「常陸野ブルーイング・ラボ」があるのを知っていたので、さっきの心太の口直しよろしく、仕上げのビールを呑もうということになった。以前から、「常陸野ネストビール」はクラフトビールの中でもかなり本格的に美味いと思っていた。
今日は、ヴァイツェン(680円)にしてみた。いわゆる上面発酵のフルーティな香り。それでもしっかりとした深みもあってイケる。つまみにはポトフ(値段失念!)を注文。カウンターでビールを受け取ったら、川沿いのオープンエアのテーブル席に座る。
目の前が万世橋で通行人とも時折目線が重なるし、車mも頻繁に行き交うが、さして気にはならない。神田川の流れ(って、ほぼ流れていない)を見下ろしながら呑むのは、なかなか乙である。

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ランチの後、駿河台から駿河台下へぶらぶら移動し、悠久堂書店で山岳関係の古本を暫し物色。このひとときが楽しい。平積みになった雑誌のなかを眺めていると、昭和30年代の「山と渓谷」があり、深田久弥が執筆したエッセイも載っていたので購入。200円。
深田久弥が「日本百名山」を出版したのは昭和34年で、茅ヶ岳で逝去したのは昭和46年だから、昭和30年代は山岳随筆家としての地位が確立してあぶらが乗っていた時期。それでも深田久弥の人と為りを紐解くと、カミさんの目を盗んで不倫をしたり、カミさんの執筆した児童文学作品をぱくって小説を発表したりと、とても褒められないことも仕出かしていることを知る。百名山がある地域にとっては、地域振興の大恩人のように思われているかも知れないが、そんな深田久弥にも光と影がある。
悠久堂書店を出た後、再びぶらぶらと小川町方面へ。久しぶりにPatagoniaⓇ直営店に入ってみるが、バーゲン期間ではないので、高くてなかなか手が出ない。そのあと、須田町方面へぶらぶら。「神田まつや」を横目に見て路地に入ると、目の前が甘味処の「竹むら」で、左手にあんこう鍋の「いせ源」。どちらも木造3階建てで,昭和5年建築、かつ都選定歴史的建造物ということで仲良く同じ。
「いせ源」はあんこう鍋の店だし、昼間はやっていないし、そもそも腹いっぱいで鍋なんて喰えない。だからということはないが、カミさんは、「竹むら」に入ろうと云う。エー?!甘味じゃん!と云ってみたが聞きいれてもらえず、引きずられるように入店。
内装も外観同様に思い切り渋い。ここが甘味処でなければ大歓迎だ。店内はそこそこ客がいるが、意外にも女よりも男の方が多い。世の中どうなっているの? カミさんは嬉々としてクリームあんみつ(770円税込)を喰う。メニューを見る限り、甘くないのは心太(540円税込)しかなさそう。ならばと小生は心太をすする。もう二度と入ることは無いと思うので、貴重な経験だった。(ちなみに店内は撮影禁止である)

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3ヶ月に1回の定期健診のあと、カミさんと久しぶりに「山の上ホテル」に行ってみた。ホテル内の「バー・ノンノン」 、「バー・モンカーブ」、「天ぷら山の上」には入ったことがあった。今回は、「コーヒーパーラー・ヒルトップ」でのランチ。「山の上ホテル」には何度か来ているが、「コーヒーパーラー・ヒルトップ」は初めてのような気がする。そもそも在り処が判らず、フロントで聞いたくらいだ。
御茶ノ水界隈は久しぶり。メトロ千代田線の新御茶ノ水駅聖橋口からJR御茶ノ水駅の西口へ歩くと、喫茶店や画材店など、昔とあまり変わっていない感じがする。茗渓堂はビルの名前としては残っているが、店舗はすっかり楽器店だけ、とっくに書店はなくなってしまっている。山岳書専門コーナーがあった数少ない書店だったが、まったく残念なことだ。
駿河台の坂道を上がっていくと、角に「山の上ホテル」が見えてくる。いわゆるアールデコ調の佇まい。角の右手、すなわち東側にも「山ノ上ホテル」の建物(別館)があったはずなのだが、今はフェンスに囲まれ、明治大学の敷地になっていた。 調べてみると、何故か3年前に明治大学へ売却してしまったらしい。確か、泊まったことがあるのは別館だった筈なので、とても残念。メインダイニングも別館にあったような気がしたが、少なくとも今は本館にある。
「コーヒーパーラー・ヒルトップ」は正面から入ると、2階下。ホテルが斜面に立っているせいで、2階下といっても地下ではない。ちょうど昼時、店内はほぼいっぱいだったが、運良くテーブルが一つ、空いていた。客は有閑マダムや、さらりーまん、OLなど。明治大学の先生らしき者もいる。流石に学生は見当たらないが、やっぱり、浅草や北千住辺りとはだいぶ客層が違う。注文は、小生はAセット(カレーライス)と生ビール、カミさんはAセット(マカロニグラタン)と生ビール。偶にはこんな優雅なランチも悪くない。

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「特急りょうもう40号」で浅草に18時55分着。もうとっぷりと日が暮れ、ネオンサインが目立つ時間。今宵は、半年ぶりに神谷バーに入店(前回はこちら)。神谷バーといっても、やはり1階は混んでいて入れそうに無かったので、前回同様、2階の「レストランカミヤ」へ入ることにした。こちらの方がまだ空いているはずだし、ゆっくりと呑むには、落ち着いた雰囲気のこちらの方がむしろ良いと思う。
それでも覗いてみるとテーブルが埋まっている状態で、数人が入口で待っている。確かにちょうど混む時間帯。仕方ない、我々も暫し待たされた。ちなみに、根岸に「レストラン香味屋」と書いて「こうみや」ではなく「かみや」と読ませる高級老舗洋食屋(カレーライスでも1,750円もする)があるが、そちらとはまったく関係が無い。
20分ほど待たされて漸く入店が叶う。テーブルに着いたら、先ずいつものように、デンキブラン(270円税込、以下同様)とチェイサー代わりの生ビール(中770円)を同時に注文。やっぱりこれでないと神谷バーに来た気がしない。断酒宣言したクマちゃんの前で堂々と呑むのはやや気が引けるが、呑み始めるとすっかり忘れてしまう。
料理は各自の思いに任せ、スパゲティ・ナポリタン(630円)、海老マカロニグラタン(730円)、メンチカツ(750円)、大皿ソーセージ(1,380円)、カニコロッケ(760円)、ビーフシチュー(1,250円)など、いかにも洋食屋風な料理を注文。どれも本格的でしかもリーズナブルな価格。これがやっぱりカミヤの真骨頂だ。
山から下りてレストランカミヤで喰って呑むのは、かなりリッチな気分になれる。東武特急で浅草へ帰ってくるときには、また是非寄りたい。

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「トロッコわっしー6号」は相老駅に16時54分着。できれば終点の桐生駅まで乗りたいところだが、そうすると東武鉄道に乗り換えるためには、かなり離れた新桐生駅までタクシーで移動しなくてはならず(歩いたら30分では着かないし、酒が入ったら全く無理)、「特急りょうもう」への乗り継ぎも上手くいかない。そこでやむなく相老駅で途中下車となる。
残念ながらトロッコ列車旅はこれで終了だが、列車旅そのものはまだ続く。相老駅で東武鉄道に乗り換え、17時4分発「特急りょうもう40号」に乗車。いつもながら、相老駅は寂しい雰囲気の駅だ。何故寂しいか。駅には改札口以外何も無いのである。
個人的な見解から云うと、まがりなりにも特急列車が停車する駅で、しかもわたらせ渓谷鐵道と東武鉄道の2路線が接続する駅で、売店も無いというのは全くいただけない。このことは前回チェック済みだったので、何とか対策を講じなくてはならないと思っていた。それを救ってくれたのは、「トロッコわっしー6号」車内の売店だった。
「特急りょうもう」に乗る頃には持参した日本酒はとっくに無くなり、「トロッコわっしー6号」車内の売店で買った、「辛口・赤城山」の口を開ける。わたらせ渓谷鐵道沿線の、みどり市大間々町にある近藤酒造が醸す酒。口当たりは爽やかですっきり、いわゆる典型的な淡麗辛口、飲み飽きないタイプ。
つまみには、「イカ天大王」が出てきた。これが、なにげに美味い。買った「辛口・赤城山」は300ccの小さいボトルなので、みんなでちびちび味わう。これで、浅草までの約2時間を何とか凌ぐことができた。

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水沼駅温泉センターでまったりしているうちに、そろそろ「トロッコわっしー6号」がやってくる時。休憩処での名残惜しさと、トロッコ列車への期待感が交差する時でもある。温泉を出てすぐに列車に乗れることもここのメリットだから、かなりぎりぎりまでうだうだしてからさっと支度。
じつは、水沼駅前に「はやぶさ食堂」なる駅前食堂があり、昨年から気にはなっていた。今回も、つい手っ取り早い「わたらせ庵」に入ってしまったのだが、「トロッコわたらせ渓谷4号」の到着時刻から「トロッコわっしー6号」発車時刻まで1時間14分もあるのだ。我々にとってはさほど短い時間でもない。この次は、温泉を出てすぐに列車に乗れるメリットを少々犠牲にしてでも(「はやぶさ食堂は」ホームから見えるほど近いのであまり問題無い)、覗いてみたい。
それはさておき、「トロッコわっしー6号」が到着。前回同様、完全オープンの車両に乗るが、座席は半分が埋まっている程度。普通車両にどれほど乗っているのか確認しなかったが、こちらよりも多いことはないだろう。思った通り「トロッコわたらせ渓谷4号」と同様な乗客率。B班のくまちゃん、のんちゃんは事前の予約ではなく、車内で乗車整理券を購入したのだが、全く問題無かった。車掌は女性。
前回も書いたが、「トロッコわたらせ渓谷4号」との違いは風圧。体が冷えないようにちゃんとジャケットを着ることが必要。それさえできればあとは風に吹かれるまま、風まかせ。
この車両には売店もある。どんなものがあるか物色していると、女性車掌は女性店員に早変わり。そろそろ持ってきた酒が底をついてきたので、地酒を買うことにした。辛口・赤城山。これで安心。再び、風に吹かれることが出来る。

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「トロッコわたらせ渓谷4号」で風を感じながらのんびりと走っても、神戸駅から30分足らずで水沼駅に到着。こういう気持ちがいい時間は惜しいことに、実にあっという間に終わる。名残惜しい。
ともかく、水沼駅で降りたら次は風呂だ。列車を降りて、10分後にはもう風呂場にいられるのが、ここ駅ナカ日帰り温泉の最大のメリット。入浴料は600円。年会費200円を払えば1回当たり400円になるというのは以前と同様知ってはいたが、名前と住所と電話番号を書くのが面倒でついスルー。今のところ、年2回以上来ることは無さそうなので損にはならない。
風呂は、今回は内湯だけにしたが、窓が大きく明るいので開放感たっぷり。長湯はしないが十分満足。客は殆ど地元のご老人という感じで、それなりには入っている。
わたらせ渓谷鐡道線は、群馬県側は概ねみどり市内を走っているが、ここ水沼駅は桐生市にある。みどり市と桐生市とが、入り組んだ形になっているのかと地図を見ると、桐生市が完全に2つの地域に分断され、その間にみどり市が挟まっていることが分かり、ちょっと驚く。何故、こんなことになっているのだろうか。
WEBで検索していくうちに、桐生競艇をめぐる地方自治体の思惑が交差したことが原因とわかった。Wikipediaによれば、
「・・・時は平成の大合併の時期であり桐生広域圏の構想が存在したが、桐生競艇の存続の是非について桐生市と阿左美水園競艇組合所属の笠懸町・大間々町・藪塚本町の足並みが揃わなかった。このうち藪塚本町は太田市との合併を選択し、競艇事業から撤退。競艇事業存続を主張する笠懸町は桐生市と反目し、大間々町・東村と合併してみどり市となった。このため新桐生市は東西に分断する飛び地合併となっている。・・・」とのこと。
平たく云えば、桐生競艇存続に賛成した自治体が「みどり市」となり、反対した自治体が「桐生市」。ギャンブルに対する立場の違いで、桐生市が東西に泣き別れしたという、当事者ではないわれわれから見るとまことに生臭い話である。閑話休題。
風呂から上がれば、休憩処「わたらせ庵」へ。ここ水沼駅温泉センターは、駅のホームにあるだけあって、うなぎの寝床のように長い建家。一番東側にある風呂場から、一番西側にある「わたらせ庵」へは、再びエントランスや売店スペースを経て移動。何故か、昨年に比べると座卓が減り、テーブル席が増えたような気がする。テーブル席よりも、ゴロっと横になれる畳間に座卓の方が寛げると思うのだが・・・。座卓を確保したら、食券を買ってカウンターで生ビールをゲット。ひとりでグビっとやる。ここで「トロッコわっしー6号」がやってくるまで暫し、まったりした。

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水沼駅温泉センターのHP: こちら

「列車レストラン清流」でまったりしているうちに、そろそろ「トロッコわたらせ渓谷4号」がやってくる時間だ。外へ出ると跨線橋には、列車と花桃を撮影しようと目論む観光客が鈴なり状態。こんなに長閑な田舎駅でも、花が咲き、トロッコ列車がやってくるととたんに華やぐ。
先ず下り線ホームに「トロッコわっしー5号」がやって来る。「レストラン清流」から従業員が総出で臨時の売り子となる。売り物は山椒味噌、ささげ、梅干、竹の子や山菜、アイスクリーム等々。それなりに下車する客がいるのは、近所(といっても歩いたら1時間)に富弘美術館があるせいか。そうこうしているうちに、今度は我々が乗り込むトロッコわたらせ4号が入線。
今日も乗客は意外に少ない。やはりゴールデンウィークか、夏休みあたりが稼ぎ時なのだろう。この列車は、基本的に4月15日から毎土日運転となり、3月以前はこの「トロッコわたらせ渓谷号」は冬季運転休止となる。従って今日は、今期の本格運転が始まってからまだ2週目ということで、「閑散期」みたいなものかも知れない。まさに今が狙い目なのだ。
勿論、我々にとっては空いているこの現状が好ましいのであって、あまり宣伝したくはないが、皆さん、この時期のトロッコ列車の魅力をご存じないとみえる。
やがて、手を振る売り子に見送られながら、ゆっくり発車。渡良瀬川の川面や、山の若葉を眺めつつ、持参した日本酒をちびちびなめる。きょうの酒は、松田の「肉八」で呑んだ「日置桜青水緑山特別純米」。この頃少々、「日置桜」に嵌っている。旨みと酸味のバランスが好み。
窓の外は、さしたる風光明媚な景色が続くわけでもないが、何となく外を眺め、風に吹かれながらゆったりと進むのは、列車旅の原点に触れられる数少ない体験だと思う。きっとまた来年も来ることになるだろう。

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また、今年もアカヤシオの季節。そうとなれば、また、わたらせ渓谷鐡道のトロッコ列車に乗りたい、また、神戸駅の「列車のレストラン」でビールを呑みたい、と思い、それに合った山行をあれこれ検討。そうすると、結果的にはごく近くのマイナーな山(むしろ望むところではあるが)しか条件に該当しないことが判った。
それで今回決めたのは、燧石山から白萩山まで高沢山稜の縦走(山の記録はこちら)。実際に歩いてみると、思った通り山中では誰にも会わず(鍋足の集落で、地元の方に大茂峠への道筋を教えて貰っただけ)、静かな山旅となった。狙いだったアカヤシオは、標高800mぐらいで丁度見頃、1,075mの白萩山では未だ蕾の方が多い状態だった。
座間峠からの下りは、沢筋へジグザグに下るところがかなり不明瞭だったが、なんとか林道に出られた。あとは車道を辿って淡々と神戸駅を目指すだけ。途中からは花桃の並木通り。今年の花桃まつりは4月8日と9日だったようで、とっくに終わっているが、花はどう見ても今が真っ盛りの様子。今年の開花は予定よりだいぶ遅かったようだ。
山中は涼しくて快適だったが、神戸駅界隈まで下るとかなり暑い(和尚の計測によると、尾根上で12℃、神戸駅付近では25℃だった由)。皆は花桃の写真撮影に熱中しているが、小生としては一刻も早く神戸駅に着いて、列車のレストラン「清流」でビールを呑まずにはいられない。
皆に構わず、ひとり「清流」に飛び込むが、店内(車内)もエアコンが利いている訳ではないので、外よりも暑いくらい。おかげで、生ビールがより一層美味く感じ、たちまち飲み干した。なんとかまた来年も、ここがゴールとなる山行計画を捻り出したい。

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アユラシが山形から戻ってきたので、これを機会に久しぶりの古民家シリーズ。目当ての店は、以前から行ってみたかった「カド」。場所が神楽坂と云うだけで、何となくわくわく感がある。メトロ東西線の神楽坂駅から飯田橋寄りの出口を上がれば、ほんの1~2分の距離。
黒板塀に囲まれていて、勝手口の様な門に控えめな看板が掲げられた感じは、ちょっとお忍びの料亭風である。建物は全くのやや古びた民家。玄関で靴を脱いで上がる。右手は立呑みコーナー。我々は正面の廊下を進んで、つき当たりの左手の部屋へ通される。床の間もある八畳間で、二畳分の押入れも襖が取り外されて、客間の一部になっている。照明はかなり抑えめで、昭和の家はこんな感じだったと思い起こさせる。
この部屋だけでテーブル席は16人分。しかし結局、我々以外に客は現れず(他の部屋は判らない)、見掛けた他の客は、立ち呑みコーナーに2、3人いただけ。客がこんなに少なくてやっていけるかと心配になってしまうが、余計なお世話だろうか。
生ビールで乾杯したあとは日本酒。ここは福井の酒が多い。席のみの予約はできないとのことだったので、料理は3,000円のコースにした。前菜、お椀も入れて全6皿。どれも舌だけでなく、目でも楽しめる。がっつり食べる感じではないので、むしろ酒の肴的には丁度良い。ここは、とてもゆったりとした時間が流れる。
これまでビストロアリゴやカギロイなど、夢屋系の古民家風居酒屋には何度か入ったが、何方かと云えば夢屋系の店は古民家を改造しました感が前面に出ているが、ここはだいぶ控えめな雰囲気で、とても居心地が良い。長年ここに住んでいた夫婦が、ご主人の定年を機に自宅を必要最低限だけ改造し店を開いたような錯覚。隠れ家的な店と云えようか。是非また来たい。

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カドのHP: こちら

今宵も海浜幕張から東京へ呑み会出張(^^ゞ。早めに会社を出られそうだったため(サボったのではなく、ちゃんと休暇届を提出)、都心在住のなおちゃんに早く出て来れないか打診し快諾を得たので、行き掛けの駄賃宜しく、ちょっと入ってみたい店を取材(≒0次会)することにした。
場所は飯田橋駅の直ぐ近く。線路沿いにある「立呑み晩杯屋」にした。この店はチェーン店で、東京を中心に20数軒展開しているらしいが、これまでまだ未体験だった。営業時間は、ランチタイムの後は15時からやっているので、会社を早めに退けるときには便利だ。
暖簾を潜ると、奥に長い間取り。「たきおか」や「カドクラ」と似た雰囲気。立呑みなのでどのくらいの客が入れるのか見積難いが、少なくとも40~50人ぐらいは問題なく入れそうだ。我々が入った時点では客は数名程度だったが、我々が店を出るまでの30分くらいの間に、続々と客が集まり出した。
店員は厨房とフロアを含め3人程度。まだ時間が早いせいだろう。注文取りは、小柄な中国系女性店員がやってきた。先ずは生ビール(410円税込、以下同様)にするとして、つまみも試そうと、ポテサラと煮込み豆腐を注文。ここは他の立呑みと同様、キャッシュオンデリバリ。
早速やってきた生ビールで喉を潤す。1時間程度の移動であっても、オフに切り替わった時の1杯目はやっぱり美味い。ポテサラは130円と、格安。付け合わせのキャベツが多め。ポテトの量はともかく、価格的にはこれまで実食した中で最安値だろう。もう一つ頼んだのは煮込み豆腐(110円)。これも、なかなかお目にかかれない値段。これでしめて、ひとりあたま530円。センベロは無理にしても、1,500円ぐらい出せば相当良い気持になれそうである。また、何処かで呑み会があったら、近所にこの店が無いか探してみよう。

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米沢からの帰り道、いつものように大宮で下車。今日はおよそ10ヶ月ぶりに「いづみや本店」へ入ることにした。アニ~が「いづみや」未体験とのことなのでご招待した格好。ここは若者にとっては、普段見慣れない新鮮な店と映るだろうし、年長者にとっては昭和ノスタルジーを再現できる店。つまりどの世代にとっても日常生活からトリップ出来る有り難い店だ。
暖簾を潜るとそれなりには混んでいるが、テーブル席は空いている。今日は4人だし、しかもリュックサックを背負っているのでこれを4つ、ビールケースの上に積み上げることが出来る、一番奥のテーブルかなー、と思っていたら一つ手前のテーブル席をあてがわれた。指図したのが、気働きにやや時間がかかるお姐さん店員だったのかも知れない。
ともかく、なんとかリュックサックをテーブルの下に押し込んで、丸椅子に着席。さて呑みものは、やっぱり生ビール(中ジョッキ600円税込、以下同様)にするか。つまみは先ず、〆サバ(330円)、ハムエッグ(450円)、鳥なんこつ揚げ(300円)、野菜炒め(450円)、げそわさ(360円)を注文。いつもの味で安心。
一頻り喰ったあとは、追加でシューマイ(330円)、もつ煮込み(170円)、お新香(280円)、キムチ(260円)を頼んだ。伝票を何気に見ると、いつものようにダートマグラフで数字(値段)と「ノ」の字が書き込まれていたが、今までと違うことに気が付いた。
お姐さん店員が持っているダートマグラフの色が其々違うのだ。最初のお姐さんはブルーだったが、追加注文した時のお姐さんはオレンジ色だ。つまりこれは、誰が注文を受けたのかが判るしくみ。想像するに、これはお姐さんの誰かが注文を受けたのにもかかわらず、それが厨房に伝わっておらず、客からクレームが付いたものの、当のお姐さんもすっかり忘れてしまい、収拾がつかなくなったのではなかろうか。書き込みで誰かが判れば、そのお姐さんの責任ということが明らかになる訳で、とうとうここ「いづみや」でも責任の明確化が強調されるようになったのかと、しみじみ感じ入った次第である(勝手な妄想なので、間違っていたら御免なさい)。

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ひとしきり蕎麦を手繰って満足した後、再び、ますむらひろし氏のラッピングバスに乗って米沢駅へ戻り、13時40分発「つばさ142号」に乗車。
米沢駅を発車すると、かのイザベラ・バードが「東洋のアルカディア」と称えた米沢盆地の眺めは忽ち潰え、狭い沢沿いの山裾へ分け入っていく。すると線路脇に残雪が現れ、進むにつれてその量が増す。米沢市街では欠片も見当たらなかったが、さすが板谷峠は違う。
昔からこの峠路は奥羽本線の難所中の難所(最大勾配が38‰)で、大正から昭和にかけては、珍しい5動軸タイプの4110形SLが活躍していたことで(ごく一部のSLファンの間で)有名。ここで使われていた4122号機(例えば、こちらの方のHPをご覧あれ)がその後、北海道の三菱鉱業美唄鉄道へ譲渡され、1970年代初頭まで使われていたので、当時の鉄道雑誌(「鉄道ファン」か「鉄道ジャーナル」)の写真で見た覚えがある(残念ながら、実物を見に行くチャンスは訪れないまま廃車となってしまった)。
かつては、途中にある4つの駅(大沢駅、峠駅、板谷駅、赤岩駅)がスイッチバックになっていた。線路(本線)が急勾配であることから、途中の駅を水平に保つためにスイッチバックを使って停車せざるを得なかったもの。中央本線の初狩駅も以前はそうだった。現在では、「つばさ」は苦も無く板谷峠を越えて行く。途中、スノーシェルターの様な「大沢駅」、「峠駅」そして「板谷駅」が車窓から視認できる。
スイッチバックと云えば、一切経山に登るために前日、姥湯温泉に泊まった時のこと。「峠駅」から宿の送迎車で姥湯温泉へ向かったのだが、途中が余りに急勾配なため、なんと車道がスイッチバックになっていた。現在は道路が改修されて無くなってしまったようだが、車のスイッチバックを体験したのは後にも先にもこの時だけだ。

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「東光の酒蔵」と「上杉神社」を観光したら、そろそろ昼時。ランチ場所として淡い期待を寄せていた「上杉伯爵邸」、「上杉城史苑」とも、混んでいて入れないので少々途方に暮れたが、そう云えば「東光の酒蔵」の傍に蕎麦屋らしきものがあった筈、なので行ってみようということになり、再び徒歩移動。今日はやけに陽気が良いので、歩く程に汗が滲んで来る。昨日の今頃は、中大巓付近で凍えていたかと思うと、随分遠い世界から帰って来た気分。
果たして、本町一丁目のバス停の手前に蕎麦屋があった。しかも道の両側に一軒ずつ。右手に「寿々喜家」、左手に「可祝屋(かしゅくや)」とある。どっちでも良かったが、なんとなく「可祝屋」に入ってみる。建物を外から眺める限り、割烹料亭の一部が蕎麦屋(兼ラーメン屋)となっているようだ。
店に入ると、正面が厨房で左手にテーブル席4つと、奥の小上がりに座卓が6つ。何れにも6人掛けの座卓はないので、3人ずつ分かれて着陸。早速メニューを眺めると、残念ながら一品料理は一切なし。後で調べてみると、「寿々喜家」も同様だった。米沢では、肴をつっつき酒を呑みつつ蕎麦を待つ、というのは流儀ではないようだ。店のメニューに糖質しか見当たらないのは、至極残念な気持ちになる。
ともかく、ビールでひとまず喉を潤したら、3人で天ざる(1,500円)と鴨ざる(1,000円)をシェアすることにした。あたりを見回すと、ラーメン(600円、いわゆる米沢ラーメン)を喰っている客が過半数。ここは蕎麦屋の筈なのに、どういうこと?
やがて天ざると鴨ざるが登場。蕎麦はなかなかシコシコでイケるし、汁もまずまず。天ぷらは少々しっとりした感じだが、不味くはない。鴨汁も香りが良い感じだ。
あとでネット記事をつらつら眺めている限り、この店に限らず米沢の蕎麦屋は、蕎麦屋というよりはラーメン屋として認知されているようだ。それほど米沢ラーメンが美味いのか。ならば我々も日本蕎麦にこだわることなく、米沢ラーメンを喰ってみても良かったのかも知れない。

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