山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2017年04月

鍋割山と云えば鍋割山荘、鍋割山荘と云えば鍋焼きうどん、というくらいに鍋焼きうどんで有名な鍋割山に行って来た。大方のハイカーと同様、我々も県民の森から後沢乗越を経て鍋割山を目指す。途中、林道から山道へ入るところに、ボランティアを期待した水ボトルが山と積まれている。
天水に頼っている小屋としては、鍋焼きうどんを提供するためには水が必要。鍋焼きうどんを喰いたい和尚は、ここで4リットル積んでいくと豪語していたが、持ちあげたのは2リットルボトルが平たく押しつぶされたシロモノ。どうも、1リットル位しか入っていない。気が変わったようだった。
尾根に上がったあとは一本調子の登りが続くが、鍋焼きうどんに釣られて気が急くようで、歩くペースが乱れがち。皆さん、喰い意地が張っていると見える。それでもなんとか1時間強で鍋割山荘に到着。和尚とグッチー師匠は直ちに山荘内へ。訊けば10分で出来上がると云う。思いの外、混んでいないようだ。コンロの数を増やしたのだろうか。
やがて、嬉々として和尚が鍋焼きうどんを持って現れる。意外にと云っては失礼だが、具材も豊富。ボリュームも、あの和尚が「食べ切れない」と云う程(ダイエットして胃が小さくなったのか?)、たっぷりある。ならばとひと箸、いただく。ちゃんと美味かった。この季節にはぴったりだ。これで1,000円はお得ではないだろうか。他の登山者も、あちこちでうどんをすすっている。鍋割山の風物詩。
後で知ったことだが(この方のブログで知りました。ちなみに、このうちの一枚は「詐称カメラマン」和尚が撮影)、偶々今日は、鍋割山から日没のダイヤモンド富士を拝める日だったらしい。勿論、知っていたとしても、そんな時間まで待つ根性は無いので、どちらにしてもさっさと下ることには変わりなかった筈。
我々はこの先、寄BSまで行くつもりなので早めに切り上げたが、入れ違いにまだまだ登って来る。この時はまだ、みんな鍋焼きうどん狙いなのだろうと思っていたが、その中にはダイヤモンド富士(もしくはその両方)狙いも交じっていたようだ。(山行記録はこちら)

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そこそこ咲いていた梅を堪能した後は、花より団子。再びバスに乗ってつくばセンターへ戻る。バスは海外からの旅行者も含め、ほぼ満席状態。筑波山で快適に過ごしたいのであれば、今ぐらいの時期がベストなのだとつくづく思う。
この先、例えばツツジが咲く頃になったら、片側一車線のこのメインストリートは、駐車場に入りきれない車で忽ち大渋滞するので、つつじヶ丘BS発のバスは当てにせず(ってか、つつじヶ丘まで上がって行けない)、麓の筑波山口BS(ここからは渋滞に巻き込まれず、かつバスの本数も多い)まで歩いて下るのが無難である。せいぜい30分ぐらい下るだけなので、多少、酔いが入ったとしても何とかなる。
つくば駅に着いたら、午後3時過ぎ。今日は日曜日だがまだちょっと早い。どこか気の利いた店が無いか、先ずは目の前にある「つくばクレオスクエア」に入ってみる。この時間でやっているのは蕎麦屋ぐらいか。居酒屋は、たとえつくばでなくても開いているところは少ない。ところが、ここの3Fにあった「らしく」は普通に営業中。嬉しくて涙が出そうである。
先客はひと組のみ。ランチ時の片付けがまだ終わっていない、嵐の後の静けさ。リュックサックは椅子の上へどうぞ、と優しい。こちらも椅子に腰を下ろしたら、やっぱりちょっとビールを呑もうとサッポロ黒ラベル(中瓶650円税込、以下同様)を注文。その後は色々ある地酒の中から、白隠正宗、三十郎、山川光男を注文。ここで山川光男に会えるとは思わなかった。料理は、先ずポテトサラダ(400円)。胡椒たっぷり、まさに大人の味。刺身は寒ブリ(900円)。他に、揚げ出し豆腐(値段失念、以下同様)、つくば鶏の唐揚げ、れんこんのきんぴら、かきフライ、いぶりがっことクリームチーズ、豆腐の味噌漬け、厚焼き卵等々。どれも日本酒との相性は申し分ない。筑波山以外に、ここへ来る機会が無いのがまこと残念である。

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そろそろ梅の季節。筑波山は、何度となく登っているが、今日は梅見も兼ねて登ってみることにした。行楽シーズンには驚くほどの客がやって来るので、2月でしかも梅まつりが始まっていないこのタイミングだったら良かろうとプラン。その読みはほぼ正しかったが、それでも道を譲ったり譲られたりすることが度々あり、なかなか鬱陶しい。
まだ山に登る手前の、つくば駅からバスに乗って暫く進んでいるうち、道路脇の日影部分に雪が薄っすらと積もっているのに気が付いた。はて、この辺りだけ降ったのだろうか。その後、雪は山頂にかけて山全体を覆っており、思わぬ「雪山登山」となった。登山者の通行によって雪が踏み固められた部分では、チェーンスパイクなどが無いと、下りで往生したハイカーもいたと思われる(山行記録はこちら)。
筑波山から下りてひと風呂浴びるには、筑波山神社本殿の直ぐ近くにある「江戸屋」が便利で、かれこれこれで3回目の立ち寄り。れっきとした立派な観光ホテルなのだが、日帰り温泉客も丁重に扱ってくれるところが気に入っている。
1階のフロントで900円を支払い(通常は1,000円だが、予め割引券を入手)、貴重品を預けたあと、ホテルマンの案内に従って地下2階にある男風呂まで階段を下る。これは傾斜地に建っているせいで、風呂場は東側の沢沿いに面している。先客は二人だけ、内湯と露天風呂にそれぞれ浸かっているだけで、広々としている。窓が大きいので、新緑の頃はさぞ眺めが良いだろう。内湯だけでなく露天風呂にもさっと入った後は、1階に戻り、ラウンジへ。
客だけでなく、店の人もいないので、心配になってフロントで訊くと、今まいりますとのこと。まだ午後1時、客がいなくても不思議ではない。ビールを注文すると、柿の種が山盛り出て来た。これだけで腹の足しになりそうである。女子連も戻って来て同様にビールを注文するが、店員に「柿の種はもう十分」と断った。
我々の後にも客はやってこないので、のんびりできる。さて、次は梅でも見にいくか。山の中は結構、賑やかだが、昼過ぎの江戸屋は狙い目である。

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江戸屋のHP: こちら

秋葉原駅前の、御徒町駅寄りのガード下に、「日本百貨店しょくひんかん」という店がある。この頃、銀座界隈などでは、全国各自治体のアンテナショップを良く見掛けるが、ここはそのショッピングモールの様なもので、各都道府県の特産食材が並んでいる。中はかなり広いので、見ていて飽きない。平日はそれ程でもないが、土日はかなり賑わっている。
何でもかんでもご当地の特産が、東京で手に入ればいいとは思わないが、その土地の特産品を知る(アピールする)上では、このようなアンテナショップ的店舗は必要だと思う。この店は、自治体が運営している訳ではなく、れっきとした企業のようだ。なかなか目の付けどころが良い、これもアイデアだと思う。
この店舗の一角に、軽く飲食できるコーナーがあり、ちょっと喉も渇いてきたので入ってみた。午後3時過ぎなので、客はちらほら程度。「Dining Tokushima」という店で、その名の通り徳島の食材を使っているらしい。面白そうだ。
早速お品書きを見ると、徳島の旬な食材を使った創作メニューや飲み物がずらりと並んでいる。店主(シェフ?)と思しき男性が、我々に徳島の食材を熱く語り出す。この方は徳島県人なのだろうか。先ず、せっかくなので、この店人気No.1という「すだちビール」(640円税別、以下同様)を頼んでみた。つまみは、「徳島の珍味盛り合わせ」(1,200円)にしてみた。
すだちビールは、かなり酸っぱくて苦い。正直云って、失敗。ビールはそのまま呑むのに限る。珍味盛り合わせには、イカロケット、太刀魚のみりん干し、竹ちくわ、フィッシュかつなどが載っていて楽しい。特に、このフィッシュかつは、見た目ハムカツだが、齧ってみるとカレー味の魚つみれ。面白い。
店には徳島県に関する本がいくつか並んでいる。山と渓谷社刊「徳島県の山」をパラパラ眺めてみると、かの深田百名山に選ばれている剣山は、てっきり高知県との県境にあるものだと思い込んでいたら、徳島県だけの山であることを知った。知らないことはまだ多い。ここは、東京に居て徳島に思いを馳せることができる店なのだった。

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千人町にある了法寺(このお寺、「萌え」寺として有名。HPも凄いが、この寺の業務用車(写真参照あれ)は、思わずたじろぐ。これで檀家を巡るのだろうか)で母親の七回忌法要の後、兄貴夫婦、従兄達と共に台町にある「満留賀」という蕎麦屋に入る。表からは想像できないが、奥に長い店で、手前がテーブル席、右手がカウンターと厨房、奥が座敷になっている。座敷の間は角部屋になっていて、手入れが行き届いた庭を望める。庭には池もあり、何匹もの巨大な錦鯉がゆったりのたうっている。
庭を眺めていると、何処からともなく三毛猫が現れ、一頻り毛繕いした後、塀の上でひと休み、最後は庭木から軒を伝って屋根に上がり見えなくなった。いつもの巡回コースなのだろう、仕草に淀みが無い。そんな一部始終を目で追えるほど、客間から庭の眺めが良い。
小生が小学生だった頃、この蕎麦屋は通学路の途中にあったので、良く覚えている。つまり、個人的には最も古くから知る蕎麦屋なのだが、実際に入って蕎麦を手繰ったのはつい十数年前。この店は、酒もつまみも充実していて、昼呑みにはうってつけ。勿論、蕎麦も美味いので大変重宝な店である。今日も酒と肴と蕎麦を、呑んでつまんで手繰って堪能した。 

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