山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2017年02月

トップファイブの前に、惜しくもランクインしなかった店を取り上げてみた。ランク外であっても、なかなか選別は大変。さらに順番までは付け難いので、思い付くまま並べてみただけである。

★番外その1: 甲斐大和/ペンションすずらん

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毎度お馴染となったペンションすずらんだが、今回、初めての宿泊。ポカポカのだるまストーブの脇で喰う夕食は、日帰り入浴では味わえない贅沢さ。冬でもこれ程の料理が出て来るのだから、山菜やきのこのシーズンだったら、さぞかしまた美味しい料理が喰えるのでは、と勝手に期待してしまう。是非、その頃にも泊まりに来てみたい。女将さん達の人柄こそが、ここの居心地を良くしてくれているのだが、客室も、ペンションらしくない居心地の良さである。
 
★番外その2: 神戸(ごうど)/列車レストラン清流

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鉄道ファンならずとも、列車食堂と聞くと心躍るが、それがこんなローカル線の小さな駅にあるとは知らなかった。山から下りて、まだ汗が止まらないうちに呑む生ビールは格別。ここはまさに「山から下りたら・・・」を体現できる有り難い店である。ホームにあるところが堪らなく良い。新緑だけでなく、紅葉の頃も良さそうだ。ここへ直接下りられる山が、限られているのが悩みの種である。
 
★番外その3: 所沢/百味

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この店も、通い出してかれこれ10数年。一時期は毎週のようにやってきて、へとへとになるまで呑んだ。広い店内で100人以上の客が、わさわさ呑んで駄弁っているのに、何故かそれがちっとも煩く無い、稀有な店。昭和の大衆酒場、そのものである。料理の種類が豊富なのもうれしいが、結局、いつも同じ料理を喰ってばかりいる。いつまで経っても飽きないのが、この店の最大の魅力だと思う。
 
★番外その4: 上野原/一福食堂(No. 746, 560)

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この店も、もう3度入ったが、前回は初めて2階に上がらせてもらった。人数が揃っていないと難しいのかも知れないが、こんなに居心地が良い部屋があるとは知らなかった。そのうち、ここで忘年会か新年会でもやりたいものだ。料理だって全く申し分ない。ここでもし、風呂にでも入ることができれば、もう完璧になるのだが・・・。
 
★番外その5: 高尾/あさかわ(No. 766, 700)

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「あさかわ」も2016年には2回、入ることが出来た。毎度、もうすぐ店が廃業するのかも知れないと気を揉んでいたが、依然、健在である。ここはハイカー御用達の大衆食堂兼居酒屋。山の格好をしている客が多いせいか、気兼ねが要らない感じ。酒の肴も、普通の居酒屋とはひと手間違うところがうれしい。
 
★番外その6: 渋川/根古屋乃湯

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十二ヶ岳&小野子山に登った際、初めて寄った日帰り温泉。河岸段丘の上に立っているので、露店風呂からの眺めは素晴らしい。それ以上に良いのが、休憩所。ここまでやって来る客は殆どいないので、とても寛げるし、気さくな女将さんのサービスがうれしい。車でやって来る客は、きっとここの佳さを判っちゃいない。

★番外その7: 足利/ココファームワイナリー

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 個人的には収穫祭に続いて2回目だが、何のイベントも無い時に来た方が、ここの佳さを味わえる。きっと今回と同じ、春から初夏にかけてがベストシーズンだと思う。太陽の下で呑むスパークリングワインは、実に美味い。この雰囲気を味わえるワイナリーは、他ではちょっと見当たらない筈だ。

★番外その8: 池袋/ずぼら

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池袋の美久仁小路に建つ居酒屋。3階建ての本館と、通りの反対側に別館がある。全部のフロア合わせても、それほど大きな店ではないが、その3階の小さな部屋が、とにかく居心地最高。秘密基地の様な雰囲気があって、かつ、街のざわめきも程良く下から聞こえて来る。新橋の烏森神社界隈の居酒屋には、このような2階の座敷があったものだ。決して古い店ではないが、昭和の居酒屋を味わうことが出来る、ちょっと小粋な店。忘年会やるなら、ここ。
 
★番外その9: 北相木/相木荘

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この宿の客間に上がり込むと、田舎の親戚(なんて実際には無いのだが)にお呼ばれしたような気分になる。宿の方々との距離感を殆ど感じないことで、別の時空に住んでいるもう一人の自分を体現しているような錯覚に陥る、ちょっと不思議な宿。言葉で説明するのはこれが限界、是非、泊まってみて欲しい。何故若い頃にはこういった魅力に気が付かないのだろうか。
 
★番外その10: 御坂/天下茶屋

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云わずと知れた、文人墨客が愛した有名茶屋。今回漸く、入ることが出来た。我々以外は、普通の観光客ばかり。山から下りて来て、マイカーやバイクでやって来た(酒を呑めない)客を尻目に、田山花袋や太宰治になりきって、河口湖を見下ろしながら呑むビールは乙だ。この茶屋には、雨も良く似合うと思う。

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・・・ところで、なんで「ビア・バテレ」が入っていないの?とか云われそうだし、確かに甲子温泉の「大黒屋」や、「丹下堂」、「那須観光簗」、「はやぶさ温泉」、「天空の湯」、「日乃出食堂」、「銀月食堂」、「梅乃里」、「四季楽園」、「古山閣」、「次年子そば」、「狸穴」、「玉河」、「弁慶」、「長蔵小屋別館」、等々も見当たらない・・・、我ながら、どうなってんだ?という気もするが、何れにしてもこれらにおいて、ランクインした店とは大した差は無い。それだけ2016年の「山から下りたら・・・」は、充実していたということの裏返しと解釈し、ご容赦いただきたい。

【2016年の山旅ベストテン】に続いて、【2016年の山から下りたらこんな店ベストテン】も挙げてみました。山旅と同様、其々甲乙付け難いですが、所詮独断と偏見の世界、直感だけで並べたもので、悪しからずご容赦下さい。選定のポイントは、とにかく「居心地の良さ」です。先ずは第10位から第6位まで。

★第10位: 西所沢/久呂無木

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相変わらず年2回ほどのペースでお邪魔している、我々のなかでは定番中の定番の店。とにかく蕎麦だけでなく、酒もつまみも申し分ない。はっきり云って、ベストテンに入った店では蕎麦、酒そして料理は最高。他の店はもう、雰囲気だけでランクインとなった。

★第9位: 大宮/いづみや本店

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相変わらず「いい味」出してる店。店員のおばちゃん達は、徐々に代変わりしているようだが、料理の注文は3品以上覚えられない(or覚えようとしない)ことや、忙しい振りして客の注文をかわす技は引き継がれているようだ。この店は、やって来る客も、わけあり風に見えるので、とにかく、居るだけで飽きない。料理が豊富なこともポイントの一つだが、料理そのものの味は特筆すべき点がある訳では無い。変な云い方かも知れないが、飽きの来ないという点ではピカイチの店だろうと思う。

★第8位: 稲田堤/たぬきや

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この店も、居心地の良さではどの店にも負けない。川面を眺めつつ、時折吹き抜ける風を感じて呑むビールは極上である。しかし、女将さんが、たったひとりで切り盛りするのは最早限界を超えているように見える。誰か早く、後継ぎが現れないのかと気を揉んでしまう。

★第7位: 北アルプス/鏡平山荘

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山小屋として唯一、ランクイン。ここの最大の魅力は、何と云ってもウッドテラスで呑むビールである。北アルプスの山小屋は総じて、ビールを呑む上で良いテラスが設えてあると思う。だから、どの年であっても行きさえすればベストテン入りはほぼ確実である。2016年は、偶々鏡平山荘だった訳だが、それでもここが、どの小屋にも負けない居心地であるのは間違いない。

★第6位: 利根川/落合簗

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とっても暑い日で、十二ヶ岳も小野子山も、ひいひい云いながら登った。その後に寄った「落合簗」だって、冷房なんて気が利いたものは無いので、暑いのは暑いが、時折、吹き抜ける風が一服の清涼だし、利根川の水音も心地良いので、ふと暑さを忘れてしまうくらいだ。榛名山のシルエットも、借景としては申し分なし。そして、勿論目当ては鮎の御馳走。心ゆくまで鮎のバリエーションを堪能した。

では、ベストファイブは以下の通り。

★第5位: 上越国境/白毛門

064 谷川岳と和尚。

この山も、高校時代からの久恋の山だったが、何故か今まで鬼門で、何度も敗退したり、計画が流れた。やはり上越国境の山は、残雪と新緑のコントラストが美しい。漸く登ることが出来て、喉に刺さった小骨が取れた思い、感慨もひとしおである。

★第4位: 前日光/細尾峠~薬師岳~三ノ宿山&細尾峠~薬師岳~夕日岳

31 アカヤシオを眺めながら出発。

2週続けて細尾峠から薬師岳に登り、前の週は夕日岳を経て古峯神社までトレース、翌週は三ノ宿山までトレースした。前者がひたすらアカヤシオだったが、後者はシロヤシオが主役。たった1週間で、すっかり主役が入れ替わることに驚いた。薬師岳まではそれなりに登山客は多いが、その先はどちらも静かなる山で、良い雰囲気を味わえた。
 
★第3位: 尾瀬~鬼怒沼湿原~日光沢温泉

061 出発してから約2時間。

このコースも、昔から温め続けて来たが、なかなか機会が得られなかった。生憎の雨だったが、深山の雰囲気を満喫することが出来たので気分は上々。全くピークを踏まなかったが、それはそれで一興。勿論、フィナーレを飾るのが日光沢温泉だから、このコースの魅力が増すのだと思う。雨で冷えた身体には、日光沢温泉の湯は最高の御馳走だった。
 
★第2位: 奥秩父/金峰山表参道

025 五丈岩が見えた。

これまで金峰山は、大方の人と同様、瑞牆山荘か大弛峠からの往復しかしたことが無かったが、アコウ平からの表参道が、これほど痛快な登りとは知らなかった。まだまだ、知らないことは多い。これに較べれば、前者の2コースは比較にならないほど詰まらない。鶏冠岩のクサリ場は、イヤらしいかなと少々危惧していたが杞憂だった。このコースを辿っても、大弛峠でその日の最終バスに間に合うと思うが、今回はそもそも金峰山小屋に泊まることも、目的の一つだった。期待に違わず良い小屋。いずれ、金櫻神社から歩かねばならないと思っている。
 
★第1位: 奥多摩/酉谷山

61 山頂は意外なほど眺めが良い。

そして、2016年の山旅ベストワンは、酉谷山。山そのものというよりは、大血川から山頂に至る、山の表情や植生の変化がとても興味深い。高校生の頃はよく登っていた山なので、その頃との違いを確認できたのも良かった。記憶が薄れたせいもあるが、酉谷山一帯を覆っていた篠竹は、いつの間にか一掃され、とても見通しが良い山に変身していた。3.11大震災の影響で閉鎖された小川谷林道は、2017年中には復活するらしいので、何れまた、今よりもちょっぴりだけ近い山になりそうである。それでも奥多摩で、最も山深い雰囲気は変わらないだろうと思う。その時はまた、三又にテント泊するのも良さそうだ。

残りベストファイブの前に、ベストテンには残らなかったものの、とても印象に残った山旅を6つピックアップしてみた。何れも、甲乙つけがたい、心に残る山だった。

★番外その1: 奥秩父/国師ヶ岳~白檜平~柳平

065 落葉松の林を過ぎて・・・

国師ヶ岳から北奥千丈岳、奥千丈岳を経て、黒金山との鞍部大ダオまでの道を石楠花新道というが、今回は途中の白檜平まで歩き、その後は林道を柳平まで下った。大弛峠には、金峰山へ向かうであろうハイカーがそれこそわんさかいたが、国師ヶ岳、北奥千丈岳へ向かう者はその10分の1程度、更にその先は誰にも会わなかった。これこそ、このコースの醍醐味。2016年の紅葉の色付きは全般的にいまいちだったが、この山旅の景色はかなり良かった方だろう。長い林道歩きも苦にならなかった。次回は是非、黒金山まで歩いてみたい。その時は前日、大弛小屋に泊まるのも良いかも知れない。

★番外その2: 御坂黒岳北尾根~南尾根

41 見晴台からドッカーンと富士山が見えた。

黒岳はそれなりに大きな山だが、大抵の場合、東西方向から登ることが多い。今回は、北尾根から登って南尾根へ下ると云う、ほぼ全てバリエーションルートを辿った。お陰で、山頂周辺以外は誰にも遭うことが無かった。北尾根から登ると、山頂(展望台)で突如、富士山が見えるところも、このコースの佳さかも知れない。
 
★番外その3: 沼津アルプス

036 ここは南アルプスが見える。

侮っていたつもりはないが、思ったより歯応えがある山だった。植生が、普段慣れ親しんでいる、中央線沿線や奥多摩の山と異なっているのも、魅力というか、大して緯度が違わないのに不思議だ。海を見ながら稜線を歩けるのは、日本の山ではなかなか経験できない。香港の山登りを彷彿させてくれる。山から下りれば海の幸が待っているのも、この山旅の魅力だろう。この次は、奥沼津アルプスにいくか。

★番外その4: 高原山(釈迦ヶ岳~剣ヶ峰~大入道&鶏頂山~釈迦ヶ岳~西平岳)

067 前黒山とシロヤシオ。

シロヤシオとヤマツツジで一杯の「釈迦ヶ岳~剣ヶ峰~大入道」と、紅葉の「鶏頂山~釈迦ヶ岳~西平岳」と、高原山には2回、足を運んだ。多少タクシー代は嵩むが、日帰りで登って来られるのは大きな魅力。大入道界隈のシロヤシオは、他ではなかなかお目にかかれない程、巨木で見応えがある。釈迦ヶ岳から西平岳へ向かうルートは、意外な野性味があって良かった。

★番外その5: 奥秩父/黒金山

07 直ぐに奥秩父らしい雰囲気。

これまで公共交通機関利用では、日帰りはなかなか難しい山だと認識していたが、タクシー代を奮発すれば、行って来られることに気が付き、計画。予想通り、大して苦労せずに黒金山まで到達できた。残念ながら、山頂では眺望に恵まれなかったが、黒金山周辺の奥秩父の雰囲気に浸ることが出来、ひそかに会心の山だったと自己満足している。それに引き換え隣りの乾徳山は、いくら眺めが良いからと云って、何故あんなに人が多いのだろうか。

★番外その6: 奥秩父/両神山~梵天尾根

083 あの岩壁の上が両神神社の社があったところ。

両神山は、見て佳し、登って佳しの名山だが、派生する尾根もなかなか魅力的。以前、隊長と八丁尾根を辿ったことは有るが、他の尾根は全く未体験ゾーン。今回下った梵天尾根も、予てより気になっていて、今回漸く機会を得ることが出来た。それでも梵天尾根そのものは両神山から秩父御岳山まで延々連なっているので、今回はごく端っこを齧ったに過ぎない。何れ、白井差峠から東をトレースしなくてはならない。

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