山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2017年01月

年が明けて既に1ヶ月も経って、いまごろ去年の総括をするのもナニですが、レポートそのものが1ヶ月遅れとなっている現状を鑑み、何卒ご理解下さい。順位付けは、全く個人勝手な、気紛れ的印象によるもの、くれぐれも大目に見て下さい。それでは先ず、第10位から第6位まで。

★第10位 天子ヶ岳・長者ヶ岳&毛無山

025 田貫湖と富士。

とにかく天気が良かったせいもあって、胸やけする程、富士山を見た。もう当分、富士山は結構、と思ったが、その後も結局、見続けている。この頃はシルエットだけで、どの方向から見た富士山だか判る(ような気がするだけかも知れない)。「休暇村富士」は口コミ通りに良い宿だった。この宿無くして、この山旅は有り得なかった。毛無山は標高差が大きくて、アルプス並みのしたたかな登りが続くが、そんな山を一日二回も登ると云う人がいて、たまげた。

★第9位 御座山&茂来山

032 山頂に到着。

どちらも、行こうと思ってなかなか行けなかった山だったので、ようやく安堵できた。どちらの山頂からも八ヶ岳が目の前だったが、その他に普段馴染みが無い形の山並みが見えたことが印象的。こっちの里からむこうの里へ、繋いで歩くのは楽しい、と感じた。やっぱり、単に往復では山旅という感じがしない。積雪期だったせいか、殆ど人と会わないところも良かった。結局、あまり手垢が付いた山は好きではないので・・・。

★第8位: 斑尾山&鍋倉山

087 稜線はもうすぐ。

残雪期のブナを求めて行ってみたが、芽吹きにはやや早く、積雪も少なくて(特に斑尾山)ちょっぴり残念。それでも鍋倉山の、見渡す限りのブナの森と、雪の白と空の青さのコントラストはとても印象的。今度は、芽吹きのタイミングを狙って是非、もう一度行ってみたい。民宿岸田屋の食事も、見栄えはそれ程でもないが、何気に美味かった。

★第7位: 双六岳&笠ヶ岳

182 端正な笠ヶ岳。

昨年の夏のメインイベント。そもそも笠ヶ岳は初めてだし、双六岳も30数年ぶりだったので感慨深い。天気もまずまず恵まれた。それにしても、鏡平は良い処にある。ウッドテラスで呑んだ生ビールは、堪えられない美味さだった。これほど喉が渇いた山も、記憶に無い。抜戸岳から笠ヶ岳へ至る稜線漫歩は、北アルプスならではの醍醐味。笠ヶ岳からクリヤ谷の下りもそれなりに絶景なのだが、さすがに飽きる。そして、なんだかんだ皆さん、良く歩いた。

★第6位: 恩若峰~源次郎岳~ペンションすずらん~棚横手

094 しかし今日の主役はやっぱり富士山。

是非、ペンションすずらんに泊まろうとして、そのために付随的に捻ったプランだったが、思っていた以上に良くて心に残った山旅となった。天気が良かったのも大きい。特に2日目は、薄いもやが谷間に溜まり、幾重にも連なる山の陰影が強調されて、とても印象的な風景だった。富士山が、ピカピカ輝いていた。そして、山旅はそれなりの距離を歩かないと印象に残らないものだと、つくづく感じた。

三島と云えば何故か、昔から「うなぎ」が有名である。うなぎの生き締めには、富士山の湧水が具合良いとの謳い文句があるようだ。確かに、三島は湧水が豊富な街である。学生の頃、この辺りをうろちょろしていたことがあるが、学生の分際では三島のうなぎは敷居が高過ぎ。それ以降、ここに来たことが無かった。この頃は、「三島コロッケ」もB級グルメとして有名になって来ているが、やはり鰻とはちょっと格が違う。
せっかくだから何処かに入りたいと、駅前商店街へ出てみても、時間が中途半端だったせいか、何処の店も閉まっている。そこで駅へ戻り、駅前にある観光案内所へ。うなぎを喰いたいが最寄りは何処かと訊くと、すぐ其処に「源氏」さんがありますよ、と仰るが、閉まっていたのは既に確認済み。しからば、「すみの坊」の本町店だったらやっている、所在地はここから10分ぐらい、との情報を得た。
メインストリートを南下して暫く進むと、駅から少々離れたところが三島の中心街のようであり、目当ての店はその界隈にあった。小ざっぱりした外観、間口は3間程だろうか、それほど大きな店ではない。暖簾を潜って中に入るとテーブル席。2階へ通されると、手前がテーブル席で奥が小上がり。時間が時間なのか、先客は見当たらない。我々は登山靴を脱いで小上がりに着陸。ここは昭和33年創業とのこと。なんだか親しみが湧く。
さて、また少々歩いて喉が渇いたので、先ず生ビール(710円税込、以下同様)を注文。メニューをじっと睨んでみると、さすが、ここには様々なうなぎ料理があり、迷う。うなぎシューマイ、うなぎハムだってある。うなぎの南蛮漬けも喰ったことないな~。白むし(2,916円。ここでは、焼きではなく、蒸し)を喰いたい感じもあったが、さんざん悩んだ挙句、つまみには定番の、う巻き(1,404円)、うざく(1,512円)、うなぎ珍味盛り合わせ(1,620円)を注文した。珍味盛り合わせは、骨せんべい、きも焼き、蒲焼、佃煮が出て来た。そう来れば、やっぱり日本酒も必要なので、白鹿上撰(473円)をいただく。
そしてメインディッシュはうな丼。この店にはうな重というものが無く、全てうな丼。上(4,644円)と並み(3,240円)の違いは、上が1.5匹分、並みが1匹分ということらしい。ちなみに特上(6,048円)というのもあり、ご飯の上だけでなく、間にも1匹分、挟まっているらしい。そこで我々は、並うな丼を、Woodyさんと凸さんは一人前ずつ、他の者は半分ずつシェアすることにして、4つ注文。 
ひとくち頬張って感じるのは、脂の乗りが結構強いこと。焼きの前に、蒸しはしていないのか、気になるところである。でも、美味いことには違いない。タレは甘からず辛からず。比較的サラッとしていて良い感じ。念願叶って、三島のうなぎを食することが出来た。今回の山旅は極めて充実、満足度が高い。

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「百笑の湯」送迎バスに乗ると、直ぐに大きな赤い橋にさしかかり、狩野川を渡る。正面には富士山も見えている。この狩野川は、鮎釣りのメッカとして全国的に有名である。小生は釣りはやらないが、鮎で名を馳せた川は多少知っている。一説によると、鮎独特の漁法である「友釣り」はここ、狩野川が発祥の地らしい。残念ながら今は鮎の季節ではないが、シーズンだったら是非、何処かで鮎を齧り付きたいところだ。 
大仁駅に到着、クラシカルな券売機で三島駅までの切符を購入。この頃、切符を買うと云う行為は、山に来る場合でもだいぶ少なくなってきたが、この伊豆箱根鉄道駿豆線では、PASMO・SUICAは使えない。券売機から出て来た切符も、今どき珍しい厚紙だ。
伊豆箱根鉄道は、ここ駿豆線と大雄山線があるが、何故か後者の方はPASMO・SUICAが導入されている。神奈川と静岡の県民性の違いか、接続するJR東日本とJR東海の経営方針の違いが影響しているのか判らないが、JR東海は自らの御殿場線にも未導入なので、さもありなんという感じがしないでもない。
脱線ついでにもっと云うと、JR東日本やその他の私鉄・第三セクターの、いわゆる「ジョイフルトレイン」の類(JR東日本の「きらきらうえつ」や「越乃Shu*Kura」、しなの鉄道だったら「ろくもん」等)が人気を集めているが、JR東海は全く消極的で、その手の車両は1両も保有していない。持てる資源は全て新幹線(とリニア)に注ぎ込み、在来線にはできるだけ金をかけない、という姿勢がはっきりしている。利用者としては、些か効率重視過ぎるように感じてしまうが如何だろうか。閑話休題。
まだ、電車がやって来るまで少々時間があるので、昨日の呑み残しの酒とつまみを取り出し、駅のホームでちびちびやる。
結局、今回は2日間かけて、沼津駅から百笑の湯まで歩いたことになる。ざっと28kmあまり。もっとも、健脚な昔の人だったら、1日で歩き切る距離かも知れない。バスやタクシーを全然使わなかったことも、かなり珍しい。
やがて、三島行電車がやって来るが、まだ呑み切っていないので、カップを持ったまま乗車。そんなに客は乗っていないので、白い目で見られることも無い。有り難く、呑み残しをいただいた。

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2日目は、「美晴荘」から歩き始め、発端丈山に登り、ついでに葛城山にも登った後、城山の脇を抜けて下山。発端丈山は、昨日の山ほど急勾配ではないが、やはり海岸線から登るので、それなりに登りでがある。城山は遠くから見ても近くから見ても、岩峰というに相応しい風貌。ここにも有名な岩登りのゲレンデがある。
この山は、海底火山が隆起し、周りが風化・浸食されてマグマが冷えた部分が残ったものらしい。「火山の根」、専門的には「火山岩頸」と云うそうだ。この「城山」だけでなく、「美晴荘」のすぐ傍にあった「淡島」も、「葛城山」も「火山の根」らしい。この辺りはそういう特殊な場所らしい。
山から下りた後は、「百笑の湯」まで水平移動。結局、「美晴荘」から「百笑の湯」まで、昨日と同じくバスもタクシーも使わずに歩き通した(足代を節約しても、どうせその分呑みに回ってしまう)。今日は山に登らない凸さんと、「百笑の湯」で待ち合わせしていたのだが、思った以上に時間がかかり、随分待たせてしまった。
施設の入口が判らずに通り過ぎると、地元の方と思しき中高年男性に「あっちですよ」と教えて貰い逆戻り。車専用の入口かと勘違いした。確かに、歩いてやってくる客は少ないだろう。建物の正面は、道路の反対側を向いているので、判り難い。
ここは「時の栖グループ」が経営する「伊豆温泉村」の日帰り温泉だった。日帰り温泉の他にフィットネスジムやホテルもあるようだ。「時の栖グループ」の施設は、これまで山の帰りに、御殿場・須走温泉・天恵や、御殿場高原ビールに入ったことがあって、我々も多少事情通である。ここも他の施設と同様、入浴施設以外にも、様々な施設があるので、一日中ここにいるという人もいるのだろう。土日祝日の一日券は2,000円となっていて、1時間以内だったら1,000円。凸さんとはここで、めでたく再会。
帰りは、14時30分発の大仁駅行き送迎バスに乗ろうということにして、1,000円を払って風呂場へ。中はかなり広くて、風呂の種類もやけに多い。Woodyさんも凸さんも、何処に行ったのか見当たらない。小生は、内湯の大浴場と露店風呂に、ちょこちょこと入っただけで出た。
食事処に直行し、生ビールを注文。ビールは、伊豆の国ビールしか置いていない。メニューを見ると、つまみ系がかなり豊富だが、もう時間が無いので注文は泣く泣く見送った。食事処でビールを呑み損ねた女子連は、抜け目なく、何処からか缶ビールを手に入れ、バスの発着場所で湯上りビールをしていた。
「百笑の湯」から伊豆箱根鉄道(略称:いずっぱこ、と云うらしい)駿豆線の大仁駅までは、大した距離ではないので、沼津駅から来たついでに歩いてしまっても問題ないくらいだが、すでにビールを呑んでしまっているので、有り難く送迎バスに乗せて貰った。

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途中、「舟平」でひと休みした後、そのまま、ちょいと酔い覚ましに潮風に吹かれながら、今宵の宿、「美晴荘」まで歩いた。今日は結局、そこそこ良く歩いた。「美晴荘」も「舟平」同様、民宿兼食事処で、1階に外来者用の食事処があった。今夜は、客室は満杯の様である。我々の部屋は3階。女子部屋は角部屋で広く、眺め良好。晴れていれば、海越しに南アルプスが見える。男子部屋はちょっと狭いが、山小屋を考えればまあ上出来。
荷物を整理し、ひと息ついたら汗を流すことにしようと、2階の浴室へ。男風呂は、先客無し。カランは3つ並んでいて、湯船もそれなりの大きさ。ひとりでは勿体ない。Woodyさんと凸さんは、部屋で寝ているのか。ちょいとノンビリし、さっぱりして風呂から出ると、女子陣は女風呂の前で、先客が出るのを待っている様子。女風呂は、かなり狭いので貸切にならざるを得ないようだ。
部屋に戻っても、皆さん未だ、風呂から上がってきていない状態。申し訳ないと思いつつ、勝手にひとり、湯上がりビールをいただく(洗面所の脇に缶ビールの自動販売機があった)。夕食まではまだ、多少時間もあるので、皆が持ち寄ったつまみもいただく。黄昏時の海を見ながら一杯やるのは、なかなか乙だ。目を凝らすと、南アルプスの白き峰々もまだ見えている。
夕食が出来ましたとの連絡があり、7人揃って2階の食事処へ。長い座卓が2つ並んでいて、その上に巨大な刺盛りが2つ、で~んと鎮座していた。刺盛りのメーンは立派なヒラメ。これ一匹だけで10人前ぐらいありそうだ。他にもタイやハマチ、マグロ、赤貝、イカ、甘エビ等々。刺盛りだけでも食べ切れるか心配になる。
料理は、他にもクルマエビの踊りや、もうちょっと大きめのエビ(種類は不明)の塩焼き、茹でズワイガニの片足分、焼きホタテ、オコゼの唐揚げが各々人数分、どんどん出て来る。そして最後にこれも巨大なキンメダイの煮付け(東京の店だったら、5,000円位は取られそうだ)が2皿。もう完全にギブアップ。そもそも、やっぱり刺身だけで満腹になってしまった。これじゃあ、育ち盛りの人間を、何人か連れて来ない限り、到底食べ切ることは不可能。勿体ないことをしてしまった。
これで1泊2食付き8,100円は驚くほどリーズナブルだ。この宿だけが特別なのか判らないが、やはり少なくとも年一回は、海に近い山に登るとしよう。 

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今回は、「沼津アルプス」踏破のついでに、忘年会第2弾と称して海の幸で一杯やろうという魂胆。JR沼津駅から歩き始め、三津海岸にある今宵の宿まで、交通機関を一切使わず歩き通したので、安上がりな一日となった(山の記録はこちら)。
「沼津アルプス」は、途中、主だったピークだけでも7回上り下りするので、なかなかタフなコース。眼下に海を見ながら山道を辿っていると、香港の山旅を彷彿させてくれる(以前、シャープピークだけ登ったことがある)。
「○○アルプス」という山の連なりに対する呼称は、「○○銀座」と同様、安易に付けられている節があり、この頃至る所で見聞きするが、ここ「沼津アルプス」はその走りで(と云っても、学生時代には聞かなかったはず)、かつ確かにその名に恥じない程度に登り応えがある。何故か、登りも下りも直線的。真っ直ぐ登って一気に下る径の繰り返し。特に鷲頭山は雨だったら、イヤラシそうだ。
学生の頃、富士市にあった社会人山岳会に籍を置いていたことがあり、この鷲頭山のロッククライミングゲレンデには2、3度来た覚えがある。しかしその頃の細かな記憶は霞んでしまい、ゲレンデへのアプローチがどの辺りだったか、もうすっかり忘れてしまった。その山岳会にいた頃、大抵の山を夜行日帰りで登ってしまう(谷川岳や八ヶ岳だけでなく、笛吹川東沢もそうだった)ので、学生のノリとは随分違うな、社会人は大変だなと感心した記憶がある。
沼津アルプスから下りたら、多比の集落から海岸に沿って、何処かにビールを呑ませる店はないかと、よたよた歩く。その期待通り、途中「チェレステカフェ」という洒落た店があったが、中を覗いた渉外係のあひるちゃんが、入れそうだがちょっと狭そうとのこと。すると上手い具合に、もうちょっと先に「舟平」という民宿兼食事処が見つかり入ることに。お客はおらず、店のご夫婦が丁度、遅い昼食中のようだった。
折角夫婦でのんびり昼食を喰っている最中に、どたどたと6人の客がやって来て、小上がりの一番奥に上がり込んだ。皆、ビール、ビールと騒ぐ。ったく、なんて客だ・・・と思ったかどうか判らないが、開いていると判ればもう我が物顔でテーブルを陣取り、汗を拭きつつビールの到着を待つ。
こういう時は、やっぱり生ビール。グビッといった、最初のひと口がとにかく美味い。つまみになりそうなものはなにか有りませんかね、御夫婦で喰おうとしているそのおかずでもいいんですが・・・、などとぐずぐず云っているうちに、たこときゅうりの酢味噌和えと、たこといかの刺身が出て来た。ご主人曰く、「今朝、目の前で獲れた」とのこと。そうそう、これを楽しみに「沼津アルプス」を登りに来たようなもの。奥多摩や中央線沿線の山では、獲れたてのいかは喰えない。来た甲斐があった。

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明治神宮での結婚式に参列。式は随分と久しぶりだ。ちょっと早めに来たので、門のあたりをウロウロしていると、あっちでもこっちでも結婚式に臨むカップルが、屋外で記念撮影したりしたりしている。良い天気なので問題ないが、雨だったらどうするのだろう。
今日は大安吉日、控え室がある建物の入口に掲げられた名前リストを数えて見ると、18組もの結婚式が行われるようで、まさに分に刻みで進行中だ。
結婚式は行進から始まる。参列するものは、当事者の二人の後ろにずらりと並び、行列のまま南神門から式場まで練り歩く。辺りは参拝客(特に外国人観光客が目立つ)が大勢いるので、さながらパレードのようにカメラやスマホの餌食になる。白無垢と羽織袴姿の花嫁花婿の行進は、観光の対象そのものなのだ。
式の後は披露宴、送迎バスで明治記念館へ移動。代々木から信濃町まで総武線に乗った方が早いのでは、と思う程、ノロノロ運転状態。やっと辿り着いた明治記念館は、庭もエントランスもかなり立派。
昨今、地味婚か、披露宴無しなんてケースもあるようだから、こういった施設は経営が大変なのでは、と思っていたが、全然そんなことはない、かなり繁盛しているように見える。入口に書かれた披露宴会場の案内によれば、今日は16組が予定されているようである。やっぱり明治記念館は、明治神宮が経営しているんですかね。だとすれば、法人税の面では優遇されているだろうから、民間の施設に較べれば経営は恵まれているのだろう、なんてどうでもいいことを考えてしまう。
曙の間が控室。通路から広い庭を見渡すことが出来、ここにもウェディング姿のカップルがあっちにもこっちにもいて、記念写真に余念が無い。庭を隔てた向こう側にも披露宴会場があるが、全面窓ガラスになっていて、中の様子が良く見える。出し物をやっていたり、ケーキ入刀中だったりが丸判りである。この建物は、明治記念館創業当時のものらしく、憲法記念館と名前が付いている。調べてみると、明治憲法の草案審議が行われた部屋なのだそうな。
我々の披露宴会場は2階の富士の間。かなり広いし天井もやけに高い。姪の晴れ姿を拝みつつ、豪華な料理と酒(専らシャンパン)に舌鼓を打った。

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姪の結婚式のため、久々、表参道へやってきた。まだ午前10時過ぎだが、結婚式の後、披露宴は午後15時からとのことなので、それまでちょっと腹に溜めておこうと、カミさんと何処か適当な店に入ることに。メトロ明治神宮前駅を出てほぼ目の前、ここはどうだろう、と目星を付けた店は、何だか何処かで見たことが有るな、と思ったら、北朝霞で入った「セガフレード・ザネッティ」の姉妹店だった。
原宿クエストの1階という一等地にあるせいか、店内装飾の赤黒白のカラーコーディネートと壁を埋め尽くすロゴが、北朝霞では少々バタ臭く浮いて見えたが(なにしろ、直ぐ隣がもつ焼き屋なので)、ここでは何となく街の雰囲気にマッチしているから不思議だ。さすがは、表参道。もちろん、辺りにはオヤジが屯すたぐいの店はまったく無い。
メニューを見ると、パスタやパニーニがあるし、ビールもあるので申し分ない。屋内のテーブルはちょっと暗めで小さいので、外のテーブルに座ることにした。今日は、外でもそれほど寒くないし、ビールだって十分イケる。さて、食べ物は、ハム・チーズ&ベーコンのパニーニ(430円)にしてみる。飲み物は生ビール(420円、銘柄不明)。イタリアンビール(550円)もあったが、やめた。
ハム・チーズ&ベーコンのパニーニは、予想以上に美味かった。パニーニ、いわゆるイタリアンホットサンドは、滅多に喰うことが無い。日本国内のファストフードで、これを出すのは「ロッテリア」ぐらいしか知らないが、「セガフレード・ザネッティ」の方がサクサク感があって美味いような気がする。しかし、「ロッテリア」のイタリアンホットサンドの食感記憶が少々曖昧。
「ロッテリア」に、いつ頃行って以来か記憶が定かではない。そもそもこの頃、ファストフード店に入る機会が無い。ならば、ちょっと機会を作って行ってみようか、と思って調べてみると、とっくに「ロッテリア」のメニューからイタリアンホットサンドが無くなっていた。どうりで記憶が曖昧な程、昔のはずだ。「サンマルク」だったらあるかな。なんだか、また無性にパニーニが喰いたくなった。

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ちょっとやぼ用が有り、東京駅へ個人的出張(^^ゞ。そのままの流れで呑み屋、ということになったが、今日はあまりうろちょろせずに、八重洲界隈の店に入ることにした。別に行きつけの店も目当ての店も無いので、グランルーフの中にある店を端から物色し、適当に入ったのがここ、「北海道バル海」という店。
グランルーフでは以前、「旅する子ブタ」という店に入ったが、たぶんそれ以来だと思う。店内はほぼ全てさらりーまん。独りの客もちらほら。皆さん、出張の帰りにちょっと寄ってみました、と顔に書いてある。この店に入っている客のかなりの割合が、新幹線待ちのようである。
メニューを開いてみると、なるほど北海道に因んだものが並んでいる。ビールはもちろん、サッポロ。それでは先ず、黒ラベル生(580円税別、以下同様)をいただくとしよう。その後は、ちょっと日本酒にしてみようと、これも北海道では有名な男山(400円×2)をチョイス。同行した御仁が、次はウィスキーを呑みたいというので、最後はスーパーニッカ(380円×4)をもらう。北海道の酒をひと通り呑む仕儀となった。
料理もまた北海道尽し、カマンベールチーズフライ(600円)、釧路仙鳳趾(せんぽうし)産牡蠣フライ(500円)、刺身三種盛り合わせ(1,380円)、羅臼産ほっけ焼き(半身680円)、あんきもポン酢(680円)、オホーツクタコのザンギ(500円)、厳選ラムチョップ(480円×2)を注文。さすがに「北海道バル」と云うだけあって、北海道産をアピールした食材がずらりと並んでいる。
「仙鳳趾」という地名は聞いたことが無かった。2粒で500円とは、かなり高価な牡蠣フライだが、それなりに大ぶりで、確かにクリーミーな感じはする。「仙鳳趾」でググってみると、昆布森漁業協同組合のHPがあった。そこには「・・・年間を通じて水温が低いことから一年中牡蠣が食べられます。云々」の一文があった。ってことは、水温が低いので、産卵期が無いということなのだろうか。一般に、牡蠣はRが付く月しか食べられないというが、それは水温が上がることによって生殖巣が発達し「不味くなる」から。すると、この界隈では天然の牡蠣(例えば岩牡蠣)は存在しないのだろうか。釧路あたりは、元々の牡蠣の生息環境では無かったとなれば、人間の都合によって、そこで嫌々ながら養殖されている牡蠣が、何だか不憫に思えてきた。

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北海道バル海のHP: こちら 

西丹沢から下りてきた帰り路、久しぶりの新宿西口探訪。何も考えていないので、そのままふらふらと「思い出横丁」へ行くと、ひと通り巡ってみたが何処もかなりの混みようで満席状態、ややたじろぐ。外国人観光客が増えたせいもあるだろうが、とにかく、通り自体がすんごく、混んでいる。
そこで、「思い出横丁」から離れ、候補として予め調べておいた店に行こうかと考え直す。そこで、最寄りの居酒屋「十徳本店」に入ってみようと行ってみると、なんとここも満席。かなり大きな店の筈だが、やはりこの時間(午後8時頃)ではなかなか難しいか。
「十徳」の前で、次に何処を覗こうかと考えていた時、目の前にも居酒屋が有るのに気が付いた。「酒蔵かんちゃん」と書いてある。いかにも、典型的なオヤジ達の酒場っていう感じ。なおちゃんの同意を得て覗いてみると、カウンター席の手前が空いていたので、直ちに着陸。BGMはいまどき珍しくなってきたが、演歌がかんがん流れている。
ま、とりあえず飲み物はホッピー(360円税込、以下同様)を注文してみると、既に混合状態で出て来た。比率は悪くない感じ。2杯目を頼むと、氷も含め残りを次のグラスへ移して呉れる。あまり見ないサービス(あるいは単に氷の節約?)だがざっくばらんとしていていい感じ。
看板に「九州」の文字が見えたが、メニューを見てもどのあたりが「九州」なのか、わからない。頼んでみたのは、ブリ照り焼き(???円)と肉豆腐(510円)、竹輪磯辺揚げ(370円)。どれも特に安くも無いけど高くも無いという印象。味はと云えば、比較的薄味でやや甘口か。そのへんが、九州を仄かに感じさせるところなのかも知れぬ。一般的に、東京の居酒屋は味が濃い目なので、こういう点が、おふくろの味を感じさせて呉れるのかも知れない。
一頻り呑んで喰って外へ出たとき、中国系観光客集団が店に入ろうとしていた。こんな店がガイドブックに載っているとも思えないが、中国版グルメサイトに書き込みでもあるのだろうか。新宿の居酒屋で、店員が中国系というのは良くあるが、客も中国系とは、これも時代か。少なくとも、新宿は「思い出横丁」だけが観光地、という訳では無くなっているようである。

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西丹沢の山を登った帰りには、このところ我々は、御殿場線から小田急線へ乗り入れる特急「あさぎり」に乗ることがほぼ日常化してきている。シラフで帰るのであればともかく、多少いい気分になった状態で、ともすれば立ちんぼのままで新宿まで帰ることになるのは堪らない。
JR松田駅から「あさぎり」に乗るためには、切符は小田急線の新松田駅に近い新松田口(南口)ではなく、松田口(北口)の窓口で買う必要がある(って云うか、新松田口には切符売り場が無い)。相変わらず、JRと小田急のインターフェイスはすっきりしていないように思える。
「信玄」からJRの松田口へ行く途中、駅のすぐ手前に「肉八」なる飲食店(肉料理店?)を見付けた。営業中の様で、店内に客も見える。今度、例えば「まつだ桜まつり(2016年は2月13日から3月13日まで)」の時にでも寄ってみたい感じだ。どうもこれまで、松田駅界隈の店とは相性が良くなかったが、「信玄」に入れてちょっと改善した感じ。その勢いのまま「肉八」にも入ってみたい。
松田駅での切符購入はなかなか複雑怪奇であるが(以前、実際にひろちゃんが購入し、なおちゃんが笑い転げていた時の顛末はこちらに詳しい)、その時に対応した、頭が柔軟ではない駅員はおらず、別の駅員に変わっていた。顧客対応度は向上したように見受けられる。
しかしながら、今回もちょっと混乱するのは、JR松田駅で「あさぎり」の乗車券を買う際、SUICA、PASMOが利用可能だと云うこと。御殿場線はそもそもSUICA、PASMOは使えないが、「あさぎり」に限っては、窓口内にタッチする機械があるため利用できるのだ。おかげで我々も、「あさぎり」に関してはだいぶ詳しくなった。
切符の購入を済ませ目出度く、凡そ1年ぶりの「あさぎり」乗車である。相変わらず、この「あさぎり6号」は乗車率は低い。前回も書いたが、すくなくとも「あさぎり6号」は全車自由席にした方が良いと思う。切符を買う面倒臭さとの落差が有り過ぎだ。しかし、いくら乗車率が低いと云っても、廃止にしては困る。松田駅18時23分発は、我々にとって丁度、便利な時間なのである。
ともかく、席に落ち着いたところで酒ボトルを取り出し、ちびちびやる。今日は思わぬトラブルに遭ったが、終わり佳ければ全て佳し。目出度し、目出度し。

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西丹沢自然教室BSから、15時40分発のバスで山北駅を目指して移動。途中のバス停から次々に登山客が乗り込んできて、座席がほぼ埋まる程度の込み具合。小生の座った席は、丁度、後輪の上で足元が高い。それでも更に混んできたので、リュックサックは膝の上に乗せ、やや窮屈。
山北駅に到着、前方ドアへ移動し、SUICAを取り出そうとしたとき、ジャケットのポケットに財布が無いのに気が付いた。晴天の霹靂。財布には、びゅうSUICAカード以外に、銀行のキャッシュカードも、コーポレートのクレジットカードも、健康保険証も入っていた。考えるだけで暗くなる。
一応、座席に戻って、下に落ちていないか確認したが見当たらない。いつまでもこうやっている訳にも行かず、とりあえずのんちゃんからお金を借りて支払い、下車。リュックサックの中を探しても見当たらないので、ウェルキャンプ場の売店へのんちゃん、なおちゃんが電話してくれたが、結局、ありませんとの回答。すると、やはり怪しいのはバスの中、ジャケットのポケットから落ちて、座席と車体との隙間に落ちたという線が一番気になるところ、もう他は考えられない。
富士急湘南バスの本社営業所に電話すると、まだ件のバスは戻って来ていないので、折り返し電話しますとの返事。何れにしても、このまま山北にじっとしていても仕方が無いので、松田へ移動することにした。皆さんには申し訳ないが、風呂も、ポッポ駅前屋も諦める次第となった。
間もなく、バス会社から電話があり、財布が見つかったとのこと。ほっとひと安心。松田駅に到着したら、とりあえず何処か、皆さんに待っていて貰う店を探す。いつものことだが、松田のロマンス通り界隈の店はこの時間、店が開いてないか、開いていても予約等で満席の店ばかり。やっぱり「若松食堂」は今日も、席は空いていても予約でいっぱいと断られる。するとのんちゃんが、路地裏にある店を発見、入れそうとのこと。「信玄」という店だった。
店にリュックサックを置いて、ひとり、富士急湘南バスの本社営業所へ向かい、首尾良く財布を回収し戻って来ると、遅ればせながら安堵のビール。ここは、おでんが色々ある。更に、もつ煮込み、ハムカツ、馬刺しを慌ただしくいただく。「あさぎり」の時間が迫っているので、のんびりすることもできず、さて行こうかと会計を頼むと、店の女将がもうお帰りですか、と目を丸くしていた。申し訳ないけど、きっとまた来ます、と云いつつ店を出た。

教訓: ポケットのファスナーは、ちゃんと閉めましょう。 

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今週末は、「道志の森キャンプ場」を起点に、菰釣山避難小屋から畦ヶ丸を経て西丹沢自然教室まで、かなりマイナーなコースを歩んだ(山の記録はこちら)。マイナーなはずだが、意外に多くのハイカー達と行き交った。さすがは丹沢だ。
これで、個人的には三国山稜の南にある須走温泉から、大山の東麓にある広沢寺温泉まで繋がったことになるが、あまりにブツ切りで歩いているので、さしたる達成感は湧いてこない。通しで歩いたら、いったい何日掛かるのだろうか。
善六のタワまで来れば、あとは真っ直ぐに下るだけ。西沢は丸木橋を何度も渡るが、ちゃんと整備されていて何も心配はいらない。そうなると次なる関心は、西丹沢自然教室に下りた後のビール、となる。もう12月なので、だいぶ気温は下がってきているものの、身体が冷えきって無ければそれなりに美味いはず。前回は、歩いて2、3分ほどにあるウェルキャンプ場の売店で、首尾良く缶ビールをゲットできたが、それ以前の、同じ年の2月には、件の売店が何故か閉まっていて、山北まで我慢しなければならなかった(その時の山行記録はこちら)。冬季は、やっていない可能性があるということか。
それでも、やはり淡い期待を胸に、恐る恐る、ウェルキャンプ場の売店へ行ってみると、果たして店は開いていた。店員の女性が、「今は、缶ビールはスーパードライしかないんですけど・・・」と申し訳なさそうに云っていたが、有ると無いとでは大違い、銘柄の問題など無い。有り難く購入。そもそもこの期に及んで「キリンじゃなければ要らない」なんて輩がいるだろうか。
西丹沢自然教室前のベンチに戻り、乾杯。やっぱり、ひと汗かいた後のビールは、冬でも美味い。欲を云えば、ストーブでもあるところで呑みたい感じはある。たまたま今日は、西丹沢自然教室内の部屋で、どこぞの集団(10人くらい)が飲み食いして盛り上がっていた。初めて見る光景。まさか青少年育成の場で、酒は出ていないと思うけど、何かスライドトークでもやった後なのだろうか。

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秩父の「そばの杜」でなんとか蕎麦にありついた後、秩父駅から西武線直通電車に乗って移動。和尚が、所沢で途中下車したことが無いと云うので、「百味」へ行ってみることにした。云わずと知れた、所沢が誇る古典的大衆酒場。個人的にも久しぶり(前回はこちら)。到着は18時過ぎとなるため、念のため、予約の電話を入れておいた。所沢プロペ通りは、相変わらずの賑わいである。
「百味」は、まったく以前のままだ。しかし、いつも相手をしてくれる、字がお上手なお姐さんは見当たらず。広い店内にある、カウンター、テーブル、小上がりがほぼ、呑ん兵衛で埋め尽くされていて、その間を何人もの店員が動き回っている様はいつ見ても壮観、既に最高潮の様子である。予約を入れておいて正解。我々は、階段から見て一番奥の小上がりへ着地。先ずは、好みの飲み物(小生は再び生ビール(430円税込、以下同様))で乾杯。
隣の席の御仁も、山の帰りの様で、我々に、何処に行って来たか聞きたがるが、説明する上では少々マイナー過ぎて、なかなか難しい。この店へ来る客は、仕事帰りや山帰り、ギャンブル帰り、はたまた家からこの店へ真っ直ぐやってきたと思しき客など、様々。ここでデートする客も、いるかも知れない。
さて料理、秩父で天ぷらと蕎麦を手繰ってきたのでそれほど入らないが、「たらちりを喰いたい」という声が多数だったので、2人前を注文。相変わらず、かなりのボリューム、これで1,000円はCP的にも申し分ない。飲み物は、やはり日本酒にしよう。と、なればここの定番酒「ねのひ」だ。大徳利(430円)でいこう。料理は他に、モツ煮込み(450円)、ぎんなん揚げ(540円)、焼きニシン(490円)を注文。ここは煮物は少なく、モツ煮込みは定番料理ではない。何か、拘りがあるのか。
「たらちり」は個人的にも久しぶり。考えてみると、ここには、湯豆腐鍋、たらちり鍋、とんちり鍋、とん鍋、とんキムチ鍋、かき鍋、石狩鍋、よせ鍋と、8種類もの鍋があるのに、今までひたすら「たらちり」だけを喰ってきた。それで更に気が付いたが、この頃、ポン酢を使った鍋を喰う機会が、店だけでなく自宅も含め極めて少ない。前回、ポン酢鍋を喰ったのは、もしかするとやっぱり「百味」かも知れない。
「たらちり」を喰って、「ねのひ」を呑めば、「百味」に来た感が満喫できる。でもこの次は、他の鍋にも手を出してみようか。

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目当てにしていた「わへいそば」の蕎麦が売り切れてしまい、打ちひしがれた気分でとぼとぼ駅へ向かって歩いていた時、のんちゃんが目聡く蕎麦屋の看板を見つけた。恐る恐る建物に入ってみると、そこは「秩父ふるさと館」で、その二階が「そばの杜」という蕎麦屋。有り難いことに営業中だった。
二階へ上がると、先客は三組ほどで、我々は格子窓の傍に席を確保。さっそく、既に秩父駅へ向かって移動中の別動隊(Woodyさんと和尚)へ、店が見つかった旨、伝え、到着を待つ。格子窓越しに外を見ると、秩父神社が目の前だ。さぞや、先週の秩父夜祭の時は良い眺めだっただろう。花番さんに訊くと、この店は夜は開いておらず、昼間はバスツアー客の予約が入るので、一般の人の予約は難しいとのこと。そりゃ、残念だ。
Woodyさん達の到着を待ち切れずに、ビールで乾杯。白久駅の「喜久屋」でふられ、「トラゲット」でもふられ、更に「わへいそば」でもふられ、ここ「そばの杜」で漸く溜飲を下げることができた。今日のビール(大瓶580円税込、以下同様)の美味さは、格別なものがある。
つまみは、出汁巻き卵(値段失念)、舞茸天ぷら(同前)、野菜天ぷら(同前)、そばがき(同前)、みそぽてと(450円)をいただいた。天ぷらはサクッと揚がっていて美味い。そばがきさえあれば酒が呑める、という人もいるらしいが、小生はまだその域には達していない。Woodyさんと和尚は、意外にも、秩父名物「みそぽてと」を喰ったことが無かったとのこと。
日本酒も入って、いい気分になっていたらいつの間にか、閉店時間(16時)を過ぎて、我々以外誰もいなくなっていた。なかなか居心地が良い。花番さんの接客もなかなかである。
その花番さんに、我々が「たから湯」に入ってきたと伝えると、仕事が終わった後、「たから湯」でひと風呂浴びて、そのすぐ前にある居酒屋「鳥銀」で一杯やるのが好きだ、と云っていた。今度、機会があれば行ってみたい。でもその前に「わへいそば」をリベンジしなくてはならない。秩父は、行く度に課題が増える、奥が深い街である。

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「たから湯」へ入る前、先に書いた通り、手前にあったカフェ「トラゲット」を、待ち合わせ場所に決めていたので、風呂上がりに直行。ふと、見ると、「CLOSED」の札が出ていた。「食べログ」サイトにも「ティータイム14:00~17:00」となっているのに、15時前に行ったら「CLOSED」。たしか、「たから湯」へ行く前、30分ぐらい前に通り過ぎたときには「CLOSED」の札は出ていなかった筈。店の主は、今日は中休みをとりたい気分だったのに、我々が後でやって来そうな雰囲気を察知して、慌てて「CLOSED」の札を出したのかも・・・。
何れにしても裏切られてしまったので、急いで他を探すが、とにかく開いている店が無い。なんと「ねこあそび!」も閉まっている。残念ながら、またしても喉の渇きは癒せそうにない。今日は、そういう巡り合わせの日なのだろう。のんちゃん、なおちゃんと合流した後、まだ銭湯にいる和尚、Woodyさんへ電話して、「わへいそば」へ直行することにした。
暫く住宅街を抜けて行くと、やがて民芸調の建物が見えて来る。どうやらここが「わへいそば」のようだ。これでようやくひと息つけると思いつつ、扉に手をやろうとすると、なんと「お蕎麦が売り切れました」と書かれた札を発見。その文言の後に、かっこ付きで「うどんはあります」とある。
折角、新蕎麦を手繰りに来て、うどんを喰う気にもならない。今日はとことん、ついていない。蕎麦屋は、売り切れ仕舞という店はよく目にするが、営業時間は18時までなのに15時で終わりとは・・・。ちょっと甘く見ていたようで、反省。次回は、必ず前もって予約を入れてリベンジしたい。

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毎度、秩父に来て銭湯に入る場合は、御花畑駅に近い「クラブ湯」ばかり入っていたが、今日は秩父にもう一つある「たから湯」に入ってみようと算段。行ってみたかった蕎麦屋が、「たから湯」から行った方が都合が良かったのがその理由。白久駅から秩父鉄道に乗って、御花畑駅を素通りして秩父駅まで行ったのは、初めてのような気がする。
秩父駅から「たから湯」までは歩いて5分ほど。途中、映画館の建物の中に、「イタリアンダイニング&カフェ トラゲット」なる店があり(ネット情報では中休み無し)、開いているようだったので、風呂上がりの待ち合わせはここにしようと申し合わせ。ちょっと先に「ねこあそび!」なる猫カフェがあったのだが、ワンドリンク付き1,000円はやや高い感じだし、猫と遊んでいる時間も無いのでやめた。
「たから湯」へ行ってみると、外観は「クラブ湯」に負けず劣らず超レトロ。中も、入口から脱衣所、風呂場が直線的に並んでいるのは、全く昔風で、これも「クラブ湯」とよく似ている。何故か衣類篭も、「クラブ湯」と全く同じものを使っている。番台には、大女将と思しきおばあちゃんがちんまり座っていた。客はほぼ、地元のご長老達のようである。風呂場の背景画は、駿河湾から望む富士山である(女湯は何でしょうか?)。湯は少々熱いが、耐えられない程ではない。
秩父に、このようなレトロ銭湯が二つも残っているのは、或る意味、奇跡のようだが、秩父の街自体、レトロな建物が結構あるので、このレトロ感は街にすっかり溶け込んでおり、あまり目立つことはない。
とあるHPを覗いてみると、埼玉県には2016年8月現在でいわゆる銭湯(除、スーパー銭湯及び日帰り温泉)は56軒あるそうだが、昔からの風情をそのまま保っている銭湯は、そう多くは無いはずだ。そういう意味では、この建物やボイラーの耐用年数が限界に達したとき、あるいは番台にいるおばあちゃんの身体が動かなくなったときが、このような銭湯の大きな節目になるのだろう。

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今回の山は、小鹿野町から秩父市にかけて連なる低山。標高は、一番高いところでも644m。長若山荘を起点に、釜ノ沢五峰から品刕(しなしゅう)までトレースしてみた(山の記録はこちら)。所々、眺めが良いところもあり、なかなか変化があって面白かったが、全般的には意外にグレードが高いバリエーション。確かに、GPSや地図読みが出来ないと、道迷いの恐れがある。
最後に、白久駅へ下るところで踏み跡をロストしたが、適当に下ったら、ほぼ無駄なく下界へ下りることができた。下りたところがいきなり民家の庭先だったので、そそくさと通過し事無きを得たが、番犬でもいたら間違いなく吠え捲くられたところだった。
車道に出たら、白久駅は橋を渡った先にある。今日は多少風があったものの、気持ちよく晴れていたおかげで、典型的な日溜まりハイク。多少汗もかいたのでやはりビールが呑みたい感じ。白久の駅前には「喜久屋」という店(食料品販売所のような酒屋の様な)が目当て。
勇んで行ってみると、店にはシャッターが下りていた。・・・がっくり。廃業してしまったのか、それとも臨時休業なのか(少なくとも、このときは店が開いていてビールを呑めたので、土曜日は定休日ではないはず)判らないが、少なくとも、今日のビールは望みの綱が断たれてしまった。白久駅界隈には、他にビールを呑めるところは、ネットで調べた範囲では無い。
お年寄りが店を切り盛りしていて、身体が動かなくなったので廃業、という話はときどき聞くが、ここもそうなのか。臨時休業だったらまだしも、完全に廃業したのであれば、もう山から下りて白久駅にやってくることは無いかも知れない。白久駅のホームで、下りて来た山を見上げながら、悄然と電車を待つしかなかった。

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「景虎」で、流石に焼き餃子と牛すじ煮込みだけでは、呑み足りなかったし喰い足りなかったので、日本橋界隈をふらふら彷徨う。そのうちに、この店に入ってみようとなったのは「かっぽうぎ」という居酒屋。おふくろの味をウリにした店で、東京に20店舗ぐらい展開しているチェーン店である。この店も、昼間のランチ時には大衆食堂になるようだ。
その名の通り、割烹着を着たおばちゃんが店員。「いづみや」ほど貫録があるおばちゃんはいない。店内は、オヤジさらりーまんばかりと思いきや、OLや女子大生と思しき客もいて、老若男女が渦巻いている状態。結構な賑わいだが満席ではなく、5人がすっと入れた。虎ノ門の「升本」を彷彿させるような、長テーブルと背もたれが無い丸椅子がズラリと並んでいる。
さて2軒目なのでもうビールはいらない。店のおばちゃんが、「キャンペーン中なので一刻者(いっこもん)がお得です。通常2,800円(税別、以下同様)のところ、今なら1,850円なんです。」と勧めるので、じゃ、それでいこう、となる。「一刻者」の紫ラベルを呑むのは初めてだ。
手っ取り早く酔うことが目的であれば、やっぱり焼酎が一番CPが良い。酔うことだけに止まらず、焼酎そのものに拘りを感じるようになると、だいたい芋焼酎になるようである。それが更に高じると、麹も米麹ではなく、芋麹を使った焼酎に手を出すようである(芋焼酎でも、米麹を使ったものが結構ある)。この「一刻者」も芋麹が使われている。その先は、個別の銘柄に拘ることになるのだろう。小生は、せいぜい第2段階ぐらいで、「一刻者」は安くて美味いと思う。
今日は寒くないので、皆、焼酎はロックで呑む。付き出しは、4人分其々の種類が異なり、皆で突いて呉れ、ということのようだ。つまみは他に、烏賊わた焼き(480円)、バイ貝旨煮(380円)、鶏肝煮(280円)、ポテトサラダ(380円)、さんま塩焼き(380円×2)、おでん(560円)をもらう。どれも全く庶民的な料理で、庶民的な味付け、庶民的な価格設定である。ポテトサラダは、見掛けも食感もかなりクリーミー。居酒屋のポテトサラダらしくない。牛乳でも入っているのだろうか。
まわりを見渡すと、独り客も結構いる。こういう店は、東京へ単身赴任でやってくるさらりーまんには有り難い存在かも知れない。

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月いち居酒屋ツアーは、早くも今年最後となった。「月いち」の筈が、翌月のツアーがどんどん早くやってくる気がして、自らの体内時計の遅れが気になる今日この頃である。 
今宵設定した店は、八重洲というよりは、日本橋に近い「東京八重洲餃子・景虎」という餃子専門店。以前入った、古典酒場「ふくべ」のすぐ東隣りである。以前は、「開々亭」という中華料理屋があったところ。気が付かないうちに店は結構、入れ替わっているものだ。一方、「ふくべ」は全くそのままの姿で在り続けている。駆け出しの若造には敷居が高いぐらいの店の方が、長続きするらしい。やはり、店は飽きられては立ち行かないということか。
ここは、昼間は「日乃屋カレー」という名のカレー屋で、夜は餃子専門店になるという変わったスタイル。昼間は定食屋で夜が居酒屋になると云うパターンは良くあるが、カレーと餃子の組み合わせは珍しいのではないか。しかも、店の名前まで変えてしまう(看板を掛け替える?)のは、少々驚く。
店は、1階が厨房で、2階に席があると云う。階段を上がると、20人ぐらいが座れそうなスペースにテーブルが並んでいる。我々以外に客は一組のみ。既に先発組(今宵は3人)が焼き餃子(480円税別、以下同様)を注文してあり、早速、生ビール(480円)を呑みつつ、餃子に齧り付く。
皮は厚からず薄からずでパリっとしている。餡は豚肉の香りが前面に出てくる感じで、味わいもジューシーであるが、中身の具が少なめのせいか、思ったほどしつこくは無く、あっさりに感じる。まずまずだ。この店のもう一つのウリは、牛すじ煮込み(480円)とのこと。やや甘めだが、これもまあ合格点。塩こんぶキャベツ(480円)と一緒に食すると丁度良くなるかも知れない。
今日はこのまま、餃子三昧にしても良かったのだが、この店のバリエーションが些か物足りないという意見があり、島を変えようと云うことになった。水餃子は喰ってなかったので次回だ。会計をして店を出ようとすると、もう「仕度中」の看板が出て来た。へ、もう閉店かと訊けば、今日来る筈のバイトの女の子が熱を出して休みで、今いる二人だけではきりもり出来ないとのことだった。そんなに簡単に閉めるのって感じがしないでもなかった。
その後、ふとググってみると、いつの間にか店は閉店となっていた。確かに、あの客の入りじゃ存続は難しそうだし、バイトの女の子が休んですぐ店を閉めるようでは、そんなものかなと思ってしまう。それにしても、だったら水餃子を喰って置くんだったと反省。

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