山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2016年12月

「ろくもん」で長野に着いた後、そのまま、とんぼ帰りも詰まらないが、雨がシトシト降ってきたので、余り駅から離れたくも無い感じ。実は、このような状況にうってつけな店を、予め調べておいた。駅からほんの1~2分、傘もささずに行ける「大久保西の茶屋」という、あまり蕎麦屋らしくない店の名前だが、本店は蕎麦どころ、戸隠にあるらしい。
全くの裏通りにあるので、駅前にも拘らず人通りは極めて少ない。営業中の札は出ているものの、やっているのか心配になるほど、ひっそりとしている。入口を開けると、先客はゼロ。店員2人が暇を持て余していた。果たして、良かったのか悪かったのかと少々不安。小上がりとカウンター席があるが、二人なのでカウンター席に腰を落ち着ける。
とりあえず、はじめから日本酒をいただく。この店の定番酒は、地元長野市の今井酒造が醸す「若緑」という酒だ(400円税込、以下同様)。少々辛口だが、食中酒、普段呑みにうってつけの味わいである。
メニューを拝見すると、蕎麦屋にしては豊富な一品料理の数々。蕎麦も出す居酒屋、といった感じ。焼き台が故障中とのことで、焼鳥などができないようだが、それでも十分過ぎるほどある。あれこれ悩んだ末、料理は、馬刺し(900円)と信州サーモン造り(950円)と野沢菜漬け(380円)を注文。お通しには、ししとうとなすの煮浸しが出て来た。これがなかなか美味い。
信州サーモンとは、(ネットで検索してみれば)長野県水産試験場が約10年かけて開発した品種で、ニジマスとブラウントラウトの交配種だそうである。見た目はまさしくサーモン、かなり脂が乗っていて、とても淡水魚とは思えない。馬刺しも野沢菜漬けも、テンコ盛りで出て来る。馬刺しの「つま」として出て来る、ワカメもすごい量である。
締めはやはり、ざるそば。キンキンに冷やされていて、シャキッと引き締まっている。手繰ってみれば、つるつると喉越し抜群。こりゃ、いままで知らなかったのが損した気分。 
長野駅界隈でちょっと一杯やって、蕎麦も手繰りたい場合には是非、お薦めの店である。今度は戸隠の本店に行ってみたいが、店のHPを見ると、「ららぽーと新三郷」にも支店があるようだ。さっそく行ってみよう。

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今年の5月以来のグルメ列車の旅。今回は、軽井沢、長野間を走る「ろくもん」が目当て。それなりに混んでいるようなので、前もっての予約が必要である。終点は長野だが、もちろん、長野へ行くことが目的ではない。この手の列車は、これに乗り、ランチなりをいただくことが目的。
軽井沢駅から篠ノ井駅までの間は、云わずと知れた「しなの鉄道」。第3セクターに移行した頃は、赤字経営が続いていたが、この頃は黒字を維持し続けていて、好調を持続している様子。「真田丸」景気が終わった後が、しなの鉄道と「ろくもん」の真価を問われる時期かも知れない。
「ろくもん」の収益について、勝手に大雑把な試算をすれば、週4日、1往復とすると年間ざっと約3億円の売り上げ。しなの鉄道全体での売り上げが約44億(2016年3月期)とのことなので、売上全体に占める割合はそれほど大きい訳では無いが、利益率はそれなりにありそうなので、しなの鉄道の経営には貢献しているように見える。
「ろくもん」は運行開始から3年目とのことで、小生も漸く乗車。ホームに下りると、すでに「ろくもん」は入線している。3両編成で車両毎に座席、テーブルの配置が異なる。我々は2号車で、座席は何故か、全て浅間山側を向いている。乗客は、ほぼすべて、おばさん集団か、中高年夫婦。
発車時刻に近付くと、法螺貝を鳴らすパフォーマンスを女性乗務員が行う。基本的に、「ろくもん」の乗務員(アテンダント)は全て女性だ。皆さん、しなの鉄道の社員なんでしょうかね。「ろくもん」の運転は週4日。「ろくもん」を運転していない時は、皆さん何をやっているんでしょう。
まだ発車していないうちから、飲み物が振舞われる。我々はワインを所望。ラベルを見ると、ヴィラデスト・プリマヴェーラ。玉村豊男氏がオーナーの、この「しなの鉄道」沿線にあるワイナリーで醸されるワインだ。ワインを呑んでいるとやがて、ゆるやかに発車。駅長さんが手を振ってお見送り。車両の揺れ方は、いすみ鉄道に較べるとかなり小さい。
発車して間もなく、料理がやってくる。先ずはきのこの洋風茶碗蒸しとパン。洋風茶碗蒸しは、いわゆる茶碗蒸しとはだいぶ違うシロモノ。ほんのひと口で無くなってしまうので、味が良く判らない。パンに付いてくるジャムは「沢屋」のものだそうだ。次に出て来るオードブル盛り合わせは、軽井沢の「アトリエ・フロマージュ」の料理。ちなみに食後のコーヒーは「ミカドコーヒー」とのこと。所々で、軽井沢好きには気になるブランドが顔を出す。
そしてメインディッシュのプレート。どれもなかなか美味いが、やっぱりひと口で無くなってしまうので、ゆっくり、ちびちび喰う必要がある。デザートはチーズケーキ。これらをゆっくり、2時間以上かけていただかなくてはならないわけだが、道中、「ろくもん」は途中駅にゆっくり停車し、土産物を買ったり、鎧兜を身に付けた駅員の歓迎を受けたりするので、時間を持て余すことはない。料理のボリュームは、いささか育ち盛りには不満が残るので、「ろくもん」は、まさしく中高年がターゲット。
この「ろくもん」ならではの、時間の進み方があるような気がする。この次に乗る機会があれば、3号車に乗ってみたい。

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大宮から新幹線に乗れば、軽井沢までわずか40分。ビールを呑む暇もない(そんなことはないが、今朝は少し自重)。軽井沢駅周辺には、3日前に降った雪がまだ残っていた。やはりこちらは気温が低いようである。今日、軽井沢へ来たのは、しなの鉄道の「ろくもん」に乗るためである。
列車の発車時間までまだ小一時間あるので、お茶(ビール)でもしたいところ。軽井沢アウトレットの開店までは、まだ少々時間が早い。そこで、駅の北側に出て店を物色。考えてみれば、あまり電車(新幹線)で軽井沢に来ることが無いので、北口の店は「フレスガッセ」以外あまり知らない。
ふと、外へ出る手前の右手にイタリアンぽい看板があり、「FERMATA」と書いてある(ちょっと調べてみたら「フェルマータ」は、イタリア語で停車場のことを意味すると知った)。開いているようなので、入ってみた。先客は2組。どちらも列車待ちでお茶している感じ。もしかすると、我々と同じ「ろくもん」待ちかも知れない。
この店はレジで注文し、飲み物を受け取るセルフサービス式。従業員は女性2名。先ずメニューを眺めると、ここには、意外にもホッピーが置いてある。軽井沢に、ホッピーは似つかわしくない感じがするが、それなりに売れているのかもしれない。ホッピーマガジンにもこの店の紹介があった。
しかし折角なので、やはり軽井沢の地ビールにしよう。頼んだのはThe軽井沢ビールのダークと、軽井沢高原ビールのベルジャン・ゴールデン・エール(どちらも550円税込)。前者は、つい4ヶ月前に行った「天空カフェ・アウラ」でも呑んだ馴染みのビールであり、少々コクが強い感じだが、呑み飽きないタイプのビール。後者は期間限定のビールのようである。呑んでみると、先ず甘い香りを感じる。どちらかと云えば女性向きか。
ビールを呑みながら外を眺める。寒々しい眺めで、視界はそれほどない。晴れていれば鼻曲山でも望めるはず。ここは単に電車待ちの時間潰しだけは勿体ないが、軽井沢には様々な魅力的な店があるおかげで、この店はやや貧乏くじを引いているようだ。

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フェルマータのHP: こちら 

武蔵野線で帰る者同士で、ひろちゃんと朝霞台で乗り換え下車するついでに、打ち上げ(≒取材協力いただいた)。朝霞台界隈の店は殆ど知らないと云って良いが、武蔵野線のホームから見えるところに、呑み屋の看板がいくつかあって、この「もつ焼 松」はその一つ。
以前から、赤い看板が気になっていた。もちろん、看板は見たことがあったが入るのは初めて。店が地下だということも今回初めて知った。店はそれほど古びてはいないが、何となく居酒屋らしくない。かつて「喫茶マイアミ」だった店を、居抜きで居酒屋にしたような雰囲気がする(たとえが古い!)。
まだ17時前の入店(開店は16時)、かなり広い店内に客は数組程度。何処でも座れそうであるが、店員はここでお願いしますと、先客の並びの2人掛けテーブル。何やら端から詰めて行くのか、と云う感じだが、たしかに後から後から客がやって来て、1時間も経たないうちに粗方埋まってしまった。
それにしても、この店はオヤジ度が高い。女性は他に、ひとりかふたり。独り呑みは意外に少なく、大抵は二人連れのオヤジ同志。恋人同士じゃあるまいし、まさかこの店で待ち合わせなんてことは無いだろうから、何処からかの帰りだろうが、仕事の帰りか、競輪・競馬の帰りなのかは良く判らない。客層が気になると云う点では、大宮の「いづみや」と共通したところがある(店の雰囲気も、店員の貫録も全然違うが)。
「いずみや」との共通点で云えばもうひとつ、料理の種類の豊富さが良く似ている。その数、ざっと100種類以上。店の看板に「もつ焼」と入れてある以上、それが店のお薦めなのだろうが、他の料理の方が圧倒的に多い。肉と魚と野菜のバランスが良いように感じた。中華料理も豊富な「いずみや」とは違い、ここは徹底的に和食メニューだ。
飲み物は、先ずは黒ホッピーから(440円税込、以下同様)。その後は、スーパーニッカ水割り(300ml、710円)にしてみた。アルコール12%の水割り状態のボトル。こんなボトルあるんだ、となんとなく感心。
料理は、冷しトマト(310円)、ハツ(100円/本)、カシラ(100円/本)、ししとう(100円/本)、ホッケ(460円)、ポテトサラダ(360円)、春巻(410円)、ごぼう唐揚げ(410円)を注文。ホッケはこの頃高級魚になってしまったが、それにしてはリーズナブル。ポテトサラダは、マヨネーズ好きには物足りないかも知れないが、なかなかしっとり滑らかで結構イケる。
まだまだ試してみたい料理がたっぷり残っているので、この先何回かは来なくてはならないと思っている。

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「梅乃里」で酒と蕎麦をいただいた後は、バスの時間まで未だ少々あるので、直ぐ傍の「佐藤酒造店」に入った。ここで醸す日本酒は「越生梅林」という銘柄。個人的にお気に入りの一つである。
もう20年以上前だと思うが、先代(5代目)がやっていた頃から、何度か寄ったことがある。造り酒屋で日本酒を一升瓶で直接買った経験は、ここが初めて。最初はやはり、梅見に来たとき、「梅乃里」と同様、ふと目に付いたので入った。越生にはもう一軒、「来陽酒造」という造り酒屋があったが、残念なことに(一度も味わうことのないまま)いつの間にか廃業してしまった。
その頃の「佐藤酒造店」の小売店頭は、今の様に小奇麗な建物ではなく、昔ながらの町屋風の味のある店構えだった。そもそも店頭で買いに来る客も少なかっただろうと思う。今でこそ、埼玉の地酒と云えば、「神亀」や「亀甲花菱」、「花陽浴」、「鏡山」などを呑むことがあるが、それまでは、ここ佐藤酒造の「越生梅林」と神亀酒造の「ひこ孫」しか呑んだことが無かった。
どちらも呑み飽きない酒。特に「越生梅林」は、芳醇な割には、喉に引っ掛からずにするりと呑める。「ひこ孫」は近所の蕎麦屋で呑む時の定番で、比較的呑む機会に恵まれている。一方の「越生梅林」は、生産量が少ないのか、この越生や川越界隈でないとお目にかかれなかったが、今は通販の時代、その気になれば(配送料を気にしなければ)、いつでも手に入る。良い時代になった。
店に入ると、ズラッと並んだ銘柄をひと通り眺め、山廃純米と純米酒のどちらにしようかと少々悩んだ末、純米酒の四合瓶を購入。Woodyさんは前掛け(エプロン)を、のんちゃんは特別本醸造を購入。個人的には袢纏を買ってみたい気もしたが、何処で着たら良いのか判らないのでやめた。 
この酒造は現在6代目だが、将来の7代目は女性で、しかも既に杜氏をやっているとのこと。新たな酒が生まれるのか、楽しみである。実はここで試飲をしたことが無い。3月には試飲会があるそうなので、何とか機会を作って来てみたい。

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今回の山は、山行計画(目的地)を二転三転、変更したところからケチが付いたと云えるかも知れない。そのおかげで、何処かの山ノ神(大峰か、雁ヶ腹摺山の神か)の怒りを買ったらしく、結局、関八州見晴台から下りて(山行記録はこちら)、汗も流せず、ビールも呑めないまま、黒山BSから越生梅林入口BSまで悶々とバス移動。下りれば直ぐ目の前にある、目当ての「梅乃里」に到着。気付いてみれば、およそ4年ぶりの入店である。前回は、なんと10人でやってきた(前回の記録はこちら)。
今回はこぢんまり4人。先客は2組。この店は、通い出してかれこれ20年ぐらい経っている。最初は、梅見を目的に越生梅林までやってきて、何の前知識も無く飛び込みで入ったのがきっかけ。以来、忘れない程度には時々来るようになり、この頃は梅が咲いていなくても、この店目当てに来るようになった。やはり、中休みが無いのは、山から下りて入る店としてとても使い勝手が良い。
もちろん、山の帰りと云うことになれば、近所の山とセットで来る必要があるが、この界隈の山となると必然的に、真夏は避けることになる。いつかまた、梅見のついでに寄ってみたい。今回は、二日前に降った雪に触発されての訪問である。
ともかく山から下りたら、先ず喉の渇きを癒すべく、ビール(中瓶520円税別、以下同様)を呷るしかない。ふーっ。まったく、山から下りてビールまでの時間が長いと、精神衛生的に宜しくない。山でストレスを溜めるなんぞは、本末転倒も甚だしい(大げさ)。今後は何れにせよ、覚悟を決めて山から下りることになりそうだ。
さて、つまみをいただこう。焼き味噌(400円)と、だし巻き玉子(630円)と、かもの柳川(1,500円)が登場。ビールの後はやはり日本酒で。この焼き味噌があれば、何杯でも酒が呑める。今のところ、「こいけ」無き後は、ここに優る焼き味噌は見当たらない。ここに限らず、かもの柳川を喰うのは初めてだと思う。かもの柳川は有りそうで無い。酒にぴったりだし、ボリュームもたっぷりだ。
締めはせいろ。つるつるしこしこは健在だ。Woodyさんはつゆそばを注文。なかなか美味そう。麺は、せいろと違って、平打ちだ。
ともかく、「梅乃里」の存在は益々有りがたい。山から下りてここに来るまでの時間(さらには、ニューサンピア越生にある「梅の湯」で汗を流す時間も含め)、我慢するだけの価値は、ここにはある。

25 仕方ないので梅乃里へ直行。

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一昨日に降った雪は、思いの外少なく、積雪時にこそ歩こうと思っていた奥武蔵の尾根道には、残念ながら全くと云って良い程残っていなかった。それでも一応、Woodyさんらの希望を踏まえて、顔振峠と関八州見晴台からの眺めを楽しんだ後は、黒山鉱泉へ下山した。
ところが、目当てにしていた「東上閣」も「黒山鉱泉館」(2014年8月末)も廃業又は休業とのことで、黒山鉱泉に汗を流せるところが無くなってしまった。山から下りたその足で風呂に入れるのが、この界隈の山歩きとして優れた点だったのに、それがもはや叶わぬ夢となった。
どうして廃業・休業したのかは定かではないが、黒山三滝だけがセールスポイントだと、泊まらずに帰る客ばかりになってしまう。やはり、宿そのものに魅力が必要だ。その辺りを突き詰めて考えないと、廃業は致し方ないということになるのだろう。
ともかくも、こうなるとこちらに下りて来てから汗を流せるのは、黒山からバスで「ニューサンピア越生」にある「梅の湯」(越生梅林に近いので、そのネーミングで文句は無いが、ついつい銭湯を連想してしまう)へ行くしか無くなってしまった訳だ。
とりあえず風呂は諦めるとしても、ビールまで諦めることになるのか。「黒山鉱泉館」の傍に、「根っ子食堂」という看板があったが、三滝の方へ戻らなくてはならないようだ。どれほど先なのか判らなかったので(後で調べてみれば、僅か100m先だった!惜しいことをした!)、代わりに黒山BS前にあった「清水屋」といううどん屋へ入ってみることにした。うどん屋だったらビールぐらいあるだろうと思った次第だが、なんと、アルコール類を置いていないと云う。なんてこった!更に打ちひしがれ、もう後はただ、バス停でバスを待つしか無くなってしまった。今日は付いていない。
(ところで、これも後で判ったことだが、関八州見晴台から下りて来る林道を、黒山の方へは向かわず、麦原入口BS方面へ進むと、途中に「山猫軒」なるカフェと、更にバス停手前に「オクムサ・マルシェ」というカフェがあり、土曜日の昼下がりに、どちらでもビールは呑めたようだ。やはり、コンティンジェンシーを考慮した、事前のリサーチは怠ってはならない。)

22 東上閣は廃業していた!

23 黒山鉱泉館も休業中!
 
 

義母の誕生日のお祝いで食事会があり、小生もカミさんに連れられやってきた。店は「山屋」という料亭。蔵造り通りの一番街からちょっとだけ小路を入ったところの、街のどまんなかにあって、エントランスの空間や中庭の木々など、ずいぶん贅沢な設えとなっている。明治元年創業というから、もう150年近くやっている老舗料亭ということになる。
元々は、江戸末期の川越藩御用達の米穀商横田五郎兵衛の別邸(迎賓館)だったとのこと。横田五郎兵衛の名前は、これまで聞いたことが無かったと思うが(たぶん、川越市民だったら知らない人はもぐりかも知れぬ)、川越ではもちろん、江戸を除く武蔵国全体で一番の豪商だったようである。
そう聞けば、この建物の立派な構えはさもありなん、と頷ける。少々緊張気味に玄関を入ると、2階へ通される。それこそ披露宴でも出来そうなほど広い大広間に、7人だけの宴席とは贅沢。元々、日曜日のディナーは冠婚葬祭の席を除き、予約を受けないようだったが、そこを何とかねじ込んだようだ。
これだけの庭を眺めながらだと、料理も酒も、美味くない筈が無い。もう言葉もいらない。呼んで貰って良かった。このようなことでも無いと、この店に入る機会は無かっただろう。さすがは川越、奥が深い。

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山屋のHP: こちら 

「はすみ」を出て暫し、川越市街をそぞろ歩き。街中へは、喜多院を抜けて行くのが早い。一番大きな繁華街は「クレアモール」と呼んでいるそうな。それにしても、この通りは大した賑わいだ。地元の方々も買い物はここで、近隣や遠方からやってくる観光客もここに来るということなのか。これだけ人が集まる商店街も少ないと思う。
途中、「小江戸蔵里」という、統合型施設があり、覗いてみる。先日、山形で入った「紅の蔵」のように、お土産処と食事処、農産物直売所、展示スペースがセットになった複合型施設。「小江戸」と云えば川越、というほど、この頃ネームバリューが高い。この「小江戸蔵里」の中に、地元の日本酒、「鏡山」の販売コーナーがあった。試飲もできるようだが、有料だったので、二の足を踏んで止めにした。勿論、他に、川越名物さつまいもをベースにした和菓子も色々並んでいたが、基本的には関心が無いのでスルー。
「クレアモール」通りはそのまま、「大正浪漫夢通り」へ繋がっている。ここも、このようなネーミングをしたのはそんな昔ではあるまい。何年か前、義母、義妹と共に、この通りにある鰻屋「小川菊」(おがぎく、と読む)へ来た頃は、人通りも殆ど無い、うら寂しい通りだった。それが今や、洒落た名前になって、店も随分増えたようだ。その「小川菊」も、大正時代に建てられたという重厚な建物の風情は変わらないものの、なんだか小奇麗になっていた。
左へ折れると、一番街、いわゆる蔵造りが立ち並ぶ通りに出る。カミさんは亀屋という和菓子屋に入ってなにやら物色中。その間、外で待っていることにした。人通りが益々増えて、それこそ、うじゃうじゃいる。外国人も結構来ている。人の群れを見ているだけで疲れて来る。いまや、川越は一大観光地だ。
何処かに入って一休みしようと見渡すと、それこそ目の前に、昔の商家をそのまま利用したCaféがある。この頃、この手の店が流行りか。カミさんによれば、ついこの頃出来たCaféだそうだ。とりあえず、ビールを置いてあるのを確認した後、入ってみる。席は2階にあるようだ。階段を上がると、メイド風の装いをしたウェイトレスがいた。コエドビールを注文する。
外観はレトロな洋式そのままだが、中は蔵造りと云う感じである。調べてみると、大正4年に建てられた田中屋という輸入自転車を売る商店だったようだ。川越には、このような建物が意外に多い。できれば次は、このような建物で、ワインなど呑めるような店があれば入ってみたい。

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久しぶりに川越にやってきた。実家があるカミさんは時々やってくるはずだが、小生は昨年の正月以来だろうか。今日は、夜に川越で食事会があるので、そのついでに午前中からやって来て、何処かの蕎麦屋に入ろうと云う魂胆である。
これまで、川越では「百丈」と「鎌倉」に入ったことがあった。川越在住の義妹が云うには、駅の南側にある「あ・うん」がお薦めとのことだったが、今日は日曜日で生憎のお休み。それではと色々探した結果、行ってみようとなったのは「はすみ」という店だった。住宅街の中にポツっとある様で、カミさんも知らないと云う。
直前に川越駅から電話で予約を入れると、予約は出来ないが、待っている人はいないとの返事。ならば行くっきゃないと、タクシーで向かった。タクシーを降りると、建物の外観はほぼ普通の民家なのだが、鄙びた門が設えてあり、良く見ると飛石が石臼だ。
玄関を潜ると、中には数人の客が待っていた。ほぼ皆、中高年の夫婦か家族連れ。我々は4組目のようだ。しまった、タクシー移動中に、これだけの人がやってきたのかと、少々うろたえる。さりとて、ここで帰る訳にはいかぬ。辺りに代わりの店など無いので、覚悟するしかない。しかし、その後、後からやって来て、直ぐに部屋へ通される客もいた。予約は出来るのか。
待つこと四半時余り、漸く通されたところは、洋式テーブル席が2つ設えられた和室。なかなか風情がある。メニューを見ると、一品料理がかなり豊富で嬉しい。しかし、その割には日本酒は「白鹿」と「八海山」と「上酒」(?)しかないのは、やや残念(「上酒」が何か、聞きそびれた)。ビールカクテルがずらりと並んでいるのは、女性のウケ狙いか。
先ずはビールを注文。瓶ビール(600円税別、以下同様)はサッポロ赤星だ。つまみは、蕎麦豆腐(500円)、からせんじゅ(500円)、鴨味噌煮(500円)、鴨焼き(1,200円)を注文。「からせんじゅ」(鱈と鮫の卵を混合して練り上げ、燻製したもの)って、初めて喰ったが、なかなかイケる。からすみとの違いが良く判らない出来栄え。こりゃ、日本酒だ。
締めはせいろ(カミさんは二色そば)。つるつる、喉ごしが抜群だ。二色そばの柚子きりも、香りが良い。この店が人気が高いのは良く判る。今度来る時は、ちゃんと予約を入れられるか確認したい。

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はすみのHP: こちら

店主のご厚意に甘えて(無理を云って申し訳ありません)、開店時間より1時間も早く、「まかど」入店となった。ここは、殿とアニーが常連の店なので無理が効いたらしい。我々としても2回目(前回はこちら)、つい3か月前に大菩薩嶺から下りて来て以来である。
席は前回同様、入って右奥のちょっと仕切られた一角。大きなテーブルでスペースもゆったり。この店も、「こいけ」、「梅乃里」と同じく一茶庵系(と云っても、「まかど」のご店主は、かの片倉康雄氏の孫、片倉英統氏が師匠のようである)。
さてと、リュックサックを並べたら、再び生ビール(500円税込、以下同様)で、本日3回目の乾杯。ビールの後はやはり日本酒。今日は澤乃井でいこう。既に前回確認済みだが、ここはつまみも豊富なので助かる。
先ず出て来たのは「鴨のくんせい」(600円)。たぶん、鴨ではなく合鴨だろうが、美味い。勿論、粒マスタードとの相性も申し分ない。次の、「そば屋の玉子焼き」(600円)も鉄板の蕎麦屋料理。甘くないのが良い。蕎麦屋にはあまり見掛けないのは焼き餃子(350)。いわゆるひとくち餃子というサイズ、羽根つきでパリッと香ばしい。桜エビのかき揚げ(550円)はサックサクである。粉々になった欠片まで美味い。他にも、野菜天ぷら、舞茸天ぷらなど、天ぷら尽し状態。すっかり腹が膨れたところで、仕上げは当然、せいろ(700円)。ここの蕎麦は、つるつる、しこしこ、とにかく喉ごしが良い。
今日は、山行時間よりも呑んでいる時間の方が明らかに長くなったし、そもそも山の反省会をするほど歩いていないが、これもまた一興。ただ、雨の日用として選ぶにしては、思った以上に眺めが良さそうな山だった。次回、要害山とコヤシロ山へ行くのは、降雪直後の晴れた日にして(勿論、陽気が良い季節はご免蒙りたい)、眺望を確認してみたい。

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「稲荷湯」でさっぱりした後に「まかど」へ行こう、ということにしていたのだが、「稲荷湯」を出たところでも、まだ午後3時半。「まかど」は(本当の開店時間は5時半なのだが、馴染みの殿が掛けあった結果)午後4時半から入れるとのこと、まだ1時間ある。さてどうしようか。
「稲荷湯」から駅前への道すがら、何軒か店があるが、さすがに開いているところはない。「ロマン地下」だったらやっているはず、と思って行くと、シャッターは半開き状態。中に人がいて、目線が合うと手ぶりで「まだ」との合図。12時ごろから開いている店がある筈なのだが、この頃はやる気が無くなったのだろうか。もしそうならば、それによって更に客足(含、われわれ)は遠のくことになってしまうのが心配だ。
ここならば、やっている筈と、殿が云った「万友亭」も残念ながら中休み中。この分だと、北口へ行くしかないかと思い始めた頃、おや、ここは営業中だ、と苦し紛れに覗いた店が「立ち飲み 八のみ屋」だった。ここは午前12時からやっている店。まさしく沙漠のオアシスだ。この頃流行りの立呑み屋だが、この際、そんなことはちっとも問題では無い。
店は、奥に細長い構造。右手が厨房で、それをL字に囲んだカウンターがあり、奥にもテーブルがある。店員は厨房にいる一人だけ。立ち呑みだからこそ、それで商売ができるというもの。立ち呑みならば、30人ぐらいは入れそうだが、そんなに入ったら流石に一人ではこなせないかも知れない。この時間ならではの、勤務体制なのだろうと推察する。
さて、さっそく思い思いの飲み物(小生は既に風呂上がりビールは呑んでいるので、ハイボールにした)を注文して、乾杯。考えてみれば、山の帰りに立ち呑みは、初めてかも知れない(ホントは2回目。最初はここ)。
つまみは、立ち呑みらしい料理がひと通り揃っている感じ。ポテトサラダとハムカツは外せないとして、あとは水餃子、何故からっきょ漬けも注文。どれも、平均以上と云って良いだろう。CPもまずまず。辺りの店が中休みをする限り、この店には間違いなく存在価値がある。

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山から下りて、上野原の「一福食堂」でランチ(≒打ち上げその1)を取ったあとは、汗を流すところへ移動。本日は八王子在住のアニーと殿にも参加いただいているので、やっぱり八王子が良かろうと、しばし希望やアイデアが出され、結論は南口の「稲荷湯」へ。そうすれば、蕎麦屋の「まかど」にも近いので、一石二鳥の考えである。
昨年の沢歩きの帰りに、八王子まつり当日にやって来て以来の「稲荷湯」である(前回はこちら)。駅から歩いても数分の距離なのでアクセス的にはとても便利。それに、ここでは缶ビールも呑める。
銭湯でビールが呑めるのは、今のところ知る限り4湯。一番居心地が良いのは、何と云っても「石和温泉」だ(そもそも、休憩所が居酒屋になっているので、少々反則気味だが・・・)。ここ「稲荷湯」も悪くは無いが、小さな休憩スペースにある、一組しかないソファーを、確保できるかどうかが全てである。立川「梅の湯」はスペース的には問題ないが、漫画本に没頭する若者達に囲まれながら、のんびりビールを呑む気になれるかどうかが鍵。横浜・石川町の「恵びす温泉」は、脱衣所にビール自販機がある関係上、オヤジ達の裸を眺めながらビールを呑むことができるかどうかが大きな問題である。話が逸れた。
前回は2階が男湯だったが、今日は1階が男湯だ(奇数日には、1階が男湯ということらしい)。脱衣所がやや狭いせいで、リュックサックはフロントで預かってもらうことになる。従って、着替えだけを持参して男湯へ。入ってみると、風呂場の雰囲気は和風。2階は南欧風(?)だったので、だいぶ趣きが異なる。どちらかと云えば1階の方が落ち着く感じ。
さっと洗ってさっと浸かって出て来てしまったが、訊けば奥に露天風呂があったそうである。惜しいことをした。マンションの1階にある関係上、空をどの程度眺められるのかは推して知るべしであるが、是非、次回確かめてみたいと思う。それはともかく、やっぱり湯上り缶ビールだ。券売機で購入してフロントで受け取る。缶ビールと一緒に、柿ピーが入った小さなパッケージを呉れるところが泣かせる。テレビの前のソファーは空いていたので、有り難く座らせていただく。また今日も、皆が湯から上がってくるまでの、ひとときをまったりできた。

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当初の計画では大月駅で下車した後、大峠から雁ヶ腹摺山に登り、吹切尾根をトレースする筈だったが、雨の予報なので、わざわざ雁ヶ腹摺山に登る気にもならない。ならばと発動したコンティンジェンシープランが要害山だった。同じ名前の山は甲府の北にもあるが、我々が目指したのは富士急山梨バス上野原営業所が開拓し、昨今、積極的にPRを行っている山の方である。
やっぱり当日は朝からシトシト雨。この要害山は標高536mしかないので、これだけが目当ての山行では、たとえ雨であっても些か喰い足りない。富士急山梨バス上野原営業所が推奨するコースは、コヤシロ山から時計回りに尾続山へと下るものだが、我々は反時計回りにコヤシロ山から芦垣尾根を下り、和見入口BSへ下ることにした。結局、午前中に下山してしまったが、それはそれ。もうあとは、やってきたタクシーへ乗り込み、そのまま「一福食堂」へ横付け。
7ヶ月ぶりの訪問である(前回はこちら)。前回同様、今日も丁度昼時だが、入ってみると客はテーブル席にひと組だけ。7人なので奥の小上がりへ入れさせて貰おうかと思ったら、2階へどうぞ、とのこと。ならば、そうさせていただこう。2階は初めてだ。
登山靴のまま階段を上がり、廊下で靴を脱ぐ。摺ガラスの引き戸を開けると、そこはもう宴会場。襖で3つに仕切られていて、真ん中の部屋は我々に丁度良い大きさ。窓の外は桂川を望むことが出来、なかなかの眺め。楽座椅子まであって、これならば何時間でも居られそうだ(笑)。
生ビールで乾杯の後は、「焼き餃子」、「肉野菜炒め」、「牡蠣のカレー焼きめし」、「牡蠣のペペロン焼きそば」をいただく。「焼き餃子」と「肉野菜炒め」、それに「牡蠣のカレー焼きめし」は、既に実食済で間違いない美味さだが、今日は「牡蠣のペペロン焼きそば」を初めていただいた。ソースを使っていないので、さっぱりしている。それにしても、牡蠣がプリプリで美味。
Woodyさんは、ボージョレーヌーボー(Beaujolais nouveau)を持参してくれた(解禁日は17日だからこれでも直後と云えるが、何故かWoodyさんは16日に飲んだらしい。あえて、これ以上、詮索はしない)。かなり腹一杯になり、だいぶほろ酔い加減。そろそろ引き上げるかと時計を見ると、もう1時間半も経っている。この2階の座敷は、やけに居心地が良いので、つい長居してしまったが、上野原駅前にこの「一福食堂」がある限り、今後も、復路の終点が上野原駅となる登山コースを模索し続けたい。富士急山梨バス上野原営業所が、また新たなハイキングコースを開拓するかどうかにも注目しておきたい。

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まだ忘年会の季節ではないが、何かと忙しい(除、小生)いつものメンバーで、年の瀬の焼肉の会ということになった。そして場所はいつもの八重洲「昌月苑」。多くの店を知っている訳ではないのだが、CP的に見てもこの店の呪縛からは逃れられそうにない。
前回までは4人だったが、今日はひとり増えて5人なので、4人掛けのテーブルを2つ使えるという贅沢さ(っていうか、この店には2人掛けや6人掛けのテーブルなんて無いのだ)。この店に来る場合、5人もしくは6人が丁度よさそうである。
今回も、いつものように予約を入れていたが、何故か今日は客の入りが少ない。忘年会シーズンの直前が、狙い目なのかも知れない。
毎度お馴染、5,000円呑み放題喰い放題コースをチョイス。肉では、カルビ、ロース、はらみ、レバ、鶏、ハツ、豚とろカルビ、ホルモンが対象になるが、相変わらずカルビとロース、はらみばかり喰う。この店で鶏肉と豚肉を喰ったことが無い。
野菜は、最初だけサンチュ、キムチ盛合わせ、野菜(玉ねぎ、にんじん、かぼちゃ、なす、ししとう、ピーマン、ねぎ)、ナムルが、各々一皿ずつ出て来るがそれだけ。食べたければ追加料金となるため(というか、肉を喰うのに忙しいので)、いままで追加したことがない。最初にビールを呑んだら、あとはハイボール。こちらの方が腹が膨れない(気がする)。
ライス、クッパ、カルビクッパ、テグタン、ユッケジャン、ビビンバも喰い放題なのだが、肉を喰うので精一杯なので、いままで味わったことが無い。しかし、40代の3人は、肉を散々喰った最後に、カルビクッパとビビンバを喰う。流石だ。あれだけ肉を喰っても、最後に炭水化物(米)を喰わないと、喰った気がしないのだそうな。ちなみに、4,000円呑み放題喰い放題コースの場合は、ライスを除き、ご飯物は入っていない。個人的にはそれでも全く問題は無い。
いつもながら、ここの肉は大ぶりで厚みがあって喰い応えたっぷり。いままでこの店へ、ランチを喰いに来たことは無いが、やはりCPは評判らしい。一度、試してみたい。
 
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或るとき、この頃秩父で蕎麦を手繰っていないなと、秩父関連のHPをつらつら眺めているうちに、ふと「こいけ」の文字が目に入り、9月末で閉店してしまったことを知った。なんと・・・、まことに残念。そのうちにまた行こう、行こうと思っていたが、もう、あとの祭り。結局、入ったのは一度きりとなってしまった。
「こいけ」は、云わずと知れた、秩父の名蕎麦店。もうひと昔前になってしまった2005年の暮れに、武甲山を登った後、「こいけ」に入ったことがある(その時の山レポはこちら)。当時は隊長がスイス駐在の頃で、この山行もタマちゃんと二人きり。当日は丁度、秩父夜祭の大祭当日だったせいか、武甲山山頂にいると時折、下の方からお囃子の音が聞こえて来たのを覚えている。
山から下りて、浦山口駅から秩父鉄道に乗ろうとすると、この鉄道では今まで見たことが無い程、人が乗っているのにびっくり。皆、祭りを見に行くのだろうが、電車が混んでいることもさることながら、浦山口から奥に、こんなに人が住んでいるんだ(失礼!)と驚いた記憶がある。
御花畑駅を出ると、道路脇には既にカメラの放列がスタンバイ。まだ祭りが始まるまで3時間もあるのにこの状態。腹ごしらえしたあとで、せっかくだから祭りでも眺めようか、なんて軽い気持ちでいたのが、あっさり粉砕された。この調子だと「こいけ」も、もの凄い状態ではないかと危惧されたが、とにかく恐る恐る行ってみた。
西武秩父駅からは10分足らず。うっかり通り過ぎてしまいそうなほど、目立たない店だが、古民家の前に人が並んでいるのでそれと判る。数えてみると、10名程(どうやら4組)が並んでいる状態。これならば、せっかくなので待つか、と覚悟を決めて後ろに並んだ。
待つこと、1時間余り。蕎麦屋でそんなに待ったのは、後にも先にもこの時だけ。やがて通された店内は、飾りが殆ど排除され、質素な古民家的内装。この雰囲気だけでちょっとグッとくる。テーブル席と小上がりがあったが、我々は二人掛けのテーブルへ。先ずビールで喉を潤した後、日本酒と焼き味噌と天ぷらを注文した。
ここの焼き味噌は甘からず、辛からずで丁度良い。日本酒と焼き味噌との相性が、これほどいいものかと大感激したが、ここの店主も、越生の「梅乃里」の店主と同様、足利一茶庵の創業者、片倉康雄氏(Woodyさんのお兄さん?と思う程良く似ている)に師事しただけあって、焼き味噌も良く似ている。
締めはせいろを注文。つゆは辛めの江戸前風。細打ちのせいろ蕎麦は、香りも佳し、コシも佳し、歯触り・喉越しも佳しの、云うこと無し。二人で感動していた。結局、それっきり。その後のあっと云う間の10年間、2回目の訪問をしないまま閉店となってしまった。実に心残りである。やはり、行けるときに行っておかないと後悔する、とつくづく思った。

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埼玉新聞電子版記事: こちら 

丹波の「のめこい湯」で風呂上がりのビールを一杯やって、まったりいるうちに、何故か餃子の話で盛り上がり、立川に着いたら是非、餃子を喰いたい、と云う意見が強く出され、他も激しく同意。ならば、せっかくなので未だ誰も入ったことが無い店にしようかとリサーチし、見付けたのがここ「餃子のさんくみ」。もちろん、念のため予約も入れたが、結果的にはそうしないと入れない、と云う程は混んでいなかった。
意外にも、女子連の皆さんも結構、餃子にはうるさいようである。誰とは云わないが、平日のランチタイムに、さらりーまんが頻繁に出入りする「亀戸餃子」両国店で、ビールを呑みつつ餃子を喰って、店に居座り続けた女子3人組がいたそうである。男子の場合はやりたくても、なかなかやれない芸当である。
「亀戸餃子」と云えば、そこで餃子に「からし」を付けて喰って以来、家で餃子を喰う場合でも、偶には「からし」を使うようになった。あっさりした餃子を喰いたい気分の時には丁度良い。ただ基本的には、マレーシアで「サンバル(シュリンプペーストがベースの、豆板醤のようなもの)」を付けて餃子を喰って以来、その味に惚れてしまい、家では、「ラー油」の代わりに、専ら「サンバル」である。ただし、「サンバル」もそれこそ千差万別(日本においても味噌が、地方によって様々に異なるのと同じ)。日本で手に入る「サンバル」は、なかなか美味いものには出会えず、しかも買ったらとにかくひと瓶、食べ切らないとならないので、違ったものを試す機会が少ないのが悩みの種である。閑話休題。
立川駅北口から数分の距離にある「餃子のさんくみ」。店内は、テーブル3つとカウンターを含め20席ほど。我々はテーブル席へ案内される。さて、さっそく餃子を注文。ここには焼餃子として「黒豚餃子」と「チーズ餃子」。焼き以外には、「炊き餃子」(いわゆるスープ餃子)というものがあるが、先ずは「黒豚餃子」(400円税込、以下同様)でいこう。餃子ならばやっぱりビールでしょ、と生(550円)も注文。
「黒豚餃子」は食感はパリッとしていて、思ったよりはあっさり目だが、やはり豚肉(背脂?)の香りが強い感じでジューシー。真っ当な餃子と云えるだろう。他にも色々頼んだが、ポテトサラダ(580円)はしっとり滑らかで結構美味い。炙り〆サバ(600円)は、バーナーを使って目の前で炙るパフォーマンス。このような店にしては日本酒には拘りがある様子で、「蓬莱泉・山廃純米Roku・10年古酒」なんて酒があった。複雑でまろやかな、不思議な酒だ。
この店は、これからも楽しめそう。次回は、炊き餃子を試してみたい。 

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「のめこい湯」からの帰路は、丹波15時45分発のバスに乗って、奥多摩駅へ移動。到着は16時39分。その先は、奥多摩駅16時54分発の「ホリデー快速おくたま6号」があるので、丁度具合が良い。
紅葉を目当てにやってくる大抵の登山者も、この時間帯のバスが帰りのタイミング、我々も含め、丹波山温泉前BSから乗った客もそれなりにいたが、親川BSからさらに20人程(この集団とは、サヲウラ峠で一度遭遇。我々とは全く逆コースのようだった)も乗ったので、忽ち満員状態。
16時54分発の「6号」は最終のホリデー快速なので、それに合わせてやってくるバスは、丹波発だけでなく、峰谷発もある。今日は奥多摩湖発の臨時バスも出たようなので、ほぼ3台が連なり奥多摩駅へ相次いで到着。この時間帯には、東日原発のバスもやってくるので、バスから下りて来るハイカーで、奥多摩駅前はかなりの混み具合となる。
おかげで、「ホリデー快速6号」もそれなりに混むかと思ったが、意外に混んでいたのは前の3両程だけで、後の方の車両はガラガラ。ゆったりと座らせてもらうが、所詮、ロングシート、たいして面白くない。あまり人が乗って来ないうちに、酒ボトルとカップを取り出し、ちょっとだけ呑む。今日持ち込んだのは、菊勇(きくいさみ)という酒田の造り酒屋が醸した「爽快三十六人衆・純米吟醸・出羽の里」という酒。
「三十六人衆」とは何か、その造り酒屋のHP( http://www.36nin.jp/explanation.html )に詳しいのでここには記さないが、酒田の町が江戸の昔から商業で栄えたことを顕著に示す謂れだと思う。ちなみに、同じ「菊勇」と書いて「きくゆう」と読ませるのは、神奈川県伊勢原市にある吉川醸造の銘柄。
「三十六人衆」は呑みくちが軽く、スッキリタイプなのですいすい呑める感じだ。この頃は、ジューシーな酒やガツンとくる酒だけでなく、このような「すいすい」系の酒も美味いと、改めて感じる。皆さんのリュックサックからは、つまみも出て来た。ローソンの「うずらの味付けたまご」もトップヴァリューの「さきいか」も、ビールやワインは勿論、焼酎のためでもなく、日本酒のために作られた肴だとつくづく感じる。
やがて、途中の駅からジャージ姿の中学生の集団が乗って来て、酒の匂いを漂わせた我々を胡散臭そうに睨んでいたが、最早こっちは良い気持ちになっているので、ちーとも気にならない。この電車は、リゾート電車なのだ、大目に見てね。

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「丹波天平」の紅葉を眺めに行って来た。今年はここに限らず、全般に少々色付きがいまいちで、かつ盛りの時節を過ぎていたが、それよりやや下の「保之瀬天平」辺りでは、概ねいい色合いだったように思う。満足して、サヲウラ峠から一気に下ると、丹波の集落は意外に近い。しかし、さらに青梅街道へ出るまでは、幾重にも張り巡らされた頑丈なフェンスを通り抜けるため、扉を何度も開け閉めすることが必要。害獣(イノシシやシカ、サル)からの農作物防護は、金も労力も実に大変なことだと実感する。
丹波BSのすぐ並びに、御食事処「仲よし」という店があり、しかも営業中だったが、「のめこい湯」までまだ少々歩かなくてはいけないので、入るのを躊躇。あとから考えれば、丹波BSへ行くこと自体、少ない機会だったので、店にも入っておくべきだったと反省。
「のめこい湯」は、9ヶ月ぶりの訪問。前回はさんざん雨に降られたあとだったが、今日はまずまず良い天気。しかし今日は全く眺めが利かない山という、皮肉な結果ではある。
この「のめこい湯」というネーミングは、ご想像通り「のめっこい」という方言から派生したものだが、国立国語研究所共同研究報告13-02「首都圏の言語の実態と動向に関する研究 成果報告書 首都圏言語研究の視野」の「首都圏における在来方言の地域資源としての再生の一事例 ― 多摩地域の「のめっこい」を例として ―」(三井はるみ、2014)によれば、「のめっこい」という方言は、「・・・秩父,丹波山及び北関東地方で発祥した言葉と思われ,西多摩や埼玉南西部地域の一部・・・」、具体的には入間、瑞穂、武蔵野、武蔵村山、立川、羽村、青梅、日の出、檜原では、実際に今でも使用されている言葉とのこと。小生は生まれも育ちも八王子で、小さい頃「のめっこい」と云う言葉は聞いて知っていたが、これによると既に八王子ではもう廃れてしまっているようだ。
今日は天気が良かったせいか、道の駅「たばやま」はかなり賑わっている。「のめこい湯」にも、前回よりははるかに多くの客が来ていた。しかし、たいていの人たちは、風呂に入っただけでさっさと帰ってしまうらしく、休憩室や食事処にはほんの一握りしかいない。明らかに我々は上々客である。いつものように生ビールを注文。鹿肉はありますか、と訊くと、ソーセージしかありませんとの回答。じゃあそれもお願い、と追加注文。
鹿肉の消費拡大に、ささやかながら協力したいと思ってみても、供給能力はまだまだ不十分のようだ。簡単に鹿を捕まえる方法を考え出したら、ひと儲け出来そうだ。ハーメルンの笛吹き男の如く、山の中をひとめぐりしたら、ぞろぞろ鹿が付いてくる、なんて上手い方法がないものか。

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アユラシに見送られて、18時01分発の「つばさ156号」に乗車。怒涛の3日間が過ぎ去った。最終日を除き天候に恵まれず、ちっとも山に登れなかった(正確には、2日間で合計1時間程度の山歩きで終了した)が、お抱え運転手付きの充実した「観光旅行」となった。 今まで行ったことが無かった場所、店に入ることが出来、良い経験となった。山形の街中をぶらついて、居酒屋に入れたのも良かった。これでとりあえず、山形で足を踏み入れたことが無い都市は、米沢ぐらいになった。次回も大いに期待したい。
「次年子」の蕎麦を喰って以来、ほとんど喰ったり呑んだりしていない割には、それ程腹が空いていないが、せっかくの最後の山形なので、ご当地駅弁を物色するため、新幹線ホームにあるKIOSKを覗く。何種類かある中から、やっぱりこれかなとチョイスしたのは「米沢牛わっぱ飯」(1,300円)。この3日間、牛肉は随分喰った筈だが、つい、また牛肉弁当にしてしまった。この弁当は、米沢にある「松川弁当店」が作っているシロモノ。「松川弁当店」のHPを見ると、様々な牛肉弁当が並んでいて壮観である。
この頃、駅弁は年々高級化していると思う。1,000円オーバーはもはや当たり前だが、何かと和牛、それもA4、A5ランクのブランド肉を売り物にした駅弁が目立つ。個人的には、深川弁当や鯵押し寿司などが、酒に合うし好みなのだが(崎陽軒のシュウマイ弁当もCP的に捨て難い)、この頃の流行りではないようだ。
ここ山形駅のKIOSKも、牛肉弁当が花盛り。一昨日、和尚が買った「牛肉どまんなか」しかり。牛肉以外では、「いも煮弁当」(1,000円)なるシロモノもあった(牛肉も入っている)。いも煮汁でご飯を炊いたと書いてあったが、なかなか大胆。しかし、いも煮をおかずにご飯を食べるのは、ちょっと気が進まない感じだ。
席に落ち着いて、列車が動き出した後「米沢牛わっぱ飯」を開けてみる。メインのそぼろ肉と小間切肉のしぐれ煮が半分ずつ。肉は勿論、ブランド牛の米沢牛。さすが豪勢だ。味付けはすき焼きのたれ風で、小生にはやや甘い感じだが、悪くは無い。キレがいい酒にはぴったりだ。結局、きれいにペロリと美味しくいただいた。
結局、山登りに来たが、観光にどっぷり浸かったおかげで、山のことをすっかり忘れた。山形の山よ、さよなら、ご機嫌宜しゅう、また来るときには是非、笑っておくれ。

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