山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2016年09月

和尚が三斗小屋温泉に行きたい、と云い出したので、ほぼ2年ぶりにやってきた。計画では茶臼岳、南月山、朝日岳をトレースしてから三斗小屋温泉へ向かう予定だったが、3週間前のぎっくり腰のため、小生だけ自重して三斗小屋温泉へ直行することとした。今回の宿も、前回同様、大黒屋にした(レポはこちら)。
当日は生憎の天気だが、なんとか降られずに済んで欲しいと思いつつ、ロープウェイ山頂駅を出発。途中で、牛首経由で南月山へ向かう二人パーティ(B班)と別れ、茶臼岳を目指す。天気の割には結構、ファミリーハイカーが多い。山頂からは微かに日光連山が望めた。
峰の茶屋へ下る途中で今度は、南月山を往復してから朝日岳へ向かう二人パーティ(A班)と別れ、C班単独行として峰の茶屋のコルに到着。このまま三斗小屋温泉方面へ下ると、12時には大黒屋についてしまう。いくらなんでもちょっと早過ぎるが、かといって朝日岳なんぞに登る気もしない。しかたなく、休み休み、だらだら進むことにした。
避難小屋まで下れば、あとはほぼ水平移動。こんな時間、こんなところは誰も歩かないかと思ったが、三斗小屋温泉方面からぽつりぽつりとやってくる登山者がいる。三斗小屋温泉の宿を随分とゆっくりチェックアウトしたのだろうか。この辺りの緑は多少色付き始めたようで、その微妙な色加減がなかなか味わい深い。
ゆっくり歩いても結局、11時50分に大黒屋到着。まだ掃除中とのこと。囲炉裏端で待たせてくれるかと思ったら、外で待ってくれとのこと。仕方ない、と電子書籍を読む。1時間ぐらいは待たされそうな雰囲気だったが、12時半には部屋へ通して呉れた。風呂も入れるとのことなので、早速直行。
はっきり云って、ここ大黒屋の大風呂に優る内風呂は、無いと思う(キッパリ)。それでも多少条件がある。少なくとも、明るいうちに入りたい。真っ暗だったら良さは半減。そして、晴れていればベスト。今日は晴れていないのでベストではないが、まずまずベター。窓は全て開け放たれていて、風呂場には緑が溢れている。また此処の風呂に入れることに感謝。
風呂から上がって、部屋でビールを呑みながらまた電子書籍。Woodyさんから託された日本酒があるが、コップが無い。お茶や湯呑みもまだ部屋に配られていないし、取りに行くのも面倒だな、皆が来るまで待つとするか・・・。そうこうしているうちに、うとうとzzzz。夢心地の頃、ようやくA班、B班が到着。さあ、宴会だ。
(山の記録はこちら)

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またぞろ肉を喰いに行こう、と云う声が出始めたので、今回は小生が企画をしてみた。事実上、いつもは八重洲の焼肉屋「昌月苑」(前回のレポはこちら)に決まっていたのだが、趣向を変えて今回は銀座4丁目にある「松尾ジンギスカン」。焼肉は焼肉でも、こちらは羊肉。つい昨年、トムラウシに登った帰り、新千歳空港のレストラン街にあった姉妹店に入ったことがある。東京では、ここ銀座店以外に、赤坂と新宿三丁目にもあるようだ。
場所は4丁目交差点からほんの僅か、三原橋の西詰という、抜群の立地条件にある店。中へ入ると、ちょっと照明が抑えめな大人の雰囲気。これならば、肉好きの顧客であったならば、接待にも使えるだろう。メニューを見ると色々とコースがあるが、今回は「特上ラムジンギスカン 食べ放題(100分)」(4,800円)にした。これに1,000円付けると飲み放題になるが、喰うのに専念すると、酒はそれほどいらないので別にした(でも結果的には1,000円以上呑んだ)。
先ず生ビールで乾杯したら、ほどなく店員が肉や野菜を持って現れ、調理方法を教えてくれる。新千歳店での場合と、やや説明が異なる部分があった(「タレが掛かった野菜は、火を通るまで食べないでください」と云う説明は無かった)が、概ね同じ。
たっぷりともやしを載せた後、真ん中を広げて肉を焼き始める。肉は先ず、特上ラム、味付けラム、マトンジンギスカンの3種類がノルマとして出て来る。食べ比べると良く判るが、其々に違いがある。やはり特上ラムは、実に柔らかく、且つ脂身は全くない。これをもやしと一緒に食べるととてもヘルシー。タレもしつこくないので、いくらでも喰えそうな気がする。
一方、マトンはやはり少々、歯応えがある。年を喰った人間に味が出て来ると同様、これはこれで味わい深いが、どちらでもどうぞと云われると、やはり特上ラムにしたくなる。5人の意見も一致したので、これ以降、ひたすら特上ラムを喰い続けることとなった。
通常の焼肉屋の食べ放題の場合、だいたい30分経つと箸の動きがとたんに止まるが、今回は100分が意外と短く感じた。なかなか理想的。でも、たぶん次回は、いつもの焼肉屋になるだろう。

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今日もカミさんは一日中外出。そのため、昨日と同様にランチ時を狙って、痛む腰を庇いながら、へっぴり腰で出掛けることにした。昼から雨との予報だったので、なんとか降られる前に帰って来たい。今日の目当ては蕎麦屋。昼呑みするには、蕎麦屋(除、立ち喰い)が一番、自然にできるので使い勝手が良い。
蕎麦屋で酔っ払うほど呑むのは無粋かも知れないが、単に蕎麦だけ手繰って出るのも如何せん味気ない。少なくとも、蕎麦と同時に、酒とつまみ一品ぐらい注文して、酒が無くなるのを見計らって蕎麦を出してもらうぐらいは、むしろ店にとってもウェルカムだと思う。
仲御徒町駅のすぐ目の前にある「吉仙」という蕎麦屋は、土曜日は11時30分開店。その直後に合わせて入ってみたら、さすがに行列は出来ていなかったものの、確認出来た範囲で既に4組の先客が、料理が出て来るのを待っていた。ビールを呑んでいる方がおひとりいるだけで、他は皆さん、蕎麦だけを待っている様子。
花番の女の子に勧められ、端っこの二人掛けの席につく。座ってみて初めて気が付いたが、この店は入口から厨房に延びる通路を境に、2つに仕切られていて、全体を見渡すことが出来ない。奥にも先客がいるのかも知れない。
さて、今日も蒸し暑いので、やっぱり生ビール(680円税込、以下同様)を注文。その後、メニューを広げる。ざっと眺めると、板わさや、玉子焼き、天ぷら等、蕎麦屋定番の肴以外にも、実に様々な料理がおいてある。刺身に限っても、目移りするくらいある。あれこれつまんでみたいけど、最後に一人前の蕎麦を喰うことを前提にすれば、やはり料理は一品ぐらいにしておいた方がいいだろう。と云うことで、あれこれ迷った挙句、穴子素焼き(1,100円)を頼むことにした。
程なく出て来た穴子は表面はパリッと香ばしく、身はほくほく。これをわさび醤油でいただく。こうくると、やっぱり日本酒にするかと、またメニューを見れば、これまた実に様々な酒が並んでいる。メニューの端には「本日のおすすめ」と書いてあるので、花番の子に尋ねると、代わりに奥からワイシャツにネクタイの男性店員(店長?)が現れ「何がお好みですか?」と逆質問。ちょっと考え、「大七」風な酒でお願いしますと云えば、「臥龍梅・純米吟醸・秋あがり」が出て来たのでそれを貰う。グラスに注ぐと、升に零れる量が若干少ない状況で1升瓶が空いた。するとその店員は、「雅山流・吟醸仕込み」も別のグラスに少々注いでくれた。どちらも小生好みでとても満足。しかし、思った以上に酒の量が多くなり、少々酩酊気味。なんとか空けたところで、せいろもり(二段680円)を出して貰う。
ここの蕎麦は、やや太めでコシが強い。二段でも結構なボリューム。なんとか喰い切った。それにしても、この店は、酒といい、つまみといい、蕎麦といい、かなり満足度が高い。勿論、接客も申し分ない。軽い昼呑みぐらいでは勿体ない。何人かで腰を据えて呑んでみたい。

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吉仙のHP: こちら  

今日は土曜日。カミさんは一日中外出、小生は腰痛の為、山は中止して自宅療養。何か昼食を家で作る気にもならず、ならば外食するかと思い立つ。そうなると、せっかくだから近所ではなく、以前から気になっていた何処かの蕎麦屋か天麩羅屋か鰻屋に入ってみたいと、しばし検索。腰が痛いのだから、じっとしていればいいのに、我乍らご苦労なことである。
目に留まったのは、柏にある「大和田」という鰻屋。つい半年前、銀座で入った「大和田」とどんな関係があるのかは不明(訊き損なった)。この店では坂東太郎という、ブランド鰻を使っているとのこと。うな重2,600円は、昨今の価格高止まりの相場から云えば、まずまずではなかろうか。問題は、この店、予約が叶わないことである。従って、腰が思わしくないのにも拘らず、並ぶしかない。とりあえず早めに行ってみよう。
常磐線に乗るのも久しぶりだ。店はJR柏駅から歩いて数分の距離。今日も陽気が良いので汗が滲んでくる。開店時間が11時10分に対して、店の到着は10時55分頃。既に、思った通りと云うか、思った以上の人数が並んでいた。数えてみると16人。そんなに入っても、まだ席が空いているのか、かなり心配になるが、ここまで来て引き返す訳にはいかない。そわそわしながら開店を待つ。
開店と同時に、順々に通される。独り連れの客は小生だけで、大体が二人連れ。四人連れも一組いて、そのおかげで二人掛けのテーブルに座ることが出来た。小生は八組目。開店と同時に、外で待たされている客もいる。ともかくも助かった。和モダンな店内。BGMはJAZZ。そう云えば、落ち着いて考えてみれば、外観もかなりモダンだった。
メニューを渡されるのも先着順。色々食べてみたいものがあるが、独りでうな重を喰うとなると、せいぜいもう一品ぐらいしか無理だろう。しばし悩んだ挙句、きもわさ(750円)を頼むことにした。もちろん生ビールも注文するが、自重してグラス(440円)にした。うな重は30分以上は掛かるので早めに注文した方がいいです、と女性店員のアドバイスに従い、うな重も頼む。
きもわさは、サッと湯掻いただけのシンプルな料理。ありそうだが、見掛けない。これをわさび醤油でいただく。苦味は全くなく、実にさっぱりしている。こりゃ、やっぱり日本酒しかないと、再びメニューを睨み、豊盃・特別純米(770円)を注文。弘前にある三浦酒造の逸品。キレがあるが旨味もそれなりにあってバランス佳し。ちびちびやりながら、きもわさをつまむ。酒を呑んでいるのは、小生以外にはもう一組のみ。云われた通り、なかなか鰻が出て来ないので、次第に皆さんも手持無沙汰の様子。小生は、電子書籍を読みつつ、偶にきもわさを齧り、酒をちびっと呑みを繰り返し、余裕で待つ。
やがて、順々に鰻が現れ出す。うな重以外にも、蒲焼や白焼きも目の前を通過。匂いだけで酒が呑めそうだ。 そしてとうとう、目の前に重箱がやってきた。蓋を開けて鰻とご対面。ちょっとスリムな印象。ひと口頬張ってみると、脂の乗りもいまひとつか。これがいわゆる坂東太郎なのだろうか、よく判らない。でも、それはほんのちょっとだけの感想、それ以外は、鰻のふんわり感も、やや甘さ控えめなタレの具合も、ご飯の炊き具合も全く申し分ない。40分ほど待ったが、食べるのは意識的にゆっくりしてもせいぜい10分くらいでおしまい。まこと蝉の如く、うな重は儚い喰い物である。

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柏/大和田のHP: こちら 

月いち居酒屋ツアー。今日は1人欠席で5人の宴。先週の初め、軽いぎっくり腰を患ってしまい、残念ながら山は暫くお休みとならざるを得ない。山に登らないと勿論、「山から下りた」ネタを仕入れることができず、このブログは忽ち干上がってしまう。そこで、さしあたり多少の腰痛は我慢して、なんとか「番外編」で喰いつなごうと云う、姑息な手段に頼るしかないが、平にご容赦願いたい。
今日の店は、神田の「鶴亀」という、神田のオヤジ連御用達の大衆居酒屋。居酒屋にしては中華料理がかなり豊富なので、中華居酒屋と云った方が相応しいかも知れない。店員も須らく中国系の若い女性である。
この「鶴亀」の在る場所は、神田駅北口を出て直ぐ。かつて「小次郎」という、我らが隊長のお気に入り焼きとり屋があった場所の、すぐ向かい側。「小次郎」の場所には、外観の風情そのままに、別の店(名前は失念)が入っていた。
個人的には、久しぶりの「鶴亀」入店となったが、いつのまにかだいぶ小奇麗になった感じがする。もうちょっと昭和感があったような記憶があるが、ホントに改装したのか、気のせいか、記憶が惚けてきたせいか判らない。
いちおう予約を入れたためか、席は2階とのこと。1階しか入ったことが無かったので、2階があるとは知らなかった。階段を上がると、いつものように先行組は、既に良い調子になっていて、焼酎のボトルを並べている。料理も、ソース焼きそば(500円税込、以下同様)、鳥皮煎餅(350円)、焼き鳥盛り合わせ(550円)、焼きビーフン(600円)、肉野菜炒め(450円)が並んでいる。最初から、炭水化物系が多めだな。
今日もやっぱり暑いので、生ビールで追い駆ける。その後は他の者と同様に、焼酎水割り。追加料理は、焼き餃子(600円)、バンバンジー(350円)、ホルモン炒め(450円)、ポテトサラダ(320円)、ネギ玉(450円)、梅キュウ(280円)にした。焼き餃子は、この店にしては随分高めだが、タレなんか不要な程、しっかり味が付いていて、如何にも居酒屋の餃子という感じで美味い。 ポテトサラダはきゅうりとニンジンが入ったスタンダード。これも普通以上に美味い。ネギ玉は、ニラの代わりにネギが入ったもの、と云う感じだが、意外と見掛けない。醤油をかけるべきか、ソースをかけるべきか悩むところだが、どちらも美味かった。ケチャップでも良いかも知れない。
かなり呑んで喰って、5人でしめて10,560円。計算間違いじゃないの?と、つい思う程、格安である。センベロとまではいかないが、蕎麦好きおやじさんが大満足であるのは、云うまでもない。この低成長時代にこそ相応しい居酒屋である。

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今日は結局、雨には降られなかったので、それなりに気合さえ入れれば、近所の低山の一つぐらいは登って来れたような気がするが、ペンション宿泊ですっかり頭も身体も弛緩すると、もうそれどころではない。だいたい、「ペンション・ベリーベリー」で、朝食を抜きにするなんて、畏れ多くて出来ないし。
ともあれ、呑んで喰って、大人の休日を楽しんだ。名残惜しいが帰るとするか。小淵沢駅に戻ると、相変わらず構内も立ち喰い蕎麦屋も混んでいる。よく見ると、跨線橋の手前が工事中だ。この長閑な雰囲気の駅舎も建て替えられてしまうのか。残念なことだが、どうせ建て替えるならば、ここにしか無いような個性的な駅にして、何百年ももつような(例えば、パリのサン・ラザール駅のような)建造物にして欲しいものだ。
「あずさ52号」が来るまで未だ時間があるので、駅に併設された「デュオレール小淵沢」という、洒落た名前の土産物屋に入って、少々物色。ここも大変な賑わい。何故こんなに人が集まるのか。昨今、車での移動・観光がメジャーなはずなのに、こんな辺鄙な駅(失礼!)の土産物売り場が混んでいるのは、いまいち解せない。
そろそろ時間なので、改札口を入る。地下道を潜って中央線のホームへ移動。小海線のホームへ行くには、中央線のホームを経由して跨線橋を渡っていく必要があるので、改修工事が終了すれば、その点で利便性は高まるのは間違いない。小淵沢駅のホームは、小海線、中央線に限らず、屋根が非常に限られた部分しかないので、雨が降っている場合には、屋根の下で待機し、列車が到着すると同時に目的の車両へ駆けて行くことになる。たぶん、この点も今度の工事で改善されるのだろう。どうも、利便性とノスタルジーは両立しない。 
臨時の「あずさ52号」に乗車。かなり空いている。やはり、臨時列車の方が指定席を取り易いようである。席に着いたら、昨日の残り酒を取り出す。車窓から見える山々は低く垂れ込めた雲に覆われていて、山岳同座はできない状況。それでも、雲の中に隠れた甲斐駒ヶ岳や、地蔵ヶ岳のオベリスクの姿を思い描きながら、ちびちびやった。

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昼食は、中央線への乗り換えの都合もあるので、小淵沢駅界隈が都合が良い。ランチタイムならば、それなりに開いている店もあるだろう。改札口を出ると、かなりの人が駅構内に屯している。多くは観光客。そのうちの何割かは、立ち喰い蕎麦屋「丸政」に群がっている人達である。
駅の窓口で、上りの「あずさ」の指定券を取った後、さて、何処へ入るか。となると、やっぱり蕎麦にしよう、という意見が強い。幾ら蕎麦が美味くても、立ち食いは味気ないので「丸政」は当然、パス。となると、歩いて行ける「雅」へ足を向けるのが順当(前回のレポはこちら)。この「雅」、基本的に蕎麦も、一品料理も、店の雰囲気も全く申し分ないのだが、一点だけ気掛かりがある。
ここの女将(大女将?)さんは、自分の意に反することには極めてそっけない。あたしの云うこと、やることに間違いはないのよ、という自信に溢れているせいか、接客性の点でやや難がある。もうひとりの花番さん(まさか親子でも、姉妹でもないと思うが)は極めてソフト。足して2で割ったら具合が良いんだが・・・。
そんなことを考えつつ、店に入ろうとすると、店の大将も女将も、何故か玄関にいて「・・・。いらっしゃい。」と無表情にお出迎え。恐る恐る、入っても宜しいでしょうか、という感じになる。通されたのは、前回同様、一番奥の座敷。裏も表も開け放たれていて、特に風が入ってくる訳ではないが、暑いと云うことは無い。すでに、3つのグループが食事中。うち、ひと組(中高年男子2名)は酒も入って、だいぶいい調子のようだ。
とりあえずビールだ、と生を注文。グビッと、あー美味い、あーこれで夏も終わりか。今日の付き出しは、枝豆(やっぱり、枝豆が入った小鉢を、でーん、と置いて行かれる)。前回はもっと色々出て来たけど、今日は偶々、そういう日なのかな、残念、とどうしても、考えまで及び腰。ま、そんなことより料理を頼もう。「鳥モツを・・・」と云い掛けたところで、「もう終わりました!」と女将がぴしゃり。「・・・。」と我々。気を取り直して、「板わさと玉子焼きはありますか?」と、びくびくお伺いを立て、了承される。こんにゃくもその後、注文。
では酒にしようと、谷桜を注文。やはり、青竹の徳利に入って出て来る。しかも良く冷えていて、これが美味い。そして天ざるを注文し、天ぷらだけ、先に出して貰う。ここの天ぷらは美味いね~と女子連が云うと、すかさず女将は「うちのは他と違うの」と、嬉々として自慢を喋り出すので、有り難く拝聴。締めの蕎麦は、しこしこ、やっぱり美味い。なかなか、良いこと尽くめにはならないのが世の常というものだが、概ね滞りなく酒とつまみと蕎麦を堪能することができた。めでたし、めでたし。

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天気が良ければ、今頃は権現岳からの眺めを堪能していた筈だと思いながら、現実は甲斐小泉駅傍にある、「平山郁夫シルクロード美術館」で絵画鑑賞。この美術館に、ラクダキャラバン隊の絵が、8枚も並んで展示されているとは知らなかった。なかなか壮観。美術館内には、「キャラバンサライ」という小粋なCaféがあるのだが、まこと残念ながらソフトドリンクのみ。せめて地ビールぐらい、置いて貰いたいものである。
絵画鑑賞の後、女子連は、日本名水百選のひとつにもなっている「三分一湧水」を見に行くとのことで、ならばこちらは、何処かでひとやすみ(≒取材)しようかと、直ちにネット検索。偶々見つかった店は、甲斐小泉駅の目と鼻の先。上手い具合に11時開店、との情報の店は「亜絲花」(あしはな)という名のフレンチレストランだが、ドリンクだけでも入れてくれるだろうと思い、行ってみる。
建物はログハウス調で、中はやや薄暗いが真っ白いランチョンマットとグラスが奇麗に並んだテーブル席。まだオープンしたてで早いせいか、客はまだ誰もいない。なんちゃってフレンチかと勝手に思いこんでいたので、こんな処に(と云っては失礼だが)、かなり本格的である。奥に声をかけると、程なく現れた(たぶん)オーナーシェフの方に、飲み物だけでも良いか尋ねると、その場合は表のウッドテラス席になりますとのこと。それはむしろ望むところだ。
飲み物(全て、一律500円税込)でアルコール類となるとグラスワインのみ。赤をいただくことにした。外と云っても、日影で在れば、それなりに涼しくて快適。やはりここは高原だ。AQUOSタブレットで本を読みつつ、ワインを舐める。ふと思いついて、この店のHPでもないかとネット検索すれば、見つかった。そのHPを見ているうちに、ここのオーナーシェフは、2012年まで、大阪で「ラトリエドゥニシタニ」というフレンチレストランをやっていて、その後こちらに移って来たのだと知る。HPには回想録まであって、かなり読み応えがある。
読んでいるうちに、段々、ドリンクだけでは惜しいという気がしてきた。是非今度、ディナーを食べに来てみたい。そのためには、近くの宿に素泊りするか、近所に別荘を持っている人と仲良しになるかが必要だろうが、そのくらいの価値は有りそうな気がする。
そうこうしているうちに、そろそろ女子連が史跡見学から帰ってきそうな時間だ。こちらも駅に戻るとするか。

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亜絲花のHP: こちら

「天女の湯」は一昨年の冬、飯盛山に登った帰りに立ち寄ったが、図らずも今回、またやってくることになった。汗を流すには、「ペンション・べりーべりー」内にある風呂に入るものだと思い込んでいたら、夕食前、無料券(通常料金は780円)とタオルセットを渡され、ほぼ強制的に「天女の湯」へ連れて来られた。勿論、不満がある訳ではない。
車に乗ればほんのわずか。陽気が良ければ、少なくとも往路は下り坂なので、歩いても行けそうな距離である。でも今日は結局、一日中雨降りだし、既に酒も入っているので、車移動に越したことは無い。
前回は気が付かなかったが、ここは「清里丘の公園」という広大な敷地の一角にある、「アクアリゾート清里」という建物の中の一施設だった。「アクアリゾート清里」内には他に、温水プールやレストランがある。公園内には、ゴルフコースやらテニスコート、キャンプ場、バーベキュー施設等もある。北杜市(というか、かつての清里町)は随分と金持ちなのか。ちなみに開業は1996年で、2006年にリニューアルとのこと、バブル崩壊後に建設された施設のようだ。
前回は冬だったので単純に比較はできないが、今日は客の入りが随分と多いようだ。駐車場も車でほぼ埋まっている。「天女の湯」の浴室もそれなりに混んでいるが、カランが塞がっている程ではない。源泉は47℃、pH7.7の低張性弱アルカリ性高温泉で、100%かけ流しとのこと。やや黄土色掛かった湯で、肌触りは優しい感じ。内湯も露天風呂もゆったりサイズ。
さっぱりしたら、休憩処へ行ってみる。風呂場には人が多かったが、2階にある休憩&食事処で寛いでいる客は意外なほど少なく、ましてビールをやっている者は見当たらない。勿論だからといって、遠慮はせずに生ビールを注文、ぐびぐびやる。
結局、今日は生憎の天気だったが、家を出る頃からは想像もつかない展開となって、こんな時間にこうして「天女の湯」でまったりしている我が身を返り見ると、なかなか可笑しい。何れにしても、ツルネ東稜&キレット小屋は近いうちにリベンジしないといけないが、一旦、ケチがつくとなかなかチャンスがやって来ないこともある。また今回のようになった時は、とりあえずペンションではない宿を期待したい。

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キレット小屋を断念した代わりに、女子連が見つけ出した(清里観光案内所の推薦)宿は、「ベリーベリー」という名のペンションだった。これまで、我々の山の会で泊まったペンションは(基本的にはあまり気が進まないものの)、なんだかんだ、これで6軒目ということになる。外観は割とシンプル。砂糖菓子的じゃ無くて、良かった。訊けば、このペンションのオーナー夫婦は、定年後にこのペンションを始めたそうだから、それで納得。
中に入ったら先ず、有無を云う間もなく、ダイニングテーブルでウェルカム・ドリンク(勿論、酒ではない)。こういうところが、ペンションらしいところかな。オーナーご夫妻共々、バリバリの山屋だったとのこと。奥方は「全部登りました」「何でも聞いて下さい」と胸を張ったが、ワンテンポ遅れて、ご亭主は「・・・全部は登って無いだろ」と混ぜ返す。何が全部なのかは判然としないが、ともかく相槌を打っておく。
かつて隊長他が、駒ケ根高原のペンション(WOOD INN)に男1名女3名で泊まった際、新手の「イエスの方舟」(詳しくは、例えばこんなHPがある)的集団かと怪しまれかかったらしいが、今日は1対4。さらに状況は厳しい。しかし、オーナーご夫婦は特段、気にしていない(お二人が、山屋であることを披露するのに専念している)ご様子。とりあえず、杞憂に終わって良かった。
やがて解放され、あてがわれた部屋に移動した後、再びオーナー奥方の送迎で、今度は日帰り温泉「天女の湯」に連れて行かれる。なかなかスケジュールがタイトだ。
帰ったら、もう夕食。再びダイニングへ移動。飲み物は、やっぱり地酒の「谷桜・生いき生酒」をいただく。さっき「磯善」で喰ってから、大して時間が経っていないこともあるが、料理のボリュームもたっぷりで、食べ切るにはひと苦労する。喰うのに一生懸命になると、ゆっくり味わう余裕が無くなるのがやや残念。当然、米などには辿り着けない。
我々以外にも、それなりに宿泊客はいたのかも知れないが、食堂で会ったのはお一人だけ。沢登りしながらの渓流釣りが高じて、フライフィッシングのキャスティング大会に参加するため清里に来た、との御仁。色々と話を伺ううちに、向学のため明日の大会を見物させて貰うことにした。
部屋に戻ったら、持ち寄った酒とつまみで夜が更け、その後、朝までしっかり爆睡。
朝は、涼しさで目が覚める。女子連は散歩に出かけたようだが、こちらはベッドのなかで、テレビを見ながら暫しうだうだ。そのうち朝食の声が掛かる。前の晩、手造りパンを予約していた(≒「美味いです」と云われたので、成り行き上、予約)ので、朝食は洋風。熱々のパンが山ほど出て来る。しかも、昨日遠慮したケーキも再び現れ、食べて下さいと仰る。結局、余ったパンとケーキは、女子連のお持ち帰りとなった。
これで一人8,100円。十分な値段だと思ったがこのちゃん曰く、ペンションとしては高い方らしい。ということは、清里は相場的に高い地域なのかも知れない。あまりペンションに深入りしたくは無いが、今度調べてみよう。

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ペンション・ベリーベリーのHP: こちら 

「美し森ロッジ」から、メルヘンチックなバス(乗客は女子供ばかりで、やや居心地悪い)に乗って、清里駅に戻る。雨が止まないのでバス移動は有り難い。途中、清泉寮でかなりの人数が入れ替わり。こんな雨なのに、随分と人気だ。
駅に着いたらほぼ午後2時。まだペンションのチェックインには早過ぎるし、小腹も空いているので何処かへ入りたい。この界隈では一昨年、飯盛山に登った帰りに「さと」という蕎麦屋に立ち寄ったことがある(山の記録はこちら)。そこでも良いけど、とりあえす他にも有るだろうと、うろうろしてみるが、丁度ランチタイムが終わる頃なので、なかなか見つからない。
それに、ちょっと気が付いたことだが、駅前でも結構、売りに出ている空き店舗が多い。バブルからは随分経っているので、その名残なのか半信半疑だが、なんとなくシャッターストリート的雰囲気が漂っている。若い女の子を相手にしていたから、時代の変化に付いて行けず、飽きられたんじゃないかな。オヤジ連中だったら飽きもせず、同じ酒、同じ喰い物を当てがっておけば、満足するのだから(あとでネットを調べてみると、廃墟マニアの間では、清里はかなり有名の様である⇒例えばこんなブログ)。
そんななかで見つけたのは、「磯前」という寿司屋。寿司と云っても、蕎麦や丼物等もあるので、気軽に入れる感じだ。しかし、問題は営業時間。恐る恐る入ると、女性店員曰く、「いちおう3時ですが、かまいませんよー。」とのこと。どう、かまわないのか、いまいち判り難いが、まあ叩き出されるまで居ようか、ということでテーブル席に着陸。
「ごめんなさいねー」と云いつつ、通路でごそごそ雨具やスパッツを外す女子連に対して、件の女性店員はやっぱり「全然かまいませんよー」と。気難しい店主がいるような店じゃなくて良かった。
さて、ビール。ここは生は無く、瓶ビール(627円×2税込、以下同様)で乾杯。さっそく付き出しが出て来る。タコとイカの炙り焼きだよ、へー、珍しい。パクッと食べてみれば、これが香ばしくて美味い。なかなかやるな、この店。他の料理も期待して良さそうだ。頼んだのは、新サンマの塩焼き(864円×2)、目光唐揚げ(648円×2)、鉄火巻(1,080円)、それに締めの天ざる(1,404円×2)。今日は大して動いていない割に、結構、頼んだが、まあいいでしょ。張り切って喰おう。
サンマは個人的に、今シーズンの初ものだ。清里で初サンマを喰うとは思わなかった。なかなか脂が乗っていて、こりゃ美味い。目光(メヒカリ、正式名:アオメエソ)も、清里で出会えるとは奇遇だ。ビールの後は、日本酒にしよう。やっぱり地酒が良かろうと、七賢(864円×2)を注文。この酒は、同じ北杜市にある山梨銘醸が造っている。昔から骨太の酒。あー、結構呑んで喰った。どれも美味かった。このままじゃ、ペンションでの夕食に差支えがありそうだ。そうこうしているうちに、噂のペンションから電話が掛かって来た。これから車で迎えに来ると云う。今日のカロリー過多は、解決できずに終わりそうだ。

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磯善のHP: こちら 

ツルネ東稜を登ってキレット小屋に泊まる予定が、八ヶ岳に近付くにつれ天気が悪くなり、清里駅に着いた頃は本降りの雨。こんな天候じゃ、森林限界の上は厳しい状況に違いないと、ツルネ東稜も、キレット小屋宿泊もさっさと諦める。さて、ではどうするか。
とりあえず、折角予約してあったタクシーに乗り込み、権現岳登山口がある天女山(標高1,529m)へ行ってみても、雨足はむしろ強まって来た。タクシーから降りたくないぐらいなので、もう上に登ることも止め、水平に散策でもしようかということになった。女子連は、泊まる場所が気になりだした様で、あずまやの中でスマホ検索を開始。その時間、小生は独りでぶらぶら「天の河原」(1,620m)まで登ってみた。
晴れていれば景色が良いところのようだが(北杜市のHP)、全くガスの中、視界ゼロだった。そのうち、権現岳から下りて来る、単独行女子と出会った。訊けば今朝、キレット小屋から下りて来たとのこと。こんな雨の中、よく下りてきましたね、と云うと、小屋から権現岳までは降られなかったとのこと。ガスの中がどうなっているのかは、なかなか判断は難しいものだ。
天女山まで戻り、女子連と合流。今宵の宿は、清里のペンションに決まったとのこと。あまりペンションに心躍ることは無いけど、清里駅界隈にはペンションしか無いから仕方がない。ならば、美し森に向かってトレッキングすることにした。実際、歩いてみて判ったことだが、この路は決して平坦ではなく、かなりのアップダウンがある。途中、2ヶ所ほど平らな牧場を横断するが、それ以外は普通に山道だ。これじゃ、「たかね荘」のビールが待ち遠しい、と思いつつ歩いた。
羽衣池から、極めて歩き難い丸太の階段を下れば、左手に「たかね荘」が見えて来る。ここは、中学2年生の時に林間学校で泊まったことがあり、思い出深い。その時は、皆で牛首山まで登ったが、眺めが全くないので、苦労して登った割に(思った以上に悪路で、皆、滑って尻が泥だらけになっていた)詰まらなかった印象。たしか、夜は広場(今ある駐車場か?)で、キャンプファイヤーをしたはずだ(ってことは、ダンスでもしたのか、そこは記憶が無い)。
中に入ると、建物全体は暗く、とても営業しているようには見えない。従って、ビールなんて望むべくもない。がっかりして、仕方が無いから清里駅までいくか、と歩きだしたら、バス停を発見。ふと左手を見ると、「美し森ロッジ」なる建物がある。ここならばどうか、と近付いてみると、果たして缶ビールを置いていた。やっぱりそうこなくっちゃ、と早速乾杯。管理人に訊いたところによれば、ここも「たかね荘」と同じく北杜市営。「たかね荘」は、平成になった頃に閉鎖したらしく、代わりにこの「美し森ロッジ」を建てたとのこと。中学時代が随分、過去のことだと思い知ることとなった。
(山の記録はこちら)

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久しぶりに、会社の帰りに西船橋で途中下車することになった。相手は、お互い職場が変わってしまったので、あまり顔を合わせることが無くなってしまった呑み仲間のひとり。西船橋と云えば、昔からオヤジ達が跋扈する街。昨今の居酒屋チェーンの店を除けば、ほぼ昭和の居酒屋がずらりと並んでいる。
今夜は何処にしようかと、武蔵野線の高架下をそぞろ歩き、ふと「きらく」が目に入った。ここも以前、何度かお世話になったことがある。2階に座敷もあって、居酒屋と云うよりは、ちょっと大きめな小料理屋の風情。かつての新橋の烏森神社界隈にもありそうな店。今の烏森だったら、見掛けることが少ないだろう。たまにはこんな店も良さそうだと、入ることにした。
入ると左手がカウンター席と厨房、正面に階段があって、右手がテーブル席。常連だったらまっすぐカウンター席に座りそうだが、こちらは何年振りだか思い出せないくらいなので、新参者と変わりが無い。若女将のような店員に、こちらで如何でしょうか、とテーブル席へ通される。
まず生ビールで喉を潤しながら、何を注文しようかと考える。やっぱりポテトサラダ(???円)をチェックしなくては。おや、くじら刺(550円税込、以下同様)なんて、珍しい、それもいこうか。そのあとは、手作りさつま揚(450円)、もろキュー(380円)、天ぷら盛り合わせ(600円)、お新香(???円)を一つずつ注文。どの料理もこの店の定番の様である。
ポテトサラダは、玉子入りのクリーミータイプ。塩加減も程々で、申し分なしだ。くじら刺は、何くじらだか判らない。近海ものか、はたまた調査捕鯨の流れものだろうか。柔らかくって、口に何も残らない。これで550円はお値打ちだと思う。天ぷらは、キスとメゴチが入っていて、江戸前風だ。サクッとしていて丁度良い。さつま揚げは、意外に外がカリッと香ばしく、美味い。ちゃんと手間をかけている感じが伝わってくる。やはり、こういうのが、在り来たりの居酒屋チェーンには無い味だと思う。
生ビール以外に、ホッピーセットを2順(≒ナカ6杯)呑んだ。 かなり良い気分になった。仕事の憂さは酒で流す、ということも無いが、会社帰りに一杯やる良さを、忘れていたような気がする。店の雰囲気や酒、料理と向き合うには、大人数では無理だし、話が弾み過ぎるのも問題。この店は、接客は良いし、料理も美味いので、宴会でどんちゃんやるには勿体ないと思う。 

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会社帰りに、カミさんと待ち合わせて、神田神保町にあるバル「マラケシュ」に行ってみた。ここは、「カギロイ」や「ビストロ・アリゴ」と同じ夢屋系列の店。それが証拠に、このバルも古い町家を改装したスタイル。外観もかなり質素な店で、看板が出ていないと、ぱっと見、飲食店には見えない。店主に訊けば、この建物は、かつては某本屋の倉庫だったとのこと。
今日も蒸し暑い一日。エアコンが、ガンガンに利いた処に入りたい感じ。ところが、店は全面が開け放たれていて、我々の席は、カウンター席の一番、道路側。だいぶ残念な気持ちになりかかったが、一足店内に踏み入れれば意外に涼しい。これなら大丈夫そうだ。エアコンが利きが良いというよりも、高い天井と天井扇があるおかげかも知れぬ。店内を見回すと、吹き抜けの奥に2階の席が見える。総じて、客層は若者が多い。我々は明らかに最年長である。
メニューを眺めると、ビールやワインは、第3世界のものが多い。ビールは、モロッコやチュニジア、レバノン、ペルーなど、日頃聞いたことが無い産地ばかり。ワインも、フランスやイタリアだけでなく、ハンガリーやルーマニア、トルコなどなど。イスラエルのヤルデンもあった。モロッコやチュニジア、トルコなんてイスラム圏だから、アルコールは御法度かと思いきや、意外と寛容なのだ。この店は、酒のバリエーションに、かなり拘りをもっているように感じる。
小生は、喉を潤す一杯目はやはり日本のビールにしようと、「プレミアムモルツ」をグラスで。カミさんは「カサブランカ」という名のモロッコビールをラッパ飲み。ビールで喉を潤した後はワインでも。様々なボトルがあって魅力的だが、今日は1本呑み切れそうにないので、グラスワインを注文。赤ワインは、ブルガリアのソリ・ピノノワールにしてみたが、かなりスパイシーで熟成感もたっぷり。ブルガリアのワインなんて、たぶん呑んだことは無かったが、美味くてびっくり。こんな値段(680円)で呑めるとは、CPも高いと思う。白は、グルジアのルカツィテリ(580円)を呑んでみる。これは、可もなく不可もなく普通に美味い、まあこんなものか。
料理もエスニックが主体だが、明らかに和テイストな、カツオのカルパッチョや天然鮎の焼きものもあって、不思議な品揃えである。先ずはポテトサラダと、オードブル3点盛りを注文。ポテトサラダは、マヨネーズを使わないタイプ。かといってオイルを使っている風でもないのに舌触りは結構、滑らか。オリジナリティを感じる。
オードブルは、クミン等のスパイスを使っていてアラビアンな香り。気になっていた、カツオのカルパッチョや天然鮎も注文。鮎は塩焼きではなくオイル焼き。塩は3種類あって、お好みで振りかけるようになっている。
どれも、それぞれ、味付けが面白いので飽きない。大人数で、ワイワイガヤガヤ呑んで喰うには、少々勿体ない。酒も料理も、他にはちょっと無いので、普段呑みというよりも、しっかり酒と料理に向き合うために来るか、気分転換に来る店として良さそうだ。

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バル・マラケシュのHP: こちら 

この頃、仕事で乗ることが無いので、東海道新幹線名古屋駅は半年ぶり。それこそ前回の「高山&白川郷の旅」以来である。この先も、そんなに来ることは無さそうだ。考えてみれば、もうあと11年後、2027年にリニア中央新幹線が名古屋まで開通すれば、少なくとも東京~名古屋間の東海道新幹線は、在来線の様な扱いになるのだろうか。
まさか第3セクターにはしないだろうけど、少なくとも今よりは、だいぶ本数は少なくなるのは間違いない。各駅停車の「こだま」は残るだろうが(・・・もしかすると「こだま」を廃止して「ひかり」を各駅停車に格下げる?)、新横浜を出たら名古屋まで止まらない「のぞみ」は存続価値が無くなる(そうなると、新横浜駅利用者は割を喰うことになるなあ。リニアがある橋本駅まで、横浜線で移動するしかないか)。
それにしても、名古屋から東京まで現状、1時間20分なのが、リニアだと半分の40分らしい。40分じゃ、弁当を喰っているうちに着いてしまう。酒だって、もたもたしているとカップ酒1本で終わってしまいそうだ。呑み鉄には、はなはだ不都合。加えて、車窓の景色もあったものではないだろうから、もはや鉄道旅(って、もう線路が無いので"鉄道"じゃないか!?)の範疇には入らないと思われる。
ついでに云えば、飯田線と交差するところに駅が出来るようだが、いったい誰が利用するのかと心配になる。たとえ山屋のなかでも、マニアックな輩以外はそんな駅、利用しないだろうし。上毛高原駅以上に、悲惨な状況になりそうだ。尤も、駅も造らず素通りしたら、地元が黙っていないだろうから、形だけでも造っておこうということかも知れぬ。ま、どうでもいいことだけど。
名古屋駅で、買ってみたかった駅弁があった。日本一弁当を豪語する「抹茶ひつまぶし日本一弁当」(1,620円税込)。でもよく見れば、「弁当が日本一」という訳では無くて、説明書きには「生産量日本一の三河一色産うなぎ、同じく生産量日本一の西尾の抹茶、そして日本一長い守口大根と3種の日本一食材を使用した本格ひつまぶし弁当です。」とある。それにしても、蓋を開ければ流石に豪華。思った以上に鰻が載っているし、ご飯にもたっぷりタレが染み込んでいる。薬味には、山椒とわさびと抹茶。ひつまぶしだから、最後はお茶漬けにすべきだろうが、弁当の容器にお茶をかけたら、箸では甚だ食べ難そうである。やっぱり、抹茶は諦めた。

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昼食したのち、少々腹ごなしに旧市街をもうちょっと散歩してから駅に戻る。途中、土産物屋に入って、いろいろと物色。前回、「さるぼぼ」は買ったし、小間物も特段、琴線に触れるものは見当たらないので、食べ物にしよう。飛騨の土産物で食べ物となると、世間的には高山ラーメンか朴葉味噌、赤カブ漬けというところか。
考えてみれば、高山には独自の食文化があると感じる。例えば、こもとうふは、他に類を見ない豆腐。出来たての豆腐を簀巻きにして茹でると、独特の歯応えが生まれると同時に、内部に気泡が出来、そのおかげで味が染み易いとのこと。実際に、味付けした豆腐も売っていた。他にも、お土産にはならないが、漬物ステーキやあずきな等、なかなか面白い食べ物があると思う。
ちょっとだけ悩んで、赤かぶ漬けを買うことにした。ひと口に赤かぶ漬けと云っても、実に様々な業者の製品が並んでいて、どれがいいのか途方に暮れる。食べ比べてみれば違いが判るのかも知れないが、そんなサービスは無かったので、適当に、一番目立つ場所にあったものをチョイス。
さて、あとは車内で呑むものを手に入れれば、いちおう万事終了。駅の売店に入ると、観光客が溢れんばかりで身動きが取れない。リュックサックを背負ったまま突入、押すな押すなで、なんとか久寿玉のカップ酒と缶ビールをゲット。
定刻よりやや遅れてやってきた、特急ひだ12号に乗車。車内はほぼ、観光客か帰省客で埋まっている。動き出したら、直ぐ様、缶ビールをちびちび呑む。しばし東京を離れていたというよりも、娑婆の暮らしから離れていた時間が長かったせいか、女子連はみな、スマホのチェックに精を出している。こちらは、車窓からの眺めにぼ~っと浸る。
途中駅で、里帰りを終えた家族が乗り込んできて、我々の後ろの席に座る。おそらく実家の人々と思しき数人が、ホームでお見送り。席に着いた子供の一人が、窓の外に向かって(たぶん、聞こえないと思うけど)「また来るからな!」と叫んでいた。夏休みの景色だ。

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酒蔵をひと通り巡った後は、旧市街をぶらぶら歩いて醤油屋や味噌屋も物色(なんだか結局、土産物や小間物店なんかちっとも寄らず、呑み気と喰い気ばかりだったような・・・)。腹も空いて来た。さて何処に入ろうかとしばし考える。6人もいるので、せっかくだからあれこれ色々食べてみたい、というのは女子連の当然の願望。高山市内の店をそれほど知っている訳ではないが、よくありがちな、ランチ時と夜の料理メニューが異なる(即ち、ランチメニュー<ディナーメニュー)店は、正直云って気に入らない。
その点、前回も入った「京や」(その時のレポはこちら)は、ぶ厚いメニューブックに書かれた料理全てが、昼時でも注文できるのがうれしい。接客だって全く問題ない。もちろん、高山名物の朴葉味噌焼きだって、飛騨牛ステーキの炭火焼だってあるし、ご飯物や麺類も充実。ついでに云えば、ランチとディナーの間の中休みも無し。えらい。ちょっと離れているけれど、やっぱりそこにしようと向かう。
「京や」のある町(大新町)は、下一之町の北側、江名子川に架かる朱色の桜橋を渡った先。「京や」は、その橋の袂にある。ここまで来る観光客は少ない。そのおかげで、丁度昼時でも席は選り取り見取り。でも若女将はこちらにどうぞ、と6人には十分ゆったりした窓際のテーブル。真ん中に鉄板焼き用のプレートがあるが、別にここで焼く必要も無し。
さて先ずは喉を潤したいので、生ビールを注文。今日もかなり陽気が良かったので、やっぱりビールが美味い~。付き出しには、小ナスの浅漬けが出て来た。これもなかなか美味い。生ビール(中500円税込、以下同様)の後は、やはり日本酒。「山車」の生酒(1,100円/300ml)からいってみよう。多少マイルドさも感じるが、やっぱり骨太な味わい。落ち着いたところで、さて料理だ。
ページを捲るのが大変な程のメニューを、ひと通り眺める。先ずは、やっぱり飛騨牛入朴葉味噌(1,200円)を頼むしかないだろう。やっぱり地元で食すと味もひとしお。もうこれさえあれば、酒が何杯でも呑めそうである。ついでに、漬物ステーキ(550円)、飛騨牛あみ焼き(1,500円)、鮎のうるか(900円)も注文。
漬物ステーキは、高山名物。白菜の漬物を炒めて卵でとじただけなのだが、これが妙に美味い。うるかは、見た目が白いので、おそらくは白子がベース。卵も入っていてかなり上品な味。こちらでは、このスタイルが普通なのだろうか。これじゃ、酒が足りない、やんちゃ吟醸生酒(1,100円/300ml)も追加。これは高山のすぐ北にある古川町、蒲酒造場の日本酒。こちらはややフルーティだが淡麗。
続けて、天然鮎塩焼き(700円)と在郷盛合せ(1,500円)も頼んでみた。鮎は申し分ない美味さ。在郷盛合せは、その名の通り、飛騨地方の特産である、こも豆腐やころいも、あずき菜、わさび菜などが盛り合わせになっていてなかなか興味深い。そして締めはやっぱり、ざる蕎麦(800円)。飛騨の味を堪能できた。

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京やのHP: こちら 

「高山の酒蔵巡り」の4軒目は、「平瀬酒造店」。旧市街の、三町筋に7つある造り酒屋で、ここだけはちょっと離れて上一之町にある。主要銘柄は「久寿玉」。昨日、「宝山荘」でも呑んだ馴染みの酒。元和9年(西暦1623年)創業。HPには、菩提寺の過去帳での記載が元和9年ということで、創業はそれ以前なのかもしれない。何れにしても創業400年近いということで、古い商家が多い高山でも、指折りの長寿企業である。
同じHPには、「・・・元禄10年(1697)の造酒屋帳に高山の造酒屋56軒が記載されておりますが、その中に平瀬屋六助の名があります。・・・」との記載がある。高山に、56軒もの造り酒屋があったとは驚きだ。同じ元禄10年に、灘では26軒の造り酒屋があったとの記録があるので、高山は、灘よりも遥かに大きな日本酒産地だったようだ。一方、もう少し前の1657年(明暦3年)の記録では、伏見の酒造家は83軒とのことで、当時、伏見が日本一だったらしい。閑話休題。
何れにしても、高山で、元禄時代から存続している酒蔵は、先の「二木酒造」とここ「平瀬酒造店」だけのようだ。
店に入ると、ここも天井が高い。酒蔵で天井を高くする理由はなんだろうか。ここにも客は我々6人だけ。若い男性(15代目当主の市兵衛さんか?)が応対してくれる。口数も少なく目線は下げたままなので、商人と云うより職人らしい実直さを感じる。
さて、試飲させていただこう。「久寿玉」の手造り純米(100円)にしてみた。これは「飛騨ほまれ」という地元酒米が原料。地元に酒米があるというのも、高山の歴史を感じさせる。呑んでみると、旨味と酸味のバランスが良く、余韻も悪くない。呑みごたえはあるものの、呑み飽きのこないタイプ。
いろいろ呑んでみたが、この手造り純米が普段呑みには良さそうということで、四合瓶をお買い上げ(1,328円)。ご当主の生真面目さも、ポイントに入ったかも知れない。これでひと通りの酒造には寄ってみたが、まだまだ試飲した銘柄はごく僅か、とても満足できない。今度は、祭りの頃にでも来てみたい。

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「高山の酒蔵巡り」の3軒目は「川尻酒造場」。江戸末期、天保10年(西暦1839年)の創業とのこと。黒塗りの板壁や格子戸が雰囲気を出している。この佇まいは、きっと昔のままなのだろうと想像する。「川尻酒造場」も、さっき入った「平田酒造場」、「二木酒造」と同様、上二之町筋にあるので、多くの観光客で賑わっている上三乃町の通りとは違って静か。この店に入る客も殆どいない。上二之町には、土産物や小物を売っている店が少ないせいだろう。おかげで、こちらとしては心ゆくまで試飲ができるというもの。
ここ「川尻酒造場」の主要銘柄は、「ひだ正宗」だが、基本的に古酒に特化した品揃えのみ(絞りたての「おり酒」は除く)。この頃、古酒そのものは珍しくなくなったかも知れないが、それだけに限定すると云うのは、かなり偏屈珍しいというか、相当なこだわりを持った造り手であると感じる。
建物のなかは、昔ながらの商家の造り。ここも天井が高い。帳場に座っている男性(たぶん、ご当主だろう)に200円を支払って、熟成古酒の、「山ひだ純米酒」 2002BY(Brewary Year;2002年7月から2003年6月までに仕込まれた酒、という意味)をいただく。女子連はもう、昼食まで「日本酒はひと休み」モードに入ったようである。
猪口に注がれた「山ひだ」は、古酒特有の、やや淡い琥珀色。口に含んだ感じは、かなり強い旨味と酸味、やはりこれもう、日本酒と云うより、ドライなシェリー酒に近い。昨今は何かと、吟醸酒が流行りになっているが、この酒は全く別世界。吟醸香は欠片も感じず、ナッツのような熟成香が広がる。意外に爽やかさを感じるのは、冷たいせいかもしれない。これだったら確かに、日本人よりも欧米人の方が気に入りそうだ。
この「山ひだ」 2002BYは、四合瓶で2,430円と、先ほどの平田酒造の「酔翁」よりもずっと良心的価格だが、なんとなく踏ん切りがつかず、購入を見送りとした。今考えてみれば、この酒、生産量が少ないせいか、通販での入手は難しそう。やっぱり買っておけば良かったと悔いが残る。この次に高山に来るチャンスがあれば、なんとかここに来て、手に入れたい。

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高山の酒蔵巡り。2軒目は、「二木酒造」の直ぐ下(しも)にある「平田酒造場」へ。主要銘柄は「山の光」。何をイメージしたのだろう、考えさせるネーミングである。ここも建物の構えは酒造らしく、大変立派だが、中に入ると右手に帳場のようなカウンター受付。奥に小さなテーブルと椅子がいくつか並んだ、こじんまりしたスペースが試飲処。更に奥が蔵になっている様子。
天井は低く、間口も奥行きも無いせいだろうが、ここにも客はほとんどおらず、偶に入って来てもぐるっと見回すだけで、すぐ出て行ってしまう。従って、ここでも試飲する客は我々のみ。
其処彼処には、「酔翁」という酒の紹介が為されている。いわゆる古酒で、20年以上熟成されたものとのこと。曰く、「2007年~2009年全国酒類コンクール 3年連続古酒部門1位入賞」とか、「IWC(国際ワインチャレンジ)SAKE部門・古酒の部で金賞・トロフィーを受賞」とか。720mlで7,000円と、ちょっと高級品すぎて手が出ない感じだが、試飲コーナーにも置いていない。それだったら、ここで「酔翁」の宣伝をしても始まらないと思うのだが、そんな突っ込みはともかくとして、それ以外の酒を呑んでみよう。
ここで、利き酒(猪口1杯ずつの有料)ができるのは5種類。うち3つが「飛騨の華」で、残りの原酒・蔵酒とにごり酒が「山の光」と思われる。カウンターで100円を支払い、「山の光」原酒・蔵酒をいただく。原酒らしく、つーんと来るが、その割にはまろやかな感じ。このちゃんは、にごり酒。味見をさせて貰うと、もろみが入っている分だけ、さらにまろやかで旨味も強い。どちらも、やはり昔ながらの酒、という感じがする。
「飛騨の華」の大吟醸も試飲してみたかったが、未だ先があるので一杯だけで仕舞。今回、「酔翁」は味見が出来なかったので、この次に機会があれば、是非呑んでみたい。原酒・蔵酒のストレートな感じが20年でどうなるか、ちょっと興味がある。何とか試飲できるようにして貰えないだろうか。猪口一杯、500円もするようであれば諦めるが。

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