山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2016年05月

斑尾山と鍋倉山へ目出度く登頂した後の3日目。今日は完全観光モードで、小生はただ女子連の行きたい処の跡を辿るだけ。目的地は小布施にしたようだ。北斎の魅力か、栗の誘惑か。
宿の車で飯山駅まで送ってもらったら、先ず新幹線の切符を購入しておく。駅員(駅長?)のアドバイスにより、長野氏発の自由席に乗ることにした。その後、飯山線で豊野駅まで移動、そこからタクシーで小布施へ向かおうとしたら、駅前には1台しかいなかった。では先行組を乗せたあと、また豊野駅まで戻って来てくれるのか?と思いきや運転手曰く、何時になるか判らないので、別タクシーを今から呼んでおいてくれ、と譲らない構え。
そんなに小布施界隈の道が混んでいるのか、それともそのタクシー運転手は単に豊野まで戻りたくないのか定かではないが、ともかく後発組はタクシーがやってくるまで豊野駅前でぶらぶら。あひるちゃんはマンホール取材。のりちゃんは律義にタクシー待合所で待機。ふと気が付くと、何処からともなく小学生が現れて、小生の目の前を通り過ぎる時、「コンニチハ」と挨拶していく。躾がしっかりしている子供に出会うと気持ちが良い。その後、高校生か大学生らしき男子が駅にやってきたが、我々の前は無言で通り過ぎた。人間、なかなか純朴のままでいるのは難しい。
やがてタクシーがやってきて、岩松院へ向かう。葛飾北斎の「八方睨鳳凰図」をしばし鑑賞したあと、てくてくと町の中心街へ。かなり人通りが多く賑わっている。女子5人組は北斎館へ行くとのこと。ならばその時間を利用して、何処か造り酒屋にいってみようかと思い付く。小布施町には3つの造り酒屋があるようだが、徒歩圏内には2つ。先ずは松葉屋本店に行ってみる。高い煉瓦造りの煙突が目立つ。建物は落ち着いた外観。客は誰もいないようなので、やや入り辛い。
店内には女性の店員(女将だろうか?)がひとり。試飲をさせて欲しいと云うと「どうぞ」と仰る。どれでもOKのようだ。店頭に並んでいる酒をひと通り眺め、その中から「北信流純米吟醸」と「本吉乃川しぼりたて生酒」をもらうことにした。「北信流純米吟醸」はすっきり系で香りが高い。かたや「本吉乃川しぼりたて生酒」はずっしり濃醇の旨み系。やはり好みから云って後者が優る。ということで、「本吉乃川しぼりたて生酒」の四合瓶を購入。ところで「北信流」とは何のことか。調べて見るとこんな解説が見つかった(例えばこちら)。いわゆる、宴会の「中締め」の仕来たりという感じで興味深く感じた。

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松葉屋本店のHP: こちら 

前日の斑尾山に全く雪が無かったので、鍋倉山もやや危ぶまれたが、なんとか雪が残っていて呉れた。あわよくば、ブナの芽吹きと根開きした残雪の両方に出会えるかも知れないと期待したが、芽吹きにはやや早過ぎたようだ(山の記録はこちら)。
ゲート手前の車道からの取りつき部は、かなり藪が出ていて少々躊躇する。踏み込めばすぐに残雪となり、今度は道形が判り難い。適当に沢沿いに進むしかない。夏道のように南へ大きくトラバースするルートは、かなりの急斜面、誰かが落ちても困るので、ちょっと行き難い。
さらに沢沿いに進めば、やがて見渡す限りブナの森。傾斜も緩やかとなって、なんとも心地良い領域。今日は風も無く、鳥の鳴き声と沢の音しかしない。もう稜線は目の前。日差しが強い。ゆるゆると尾根に上がれば、もう鍋倉山山頂は指呼の距離。ここはいわゆる、信越トレイルの一角である。山頂周辺も藪に覆われているため眺めは良くない。僅かに西側が開けていて、彼方に雪を被った山。妙高連山辺りが見えているようだ。山頂には二人パーティが山ごはんを調理中。いい匂いが漂ってくる。スノーボードを背負ってきたようだが、こんなところでもバックカントリースノーボードができるのだろうか。
黒倉山への道が判り難いが、適当に藪へ突入すると、すぐに夏道を見付けられる。この先、関田峠までは、雪が溶けている部分は夏道を辿ることが出来るが、残雪に阻まれると藪が薄いところを適当に進むといった作業を繰り返す。時々、藪漕ぎを強いられたり、気を許すとガボったり、はたまた雪に埋もれていた枝が目の前で突然跳ね上がったりと、なかなか進むのに難渋する。たっぷり残雪があれば、全ては雪の中で楽だったのだが、この中途半端に少ない雪では致し方ない。
それでもそれなりに、残雪の山を堪能したら、関田峠から車道をてくてく戻る。途中、道の両脇はフキノトウだらけ。それを見たあひるちゃん、のりちゃんたちはせっせとフキノトウ採り。ゲートまで戻ったら、宿の迎えを待つ間、路上で野点。駐車場には十数台の車が止まっている。山中では殆ど人に会わなかったので、この車の数に見合う程の人たちはいったい、何処へ行っているのだろう。
宿に戻り、まだ時間も早いので少々昼寝。暫し贅沢な時間をまどろみ、眠気覚ましに風呂に入ったら、ビールやワインを呑みつつ明日の予定を確認。そうこうしているうちに、夕食時。またまた色々な料理が並ぶ。そのなかに、さっき摘んだばかりのフキノトウの天麩羅もあった。エグみが仄かで、まさに採りたての味だった。

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今回の山行では、先ず2泊で斑尾山と鍋倉山に登る計画を立てた。3日目は完全観光モードにするとして、2泊は何処に泊まろうか、と云うことになる。それによっては、山に登る順番も考える必要がある。この頃はすっかり堕落しているので、出来れば同じ宿に連泊したい、2つの山に登る際は、最低限の荷物にしたい、などと我儘なことばかり思い浮かぶ。
当初は、神楽坂で入った「酒蕎庵まろうど」の姉妹店で、斑尾高原にある「宿と蕎麦処 まろうど」に泊まろうかと考えていたのだが、1日目はそれでいいとしても、2日目の鍋倉山往復がかなり厄介である。ならば1日目に鍋倉山に登り、その足で斑尾高原まで戻ってくることも考えたが、やはりかなり強行軍。それに、足をどう確保するか、という問題もある。
あれこれ考えた末、やはり宿は鍋倉山に近い、戸狩温泉界隈に求めるのが妥当だろうということに思い至る。しかも、送迎付きであれば申し分ない。その条件であれこれ探した結果が「岸田屋」だった。勿論、風呂は温泉。それに、行ってみて判ったことだが、ここは旧国鉄時代の鉄道グッズが所狭しと展示されていて、鉄道ファンならずとも、なかなか楽しい。小生の部屋の扉には、「L特急あさま」のネームプレートが付けられていた。また、学生のスキー合宿の写真も其処彼処に飾られていた。
これも宿の人に教えて貰ったことだが、戸狩温泉にある民宿は何処も、自然体験教室、体験修学旅行、林間学校、移動教室、ファームステイ、セカンドスクールなどの学習旅行に積極的なのだそうだ。従って、スキーシーズンでなくても、結構、泊まる人があるという訳。それでも今回泊まった初日は我々だけ。広々とした風呂も一人きりでのびのび入らせてもらった。
夕食は、華やかさは無いが地の食材が使われており、それぞれちょっとした工夫がされた料理で、どれも美味い。女将さんと大女将は、料理上手のようである。また明日も楽しみである。

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岸田屋のHP: こちら 

「イナリ食堂」にフラれて、とぼとぼと飯山駅に戻る。何か他に店は無いかと見回してみても、飲食店らしき建物は見つからない。この飯山駅界隈は、意外に道路も建物も新しいが、こういう状況だったらファミレスでもいいのに、と思っても見当たらず。調べて見ると飯山駅は、北陸新幹線が通るまでは、300mほど、もっと北側にあったらしい。駅の移設に対して、駅前商店街はさぞや難色を示したと思われるが、新幹線の威光には従わざるを得なかったのだろう。
北陸新幹線が、この飯山界隈の雰囲気を一変させたことは間違いない。駅に着くと、なにやら2階にテラスの様な設備がある。椅子も並んでいる。もしかすると、単なる洒落た待合室かも知れないが行ってみようと、エスカレーターを上がると、果たしてそこはカフェだった。その名も「パノラマカフェ」。片側が床から天井まで全てガラス張りなので、ぴったりのネーミングである。
中に入ると、登山者姿が場違いに感じるほど、洒落た空間。しかし奥のテーブルで、近所の主婦連が賑やかに井戸端会議中なので、ごくありふれた雰囲気だ。飲みものは基本的に珈琲か紅茶だが、ワインやビールもあるので問題ない。ビールはしかも、キリン一番搾りやハイネケンだけでなく、地ビール(志賀高原ビール)もある。おっと、日本酒も置いてある。気に入った。しかし、やはり喉が渇いているし、この場で日本酒はちょっと自重しておこうと、志賀高原ビール(500円)を注文。つまみもミックスナッツ、チーズ、ソーセージ、ぶなしめじのピザ、笹ずし、おやきなどもあるので、小腹を満たすには十分である。
ビールは、インディアペールエール(IPA)というタイプ。コクだけでなく、かなりホップが利いていて、クラフトビールらしからぬ苦さ。アルコール度数も6%と高め。なかなか良い。
この店で出す日本酒の銘柄は「水尾」と「北光」の二つ。どちらもここ、飯山の酒である。「水尾」を醸す田中屋酒造は、斑尾高原行きのバスの車窓から、杉玉が下がっているのを見ていた。ちょっと心が動いたが、酒蔵に寄る時間は無い。またの機会とするしかない。「水尾」は、たしか神楽坂の「酒蕎庵まろうど」でも呑んだ筈だが、良く覚えていない(T_T)。なんとかしてこの3日間に、どちらもちょっと味を見てみたい。さてどうなるか。

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パノラマテラスのHP: こちら

斑尾高原から再び乗合バスに乗って飯山駅へ移動。やはり乗客は我々だけ。バスの到着時刻から飯山線の列車時刻まで小1時間あるので、何処かに入りたいところ。バス車中で、暫しネットで検索。あまり見過ぎると車酔いするので、適当に窓の外も眺める。バスはかなりの高低差の車道を一気に駆け下る。
検索結果によれば、いくつか食堂らしきものは有るが、ランチタイム以降、通しで営業している店は殆ど無い。そのなかで「イナリ食堂」という店があったので行ってみることにした。終点飯山駅の一つ手前で途中下車し、てくてくと歩くこと約10分、こんなところに、と思うような駅から離れた場所に「イナリ食堂」はあった。
「これぞ大衆食堂」という外観。店の前には随分、車が止まっている。長野ナンバー以外も多い。やな予感。恐る恐る店に入ると、客がぎっしり。何か食べている人よりも、料理が出て来るのを待っている人の方が多い。手持無沙汰な客が一斉に、ジロリとこちらを睨む。・・・こりゃだめか。店員曰く、40分待ちとのこと。残念ながら、諦めるしかない。 
後でちょっと調べて見ると、創業は大正時代と云うから、もう90年以上やっているということになる。相当なものだ。きっと地元に愛されている大衆食堂なのだろう。ウリは色々あるらしいが、餃子とラーメンが人気らしい。一品料理もかなりの充実ぶりだ。返す返すも、逃した魚は大きい。この頃、「大衆食堂で餃子とビール」と云うパターンに嵌っている者としては、今回の事態を看過するには忍びないが、果たしてまた、山の帰りに飯山駅へやってくるチャンスは訪れるだろうか。それとも山は適当なところにして、無理矢理プランを立てるか・・・。午後2時に来てあの状態だから、次回は3時以降だな。その日に何処か泊まるとしたら、夕飯抜きにした方が良さそうだ。この次に備えて、しっかりしたプランを立ててみるか。 

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今年のGWは何処へ行こうかと、あれこれ悩んだが、この頃話題の信越トレイル(開田山脈)がどんな処か確かめて見ることにした。信越トレイルとは、斑尾山から天水山の全長80kmをさし、一般的にはこれを6つのセクションに分けて歩くそうである。今回は、残雪のことも考え、その中から斑尾山と鍋倉山をつまみ食いして、その全体像に触れてみようと考えた。先ず第1日目は斑尾山だが、今年はこの時点で雪が全くないとのこと。あとで斑尾高原ホテルのホテルマンに訊いたところによれば、この30年来無かったことだそうな。
それでも、斑尾山に登ること自体、初めてなので、それ程残念ではない。当日は生憎の天候で強風が吹いていたが、天気予報がやや外れて雨に振られることは無く、レインウェアを着る必要も無かった。スキー場は3月末で閉鎖されていたが、特に雪が少ない今年に限った訳ではないようだ(山の記録はこちら)。
スキー場のゲレンデの脇を登り、斑尾山まではほんのひと息。山頂は眺望が無く、地味でひっそりとしているが、ちょっと下がったところにある大明神岳からは直下に野尻湖が望める。天気が良ければ、北信五岳の残りの山が見えるに違いない。
気温はどんどん下がっている。復路は、往路と同じ道。あっという間に斑尾高原に戻る。周囲には、グラススキー場やパターゴルフ場、バギーカーコースなど、夏にも客を集めるための様々な工夫がなされている。しかし今日は天候のせいか我々以外、だれもいない。冷たい風が吹き抜けるだけ。
飯山行きのバスまでまだ1時間あるので、斑尾高原ホテルのティーラウンジに入る。真ん中に暖炉がある、いかにも雪国のリゾートホテルらしいスタイル。当然ながら客はいない。ホテルの従業員も暇を持て余している様子。さっそく生ビールを注文。枝豆とソーセージがあったので、それもいただく。
ビールを呑みつつ、まったりしていると、いつの間にか外は吹雪。ちょうど、はぐれた雪雲がやってきたらしい。ぬくぬくと暖かい部屋から大きな窓を通して吹雪を眺めていると、何か映像を見ているような、現実離れした雰囲気になる。ふと、スタンリーキューブリックの「シャイニング」を思い出した。

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斑尾高原ホテルのHP: こちら 

特急りょうもうで、北千住に18時41分到着。仕上げはいつもの北千住。特に当てがある訳ではないが、何処か入れるだろうと東口へ。西口の呑み屋はかなり行ったので、この頃は少々気分を変えて東口へ出ることが増えてきた。
やはり折角なので新しい店に入ってみたい。メインの学園通りを東へ進み、ほんの2、3分、目に留まったのが「さかなや・いいとこ」の看板。小奇麗な店で、西口ではあまり見かけない、北千住のイメージとはちょっと違うニューウェーブ。チェーン店なのかも知れないが、ここはどうだろう。
入ってみると、手前にカウンター席やテーブル席。右奥が小上がりになっている。カウンターもテーブル席もほぼ埋まっていたので、我々は小上がりへ案内される。店員は皆、若い。近所の学生だろうか。最近、北千住には学生が増えて来たイメージがある。東京電機大学のキャンパスが出来ただけでなく、比較的便利な割にアパート代が安いせいかも知れない。北千住が将来、オヤジの街から学生街へ変貌するのだろうか。
さて、メニューを拝見。ここはその名の通り、魚介系がウリの様である。ランチメニューにはずらりと魚介系定食。かなりの充実ぶりである。一方、夜のメニューにも魚介類が多いが、ちょっとシャレたネーミングの料理もある。それが、「もったいないとこ焼き」(480円税別、以下同様)、さっそく頼んでみる。出てきたシロモノは、要するに魚のアラを塩焼きしたもの。余ったものをしっかり使うところは好感が持てる。
それ以外に、ポテトサラダ(380円)、塩だれ叩ききゅうり(380円)、しらすたっぷりオムレツ(680円)、梅水晶(580円)を頼んだ。ありゃ、魚介系は殆ど無かった。でもそれぞれなかなか良い。
酒は、「ゆきつばき純米吟醸」を頼んでみた。初めて呑む酒。すっきり辛口だが、口に含むと芳香を感じる。たしかに魚には合いそうだ。他にも色々な日本酒がある。北千住でオヤジ度が低い店に行きたければ、ここはお奨め。こういう店が増えれば、きっと北千住も変わっていくのだろう。オヤジの居場所が少なくなるのは淋しいけれど、それはそれ、そのうちオヤジ同志が連れ立って、こういう店に入るようになるかも知れない。

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「トロッコわっしー6号」は相老駅に16時53分到着。ここで、「わたらせ渓谷鐡道」に別れを告げ、東武線に乗り換える。相老駅下車も初めて。乗降客は我々以外、殆どいない、やけに殺風景な駅である。わたらせ渓谷鐡道と東武線が接続していることだけが、この駅の存在価値の様に見える。
「わたらせ渓谷鐡道」から東京方面へ帰るには、3つの選択肢がある。即ち、相老駅で東武線に乗り換える以外に、終点の桐生駅まで行き、両毛線に乗って高崎へ出るケースと、同じ両毛線を反対方向の小山まで出るケースである。どちらの場合も、出来れば新幹線に乗りたいところである。そうすると、どういう結果になるか。
・高崎経由の場合: 上野19:06着。料金は水沼駅起点で5,880円。
・小山経由の場合: 上野19:10着。料金は水沼駅起点で5,140円。
・東武線経由の場合: 北千住18:41着。料金は水沼駅起点で2,970円。
ということで、時間的にはほぼ同じ。料金はやはり、東武線経由の場合が圧倒的に安い。従って(自らのプランを自画自賛している訳ではないが)、どうしても大宮で降りて「いづみやに寄りたい!」ということでもない限り、東武線を選択するのが素直な判断と云うことになる。
東武特急には、ちょっと変わった特急料金制度がある。我々が乗る、相老17時4分発の「りょうもう40号」以降は、夜割料金になる。相老から北千住の場合、昼間の特急料金は1,030円だが、夜割では820円と、210円割引になる。日光・鬼怒川線の「きぬ」の場合は、下今市発車時刻が18時53分以降が夜割対象と、やや遅めの時間設定。これはやはり、利用者数の違いによるものだろう。もっと云えば、「きぬ」の場合は、平日よりも土日の方が特急料金が割高となる(東武日光~北千住間で100円の違いだが)。観光客の足元をしっかり見て、取れるところは取ろうという感じである。
ということで、我々はお得な「りょうもう40号」に乗車、北千住到着の18時41分まで、黄昏時の風景を眺めつつ、またちびちびとやった。

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時間まで「水沼駅温泉センター」でのんびりして、さてとホームに出れば丁度、「トロッコわっしー6号」がやってきた。2012年に導入した、新型車両だそうである。製造は新潟トランシス。車両の塗装色は、紅葉をイメージしたもの。いかに行楽客が秋に多いか、判る気がする。ちなみに「わっしー」とはわたらせ渓谷鐡道のイメージキャラクターで、郵便ボックスのような姿をしている。モチーフは、真正面から見た車両のようである。
車内で乗車券を購入する。今どき珍しい、短冊の様な券で、「車内補助券」と書いてある。行先や料金を示すため、鋏でパンチ穴を開けるスタイル。これだけでノスタルジーを感じてしまう。
16時25分に水沼駅発車。ここから次の停車駅、大間々駅まで9.6kmを16分かけて走る。同じ区間を機関車牽引の「トロッコわたらせ渓谷号」だと、24分かかる。丁度1.5倍。すなわち、「トロッコわっしー号」は1.5倍のスピードで走っていることになる。
それは実際、乗ってみて体感した。身体で受ける風圧が、「トロッコわたらせ渓谷号」とだいぶ違う。たしかに、ママチャリと原付バイクぐらいの違いは有りそうだ。風は強いが、ウィンドヤッケを着れば問題ない。気持ち良さは変わらない。再び、酒ボトルを取り出してちびちびやる。車内には売店があり、酒やビールも売っているようである(但し、売り子は見当たらなかった)。この「トロッコわっしー号」にも、窓がある普通の車両が付いているが、よほど風が冷たい場合でなければ、流石にそちらに座る気にはならない。
今回乗って初めて知ったことだが、「わたらせ渓谷鐡道」という言葉から、黒部峡谷のような深い谷を縫って走るのかと勝手にイメージしていたが、実際はそうではなかった。渡良瀬川は意外にゆったりと、所々に河岸段丘を形成させながら流れていた。
途中、通過する上神梅駅という駅は、大正元年建築で、国の登録有形文化財に指定されているとのこと。周囲が花壇で飾られていて、ちょっとメルヘンチック。この駅の通過では、「トロッコわっしー号」もゆっくりと走って、客の目を楽しませる。ところでこの「トロッコわっしー6号」も、「」乗車率はせいぜい20%ぐらいだろうか。まだシーズン前だからかも知れない。何はともあれ、我々には良いタイミング、贅沢な時間だった。

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世の中に駅ナカ温泉は数あれど、大抵は足湯で、正真正銘の日帰り温泉があるのは、かなり珍しい(そのうちのひとつに、皆さんよくご存じの越後湯沢駅がある)。今回はその中から、わたらせ渓谷鉄道の水沼駅温泉センターに寄ってみることにした。
勿論、山行プランの最初から決めていたので、この前後はトロッコ列車に乗ることにして、そのためには何時までに山から下りる必要があり、それに相応しい山ルートは何処か、と全て逆算して計画を立てた。従って今回は珍しく、往路の列車から、帰路、北千住に戻るまで、全て時間が決まっていた次第である。こうなるともう山は、フルコースの前菜のようなものである。
やっぱり、いちばん時間が読めないのは山の中。昭文社の地図にもコースタイムの記載は無く、しかもこの辺りの土地勘が乏しい。そのため、使えるものは使おうということで、タクシーで三境トンネルの入口まで登ったのだが、結果的にこれが功を奏した。座間峠からの下り、ハイキングコースと云う標識を見て油断したのか、地図に記載のない林道に紛れ込み、思わぬ遠回りをしたのだが、タクシーで高度を稼いだおかげで、神戸駅到着時刻はほぼ当初計画通りだった。
トロッコ列車で水沼駅に到着すると、本当に温泉施設はホームにあった。下車したら、5秒で入場できる。こんなに便利な温泉は、そうは無い。中は結構、広い。これだと温泉付き駅ではなく、駅付き温泉と云う感じ。600円払って風呂場へ。ちなみに、後で判ったことだが、友の会会員だと通常600円が400円に割引される。友の会年会費が200円とのことなので、会員になっても良かったかも知れない。でも年間2回以上来るかと云われると、ちょっと黙る。
脱衣所も中も、かなり客が多く賑わっている。列車レストランには入らないが、日帰り温泉には入りたい、という客は多いのだろう。露天風呂も悪くないが、内風呂も窓が大きく、外の緑が良く見えて気持ちが良い。やっぱり温泉は、自然に近い方が良い。
風呂上がりは食事処「わたらせ庵」へ。ここにも結構、客がいて思い思いに寛いでいる。何処か公民館の大広間の如くシンプルな内装だが、かえって田舎感があって和める。我々もビールを呷って暫しノンビリしていたら、もう次のトロッコ列車が来る時間。直前まで呑んでいられるのがグッドである。

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水沼駅温泉センターのHP: こちら

「列車のレストラン・清流」でまったりした後は、日帰り温泉がある水沼駅までトロッコ列車で移動。予め、なおちゃんに乗車整理券を買っておいて貰っていたのだが、当日買っても全く問題ない程、車内は空いていた。こんな良い季節なのに、何故客が集まらないのだろう。
それはともかく、我々にとっては願ったり叶ったりである。トロッコというと貨車をイメージするが、わたらせ渓谷鐡道のトロッコは客車を改造したもの。かつて昭和40年代に量産され、旧国鉄やJRで使われていた、急行用12系客車がベースの様だ。窓も窓枠も思い切って取っ払った状態となっている。
牽引する機関車はDE10形。これも昭和40年代から50年代にかけて量産された、ローカル線ではおなじみのディーゼル機関車。それまでの主役だったC56形やC11形、C12形等の支線用蒸気機関車の代替として導入されたシロモノであり、SLファンからは仇のように思われた、云わば憎まれ役だった。時は巡り、今はトロッコ列車を牽引する役を担い、今の子供たちの人気の的になっている(?)わけで、我々には何やら感慨深い。
わたらせ渓谷鐡道では、この客車タイプのトロッコ列車以外に、ディーゼルーカーを改造したトロッコ列車(こちらは、水沼駅から乗車する予定)がある。前者は1日1往復(基本的には土日だけの臨時列車)、後者は2往復運転している。
神戸駅14時46分発。水沼駅まで距離は10km弱しかなく、途中駅は全て通過するのにもかかわらず、約30分かかる。まるでママチャリ並み。トロッコ列車が、いかにゆったりと走るのかが判るだろう。そのおかげで、僅かな風の音と、線路の繋ぎ目の音しか聞こえない。渓谷のせせらぎの音や、鳥の鳴き声も聞こえてきそうだ。寒からず暑からず、トロッコ列車に乗るにはちょうど良い季節だ。
客車には、座席はとても簡易だが、どうぞここで呑んで喰って下さい、と云わんばかりに大きなテーブルがあるので、ありがたく酒とコップを取り出し、つまみを齧りながらちびちびやる。風が心地良い。それにしても、この開放感はどうだ。呑み鉄だったら涙が出る程だ。トロッコ列車が、こんなに良いとは知らなかった。いままで勿体ないことをした。これから、この遅れを取り戻さなくてはなるまい。

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やはりこの時期、気になるのはアカヤシオ。そうなると自然に、上州か下州の山行を考えることになる。「残馬山」なんて、つい数年前までは全く知らなかったが、ネットを調べていくうちにいくつかの山行記事を見付け、興味が湧いた。特に、わたらせ渓谷鉄道に近いことが気に入った。
わたらせ渓谷鉄道は、かつての国鉄足尾線時代も含め、これまで乗ったことが無かった。山に登るための手段(即ち往路)としては、いまいち乗り継ぎなどが不便なためである。でも復路の手段としては別。特に第三セクターのわたらせ渓谷鉄道になってから、神戸駅に列車レストラン、水沼駅に駅ナカ温泉、それにトロッコ列車が走っていることから、極めて魅力的、いつか機会を捉えて行ってみたい、そのためにはどの山に登ろうかと常々考えていた。
往路は別の手段を考え、復路のみ、わたらせ渓谷鉄道を使うと云う条件に合致したのが「残馬山」だった。そして今回、JR桐生駅からタクシーを奮発して、三境トンネルまで上がり、残馬山周辺の満開アカヤシオを満喫し、ほぼ予定時刻通り、神戸(ごうど)駅に下山することができた(山の記録はこちら)。
駅員さんが、「掘りたての竹の子どうですか」などと声をかけてくるが、こちらの頭の中はビールでいっぱい、それどころではない。跨線橋を渡って「列車のレストラン・清流」へまっしぐら。昨今、駅ナカのレストランは珍しくないが、 列車そのものを、まるごとレストランにしているのはなかなか無いだろう。列車の車体は、かつて東武特急「けごん」に使われていた1720系だった。
入口正面で食券を買い、厨房にいるお姐さんに渡して呑みもの、食べ物を受け取る、つまり学食形式。席は、シートを向かい合わせにしただけでは大きなテーブルが入らないので、シートピッチを改造して拡げてある。先客は3組ほどいたが、我々がビールを呑んでいるうちに、我々だけになった。
やがて列車が到着すると、時々客がレストランに入ってくる。ホームには駅員だけでなく、レストランの店員まで総出で、土産物やアイスクリーム、掘りたて竹の子の売り子に変身。列車が行ってしまうとまた、鳥の鳴き声しか聞こえない静かな駅に戻る。
それにしても、シーズンの頃はどうなのか判らないが、今日はこんなに良い陽気で、辺りは新緑で溢れているというのに、列車レストランに入る客の少ないことよ。観光バスや自家用車でやってくる輩には、このレストランの有難さは判らないと思う。ここへ来るには、是非、山から下りて来ることをお奨めしたい。

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 列車レストラン・清流のHP: こちら

さて、今日は日曜日だが、まだ15時台。駅に向かいながら、これまでの実績を踏まえると、このままでは「酒亭 玉河」に救いを求めることになりそうだが、果たして3人で入れるかどうか、などと思案。ならば今回は確実な線でいこうと、北口大通りにある、手近な「磯丸水産」に入ることにした。こういう時には役立つ、24時間営業の店。
以前、大宮の南銀通りの店に入ったことがあった(そのときのレポートはこちら)。大宮にはその店も含め3店舗あるようだが、立川には、ここ1軒だけである。
店に入ると、1階は既に満席の様子で、2階へ通される。2階も広いが、もう半分以上埋まっている感じ。なかなか人気がある。客層は我々よりも低い。家族連れも目立つ。明るいうちから大勢がガンガン呑んでいる姿を見ると、壮観である。さっそく我々も仲間入り。
磯丸水産に限らず、この手の店に入ると炭酸系が呑みたくなる。席に着いたら先ずハイボール(399円税別)を注文。この手の店としては高からず安からずの価格設定。大宮の店とちょっと違い、お通しとしては、氷下魚(?)とさつま揚げが出てきた。これをテーブルコンロで自ら炙ることになる。
この店の特徴は、24時間営業とこのテーブルコンロである。自ら炙ることに消極的な者同士では、たぶんこの店に来ない方が良い。小生はどちらかと云うと、焼き加減が気になる性質なので、つい手が出る方である。会話はそっちのけである。そうなると、焼きに集中するのでやや疲れてくる。従って、できれば誰かに任せたいが、なかなかそれが出来ないのが悩み。だったら、こんな店に来ない方が良いんじゃないの?と云われると、そうかも知れない。
ともあれ、せっかくのコンロなので、厚揚げやホタテも注文する。焼きものが出来上がるまで待てないので、ポテトサラダとちくわの磯辺揚げも注文。在り来たりな肴だが、そこそこ美味い。困った時の「磯丸水産」頼みが増えそうである。 

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午後3時丁度に「梅の湯」を目指すつもりだったが、なんとなく「大衆割烹武蔵野」の居心地が良かったのか、少々遅れての入店(といっても、これまでで最も早い)。靴箱を見れば、もう既に結構、客が入っているのに気付く。午後3時開店時には、入口で待っている客だっていそうだ。いつものように券売機で入浴券を購入し、フロントで店の人(今日は若旦那じゃなかった)へ渡したら風呂場へ。今日は2階が男湯の週だった。
洗い場に行くと、カランが壊れているのに気が付く。それも一つではない。普通に扱えばそんな簡単に壊れるようなシロモノとは思えないが、扱いが粗雑なのだろうか、とか思ってしまう。こんなことで日本の将来を憂うつもりはないが。
2階の露天風呂は、真上の空しか見えないものの、それだけでも内湯よりは随分と気持ちが良い。やはり風呂には開放感が必要である。さっぱりしたら1階の休憩室に戻り、Woodyさんとなおちゃんを待つ。自動券売機の生ビール400円のボタンが少々目に入ったが、さっき呑んだばかりだし、今日は自重することにした。
ここ「梅の湯」は「東京一高齢者が少ない銭湯」なんだそうである。ってことはたぶん日本一。それが本当かどうかはともかく、若者が多いのは確かだ。小生より年配の方は間違いなく少ない。その理由は、漫画本がタダで読めることと無関係ではない。その数、一万冊とのこと。自らを「スーパーマニアック銭湯」と称するだけのことはある。
一方、年配の方が少ないためか、ここには会話と云うものが存在しない。フロントにいる店の人も基本的に無口である。ここが、浮世風呂ではないにしろ、昔ながらの銭湯や郊外の日帰り温泉のような、お年寄りのサロンの場ではないせいだろう。休憩室にいる者は、たまにビールを呑んでいるごく一部(含、前回の小生)を除き、皆、漫画本に没頭している。もし酒を呑んで管を巻いていたりすると、漫画本を熟読中の若者に睨まれそうな気がする。ふと考えれば、普通の銭湯には無い、不思議な光景がここにはある。

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上野原駅から高尾駅へ移動し、乗り換えて立川駅下車。北口の銭湯「梅の湯」に行くと、ありゃ、まだ開いていなかった。営業開始は午後3時。まだ30分以上ある。・・・さてどうするか。何処かで時間を潰そうと、駅方面へ向かってうろうろ。流石にこの時間、喫茶店かファミレスぐらいしか開いてないかなと思ってみても、そのどちらもこの界隈には見当たらない。
急激に陽気が良くなったので、ビールが無いことには30分も過ごせそうにない。困ったなと更に歩いて行くうちに、「大衆割烹武蔵野」の看板が目に入り、なんと営業中だった。「梅の湯」に行く時には必ずこの前を通るのだが、あまりの地味さ故(失礼!)、ここで立ち止まることは無かった。まさに渡りに舟、この機会を逃すなんてできない。
でもなんとなく敷居が高い。恐る恐る扉を開け「やってますか?」と訊いてしまう。カウンター席にたぶん常連客がおひとり。カウンター内に店主と思しき方がおひとり。どちらからも「やってますよ!」「いらっしゃい!」と云われる。よかったー。
それほど広い店内ではないが、テーブル席が20席ほどと、数席のカウンター席。階段があるので2階(看板には和室とあった)もあるのだろう。時間が時間だけに、ちゃんと営業していることが率直にうれしい。さて、やっぱりビール。生ビールは無いとのこと。注文すると、カウンターの中から出てきた店主が、我々の目の前まで来て、冷蔵ケースから瓶ビール(577円)を取り出す。
30分だけとは云え、せっかくだから料理も注文しよう。おっと、ポテトサラダ(315円)があるので先ず、それ。あとは冷奴(210円)も頼んでみる。ポテトサラダは、味はごく普通だがきゅうりやにんじん、玉ねぎが入っている古典的なシロモノ、ご丁寧にキャベツの千切りとトマトがふた切れ付いてくる。これで315円では申し訳ない。冷奴も、210円なのにおかかと玉ねぎスライスがたっぷり。
「梅の湯」開業までの30分はあっと云う間だった。まったく奇を衒わないごく普通の居酒屋(大衆割烹)だが、今後は安心して入れそうな気がする。こんないい店があったとは知らなかった。ちょっと得した気分。次回は時間調整ではなく、ここを目指して来てみよう。

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春の嵐がやって来るとのこと。少々考えた末、個人的に未踏だった甲東不老山に登ってみることにした。流石に上野原駅から不老下BS行のバスは、登山者は我々だけ。今日も静かな山が約束された(でも山は、風の音で賑やかだった)。日曜日なので、さっさと登り、さっさと下りることに如くはない(山の記録はこちら)。今回は往路も復路も上野原。そうなれば、行く店は決まる。
結局、山中では雨に降られず、桑久保入口BSへ下りたらタクシーを呼び、まっしぐらに「一福食堂」へ向かう。丁度昼時だが、客は奥の座敷にハイカーと思しき団体がとぐろを巻いているだけだった。我々よりも早く下山とは、何処の山に登ったのか。それともこの強風で山行を中止して、午前中からやけ酒のふりだろうか。
それはともかく、我々は5ヶ月ぶりの入店(前回はこちら)。さっそく生ビールで乾杯。汗も引かぬうち、とはいかなかったが、喉は乾いているのでやっぱり美味い。山はこの一瞬のためにある(きっぱり)。その点、ここ「一福食堂」は良い場所にある。営業時間は午前11時から午後8時30分まで。中休みが無いところがエライ。山の入口にあるどの駅にも、一軒はこのような駅前食堂が必要である、と云いたい。
ビールでひと心地したら、何か注文しよう。やっぱり「焼き餃子」は外せないとして、もうひとつ、Woodyさんが興味を示した「牡蠣のカレー焼きめし」をいってみる。こんなメニュー、この店のオリジナルではなかろうか。他にも「牡蠣のペペロン焼きそば」とか、「バジルかつライス」なんてのもあって、面白い。
「牡蠣のカレー焼きめし」が出てきた。ぷりぷり牡蠣が5個、カレーやきめしの上に乗っかっている。ドライカレーと云わず、カレー焼きめしとなっているところが奥ゆかしい。それほどスパイシーでないところが「焼きめし」感を主張していると思う。「焼き餃子」は前回同様、申し分ない美味さである。
さて、少々小腹を満たしたら汗を流しに移動しますか。今日は立川かな。店の外へ出ると、いつの間にか雨は止み、空は晴れ渡っていた。次に「一福食堂」へ来たら、「牡蠣のペペロン焼きそば」をいってみようか。

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平日の夕刻、すなわち退社時、久しぶりに「一杯やろう」と云う声が掛かった。少々忙しいタイミングだったが、折角のお誘いなので寄っていくことにし、そうと決まれば仕事を放り出して明日頑張ることにして定時直後、会社を出た。
毎度のことながら、海浜幕張にある居酒屋は、ほぼ全てチェーン店である。従って、味わいのある店が無い。残念なことである。今回入った「鳥の一」もその点で例外ではないが、なんとなく店の「ユルさ」が気に入っていて、時々入ることがある。店内は昭和の雰囲気を演出した落ち着いた内装。18時前に限らず、この店は比較的いつも空いているが、今日は19時ぐらいになるといつのまにか、ほぼテーブル席は埋まった状態となった。この人気上昇の理由は何だろうか。
その名が示す通り、この店はやきとりがメイン。それでも、それ以外の料理もかなり豊富なので、やきとりを喰わずに済ますことだって全く問題ない。この店はランチもやっていて、鶏唐揚げ定食はライスだけでなく、なんと唐揚げも食べ放題だと聞く。育ち盛りじゃないとその恩恵には与れない。近隣さらりーまんのメタボ蔓延を助長しているような気がするが、なかなか太っ腹である。
先ずは生ビール。今日は喉が渇いたせいか、ジョッキで2杯いただく。料理はいつものようにポテトサラダと、若竹煮、桜エビのかき揚げを注文。そして、やっぱりやきとりも喰おうと、ねぎま、鳥皮、砂肝、つくねも頼む。やきとりは1本当たり160円と、高めな価格設定だが、味は文句無い。やきとりには辛味噌が付いてくる。
生ビールの後は、色々な地酒を升でいただく。ついつい調子に乗って、いつのまにか四合。支払いもひとり五千円をかるく超えてしまったが、気持ち良く酒が呑めたので申し分ない。やっぱり老後や年金の話なんかではなく、趣味や花鳥風月の話をすれば、酒は美味くなるものだと感じ入った。

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予約した19時15分に合わせ、「千住の永見」を出る。距離的には大して離れていないのだが、途中、メトロ日比谷線と東武スカイツリー線を渡る「開かずの踏切」があるので、10分ぐらいかかる。踏切を渡って牛田駅方面に向かうと、右手に「是屋」と書かれた白い提灯が見えて来る。この辺りは飲食店が少なく静か。
大きな入口扉の左側が全面ガラス張りとなっていて、その前にテーブル席、奥にカウンター席が連なり、その左側が厨房という造り。全体的に照明が抑えめなので、クラシックバーに見えなくもない。でもここは、全くの和風居酒屋である。我々には、カウンター席の、その更に奥のテーブル席が用意されていた。
腰を落ち着けたらメニューを拝見。ずらりと並んだ日本酒の銘柄。目移りしてしまう。もうビールはいい感じなので、やはりここは日本酒でスタート。各自、思い思いの銘柄(もうだいぶイッチャっているので、誰が何を頼んだのか、は云うに及ばず、自分が呑んだ銘柄もすっかり忘れた)をグラスで頼み、乾杯。
料理も日本酒にマッチしたものが並んでいる。お通しは、ズッキーニの煮浸し。味付けがやさしい。我々が注文した料理は、特製タレかけ炙りベーコンのポテトサラダ(600円)、完熟トマトまるごとお浸し(500円)、栃尾の油揚げ(500円)、竹の子と山菜の天ぷら(890円)、鯖へしこ(600円)。
ここのポテトサラダは、スカイツリーにあやかったのか、山盛りになっていて、そこへかき氷のシロップよろしくタレがかかっている。よく見るとそれはジュレ。舌で確かめるとオニオンスープのジュレのようである。名前の通りベーコンが存在を主張しているものの、それほどではなく、全体としてはやはり、やさしめな味付けとなっている。トマトのお浸しもやさしい味だが、出汁がしっかり浸みてとっても良い味だ。
それ以外の料理も皆、美味しいが、基本的には日本酒を邪魔しない、やや控えめな感じ(鯖へしこだけは主張している)。ここは日本酒が主役であって、料理は助演役である。
ここ「是屋」の人気の秘密は何か、まだよく判らないが、少なくとも呑んべえ女子を虜にするようなスタイルは持っているように思う。その意味では、北千住では異色の酒場である。

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さて、北千住駅には18時11分到着なので、人気がある店だったら予約が必要。何処に入ろうかとしばし考えた挙句、決めたのが「是屋」。予てより気になっていた、北千住ではかなり人気の店である。果たして入れるだろうか。早速、「是屋」に電話してみると、19時15分からだったら入れます、との返答。うーむ、そう来たか。仕方がない(何が仕方がないかさておき)、それまでほぼ1時間、何処かで時間調整(≒取材)するとしよう。
ならば、先ずお手軽な店に入ってみようと、知る人ぞ知る立ち飲みの老舗「天七」を覗いてみるが、立錐の余地がない程、客が入っていて全然ダメ。客はほぼ全て、オヤジである。そうなれば、同じく昭和ノスタルジーでもうちょっと店が大きい「千住の永見」を覗いてみる。すると店員曰く、2階へどうぞとのこと。 
今日も賑わっているが、2階はまだ余地があるようだ。階段を上がり、リュックサックはまとめて荷物置き場に置いたら、長くて幅が狭いテーブル席の端っこを指定される。2階には小上がりもあるが、そちらはすでに一杯な状態。腰を落ち着けたら、やっぱり先ずはビールから。ここのビールはサッポロ赤星である。特にキレがあるわけでもなく、かと云ってコクがあるわけでもないが、結構、ファンが多いビール。何となくラベルに、昭和ノスタルジーを重ねて感じるようだ。
次が控えているのでつまみは最小限にしたいところ。そうなると、「千寿揚げ」は外せない。この店の名物料理だが、基本的にはさつま揚げと似ている。大きな違いは、玉ねぎがたっぷり入っていることで、甘みが強いこと。もちろん揚げたてなので、ホクホクしている。
「千住の永見」のざわめく店内で、「千寿揚げ」を摘まみながらサッポロ赤星を呑めば、過ぎ去りし昭和にセンチメンタルジャーニーができる。これから先も、またこの店に来るのが楽しみだ。

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足利市駅からは17時06分発「特急りょうもう38号」に乗車。乗車直前に座席指定を買ったのだが、それでもかなり空いている。しかし、何故か端から席を埋めていくスタイルに東武は拘るので、我々の車両の隣はガラガラである。まったく、いつも思うことながら、東武はこのスタイルを改めるつもりはないのだろうか。
ここから北千住までは1時間強。酒を呑みながら景色を眺めたり少々しゃべったりすれば、北千住も遠くはない。途中の停車駅は館林、羽生、加須、久喜、そして東武動物公園と、特急の割には結構止まる。元々、「りょうもう」は急行列車だったので、その名残なのだろう。館林以北は単線区間なので、止まらない駅でもゆっくりしていく。一方、北越谷を過ぎると複々線になるので、運行もスムーズ。
200系のシートピッチは985 mmと、100系スペーシア程ではないにしろ、まずまずの広さ。東武はこういうところに結構、熱心だ。そして、200系の特徴は何といっても、壁部に大型の折り畳み式テーブルが設置されていることである。
多くの場合、4人で向かい合わせに座るため、シートを回転させると、シートの背面に設置されているテーブルは使えなくなる。4人で賑やかにやる時こそテーブルが必要なのに、大いなる矛盾。小田急ロマンスカーMSE60000形のような、肘掛収納式テーブルだったらまだしも、多くの場合は窓枠にボトルやカップを並べるしかない。基本的に鉄道会社は、シートを回転させて呑んだり食ったりすることに、反対しているとしか思えない。
その点、この東武200系の大型テーブルはとても優れものである。行楽用列車の本分をちゃんとわきまえている。東武はえらい。その他の特急も、ちゃんとしてほしい。閑話休題。
さて、シートを回転させ、テーブルを引き上げて準備万端。ザックから取り出したのは「南方・純米吟醸・無濾過生原酒」。かの南方熊楠の実家、その名も「世界一統」という造り酒屋が醸す酒。旨みがあってフルーティな感じ。かなりイケてる。これさえあれば、北千住なんてすぐだ。 

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