山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2016年04月

北鎌倉から洋光台まで、思いもよらぬロングコースで、(途中でビールを呑んだりする自分のせいなのに)やや扱かれた感が漂い、よたよたと石川町駅で下車。元町のお洒落な街並みは横目で見て、「恵びす温泉」に入る。パッと見、銭湯らしくない。ビルの2階がフロントと浴室になっている。ネーミングは「温泉」となっているが、実際は違うようだ。
ここにはラジウム原石を使ったラドン浴があるとのこと。難しく云えばラジウム-226がα崩壊してラドン-222ができる訳だが、いったいどれほどの放射性物質がこの原石に含まれているのだろう。この手の宣伝文句は、激しく眉唾である。人体に有益な影響(ホルミシス効果)が現れるほど含まれるのであれば、放射性物質の取り扱いはシロウトでは無理なような気がする。もっとも、ホルミシス効果はそれ自体、まだ仮説である。「放射能」という言葉には過敏なのに、ラジウム浴やラドン浴を有難がっているのは、いったい誰が世間を扇情した結果なのだろうか、気になる。閑話休題。
ラドン浴はともかく、ここにはサウナ以外に、超音波風呂、気泡風呂、電気風呂、座風呂、歩行浴、薬湯、ミスト風呂、水風呂と、実に多彩な風呂がある。風呂好きで、長風呂してものぼせない人であれば、かなり楽しめるのではなかろうか。簡単にのぼせてしまう小生は、ざぶっと気泡風呂へ入っただけでもう十分。
脱衣所には飲み物の自動販売機があり、なんとその中に缶ビールも並んでいた。心の中で喝采しそうになったが、他の銭湯と同様、やや騒然とした雰囲気の脱衣所なので、ちょっと呑み難い。何人か呑んでいる人がいればその気にもなるかも知れないが、そんな感じは無い。やっぱり自重した。
ビールでの時間調整を諦めたため、フロントの近くでみんなが出て来るのを待つ。その間、様々な客が出て行き、また新しい客がやってくるのを何の気なしに眺める。意外だが、カップル(夫婦又は恋人同士)で銭湯へやってくる二人連れが多い。しかも皆さん、サウナも利用できるようエキストラチャージも払っている。 
ここにじっとしていると、この二人はこれまでどういう人生を送って来ていて、今日はこれまでどう過ごして、これから何処へ行くのだろうかなどと、どうでもいい妄想をすることになる。

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果たして「鎌倉アルプス」とは何処から何処までを指すのかは定かではないが、その「鎌倉アルプス」の途中(あるいは東の外れ)、鎌倉市と横浜市の境界近くに「天園」という名の、とても眺めが良い高みがある。そこには、お約束通りに茶屋がある。だいぶ以前に「鎌倉アルプス」を歩いた時、ここから瑞泉寺まで下りたことがある。
ちなみに国土地理院地形図によれば、「天園」に相当する位置には「太平山」と云う点名がついていて、標高は159m。横浜市にとっても、鎌倉市にとってもここが最高点かと思いきや、厳密には横浜市ではないようだ。それが証拠に、さらに洋光台まで行く途中に「ここが横浜市最高点」という標識があり、標高は156.8mとなっていた。
昼食をとったばかりだったが、せっかくの茶屋を目の前にして素通りする訳にもいかない。主催者のWoodyさんには申し訳ないが、少々寄らせて頂くことになった。最高点は過ぎたので、もう後は下りだけだろう、1杯ぐらい良かろうと、缶ビールを注文。ついでにおでんも頼んだ。
この茶屋は、天気が良ければ相模湾が望め、季節になれば桜の花の下で良い気分になれると云う、絶好の場所にある。お店の方はだいぶご年配のようだが、まさかここで寝泊まりしている訳ではないようなので、下から毎朝、登って来るのだろう。
皆さんも思い思いの飲み物(たいてい缶ビール)を呑みつつ、おでんや持参した乾きものなどを摘まんでピクニック気分。個人的には、もうここで終わりでも良いか~、と云う気分でもある。
ところが責任感が強いWoodyさんは、途中でミッションを投げ出すようなことはしない。みんなの勝手な意見に流されるようなこともしない。ひとしきり呑んで喰ったあとは、しっかり手綱を引き締め直す。後を付いて行くだけの小生は、それでもOKと、もう、あとはどうせ下るだけと錯覚していたからいい気なものだ。まさか、この先の方がはるかに長いとは想像だにしなかった。結果的に、缶ビール1本で止めといて良かった、と本気で思った(山の記録はこちら)。 

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今日はWoodyさんプロデュースにより、北鎌倉駅から「鎌倉アルプス」を辿って洋光台まで踏破することになっている。いつもよりだいぶ遅い集合時間なので、北鎌倉駅にはついつい早めに着いてしまった。久しぶりの鎌倉、せっかくだから少々個人的に観光しようと、辺りを散策。Woodyさんは何処から鎌倉アルプスへアプローチするつもりなのか判らないので、もしかすると建長寺か円覚寺か、どちらかダブるかも知れないなと思いつつ、両方とも廻ってみることにする。
先ずは建長寺。入口には震災復興支援として気仙沼屋台祭りのテントが出ていた。色々、美味そうなものを売っていたが、これから一応、山に登る身なので自重した。境内に入ると、ビャクシン(柏真)の巨木がひと際目を引く。樹齢約750年は伊達ではない。
再び北鎌倉駅前に戻って、今度は円覚寺。武骨な感じの建長寺と較べると、こちらは花の寺と云われるだけあって柔和な雰囲気。丁度、梅が見頃だった。門前で、犬を連れたご婦人が何時までも手を合わせていたのが印象的。
少々喉が渇いたのでビール、といきたいところだが、我慢して駅前の喫茶店に入る。高校1年生の頃、鎌倉へ神社仏閣めぐりに来たことがあり、その時に寄ったのがここ、「門」と云う名の喫茶店。扉を開けると、先客は見当たらず。店のご主人と思しき女性が迎えてくれる。以前、どうだったか思い出せないが、店主は代変わりしたかもしれない。当時、入口を入ると奥に大きなガラス窓があり、そこを通して見える外の緑が心象に残っていたが、今日、それが俄かに蘇った気がした。

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「すすむ」を出た後、案の定、ちょっと喰い足りない、このままじゃ帰れない、と云う意見が大勢を占めたので、はしごすることになった。予め、そんな状況を想定していて、2軒目の候補を2、3考えていたのだったが、何処も満席だったので、ならばと久しぶりに「大越」を覗いてみることにした。
入口から見た限り満席のようだったが、店員に「6人なんだけど・・・」と告げると、少々待たされたものの「どうぞ」と案内される。連れて行かれたのは、下の写真に示す場所。
少なくとも、この写真を見た範囲では、「ここも大越?」と思っても不思議はない。実はここ、2階なのである。たしかに以前から、奥に階段があることは知っていたし、その階段を上り下りする客がいたことも気が付いていたが、2階がどうなっているのかは知る由も無かった。
だいいち、この店はガード下である。そんなスペースなんてあるのか、と半信半疑だった。そのイメージは確かに正しかった。ご覧の様に、2階の部屋へ入るための通路は相当低く、子供でないと立ったままでは通り抜けられない。部屋に入っても、ガード下のレンガ造りのアーチそのままの曲線が、天井に反映されていて、アーチの真ん中から外れると直立は出来ない。座った状態からうっかりそのまま立ち上がると、天井に頭をぶつけることになる(実際、ぶつけてよろめいた)。従って、酔っ払いにはとてもアブナイスペースである。
ともあれ、居場所を決めたらオーダー。皆、思い思いの飲み物(小生はホッピー黒セット)で乾杯。は~、2階席とはいえ、やっぱり落ち着くね。これぞThe 居酒屋。さて、喰い足りなかったのを取り戻すため、料理を注文。トラふぐ皮ポンズ、手羽餃子、ポテトサラダ、肉豆腐、野菜炒め。この店は、どれを喰っても外れは無い。皆、十分満足して「大越」を後にしたのは云うまでも無い。

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第一水曜日は月いち居酒屋ツアー。今宵は、神田の「すすむ」にしてみた。いわゆる謎の激安居酒屋グループの店。激安と云っても、生ビールとハイボールとチューハイが220円と安い(あれっ、200円だった筈では・・・?)他は、料理などは普通の価格設定。個人的には、酔えさえすればハッピー、という呑み方には賛成しかねるが、とりあえず入ってみて確かめねば落ち着かないので、今回プランしてみた次第である。早いとこ、激安居酒屋グループを完全制覇して、もう確認に行く必要が無い状態にしたい。
店は神田駅の東側の、随分と細い路地を入った奥なので、大層判り難い。地図が読めない女性では、辿り着くことはできないだろう。店の外観は、一見、高級料亭風である。これも謎の激安居酒屋グループの特徴と云えるかも知れない。一旦中へ入れば、シロウトの日曜大工の如く、粗雑な内装(含、頭上に据え付けられた荷物用の棚)であるところも共通である。
18時30分到着。小生以外はすでに一杯やっているが、酒に比べて割高なつまみを、どう注文すべきかで喧々諤々議論中であった。こちらもキャッチアップすべく、生ビールだけでなく料理も注文。結果、注文した酒と料理は、

・生ビール(220円×8、税込、以下同様)・・・この店のウリ。とても安い。
・ハイボール(220円)・・・同上
・チューハイ(220円)・・・同上
・いいちこボトル(2,100円)・・・まずまずの価格設定。
・お湯(430円×6)・・・いくら呑み放題とは云え、白湯で430円は高くないか?
・豚バラ七味セット(530円)・・・味も価格も、まあ普通。
・細巻き3本セット(590円×2)・・・定番だが、寿司屋ならばともかく、居酒屋としてはちょっと高い感じ。
・手羽中スパイシー揚げ(390円)・・・少々、貧弱。
・ホルモン鉄板焼き(640円)・・・普通に美味い。
・もつ煮(440円)・・・普通に美味い。

しめて10,210円(≒1,700円/ひとり) 。蕎麦好きオヤジさんがブレーキを踏み続けた成果である。これで済めば肝臓にも懐にも優しいのだが、そうは簡単に問屋は卸さないのである。

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