山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2016年03月

今日も先週に引き続き、春の嵐がやってくるとのこと、雨が落ちて来ないうちに何処まで歩けるか、という感じだ。このところ、週末に天気が崩れるパターンになっている。そんな天気でも目指したのは、中指山(なかざすやま)と云う、小菅にとっても丹波にとっても背戸の山(尤も、周りは全て山だらけだが)。望月達夫他共著、茗渓堂刊「続静かなる山」で、横山厚夫氏がこの山をとり上げている。もう36年前の本だが、ここ中指山は依然として「静かなる山」のままだった。
はっきり云ってかなりマニアックな山だが、今回の主目的の一つは「のめこい湯」に入ること。そうなると丹波山村界隈の山に登ることとなるが、北側は飛龍山から連なる熊倉尾根で、かなり真剣に登らないといけない。東は鹿倉山だが、やはり結構登りでがある。残雪期は少々キツイ感じ。残る西側には芦沢山、南側には中指山。どちらにしても似たり寄ったりなので、今日はとりあえず中指山にしてみた次第。きっと近いうちに芦沢山も登ることになるだろう。
山頂の手前から降りだしたのは雨ではなく雪。でもそのうち雨に変わり、丹波へ下りる頃には本降りとなった。山から下りたら目指すは丹波山村の「のめこい湯」。今日は気温が高めとは云え、濡れると冷えて来る。早いところ温まりたい。ところが何故か「のめこい湯」は、道の駅と直結しているせいか、青梅街道側からアプローチするようになっているので、小菅側からやってくると、丹波川を2回渡らなくてはならない。この面倒をなんとか解消してもらえないでしょうかね。
建物に入ると、入口の右手にタオル地の布が敷かれており、濡れたリュックサックをここへ置いて下さいと云うことらしい。こんな天気でも、我々の様な登山客がやってくるだろうと備えているのには少々驚いた。ともかく、レインウェアを仕舞って、着替えを取り出したら風呂へ。その名の通り、「のめっこい」湯だ。
さっぱりしたら、お食事処へ。以前来た時には漸く座れるくらいに賑わっていたが、今日は我々以外は二組のみ。その方々もやがていなくなり、我々だけの独占状態。こんな天気に来れば、こんなこともある。ここの目当ては鹿肉焼きなのだが、テーブルにあったメニューを見ると、売り切れの文字。そりゃ残念と、代わりに鹿肉入りソーセージと生ビールを注文。かなり赤いソーセージなのだが、鹿肉の添加量がどの程度なのかよく判らない。ちょっと酸味あり。
女子連がなかなか現れないのでつい生ビールを追加注文。ふと、レジのメニューを見ると、こちらには鹿肉味噌漬け焼きがある。店員に聞けば、テーブル席のメニューは、これから変えようとしていたとの言い訳。困るね。ともかく、せっかくなので鹿肉焼きを注文。味はまずまず美味いのだが、ちょっと肉が小さい。520円じゃしょうがないか。

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三ツ峠山に登った翌日、日曜日の帰り道、大月の「月Café」でしっかり喰った後の午後2時過ぎでは、さすがに未だ腹は膨れたままだが、一応、立川で途中下車。こんな時間でも開いている店があるのかどうかを探してみる。どこにも見つからなければ「玉河」に逃げ込むつもり。
北口をぶらぶら。在り来たりなファミレス的店だったら開いているが、生粋のローカル居酒屋では開いている店が見当たらない。こりゃデパートのレストラン街にでも入らないと無理かと思いつつ、伊勢丹の裏を入ると、以前入った「だるま」が開いていた。この時間でも結構、繁盛している様子。
ここでもいいが・・・、と思っていると、同じビルにインド・ネパール料理店があるのに気が付いた。どうやら営業中である。では入ってみよう。
それほど広い感じはしないが、既に10数人入っていて、かなり埋まっている。丁度、ひとテーブル空いていたので其処に通される。席に着いたらメニューを開く。やっぱり先ずビール。せっかくなので、インドとネパールのビールを注文。インドは有名なキングフィッシャー、いわゆるカワセミという名のビール。ラベルにも姿が描かれている。味は、南国のビールにしては結構ドライでコクがある。一方、ネパールのビールはネパールアイス。初めて呑むような気がする。これも意外にキレがあって、日本人のテイストに合う。喉越しもコクも無い、東南アジア辺りのビールとは随分違う。ここには他に、何故かメキシコのビールも置いてある。ちなみにビールはどれも571円(税別、以下同様)と、大雑把な価格設定。
料理は、タンドリーチキン(904円/2ピース)、マトンセクワ(600円)、モモ(476円)を頼む。タンドリーチキンはインド料理だろうが、マトンセクワとモモは、ネパールだろう。特にモモ(ネパール風蒸し餃子)は、インドと云うよりも、チベット文化圏の料理の様である。
個人的には興味津々だったので、更にチキンビリヤニ(695円)を注文。たいていの店でビリヤニを頼むと、何故か、超大盛りで出てくる。この店もそうだ。代謝量が落ちていない人じゃないととても無理。まして、我々は昼食を喰ってから2時間しか経っていない。従って、半分平らげるのが精いっぱい。持ち帰りを頼むと、店側も心得たもので、二つ返事でパックに包んでくれる。味はまずまずだが、かなりスパイシー。米はジャポニカ米のようだ。
この店は、かなりCPが良いようだ。腹を空かせてやってくるにはお薦め。次回はやっぱり、カレーを味わってみなくてはならない。

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「葭之池温泉」でまったりした後、さて昼食は何処にしようと相談、Woodyさんのご所望に基づき、大月駅前のレストランに入ってみようということになった。以前は「アダージッシモ」という名前で、その頃には何度かお邪魔したのだったが、駅前再開発後に新装開店したら「月Café」になっていた。我々を応対した女性店員が云うには、以前にも改名したことがあり、なんと今回が4つ目の店名らしい。でもオーナーは変わっていないようなので、神のお告げか風水か、なにかのインスピレーションがそうさせるのかも知れない。今度、オーナーに聞いてみるか。
我々が通された2階では、仕切られたVIPルーム(壁にはガラス窓があるので、なかが見える)のなかでランチ付きメイクアップ教室を開催中だった。そもそもイタリアンに来る客はほぼ女性のみ。それでも更にメイクアップ教室をやるので、男性には益々縁遠い世界となってしまう。店内の雰囲気自体は、以前とそれほど変わっていないように見える。
前回の入店は駅前再開発前なので、もう9年前になる(その時の記録はこちら)。その頃には、ランチタイムでも一品料理があったように記憶していたが、現在は全てランチセット(サラダ、パンorライス、珈琲付き)になっている。日曜日とは云え、昼間っから酒とつまみで気勢を上げるような淑女は、大月にはいないらしい。
そこで我々は、スパゲティペスカトーレ、ビーフシチュー、カジキマグロステーキ、イタリアン焼鶏を注文。気温が上がって喉が渇いたせいか、またまたビールで乾杯。ビーフシチューは坂上忍さんが絶賛しました、と女性店員が強調。芸能人のお墨付きはともかく、どれもこれも普通以上に美味い。個人的にはイタリアン焼鶏が気に入ったので、あとでもう一皿追加した。にんにくとケッパーが小生の好みである。

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月CaféのHP: こちら 

「葭之池温泉」を出て、ぶらぶら葭池温泉前駅まで歩く。道中、ド迫力の富士山が見える場所なのだが、今日は雨はすっかり上がったとは云え、流石にまだ全くガスの中。でも、正面には杓子山や倉見山は見えている。気温はだいぶ上がってきたようでもう、フリースやダウンジャケットは不要。
まもなく、駅に到着。片側だけのシンプルなホームで、ちょこんと小さい待合室がある、これ以上簡略化できないほどの駅だが、それなりの味わいがある。
やがてやってきた10時50分発の電車は、中央線直通の211系だった。211系を見ると、今日はどっちだ?と身構える気分だが、幸いにもセミクロスシートの0番台車両だった。そうと決まれば、やっぱり呑み残した酒を取り出さねばなるまい。つまみだってまだある。もう葭之池温泉でビールを呑んじゃっているので、午前中に日本酒を呑むのだってへっちゃらである。
それにしても、春一番を山の中で迎えたのは貴重な経験かも知れない。昨日は登山道にたっぷり残っていた雪は、嵐の後の翌朝には劇的に変化していた。ところによってはすっかり表面の雪が洗い流され、だいぶ古そうな凍結面が現れていたり、雨をたっぷり吸い込んだ雪がシャーベットかマックシェーク状のところもあった。つぼ足で歩く場合には、どちらも難儀するが、もっと厄介なのは、前者の氷と後者のスムージーで、パッと見、見分けがつき難いところ。こんな道は初めて。おかげて見誤ったせいで、見事にすってんころりん、 ただちにアイゼン(チェーンスパイク)をつけることにした。
電車はのんびり各駅停車なので、山をゆっくり眺められる。昨日は多少付いていたように見えた三ツ峠山の雪も、下から見上げる限り、すっかり消えてしまった。他の山々もまったく雪が見えない。もうこのまま春になってしまうのだろうか。

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三ツ峠山からさっと下りて来たら、ともかくも風呂でさっぱりしたい。最寄りの日帰り温泉は河口湖界隈にあるのだが、未入湯の方もいるのでやっぱり「葭之池温泉」に行こうと云うことで、9時32分発の富士急行線各駅停車に乗車。葭池温泉前に9時47分着。1年2ヶ月ぶりの訪問である(前回はこちら)。
まだ10時前。あまりに早いので開店しているか心配だったが、なおちゃんが電話して呉れて、空いていることを確認。それでも葭池温泉前駅から葭之池温泉へ行く途中、看板には休業日が1日と14日と31日と書かれていて、今日は14日。電話で確認していたから安心できるが、そうでないとちょっとびっくり。ただ、温泉のご主人が云うには、日曜日と重なった場合には営業しますとのこと。
かつて旅館だった頃に、泊まりで来てみたかった、と思うほど、何と云っても佇まいが素晴らしい。現在は日帰り温泉だけなのが勿体ないと思うくらいだ。帳場で600円を支払って、リュックサックを休憩室に置き、着替えとタオルだけを持って風呂場へ。
ここの風呂は天井が高く、かつ脱衣所と風呂場が直結していてなかなか温まらないのだが、何故か、寒い季節ばかりやってくる巡り合わせ。カランのお湯の出がいつも悪く、震えながら身体を洗うことになる。それでも、湯船に浸かれば極楽、身体中の筋肉が弛緩していくのを感じる。気温が高めだったとは云え、やはり山の中は寒く、なにかと身体が強張っているのだろう。
風呂上がりは先ず、帳場でビールを注文。ついでに肴として初めて鶏唐揚げ(400円)を注文してみた。ビールを呑みつつ、休憩室でぼうっとしていると、ご主人が自ら、鶏唐揚げを持ってきてくれた。美味いし、5つあって結構、CPも良い。今日は1時間しか歩いていないので、カロリー摂取量はもうオーバーしたかも知れない。
そろそろ電車がやってくる時間なので、我々が帰り仕度をしていると、風呂から上がったばかりのおかあさんが「もう、おかえりですか」と驚く。何時間でも休憩室に居座っているであろう常連のおかあさん達が羨ましい。 

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葭之池温泉のHP: こちら 

三ツ峠山には何かにつけ足を運んでいるが、小屋には泊まったことが無かった。山頂直下にある四季楽園の前は何度も通過しているので、いつかは泊まってみようと思い続けているうちに、もう30年以上経過してしまった。今年は富士山を眺める山旅ばかり企画したので、その締めくくりにはここ、三ツ峠山から見るモルゲンロートが相応しかろうと、計画を立てた。
ところが、なおちゃんが四季楽園に問い合わせた情報によれば、笹子側にはトレースが無いとのこと。元々、笹子側から大沢山、清八峠を経由してやって来る腹積もりだったのだが少々当てが外れた。もとより、ラッセルでルートを切り開こうなどと云う気概は持ち合わせていない。ならば素直に最短ルートから登ろう。ところがところが、我々の計画に合わせて春の嵐がやってくるとの天気予報だ。嵐が吹き荒れる中を歩くのは流石に嬉しくない。
天気予報の精度が上がっていくうちに、荒れた天気のピークは夜半頃のようなので、登下降には問題無さそうと判り安堵する。もっとも、三ツ峠登山口からの往復であれば、多少、風が吹いても大丈夫だろう。
登り2時間ほどで、特にアイゼンの助けも借りずに山頂到着。河口湖駅を出た頃はまだ富士山が見えていたが、今は裾野しか見えていない。まあ仕方がない。早く小屋に入ってのんびりしよう。
小屋と云っても、ジープで上がって来られるせいか、なにかと設備は充実している。トイレは水洗(バイオトイレ)だし、電気も普通に使える。食堂にはテレビがあるが、NHK-BSの映りは悪い。直ぐ目の前にNHKの中継塔が建っているのに不思議である。我々の部屋は、東側の角部屋で二間続き。この小屋で一番の部屋だろうが、それもそのはず、泊まり客は我々だけ。気兼ねなく、日本酒やワイン、食べ切れない程のつまみを広げて大いに寛ぐ。
予報通り、朝方までかなりの風雨だったようだが、出発する頃は小降りで、風も殆ど止んだ状態。気温はだいぶ高い。そのせいで、昨日は登山道にたっぷりあった雪が雨で流され、部分的にカチカチの氷が剥き出し状態。アイゼンの助けを借りる。それでも登山口には1時間ほどで到着。1日の歩行時間が1時間とは、これまでの最短記録かも知れない。こんな山も偶には良い。
残念ながら今回、富士山のモルゲンロートは見られなかったが、ここは僅か2時間で登って来られる小屋、またいつの日にか好天を狙ってやってきたい。

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神保町の古本屋街に行き「悠久堂」で、山関係の古本を暫し物色。望月達夫著、茗渓堂刊「折々の山」初版本がややしみがあるものの、外箱付き、著者の毛筆署名落款入で1,000円だったので手に入れた。この手の本には皆の関心が無いのか、随分と得した気分。他にもう1冊仕入れた後、ちょっと喉が渇いたので何処かに入ろうということになった。
この界隈は、全くの喫茶店(含、珈琲専門店)には事欠かないが、ビールも呑める店となると、意外に少ない。まして今日は祝日。目当てのひとつだった「ラドリオ」も今日は休み。ビヤホールの場合、有名な「ランチョン」も日曜日・祝日は休み。かと云ってまた「放心亭」に入って、アイスバインで淋しい思いをする気にもならず。神保町の祝日の午後は、沙漠状態である。
当てもなくうろうろしていると、ふとドイツ国旗が目に入った。ってことは、ビヤホールか? 高まる期待を抑えつつ近づくと、ありゃカフェだ。しかもドイツカフェとは珍しい。でも、ビールもありそうなので入ることにした。店の名前は「シュヴァルツヴァルト」、即ちドイツの「黒森」のこと。
かつてのドイツの森は、戦争で自然林は全て失われ、現在の黒森はトウヒの植林が主であると聞いたことがあった。実際にフランクフルト近郊を車で通ったとき、遥か彼方まで1本1本の木が整然と並んでいるのを見て、ドイツ人気質に触れた気がした。
店の中に入ると、山小屋風の内装、壁面にはずらりと様々な鳩時計(カッコウ時計)が並んでいいる。見ているうちに何処かのカッコーが鳴き始める。良く見れば、どの時計も実際の時間には合っていない。そう云えば、つい最近、その鳩時計をテレビ東京の「もやさま」(2月7日放送)で見たばかりだと思っていたら、この店を経営しているのが、まさしくその鳩時計専門店「森の時計」だった。恐ろしい程奇遇だ。番組の中で店の経営者は、元々はカッコウ時計なのだが、カッコウは閑古鳥を連想させ縁起が悪いので、日本では鳩時計となった、云々の説明をしていた。
この店はキャッシュオンデリバリー。ケーニッヒ・ルーヴィッヒ・ヴァイスビアと、カリーブルストをいただく。ヴァイスビアはいわゆる上面発酵ビールでろ過をしていないもの。ドイツビールにしては、ちょっとフルーティか。カリーブルストはその名の通り、ボイルしたソーセージにカレー粉が塗してあり、玉ねぎのみじん切りが掛かったシロモノ。なかなかイケる。バータイムの方がメニューは豊富なので、やっぱり今度来る時は夜が良いだろう。

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シュヴァルツヴァルトのHP: こちら 

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