山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2016年02月

上野の山に「韻松亭」と云う料亭があり、桜の頃には大変な賑わいになるという話は、予てより良く耳にしていた。カミさんも2度ほど入ったことがあるらしい。なにしろ一等地だ。どうしてこの「韻松亭」が、土地を所有していた筈の寛永寺から入手できた(借りた?)のか判らないが、つい何かしらのドラマを感じてしまうのは気のせいか。奥にある「上野精養軒」と同様、ここは浮世の喧噪から隔絶した場所である。
東京都美術館に近いので、いい機会だから入ってみようと、11時開店の10分程前にやってきたのだが、すでに何組かが店の入口で屯していた。当然、予約も入っているだろうが、何とか入れそうだ。順番に、受付の店員へ名前を告げたら、少々時間が出来たので直ぐ傍の「上野大仏」を参拝。お顔だけが鎮座していて、首から下は旧日本軍に接収されてしまった(即ち、鉄砲の弾になってしまった)とのこと。そのおかげか、(もう)落ちない、という語呂合わせで合格祈願の仏になっている。沢山の絵馬が奉納されていた。
「韻松亭」に戻ると、まだ11時前なのに既に開店したようで、案内の店員しかいない。その案内係が曰く、今日は混んでいるので席は1時間だけでお願いしますとのこと。こんな寒空でも1時間制なのだ。花見シーズンの頃の混雑ぶりは、想像するに難くない。
靴を脱いで階段を上がり通されたところは、テーブルが4卓ある比較的大きな部屋。不忍池を見下ろすような位置にあり、大きな窓からは、見頃となった紅梅と、まだ一分咲きの白梅、その左手にはひときわ大きな桜の木が見える。真下に五条天神社の屋根。多少木々が茂って煩いが、佳景と云っていいだろう。それが証拠に、我々も含め、この部屋に入って来る客は、先ず窓に齧り付き、写真を撮りまくることになる。都合、この部屋には4組11人がやってきたが、うち男は小生を含め2人。
ランチは、コースか弁当。量的には弁当で十分だと思い、茶壷三段弁当(1,680円税込、以下同様)と花籠膳・雪(2,000円)を注文。先ず、生ビール。そして、やっぱり和風弁当には日本酒だろう。千駒を注文すると、片口に注がれて出てきた。なかなか骨太な味わいである。そうこうしているうちに、弁当。将に色とりどり、女性ゴコロの擽り方をご存じの様だ。
廊下が騒々しいと思っていると、着物姿の女性団体がどやどややってきた。トイレに行ったついでに覗いてみると、隣りの部屋には30人ほどの妙齢からお局さままでの着物姿がぞろり。いま将に、乾杯の音頭をお師匠さん(?)が取っているところ。思わず立ち止まってしまいそうになるほど実に壮観だが、世の男性諸氏は知ってますかね、巷の女子連はこんないい店で、こんないい料理を喰って、管を巻いているのですよ。 

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「ボッティチェリ展(当日券1,600円)」をやっていると云うので行ってみた。ボッティチェリと云えば、先ず思い浮かぶのは「ラ・プリマベーラ」か「ヴィーナスの誕生」だが、今回は「東方三博士の礼拝」や「書物の聖母」が見どころとのこと。「東方三博士の礼拝」は以前見たような気がするが、「書物の聖母」はたぶん初めて。いったい、「東方三博士(または三賢人)」は、「聖母」と同様、様々な画家が絵画のモチーフに使っているが、いま一つ判らない。新約聖書に、イエスの誕生時にやってきて拝んだとされる人たち、と書かれているそうだが、だから何なの?それで?と思わず聞いてみたくなる。例えば、中国、インド、ペルシャからやってきた賢人が、キリストの誕生を祝うことにより、キリスト教が世界宗教として約束された、とでも云いたかったのだろうか。幸か不幸か、その三つの国では普及しなかったけれど。
そんなことはさておき、9時30分開場の20分前に東京都美術館前へ行ってみると、すでに20人ぐらいが列を作っていた。今日は日当たりが良いので耐えられるが、曇天で風がぴゅーぴゅー吹いていたら厳しい時間。やがて建物の中へ通されると、並んでいた人々が全て「ボッティチェリ展」ではなく、相当の人数が同時開催の「盆栽展」のコーナーへ流れて行った。外国人もかなりいる。「ボッティチェリ」並みに「盆栽」の人気が高いようで、時代は変わったと感じ入った。
(立ったままじっと絵画を見ていると、どうも腰が疲れてくるので)てきぱきと絵画を鑑賞した後、何処かでお茶(含、ビール)をしようと上に上がると、2階にはレストランがあったが11時から開店とのこと。ならばと云うことで、M Café(エム・カフェ)に入ってみた。シンプルなカフェだが、2方向がガラス張りになっていて開放的。ビールをちびちび呑みつつ窓の外を見ると、客が引切り無しにぞろぞろとやってくる。やはり早くやってきたのは正解だ。 
さて、そろそろランチのことを考えなくてはならない。あーだこーだと相談するにはCaféが丁度良い。

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ちょっと小腹がすいたので新三郷駅で途中下車。ららぽーと新三郷は、オープンしてからもう5年が経ったらしい。ふと気が付くと、いつのまにか随分と店は入れ替わっている。
数年前、クアラルンプール近郊の巨大ショッピングモールを足繁く通っていた頃(と云っても月いち程度)、店がどんどん閉店し、違った店に入れ替わっているのを目の当たりにしたことがある。マレーシア人は辛抱が足らんな~などと思ったものだが、変わり身の早さは日本でも大して変わらないな、とこの頃感じるようになった。いたずらに粘るだけで撤退のタイミングを失うリスクを恐れてのことなのだろう。石の上にも三年、という格言は流行り廃りには関係ないと思うのだが、もうそう云う意識は古いのだろうか。
ところでここ、「京鼎樓(ジンディンロウ)」という飲茶の店は、ららぽーと新三郷開業当初からある店。流行っているのか、必死になって粘っているのかはよく判らない。まがりなりにも5年やっているので、それなりには客がついているのかも知れない。特段、美味いのかもよく判らないが、少なくともこの界隈でちゃんとした小籠包を喰える店は他に知らない。同じ台湾で、小籠包の店として有名な「鼎泰豐(ディンタイフォン)」も「鼎(かなえ)」と云う字を使っているが、何か関係があるのだろうか、少々気になる。
黄昏時にはやや早い時間のせいか、客はまばら。お好きな席へどうぞ、と若い女性店員に案内される。店内は中華料理屋と云うよりも小洒落たCaféの趣き。先ずは小籠包。スタンダードなもの以外に、烏龍茶入りとか、蟹肉入りなどもあるが、やっぱりスタンダード。肉汁がたっぷりはさすが。しかし、それほど熱々ではない。火傷しそうなくらいが小籠包らしい感じもするが、ここには子供連れもやってくるようなので、子供に配慮したのかも知れない。よだれ鶏もなかなかイケる。廃れない味を持っていると感じた。

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こちら

高尾山からの帰り道、京王線から武蔵野線に乗り換える際は、天気さえ悪くなければ、京王線府中駅から武蔵野線府中本町駅まで、府中市内を歩くことが多い。その場合、たいてい(参拝もせず)大国魂神社の境内を抜けて行くことになる。つい先日の正月2日にも通ったことがあったが、大層な賑わいを見せていたので、つい、茶店に入って熱燗でも呑もうか、という気持ちになるほどだった。
今回は節分の後で人影もまばら。参道を進み随神門の手前で右に折れ、路地を府中本町駅方面に進もうとすると、直ぐ左手に「Café CINQ」がある。前回は気が付かなかったが、2015年10月に新規オープンとのこと。
入口の脇には焙煎機が回っていた。自家焙煎に拘りがあるようだ。ガラスのケーシングなので、中身が良く見えるタイプ。これならば焙煎の具合が良く見えそうだ。もしかすると、珈琲好きには有名な店なのかも知れない。入口に入ると、先ずレジで注文する方式。ビールはハートランドだった。
店内は、シンプルな造りで、調度品もシック。目の前には、ずらりと音響設備。オーディオには詳しくないが、一見して高そうなアンプやらスピーカーが並んでいる。かかっている曲はJAZZ。せっかくのオーディオなのに、音量は極めて小さいので、宝の持ち腐れの様である。客の中には、イヤホンで自分の好みの音楽(それとも語学の勉強?)を聞いている輩までいるので、豪華な音響設備はオブジェと化している。 
やがて出てきたハートランドビールには、タマゴサラダが付いてきた。なんだか嬉しい。
窓の外は、眺めが良い訳ではない。大國魂神社の塀が見えるほど近い。それでも、微かなJAZZを聞きながら外を眺めていると、結構、ゆったりした気分になれる。この店ならば、独りでも悪くない。

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毎年、高尾山の初詣は2月の節分以降になる。今回は、家を出るのがちょっと出遅れたため、11時の護摩に間に合わせるには、山頂まで往復する時間が無くなってしまった。それでも登れるところまで登ろうと、6号路に入る。木々には雪が積もっていて、なかなか奇麗。昨晩、降ったのだろうか。
多くのハイカーは稲荷山コースへと入っていき、こちら6号路は人影もまばら。枇杷滝から6号路へ入る処が閉鎖されていた。先日の雪による倒木が道を塞いでいるらしい。やむなく1号路の方へ上がる道をとる。木々に積もった雪が、陽の光で温められ落ちてくるので、まるで本降りの雨。レインウェアが欲しい程である。途中から2号路を進んで浄心門に出る。参道はさすがに人通りが多い。
薬王院に到着、まだ護摩が始まるまでやや時間があるので、休憩所で薬王院茶を飲んでゆったり。本堂に行くと、今日は意外に護摩に集まった人々(門徒?)が多い。毎年この時期、だいたい10数人ぐらいが普通なのだが、今日はその10倍ぐらいが護摩の開始を待っている。なにか特別な日なのだろうか。流石にこの建物の中には、外国人観光客はいない。
今回気付いたのだが、ご本尊の飯縄大権現は、烏天狗あるいは迦楼羅天(いわゆるガルーダ)の化身と思っていたが、修験道の読経を聞いていて、迦楼羅天のほかに不動明王(インドではシバ)、歓喜天(インドではガネーシャ)、荼枳尼(ダキニ)天、宇賀神の五相合体の姿であることを初めて知った。随分と贅沢な神様である。御利益もそれに応じてテンコ盛りということになるのだろう。
護摩の後、もうすぐ昼飯時なので山を下りる。門前には蕎麦屋が多いが、今日、行ってみようとしている店は、高尾山口駅から高尾駅方面へしばらく歩いたところになる。こんなところに本当に店があるのだろうか、と思うような場所に「杜々」(とと)があった。ランチは予約は受け付けていないとのこと、到着は12時頃。まるで民家の様に玄関から入る。畳敷に座卓が4つ。15人ぐらいが限界だろう。丁度座れたが、我々の後から次々客が現れ、外で待っている様子。運が良かったようだ。
ビール(エチゴビールなる地ビール)と共に、前菜三種盛り、やかき揚げ、出汁巻き玉子を注文。どの料理も素朴な味わいだが、美味い。日本酒は大倉(奈良の酒)にしてみた。そして締めはせいろ。蕎麦の香りを感じる。つゆは、鰹節出汁の香りが強烈。人気の理由が良く判った。今度来る時は、もうちょっと早めにしよう。

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 杜々のブログ: こちら 

立川駅北口に出て「梅の湯」に行く際は、いつも目に入るため、以前から、気になっていた店だったが、先日、通った際には、閉まっていた。もしかすると潰れたのかな、と思わせる雰囲気が漂っていた。その後、暫くここの前を通ることは無かったものの、そのうちまた確認してみようかと思っていた。そして今回、武蔵五日市からの帰り道、寄ってみると、以前と同様、普通に営業していた。あの潰れたような外観は幻だったのか・・・。
ともあれ、目出度く初入店。ここは串揚げ屋なので、やはり串揚げを試してみたい。そもそも、串揚げ屋に入ることが少ない。恐らくは、「横田酒場」(レポートはこちら)以来ではないかと思う。この店も「横田酒場」と同様、関西風の様だ。
外から見ると、ビニールシートで覆われたエリアのテーブルにつく。ここは、陽気が良ければオープンエアになるところ。浅草ホッピー通りでは、よく見掛けるスタイル。ここが無ければ、基本的に立呑みなるような、奥行が無い店である。
先ずは串揚げおまかせ6本セットを注文。あれ、おでんもあるね、とセットで注文。他にも結構色々あるが、とりあえずベンチマークのポテトサラダとハムカツもあるので、優先的に頼むことに。そのあと、この手の店には珍しい、板わさも注文。
串揚げはやはり揚げたてが美味い。衣が薄いので、余り腹に溜まらない感じが良い。おでんも出汁が薄い感じが関西風。ハムカツもポテトサラダも昔ながらのごくスタンダードなタイプである。
この店は、間口が広く奥行きが少ない分、外の通りの雰囲気を感じながらサクッと呑む感じ。今度来るときには、立呑みでも良いかも知れない。

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数馬の湯でのんびりした後、武蔵五日市駅行きのバスに乗車。そこそこ空いていたが、笹平BSの近くで、どやどやとハイカーのパーティが乗ってきた。その後、ちょっとした事件が発生(発覚?)したのだが、その顛末は山の記録に詳しいのでここでは述べない。実際のところ、ちょうどその頃、小生の頭の中は「何処の店に寄るか」という課題に支配されていたので、余りそれどころではなかった。
そのうち、武蔵五日市駅の手前、「寿庵忠左衛門」の蕎麦を未だ手繰っていないことを思い出し、このちゃん、ひろちゃんの同意を得て五日市BSで途中下車。ところが、昼夜通しで営業していると思っていたら、16時30分まで中休みだった。まだ16時前、む~残念。せっかく途中下車したので、次善策として、近所の「音羽鮨」へ入ってみることにした。
ここはその名の通り寿司屋であるが、看板には「すし」と共に「ラーメン」という文字もある。寿司屋のラーメン? 入口に掲げられたメニューを見る限り、一品料理が豊富で、中華もあるという、変わり種の寿司屋だ。後で音羽鮨のHPを見れば、午後2時から4時までは中休みがあることになっていたが、運良く入れたようだ。
入口を潜ると、登山姿の中高年集団が一組、既に盛り上がっていた。我々は、うなぎの寝床の様に長い店の奥のテーブル席に陣取る。さて、じっくりとメニューを拝見。だんべぇ汁(420円)はここ五日市のご当地グルメ。昨年のヨルイチで我々にもすっかり馴染みだ。
霜降り馬刺し(1,300円)や馬レバー刺し(1,400円)、ダチョウ刺し(1,500円)なんてものも置いてある。ダチョウには興味が湧くがちょっと勇気が出ない。居酒屋並みに、餃子(410円)もポテトサラダ(430円)もあるので、さっそく注文。あとは刺身盛り合わせ(1,860円)に厚焼き卵(570円、猛烈に甘い)、鯖塩焼き(620円)。酒は、やっぱり喜正だ。寿司屋で餃子とポテトサラダはミスマッチかも知れないが、ここが居酒屋だと思えば何の不思議はない。次回はやはり、寿司もつまんでみたい。 

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音羽鮨のHP: こちら

数馬には随分、通っているが、実は「数馬の湯」に入るのは初めて。施設がメンテナンス中で入れなかったこともあったけれど、多くの場合、始発の数馬BSに近い「蛇の湯温泉」に入ってばかりいた。三頭山に登った後は、「蛇の湯温泉」の方が始発の数馬BSに近いので、大抵そうなってしまう。この「数馬の湯」へ入るには、山から直接ここへ下りてくるしかない、と思い、しばらく前から計画を練り続けていた。
今回は、倉掛山と云うマイナーな山へ登った後、浅間尾根を経て仲の平BSへと下り、次の温泉センターBSまで歩いて到着。山の中で出会ったのは、奥多摩周遊道路の法面工事に携わっていたガードマン(曰く、一日に相手をする車は30台程度とのことで、我々との遭遇は退屈凌ぎにはなった筈)のみ。ちなみにガードマンが居たその付近が「東京都で一番高い道路」だと思う。
「数馬の湯」は、脱衣所も洗い場もさして広い訳ではないが、客が少ないのでとてものんびり出来る。風呂から上がるまでに出会った客は3人だけだった。内湯は、小生にとってもややぬるい感じ。露天風呂は丁度良い。そのせいか、男4人全員が露天風呂に集まった。
窓が大きい休憩処の開放感は、数多ある日帰り温泉でも指折りではないだろうか。天空の湯、さわらびの湯、つるつる温泉の休憩処(食事処)が気に入っているが、ここはそれらに優るとも劣らない。窓際に居場所を定めたら、生ビールを注文。会計は、ロッカーの鍵番号で精算する仕組み。
偶々だが、休憩室でアルトサックスのソロ・ミニコンサートをやっていた。舞台には、かの吉田類と見紛うがごとく、衣服も帽子も黒尽くめの中年男性。おっ渋いね、JAZZでもやるのかな、と思ったら、やはり楽曲はポピュラーと演歌。日帰り温泉のこういった舞台で流れる曲は、何故か演歌が主流である。この方は、きっと介護施設などでもボランティア演奏しているに違いない。
生ビールを呑みながら外の雪景色を眺めつつ、地元のお爺ちゃんお婆ちゃんに交じって、サックスによる生演歌に耳を傾けていると、何故か日本の田舎を感じる。そう云えば、ここも東京だった。

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数馬の湯のHP: こちら 

今日は節分。会社を昼までにして、浅草寺と神田明神を廻って歳男、歳女を撮ってきた、途中2軒寄ってきた、ここは3軒目だ、と仰る蕎麦好きオヤジさん。まこと羨ましい御身分である。それはさておき、今日、月いちの居酒屋ツアーで選んだのは、中華料理である。
ひと口に中華料理と云っても幅が広いが、今回は中国東北料理。あまり馴染みがないものの、餃子などは最早、東北料理と云うよりは日本料理の一部になっている。それと、意外に思うことだが、東北料理にはハーブやスパイスを使った料理が多いような気がする。
入口から2階に上がると、小生以外はハイピッチで呑んだ呉れている。店の女性店員は(ごく一部を除き)全て若者中国人である。この様子では、1階の厨房の中も同じ状況だろう。客層も若い。明らかに我々だけ、浮いている。神田はオヤジの街じゃなかったのか。でもそんなの関係ない、さっそくビールを呷って追撃開始。ビールの後は、やっぱり紹興酒を注文。
もう既に、ラム肉のクミン風炒め(980円税別、以下同様)、ジャガイモの家庭風炒め(700円)、三種野菜の醤油うま煮(980円)が注文済み。そして、ラム肉入り焼き餃子(600円)とラム肉水餃子(530円)も、テーブルに並んでいる。ここには、普通の焼き餃子もあるのだが、やっぱりここに来たら羊だ。頬張ると、羊(≒ジンギスカンby北海道人)の香りがプンプンである。
ラム肉のクミン風炒めも羊なのだが、これでもか!っと云うくらいクミンだらけなので、羊らしさはよく判らない。ジャガイモの家庭風炒めが東北料理なのか知らないが、あっさりしていて箸休めには丁度良い。このあと、干し豆腐の冷菜(800円)も注文してみた。これも有りそうでなかなか無い料理。やはりさっぱりしていて羊肉料理に良く合う。
凡そ1時間半たっぷり呑んで喰って、ひとり2,600円はリーズナブル。また是非来てみたい。今度来た時は、火鍋と、豚背骨の醤油うま煮を喰ってみることにしよう。

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この頃、埼玉県越谷市では鴨鍋(この界隈では鴨ネギ鍋と呼ぶ)がご当地料理になりつつあるらしい。日頃、越谷へ行く機会が多いカミさんが仕入れてきた情報で、実際に東武線越谷駅近くの店で、鴨ネギ鍋の宴会をしたことがあるとのこと。
社会人になってだいぶ暫くしてから、鴨鍋の美味さに気が付いて以来、機会がある限り鴨鍋を喰いたいと思い続けてきた我が身にとって、このような状況を見過ごす訳にはいかない。いつ何時、マガモが絶滅危惧種に指定され、鴨鍋が、うな重並みに高騰しないとも限らない。喰えるときに喰っておくしかない。
今回、越谷の鴨ネギ鍋を食すために訪れたのは、「大花亭」と云う料亭である。もちろん、料亭と云っても越谷のことなので(馬鹿にしているつもりは全くない)、比較的庶民的な店。日曜日に予約無しで行ったのだが、女将と思しき人が出て来て、基本的に日曜日は予約客のみです、とは云いながら、「鴨ネギ鍋(2,000円/1人前)」か、「鴨のお狩場焼き(1,200円)」でしたらご用意できますとのこと。それならば全く文句は無い、せっかくなので両方いただくことにする。
客間は個室ではないが、他にひと組が先に居ただけで基本的に静か。日曜の昼間の料亭がこんなものなのは、既に吉川の糀家で経験済み。まこと贅沢な時間を過ごせる。
ビールをちびちび呑んでいるうちに、先ず「鴨のお狩場焼き」がやってくる。鴨と葱を陶板で焼き、おろし卵をつけて食すシロモノ。こりゃ、日本酒だ。(車を運転する)カミさんに申し訳ないと思いつつ、日本酒リストにあった「花陽浴・純米吟醸・美山錦」をいただく。普通に「花陽浴」が呑めるのは、如何にも埼玉の料亭という感じだ。
そのうち鴨ネギ鍋も登場。鴨と葱以外に、鶏つみれ、油揚げ、絹ごし豆腐、椎茸、葛切り、セリも入っていてとても具沢山。締めにはうどんがついてきた。これはこれで大変美味しかったのだが、個人的に、鴨鍋の具材と云えば、カモとネギだけに限る、とあえて断言したい。「カモがネギを背負って・・・」とはよく云ったもので、この2つだけで鴨鍋が絶妙に美味い。あとは何もいらない。よく、通常の寄せ鍋の如く、様々な食材が入っていたりするが、全く不要と云うか、別のジャンルの鍋という気がする。
ちなみにこの日は夕食も家で鍋(ついでに云えば、翌日の朝食はその雑炊!)。馬齢を重ねるに連れて、益々鍋が美味く感じるようになってきたから不思議なものである。 

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弁慶を出たのがまだ7時過ぎだったので、折角だからもう一軒何処かに寄ろうかと、中央線利用組の4人で西国分寺途中下車することになった。西国分寺で降りるのは随分久しぶり。たぶん8年前の「一葉松」以来ではないだろうか(山の記録はこちら)。
今回は、あひるちゃんの知っている店が有ると云うので、付いていくだけ。南口改札を出て、久々、にしこくんのイラストを眺めた後、住宅街を南下。こんな静かなところに店があるのかと思っているうちに、「ボン・マリアージュ」というフレンチレストランが目に入る。
そのすぐ先に「ぼんまり」という和食の小粋な店があった。「ボン・マリアージュ」の姉妹店とのこと、確かに名前が似ている。平仮名で書いただけで、とたんに和風になるから日本語は不思議だ。
中に入ると、そこはかとなく「この店のターゲットは女性です」感が漂っていて、小生と和尚には少々、こそばゆい。少なくとも、我々男子二人だけで入るには、いささか勇気を出す必要がありそうだ。その意味では、良い機会を与えられたという訳。
この店の日本酒は、今話題の有名どころがずらり。かなりのこだわりがありそうである。酔う為にカパカパ呑むような酒は置いていないので、今日の我々の様に、少々呑み足りない、もう一杯呑みたいという場合には、このような品揃えの店は有り難い。
料理も、大衆居酒屋ではお目に掛かれない、ひと手間かかったシロモノばかり。偶にはこういう店に来て、勉強しなくては。良い店を教えていただいた。

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和風創作料理「ぼんまり」のHP: こちら 

「藍屋大月店」で風呂上がりのビールを呑みながら皆で協議した結果、今日の打ち上げは、ひさしぶりに「弁慶」に行ってみることとなった。云わずと知れた、「玉河」と共に立川を代表する大衆酒場。個人的にはもうかれこれ3年近く行っていない。別に「弁慶」を厭うつもりは全くないのだが、立川にも実に様々な店があるので、色々物色しているうちに、いつのまにかそれだけ時間が過ぎていたという訳。今日は「弁慶」を愛して止まないWoodyさんや、初「弁慶」の和尚もいるので、訪問は自然な成り行きである。
「弁慶」の開店は17時だと思い込み、大月駅で乗るべき電車まで調整したつもりが、行ってみると16時30分開店だった(昔からそうだっけ?)。既に客はかなり入っていたが、1階左手奥の小上がりに入ることが出来た。佇まいは以前とまったく変化なし。そこが魅力の一つでもある。
既に藍屋で呑んできたが、やっぱり喉が渇いたのでもう一度生ビール(530円税込、以下同様)から。その後はひたすら日本酒大徳利(480円)を傾ける。勿論、皆さん思い思いで焼酎やハイボールも。つまみは、焼き鳥(280円)、モロキュウ・梅キュウ(380円)、アンコウ鍋(850円×2)、もつ煮込み(400円×2)、ジャンボコロッケ(520円×2)、ポテトサラダ(260円×2)、クジラベーコン(450円×2)、ハムカツ(200円×2)、さんま一夜干し(350円×2)。ピリ辛メンマ(180円)と、怒涛の注文。
ポテトサラダはごくスタンダード、少々甘めか。ハムカツは限りなく薄いが、それはそれで悪くは無い。かつてあった、すき焼き鍋はやはり無くなっていた。その代わり、鍋のメニューが随分増えたような気がする。アンコウ鍋で一人前850円とはお得だ。
結構呑んで喰って、締めて13,670円。ひとり2,000円にもならないのだから流石、いつもながら安い。
ところで、大菩薩/丸川荘のHPに、お薦めの店として「弁慶」が細かく紹介されているのを発見した。小屋の親爺のお気に入りなのだろうか。今度、小屋に寄ることがあったら聞いてみよう。

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花咲山に登った帰り路、大月駅から乗った15時47分発高尾行普通電車は、211系0番台の車両、すなわちセミクロスシートだった。この頃は「やった、ついている!」と思わなくてはならぬご時世である。
ところがこの時間、この季節にして結構、それなりに乗客がいて、さすがに7人が纏まって座ることができない状況。主な乗客は、学生か仕事で移動中の方々。我々の様に、頭から爪先までオフの格好で、かつ頭の中もオフの人々は意外に少ないようだ。
それでも、ボックスに1人か2人のところばかりなので、その一角に割込ませていただく。しかし我々が、そのまま大人しくしている筈もなく、世間を憚らず酒とつまみまで取り出していい調子になっていると、いつのまにか2つのボックスは我々7人だけの世界になっていた。そんなに迷惑をかけた記憶がないが、こんな季節の、しかもこんな天気の日に山から下りてきた中高年集団は、世間的にはちょっとどうかしている奴等と思われても仕方がない。我々が発散する酒の臭いと騒々しさで、あまり傍に居たくないのは理解できる。それは立場が逆だったりすれば理の当然。しかし、それがもし、このちゃんだったら、きっと話に加わって来るだろうし、酒の味見をさせて欲しい、と云い出しそうだ、というのが(ご本人も含め)皆の一致した意見だった。
かくの如く、他愛もない話をしているうちに電車はもうすぐ高尾。今日の打ち上げ場所は、すでに「弁慶」と決めてある。そろそろ車内宴会はお開きとしよう。

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山から下りて、ファミレスはたぶん2回目。1回目のその時は余りに暑くて、温泉で汗を流すまで我慢できず、男三人で「ガスト」に飛び込んでビールを呷った記憶がある(記録はこちら)。今回は、もし「大月総合福祉センター」にビールが置いてあったならば、ここ「藍屋大月店」に入ることは無かった。個人的にも、「藍屋」に入るのはとても久しぶりで、それもランチが主目的(普通の方々は、たいていそうでしょう)。今回の様に、風呂上がりの一杯で入ったことは無い。
いつものように、烏の行水的に温まったら、真っ先に「藍屋」へ。ここは靴を脱いで上がるスタイル。入口に靴箱が並んでいるさまは、我々、銭湯や日帰り温泉をよく利用するものには見慣れた光景だが、ファミレスとしては少数派だろう。
店員に7人と告げるが、なかなか案内されない。その訳は、4人掛けのテーブルを2つ並んで確保するには少々手間取った様子である。ファミレスは、基本的にテーブルが固定されているところが多い。ここも同様、7人で座れるテーブル席を作ることは出来ない。従って、隣り合った2つのテーブルに分かれることになる。あまり我々のような需要は無いのかしらん。
先ず生ビールを注文し、その後、ゆっくりとメニューを眺める。酒の肴のメニューは意外に豊富なことに気が付く。この店は駅から離れており、徒歩でやって来る客は、我々の様な山帰りくらいしか無さそうだが、いったい誰が酒と肴を求めて「藍屋」にやって来るのだろうか、興味深い。ハッピーアワーは平日の15時から。なんとプレミアムモルツ生が249円と、半額である。ということは、誰もやって来ないので、このキャンペーンが成り立っているのかも知れない。何れにせよ、もし平日にこの界隈の山へ来る際は、「藍屋」の存在を心に留めておいた方がいいだろう。
今日の我々は、大月駅までまだ20分歩かなくてはならぬので、ビールはそこそこで止めておいた方が無難である。「大月総合福祉センター」の傍には「藍屋」の他に「ガスト」があり、さらに大月駅寄りには「竹馬」がある。そう云えば、「竹馬」はもうかれこれ10年くらい入っていない。この次は「ガスト」か「竹馬」になりそうだ。

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大月駅の西側に在る花咲山、またの名を梅久保山は、ネット記事を見ると標高が761mだったり、755mだったりしてはっきりしない。昭文社の「山と高原地図」にも、何故か標高の記載がない。大月市街の南側にある菊花山は643.7m、岩殿山は634mなのだから、そんなに見劣りする訳でもないが、これまではあまり人気が無かったのは確か。
僅か8年前程には、道標は一切無く、踏み跡もやや怪しいところがある山だった(その時の記録はこちら)。ところが、いつの間にか、昭文社の地図に実線の登山道が記載されるようになり、 実際に行ってみると(今回の山の記録はこちら)、見慣れた大月市の道標が其処彼処に立てられていて、全く隔世の感がある。でも、少々ワイルド感があり、悪ガキの秘密基地的雰囲気はそのままだ。この山は積雪時がお奨めである。
さて、山から下りたら風呂で温まりたい。花咲山に最寄りは真木温泉だが極めて高級(この頃は、温泉だけの立ち寄りは受け付けていない様子)。次に近い「日の出鉱泉」に電話したところ、ここは湯船が一つしかないとの由・・・。ふーむ、どうするか。
大月駅界隈は、だいぶお世話になった銭湯「よしの湯」が廃業して以来、他にそのような施設が見当たらなかったが、或る時、大月観光協会のHPを見て、「大月総合福祉センター」と云う福祉施設にある入浴設備が利用できることを知っていた。ここは温泉ではないし、若干、駅から離れているので(タクシーだと、丁度ワンメーターの距離)、少々不便だが背に腹は代えられぬ。今回は花咲山からそのまま、歩いて行ってみた。
途中、大月警察署の前を通り過ぎる時、何故か走ってやって来る警察官が目に入る。我々に用があるらしい。聞けば山岳遭難防止キャンペーンをやっているとのことで、レスキューシートを人数分いただく。その代わりに写真を撮られた。彼等にも活動実績が必要なのだろう。
「大月総合福祉センター」の外観は随分と立派だが、節電意識が浸透していて、エントランスはやけに暗い。閉鎖しているのではないかと思ってしまう。入ると、職員の人が出て来て、通常は午前10時から入れるのだが、今日に限っては14時30分まで貸切だと宣う。地元のシルバー世代の方々が団体でやってきているとのこと。そいつは困った。ならばどうしようか、立川まで我慢するかなどと云いながら、ロビーでうだうだしていると、再びその職員がやって来て、13時30分には終了するらしい、との情報を呉れる。ならば待とうかということになり、また暫しロビーでうだうだ。
やがて、入浴券(510円)と、ボディソープ+シャンプーセット(90円)を買って5階へ。風呂場はカランが5つほど。広くはないが、狭くも無い。男風呂は我々3人に貸切状態なのでゆったり。屋外にジャグジーがあったが、さして眺めは良くなく、寒い。畳敷きの休憩室などあって、ゆとりの空間。当然かもしれないがビールは無いので、斜向かいにある藍屋へ向かう。並びにはガスト。このどちらかがある限り、また「大月総合福祉センター」にはやって来ると思うが、「大月総合福祉センター」としても是非、5階にビール自販機設置を検討願いたい。

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大月総合福祉センターのHP: こちら 

「酒の大桝 kanda wine-kan」は、つい昨年末に会社の忘年会をやったばかりなのだが、一部の方がここをエラく気に入ったので、別のメンバーも加えて新年会として再訪することになった。忘年会では呑み放題コースにしたが、今回は全てアラカルトにしてみた。
この店は、交通の便が良い。南口からわずか1分である。それでも、神田駅は山手線が通っている方向(南南西~北北東)と、下の道路が走っている向き(南南東~北北西の道と、西南西~東北東)とが微妙にズレているせいで、GPSを見ていても意外に迷い易い(実際、忘年会の時には、あらぬ方向へ進んだ迷子を拾いに行った)。
小生が到着したときには、すでに宴会は始まっていた。
wine-kanサラダ(850円税込、以下同様)は、もの凄いボリューム。4人で食べても飽きてくる。他に、牛バラ肉の赤ワインデミグラスソース煮込み(1,000円)、ポテトフライ(480円)、田舎風そば粉のガレット(800円)、厚切りパテ・ド・カンパーニュ(550円)、牛トリップとアキレスのフォンドボー煮込み(980円)、春野菜のクリームソース・リングイネ(1,000円)、さらにパン3種(250円、お代わり自由!)まで食べれば、もう何も入らない。
生ビールで乾杯した後、ワインは、コノスル・ロス・ガンソス・カベルネ・ソーヴィニヨン2014(2691円)でスタート。調べるとこのワイン、実はカベルネ・ソーヴィニヨン単一ではなく、カベルネ・ソーヴィニヨン85%、カルメネール6%、シラー3%、メルロー2%、マルベック2%、カリニャン1%、アスピラン・ブーシェ1%という、実に複雑なシロモノ。この比率を決定するために、どれだけの試行錯誤を繰り返したのか気になる(チリ人がそんな根気強いとは思えないけど・・・)。それはともかく、味も香りも複雑で申し分なし。
次は、ニーポート・エトカルタ・ティント2013(2,700円)というポルトガルワイン。やけに漫画チックなラベル。調べてみると、何と日本人デザイナーが描いたものだった。これも、トウリガ・フランカ、トウリガ・ナショナル、ティンタロリ、ティンタアマレラ、ティンバ・ローサという5種類のブレンド(配合比不明)。
最後は、マシャレッリ・モンテプルチアーノ・ダブルッツオ2013(2,134円)。流石にイタリアらしく、これはモンテプルチアーノ100%。ともかく、3本ともコスパは極めて良い。通常レストランの場合、店頭価格の3倍くらいするのだが、ここは何れも2倍以下、ともすれば店頭価格と殆ど変らない感じ。酒問屋が直営しているだけのことはある。これだけがっつり呑んで喰って一人4,500円。きっとそのうち、またここへやってくることになるだろう。

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「ダンダダン酒場」を出た後、駅に向かって歩き出すと、まだ時間は早いですよね、呑み足りないですぅ~、と宣う御方がいらっしゃる。時計を見れば、確かにまだ7時前。ならばもう一軒梯子しますかと、4人で逆方向へ歩き出すことになった。
歩きながら、最寄りの店に考えを巡らすと、「狸穴」が呼んでいる気がした。そう云えばこのところ、ちょっとご無沙汰している。まさか、もう店が無くなっているなんてことないだろうな、などと思いつつ店の入口を潜ると、丁度客が入れ替わったところなのか、それともまだこれから予約客が来るところなのか判らないが、あれれ・・・店主以外、誰もいない・・・。恐る恐る、予約していないけど入れますか?と聞いてしまう。大丈夫ですよ~、と店主が二つ返事。大丈夫なのかね。ともあれ、入れて良かった。
調べてみれば「狸穴」は、一昨年以来4回目(前回の記録はこちら)。例の大雪を未だ経験していない頃のこと。もう、随分昔のような気がする。
席に着いたらとりあえず、日本酒。「小左衛門・純米吟醸・初のしぼり」は初めて呑む酒。片口にたっぷり、すりきり(福井的に、つるつる)一杯いただく。片口の注ぎ口にぐい呑みを置いて溢さないようにするところが良い。この「初のしぼり」は、呑み口すっきりで爽やか。さすが新酒という感じである。次に呑んだ「庭のうぐいす」は、「青海」で呑んで以来だわ、となおちゃんが仰る。恐るべき舌の記憶力である。そのうち、日本酒利き酒師になっても可笑しくない。
つまみは鯖刺身、魚介の燻製盛り合わせ、鯛酒盗、梅水晶を注文。ここの鯖は酢で締めておらず毎度、美味いと思う。わさびでなく、からしで喰うのが狸穴流。我々関東人は、生で鯖を喰うことにやや抵抗を感じるが、その理由はアニサキスの存在。ところが、九州北部で獲れる鯖には何故か、アニサキスは寄生していないか、居たとしても内臓だけらしい。だから九州人は、普通に鯖刺身を喰うと云うわけ。ところでこの店の鯖、まさか九州北部産ですよね・・・?

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前回から日を置かず、また「ダンダダン酒場立川店」にやってきた(前回はこちら)。今日は高尾山の帰りなので、到着時刻(16時過ぎ)もそれなりに早かった筈なのだが、6人となるとすんなりとは入れてくれぬ。やはり人気店は違うね。暫し待ってくださいと店員から告げられ、先客の席移動もお願いした後、漸く入店を許された。
割と店のスペース(テーブル間隔)が狭いので、リュックサックを置く場所に難儀する。なんとか、テーブルの下に納める。席について落ち着いたらば、先ずはビールと餃子を注文。加えて、熟成あひるの卵、タラモサラダ、塩辛じゃがバター、馬刺し4種盛り、砂肝にんにく漬け、香菜サラダも注文。
「あひるの卵」がどんな状態で出てくるのか興味深かったが、何のことは無い、ピータンだった。ピータン豆腐と云う名のメニューが他にもあるのに・・・。タラモサラダは、素揚げにした餃子の皮に載せて食べる。こういう餃子の皮の喰い方もあったのか、と納得。馬刺し4種盛りは、どうやったらこんなに薄く切れるのか、と感心するほど薄い。美味いけど、あっという間に無くなる。香菜(パクチー)サラダは、居酒屋でお目にかかることは少ない、香菜好きには堪らないシロモノ。
ところで肝心の肉汁餃子だが、齧り付いても何故か、肉汁がジュバっと出て来ない。・・・何故だろ。今日が初入店の4人に、予めさんざん吹き込んでいたので、ありゃ?と云う感じだ。
肉汁に釣られてやってきたのだが、その肝心な肉汁がいまひとつだったのは、仕込みの問題か、焼き方の問題か。前回は、偶々、本部からの監察がやってきた日に当たって、料理人が気合いを入れたのか等々、皆の憶測が出された。何れにせよ、このままでは終われない。次回、ちゃんと確かめたい。店としても、このままだと残念な印象のまましか残らないので、そこんところよろしくお願いしたい。

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何年も前から高尾山口に温泉ができるという話は聞いていたが、掘削工事に随分難航したようで、漸く昨年の10月27日に開業した。それから、早3ヶ月。開業直後の賑わいは一段落しただろうし、かつ待ちに待った降雪直後なので、それに応じて客足も鈍るだろうとの読みから、景信山から小仏城山、高尾山を経て「京王高尾山温泉」にやってきた。景信山は、それこそ2014年大豪雪(その記録はこちら)での敗退以来と云うことになる。
今シーズン最初の雪の感触を確かめた後、稲荷山コースを駆け下って高尾山口に到着(山の記録はこちら)。門前のそば処には目も呉れず(そう云えば、この界隈の蕎麦は久しく手繰っていない。今度、確認しに来るか)、高尾山温泉へ直行。高尾山口駅の北側なので、いったん、駅を通り過ぎて東側から回り込まないと入れないかと思っていたら、線路の車止めの西側を通り抜けられ、かなりショートカット。
さすがに満員御礼と云うことはないが、その辺の日帰り温泉に較べれば遥かに賑わっている。尤も、今日は寒さや積雪を厭うハイカー達は、高尾山へやってこない訳で、当然、ここにも現れない。ここに集まっているのは、寒さや雪に耐性をもつ、多少物好きな連中である。それでもこれだけの客がいるのは、やはりミシュラン☆☆☆だけのことはある。ゴールデンウィークや秋の行楽シーズンには、いったいどんな状態になっているか推して知るべし、だ。
自動券売機に1,000円を入れ、券をフロントに渡す。靴箱の鍵を渡す必要はない。曲がりくねった廊下を進むと左手が食事処、風呂場は2階にある。脱衣所はまずまずの広さ。みなさん、山帰りのリュックサックは、ロッカーの上に載せている。ロッカーがあまり高くないのは、その辺を配慮しているのかも知れない。
洗い場も狭いと云うことは無い。でも、ロッカーが一杯になるほど客が来たら、順番待ちは必定だろう。風呂場は内湯が2つ、露天風呂が4つあった。それほど大きくは無いので、どこもせいぜい10人が限界か。今日はゆったり入れる。
風呂上がりは食事処へ直行。結構、埋まっていたが、なんとか6人が座れるテーブルを確保できた。一人で生ビールを呑んでいると、(テーブルの)半分いいですか?と聞かれるが、丁重に拒否する。やがて次第に皆集まり、ホッとする。混雑時はさぞ激しいテーブル争奪戦が繰り広げられることだろう。たいてい先頭を切ってやって来る小生としては、想像しただけで気が重い。たぶん、次にここへ来るのは、また雪が降った後だろうと思う。

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塩山から高尾への移動中、日本酒をちびちびやりながら、今日の打ち上げは何処にしようかと少々、思案。横浜へ帰るWoodyさんもいることだし、久しぶりに八王子にしてみようかと思い至った。
何故、八王子での途中下車が少ないのかは、これまでの成り行き(≒山岳会の歴史)によるものだが、だいたい立川で帰宅方向が別れる、なるべく家に近いところで安心して呑みたい(と云っても小生の場合は、まだ1時間半ぐらいかかるけど)、酩酊しても帰巣本能が働く馴染みの場所、と云うのがなんとなく理由。別に、八王子であっても五十歩百歩である。八王子にも「稲荷湯」と云う、利便性が高い銭湯が見つかったので、これから先は途中下車の頻度は増えるように思う。
さて、では八王子の何処へ行こうかと考え、そう云えば随分行ったことが無い「多摩一」でも覗いてみようか、と北口に出る。駅前の、葉っぱを落とした街路樹は、鳥(ムクドリ?)の大群が塒にしているようだ。こんなに明るくっては、寝たくても寝られないだろうに。放射線通りに入り、昔ながらの「多摩一」の看板を見る。開店は16時半。時計を見ればまだ17時半、100人ぐらい入れる大きな店なのだが、残念ながらもう満席とのこと。この界隈で他に思い当たる店が無いので、南口へ移動。この先、北口の店を勉強しておこう。
5ヶ月ぶりの「ロマン地下」である。前回はまだ明るいうちに入ったが、今日はとっぷり陽が暮れていて、建物が煌々と輝いている。「ロマン地下」の黄昏た雰囲気は、日没後の方が色濃くなる。「燻製バル68」は先客おらず。この店の良さは燻製のバリエーションが実に幅広いことと、酒の種類も意外に豊富であること。コスパも悪くない。前回は日本酒だったので、今日はワインでしょ、とコノスル・カベルネソーヴィニョン・オーガニックを先ず注文。オーガニックらしさはさっぱり判らないが、充分イケる。
料理はやっぱり燻製、5種盛り合わせをいただく。併せて、燻製ポテトサラダ、燻製炙りサバなども食べてみた。燻製とコノスルは良く合うようだ。仕上げはサッポロ・グランポレール甲州辛口2014で。次回は地ビールを試してみるか。

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