山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2015年12月

伝法院の庭園を見た4月以来、久しぶりに浅草へ出てきた。まだ11時前、何れ何処かで昼飯にするのだが、その前に少々ぶらぶら。ほんの半年しか経っていなくても、なんとなく店が変わっているのに気が付くが、あれ、此処は前は何だったっけ、ともう思い出せない。たいして関心が無い店(≠酒を呑める店)だったのだろう。
相変わらず、仲見世通りは外国人観光客で混雑している。浅草寺の境内は、別に何かの祭りがある訳でもないが露店が軒を連ねている。境内の一角に、円形の空間を観光客が幾重にも取り巻いていて、何かが始まるのを待っているようである。何かがこの円形空間の中で行われるのだろうが、そう云えば、以前もそんな光景を見たような・・・。何かの舞を見たような気がするが思い出せない(あとで、浅草寺のHPを探したら、その時は「金龍の舞(きんりゅうのまい)」を見たのだった。そうだ、思い出した。そして今回(11月3日)は「白鷺の舞(しらさぎのまい)」だった)。浅草寺は、世界から観光客がやって来るのを意識しているが如く、割と頻繁にこのような行事があるので、何かと出くわす機会がある。
何処かでお茶(≒ビール)しようかと、奥山参り道からホッピー通りへ抜けてみる。意外に客が少ないのは、まだ時間が早いのか、だいぶ涼しくなってきたので外のテーブルで呑んでいる客が少なくなったのか、たぶんその両方だろう。
ふと目に留まったのが「グッド・フェローズ」と云う名のカフェ。エントランスがウッドデッキになっていて、およそホッピー通りの店らしからぬ外観。きっと、三浦半島や湘南辺りだったら違和感が無い。随分思い切ったことをするものだが、訊くところによると、開店は昨年の10月というから一周年を過ぎた訳だ。とりあえず、認知はされているようである。
メニューを見て、先ずビールを注文。さらに良く見ると、一品料理もいくつかある。昼間からこういうものがあるのは、さすが浅草、さすがホッピー通り。有難く、しかし昼食前なので軽く、オリーブと生ハムにした。ビーチ風の内装を見渡しながら、ビールを呑み、生ハムを突いていると、ここが浅草であることを忘れそうだ。

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奥多摩湖畔の「丹下堂」でさっぱりし、再び鹿肉で舌鼓を打ったあとは、バスとホリデー快速を乗り継いで立川に移動。道中、あれこれ考えた末に、「たから」と云う居酒屋に入ってみることにした。念のため電話を入れてみると、入れますとのこと。店が決まったら、Google Mapで場所を確認。すると、この頃とんとご無沙汰している「博多ぢどり屋」のすぐ傍のようである。
行ってみると、果たして同じビルの1階だった。「博多ぢどり屋」のマスターが、階段を下りてきそうな気がするので、そそくさと入店。入口に白い提灯が下がっていて、なかなか洒落ている。18時過ぎの入店だったが、奥のカウンター席に客が3人だけだった。我々はリュックサックを背負ってくるので、狭い店では時として置き場所に苦慮することがあるが(店によっては煙たがられるが)、ここでは全く問題なし。
店内はシンプルな造りであるものの、如何にも女性店主らしく、小奇麗に装飾されている。おしぼりはタオルではなく、手ぬぐいだった。
先ずビールを注文。ここは瓶ビールのみ、サッポロ黒ラベルで乾杯。メニューは壁に掛けられたホワイトボードと付箋。そのなかから選んだのは、キムチマカロニサラダ(390円)、納豆オムレツ(490円)、ソース焼きそば(490円)、たぬき温奴(390円)、クミン風味いわしとパセリのレモン和え(490円)、アジの開き(490円)、かぼちゃサラダ(390円)、たこさんウィンナー(390円)、ぬか漬け(390円)。「クミン風味いわしとパセリのレモン和え」は初めて食べた味、かなりイケる。
お品書きに泡盛や海ぶどうなんてあるので、このちゃんが、沖縄料理ですか?と訊いたが、女将曰く、沖縄料理を意識して作っているつもりはないとのこと。たしかに他にはそれらしき料理はなさそう。それにしても、この店の料理は、何処にもありそうで無いものも多く、意外に創作的だ。この店の雰囲気も含め、女性店主による手作り感が、この店の魅力になっているに違いない。

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冴えない天気の割には、奥多摩駅前はバスを待つハイカーでやっぱり溢れかえっていた。当然、東日原行のバスも増便されたが、それに先だって川乗橋行きの臨時バスが出て行った。東日原方面の客は、大半が川乗橋で降りるため、そのような運行措置にしたのだろうが、川乗橋行きバスなんて初めて見た(いったい大型バスが、あんな狭い場所で反転して帰って来られるのだろうか・・・)。
我々は東日原から鷹ノ巣山、久しぶりだ(山の記録はこちら)。往路はほぼ10年ぶりの稲村岩尾根。約3時間、ヒルメシクイノタワ以外ほぼ一本調子で登りっぱなしの尾根だが、登り始めは紅葉のはじまり、途中で最盛期、山頂付近は既に冬景色と、変化のある眺めで癒される。まさに、下降中の紅葉前線と擦れ違うように登ったことになる。高校山岳部時代は紅葉なんて眼中になく、只、早く山頂に着かないかと思いながら登っていただけのような気がする。
榧ノ木尾根もほぼ同様の錦模様、飽きることなくあっという間に「丹下堂」に辿り着いた。朝からどんよりした空だったが、なんとか降られずに済んだ。
今年の1月以来の「丹下堂」訪問。前回は雲取山の帰り、鴨沢西からバスに乗り、わざわざ途中下車して寄ったのだが、今回は榧ノ木尾根を駆け下っての入店。店内は一組だけ。天気がいまいちだと、行楽客(特に二輪派)は敏感に反応するようだ。
山から下りて汗だくだったら、風呂に入る前に先ずビールを呑みたいところだが、今日は山頂の寒さで凝り固まった筋肉を弛緩させるため、風呂が先。今日も男風呂はひとりで貸切状態。
風呂から上がったら、早速、ビールと鹿肉(鉄板焼き)を注文。ひとりでやらせていただく。う~ん、美味い。ビールに良く合う。つい、みんなが風呂から上がって来るまでに平らげてしまいそうだ、まずいまずい、ゆっくり味わおう。

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勝沼ぶどう郷駅から移動し、立川で途中下車したら何処へ行くか、協議の結果、中華料理を喰いたいという意見があったので、紹興酒のボトルも入っている「五十番」に行くことにした。なおちゃん、アユラシにも、立川までおいでいただく。なおちゃんは武蔵五日市の「瀬音の湯」で女子会とのことだったので、帰るついでの寄り道だが、アユラシはわざわざこのためだけに、中野からご足労。
我々が入ろうとしたすぐ前を、ボストンバッグを持った中高年団体が、階段を上がっていった。今どき、ボストンバッグを持った集団は、ゴルフ客ぐらいしか見掛けない。コンペの打ち上げだろうか。ここは2階、3階もあるので宴会には重宝されるようだ。何れにせよ結構、繁盛しているようである。
「五十番」は2回目の訪問。7月以来だが、ジャズマン店主は我々の顔を覚えていてくれた。前回は3人だったが、今日は7人なので、色々な料理をとにかくがんがん頼む。紹興酒も、キープしたボトルはたちまち飲み干し、次のボトルも空にした。
料理は小皿料理シリーズばかり、春巻、うどとイカの炒め、なすと挽肉の味噌炒め、焼き餃子、鶏肉の辛し炒め、マーボー豆腐、牛肉とニンニクの芽炒め、あわびの牡蠣ソース煮、えびと豆腐の塩味煮込み、豚肉とキャベツの味噌炒め、季節野菜のクリーム煮、酢辛タンメン。どれもイケるが、個人的にやっぱりここの焼き餃子がとにかく美味いと思う。
喰いも喰ったり13品。それでも結局、炒飯を頼むまでは辿り着けず、また次回の宿題となった。 

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この季節、勝沼ぶどう郷駅は結構、利用客が多い。ぶどう狩りの客に加え、今日は我々以外にもシャトールミエール帰りの客もいるので、かなりの賑わい。ホームのベンチはもちろん、多くの客が立ったまま上下線の列車を待っている。
まだ日没前、いつもながら、このホームからの眺めはすこぶる良い。ホーム西側の、甲府盆地とその上にそそり立つ南アルプス(残念ながら今日は霞んで見えないが)の大展望は云うに及ばず、東側の甲州高尾山から源次郎岳に連なる峰々も、スケールは小さいながらも味わいある眺めである。
東側に見える山の主役はやっぱり甲州高尾山だろうか。いわゆる「へ」の字を左右反転させたような形に見えるので、一度覚えたら忘れない。実はこの逆「へ」の字の形容は、実業之日本社刊「甲斐の山旅・甲州百山」における蜂谷緑氏の紀行文からの受け売りである。何故か度々、山火事が起る不遇の山だが(最近では2009年)、そのお陰で山頂からの眺めは良い。
この頃は甲州高尾山を差し置いて、その北側にある棚横手が「山梨百名山」に認定されてしまったせいで(何故、棚横手が選ばれたのか解せない。山頂そのものだってぱっとしないし、「県民に親しまれている、全国的な知名度がある、歴史や民俗との関わりがある」との選定基準に相応しいとも思えない)、人気度はいまいちのようで、棚横手まで登る尾根上の通過点にすぎなくなった感がある。時として、山は人間の気紛れに翻弄される。
ともあれ列車が来るまで多少時間があるので、酒を取り出してホームに座り込み、甲州高尾山を眺めつつちびちび呑む。少なくとも、酒の肴には十分なりうる。酒を呑みながら、さて立川に着いたら何処で仕上げるかと考える。それもまた、肴のひとつだ。

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茶臼山から下りてシャトールミエールへ直行し、新酒まつりを存分に楽しんだ後は、後まわしになっていた風呂へ行くことに。再び、いつも馴染みの勝沼観光タクシーに乗って、今度は「天空の湯」へ向かう。
この界隈には、「天空の湯」以外にも「ももの里温泉」や「勝沼健康福祉センター」、もうちょっと先には「みかさの湯」や「なごみの湯」等の日帰り温泉もあって、選り取り見取りなのだが、帰る方向に近い湯を、つい選びたくなるのが人情。そうなるとやはり、勝沼ぶどう郷駅に近い「天空の湯」は外せない。
勿論、風呂からの眺めもポイントが高い。それともうひとつ、飲食コーナーも隠れた魅力。今日も受付で610円を払い、着替えを取り出したリュックサックを受付に預けたら、さっさと2階へ。今日も混んでいるという程ではない。汗を流してさっぱり。徐に、露天風呂から下界を眺める。本当に良い天気、絶景。しかし残念ながら、南アルプスが見える程ではない。そう云えば、天気の加減か、季節の問題か、この露天風呂から南アルプスを眺めた記憶が無い(単に忘れただけかも知れない)。
風呂から上がったらリュックサックを引き取り、1Fの軽食ラウンジへ突入。素早く生ビールを注文する。サーバーから泡が注がれるのを横目で見ながら、6人が座れるところを探す。奥の座敷テーブルは、今日もごろんと転がっているトドの群れに占拠されているので、手前のテーブル席を確保。
先ずはひとりビールで乾杯。今日は風呂上がりであることに加え、ワインばっかり呑んでいたせいで、ひときわビールが美味い。ひと口めの後は外の景色を眺めつつちびちび。そのうち、凸さんをはじめ、三々五々、皆がやって来る度にまた乾杯。電車の時間を調べつつ、もう一杯ビールを飲もうかどうしようか迷っているうちに、そろそろまたタクシーを呼ぶべき時間となったのでここはおしまい。
外に出てタクシーを待つ間、目の前のぶどう販売店についつい引き付けられ、全て試食させてもらったので、一番気に行った「翠峰」を購入し、お土産とした。

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また、シャトールミエールの新酒祭りの日がやってきた。もちろん我々の場合、会場へ直行するようなマネはしないことになっている。とにかく、何処かの山に登らなくてはならない。そうは云っても、それなりに登った感があって、なおかつ早い時間にワインにありつけるような、便利な山を探すのは結構難しいもの。
今回登った山は茶臼山(山の記録はこちら)。勝沼インターのすぐ南側にある、標高948mの小ぢんまりした山。石尊山(標高532m)も行き掛けの駄賃に登る筈だったが、いつのまにか、通り過ぎてしまった。早いとこ山を切り上げて、シャトールミエールに行こうという意識がそうさせたのかも知れぬ。
茶臼山山頂からは、蜂城山に向かって急斜面を駆け下ればあっと云う間に下界。さっさとタクシーを呼んで、風呂はさておきシャトールミエール(正確には、その隣の大宮神社の境内)に直行。タクシーを下りれば生バンド演奏と、客のざわめきが聞こえてくる。これぞワイン祭りの風情だ。
入口で2,000円を支払い、ワイングラスとチケット(1,000円分)を受け取る。さて何処に陣取ろうかと見渡すと、空いているテーブルがほとんど無い。今年の方が到着時刻がやや遅いとは云え、昨年に比べると客の入りはだいぶ多いようである。
なんとか6席分のテーブルを確保したら、さっそく乾杯。昨年と同様、日差しが暑い。 ビールが欲しいが、ここでは売っていないので、1杯目はスパークリングにした。(公けにするのは憚るが、)つまみはそれなりに持参したので、チケット代は全てワインに消える。もちろん、1,000円分じゃ物足りない。結局、チケットは2回買い増しした。赤のフルボディ(ルミエール光 カベルネソーヴィニヨン)が、高いけど(1杯500円)やっぱり美味い。 
この会場は、いわゆる鎮守の森に囲まれていて、眺めは得られないのだが、ふらりとレストラン・ゼルコバがある建物へ足を運ぶと、甲府盆地を見下ろすような眺望が得られ、ここが高台にあることがわかる。暫しの酔い覚ましにはお薦めである。

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