山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2015年12月

銀座6丁目にある「ヴィラモウラ」へ入ろうとしたときに、あれっ、「しぇりークラブ」が直ぐ傍だ、と気が付いていたので、「ヴィラモウラ」を出た後、やっぱり寄ってみることにした。こういう時でもないと、なかなか来ることが無い。久しぶりの入店だ。初めて入ってから、なんだかんだ30年ぐらいは経ってしまった。
シェリー酒専門のバー(とは云え、ビールや普通のワインを置いてない訳ではない)はもちろんその頃でも珍しかったが、それは今でも同じ。この店で、シェリー酒は、超ドライから超スイートまで、実に幅広いと知ってからは色々と試してみたが、結局、今は超ドライ(いわゆるフィノやマンサニージャ。ティオペペもフィノのひとつ)しか呑まなくなった。
階段を上がると、店内の雰囲気は殆ど変っていないが、店員はすべて女性になっていた。営業方針を変えたようである。とは云ってもドレスを着ている訳ではない。皆さん、ソムリエスタイル。カウンター席に座っていた常連と思しき男性二人が、なんで日本ではシェリー酒ができないんだろう、と管を巻いていた。そのせいではないだろうが、今日は随分と空いている。テーブル席には誰もいない。前回は何年前か覚えていないが、かなり一杯だった。そう云えば、満員で入れなかったこともあった。 
我々はカウンター席ではなく、奥のテーブルへ。席に付いたら、テーブルに置かれたシェリー酒リストを眺め、気に入ったものをオーダーする。特に頼まなくても、シェリー酒と共にチェイサーも付いてくる。何となく銀座風。つまみには、からすみの盛り合わせとチーズを注文。からすみはボラだけかと思っていたら、タラやマグロのからすみがあるのを知った。
ちびちび呑んでいるうちに、若い女性集団がやってきた。これから女子会のようである。やはり、店が銀座にあってお洒落だから、というだけでなくシェリー酒は女性にもウケるということだろう。オヤジ居酒屋ではこのような光景は見ない。
だいたいこの店に来るのは2軒目が多く、なんとなく呑み足りない時に来る感じだ。しかし、そもそもシェリー酒とは食前酒。その法則に反した呑み方をずっとやってきたし、今日もそうだった。たぶん、次回もそうなるような気がする。

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しぇりークラブのHP: こちら 

ポルトガル料理は初めてだ、なんて思っていたらカミさんに「2軒目だよ」と云われ、思い返してみれば、同じく銀座の「タスキーニャ・カラヴェーラ」に行って海鮮鍋を喰ったことに漸く気がついた(ところが、ネットで調べてみたら、なんともう閉店してた!ポルトガル料理はやはり、知名度が低いのか)。
今回、「ヴィラモウラ」 には一応予約してから行ったのだが、やはり日曜日は特段、予約は不要の様で、客の入りはせいぜい半分程度だった。表通りは大勢の中華系観光客が闊歩しているのに、コリドー街はやけに静かである。同じ銀座でも、人の出は場所によって随分まだらだ。
さて何を喰うか。もちろん、コース料理もあるが、とても喰い切れそうにないのでアラカルトで。ワインはポルトガル産をいただく。「ルイス・パト・キンタ・ド・リベイリーニョ・プリメーラ・エスコーリャ」という、何度聞いたってとても覚えられそうにない一品。濃厚だが、香りは意外にフルーティ。
ポルトガルと云えば、何故か干し鱈、らしい。干し鱈なんて、他に喰うものが無い北欧だったら判るが、多彩な海産物が獲れるであろうポルトガルで何故、好き好んで食べるのかとんと判らぬ。想像するに大航海時代、長い航海をする船乗りがやむを得ず喰っていた(長期保存可能なタンパク源)ものを、国に帰っても、その味を忘れられなくなってしまい喰ったのだろう。家族も仕方なくいやいや付き合って喰っているうちに、嵌ってしまったのかも知れない(勝手な妄想です)。 
その鱈を使った、タラとじゃがいものコロッケ(842円税込、以下同様)を頼んでみた。しかし喰ってみると、たしかに舌触りはじゃがいもだけでなく、干した魚の繊維を感じるが、味は殆ど判らない。サンマのオイル煮サラダ仕立て(1,300円)も頼んでみた。サンマがポルトガルでも獲れるのかどうか知らない。サンマは、オイル煮のせいか骨まで軟らかい。頭もあったので齧ってみると、何の抵抗も無く崩れる。こりゃ、凄い。どうやって調理しているのだろうか、興味深い。
他に、羊トマト煮(1,836円)、やりいかのガーリックオイル煮(1,026円)も注文。どちらも申し分なく美味い。これで暫くして、また忘れかかった頃に来ようとして、その間に閉店してた、なんてことが無いように願いたい。

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立川北口「梅の湯」の傍で、何処かいい店がないかネットで探したところ、見つけたのが「あかつき」。電話を入れると「はいれます」との返事、さっそく向かう。
北口の立川通りから、ローソンの角を東へ入る路地は、映画館が無いのに「シネマ通り」と云うそうだ(かつてはあったらしい)。ハイカラな名前だがそもそも店が少ないし、土曜日の日暮れ時は開いている店はさらに少なく、この先に果たして店があるのか、と思うような暗く寂しい小路。それでも暫し進むと、沙漠のオアシスの如く、ライトアップされた白壁の店が現れ、そこが「あかつき」だった。
扉を開けると、左手がカウンター席、右手がテーブル席。先客は、テーブル席に数名で女子会。外装も内装も、白木または古木とクリーム色の壁との組み合わせが、清潔感を感じさせる。スペインかフランスの田舎(行ったことがないので単なる妄想)にありそうな佇まいである。カウンターの中には、店主と女性店員。店主は意外にお若い。
我々はカウンター席へ。一応、ビールは「梅の湯」で済ませてきたので、とりあえず日本酒。今日の酒はこれです、と示されたのが「天寶一おりがらみ」と「貴」と「明鏡止水」。先ず「天寶一おりがらみ」をいただく。広島の酒とのこと。口に含むと、フレッシュ感はあるが、旨みも強く深い複雑な余韻。吟醸ではなさそうだ。自分好みの酒である。
先ずは揚げ蕎麦と肉味噌(?)のお通しが出てくる。これだけで、十分、酒の肴になるが、他に小松菜とエリンギのおひたし、かますの開き、大根の天麩羅、鶏カツと油麩の卵とじなどをいただく。
どれも料理はシンプルなのだが、何れもこだわりのもの、という感じ。味付けはあっさりで、出汁と素材の旨みを生かしたもの。若い店主なのに、随分と枯れた料理を出すものだ。普段、行くような居酒屋ではなかなかお目にかかれない。大根の天麩羅はあまり見たことが無いが、じんわり美味い。個性が強い日本酒だと負けそうな、繊細な味。
最後は蕎麦だが、ご主人は、蕎麦屋をやっているつもりはない、と仰る。確かにここは蕎麦居酒屋と云うよりも、割烹に近く、締めの蕎麦を提供していると云う感じ。ご主人曰く、蕎麦は毎日3ヶ月打ち続ければ、商売ができるようになるそうだ。不出来な蕎麦を3ヶ月分喰い続けるのも大変そうだが・・・。 
日本酒は酒屋が選んで来たものだとのこと、それでも品揃えを見ると、やはりこだわりがありそうだ。ほとんど、飛び込み的に入ったのだが、いい店を見つけた。馴染みになってみたい。今度は、大人数でやって来ようか。

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あかつきのHP: こちら 

上野原で「一福食堂」に入った後、立川まで移動し、ほぼ半年ぶりの「梅の湯」入湯(前回はこちら)。風呂は、週替わりで1階と2階が男女入れ替わりになるが、今日は男が1階だった。
いつものように、自動券売機で入浴券(460円)を買って、靴箱の鍵と共にフロントの若旦那へ渡すと、代わりにロッカーの鍵を渡される。我々のように山帰りの者が、脱衣所で一番難儀するのは、リュックサックの置き場。でもここは、比較的ゆったりしたスペースなので、隅っこに置かせてもらう。
ここはスーパー銭湯並みに、石鹸やシャンプーは備え付けとなっているのが有難い。サウナコース(760円)だけでなく、岩盤浴コース(960円)なんてものもあるが、特段、長居するつもりは無いので、いつものように通常入浴のみ。自慢でもなんでもないが、生まれてこの方、別料金が必要なサウナや岩盤浴なんて、経験したことは無い。
ここの銭湯の凄いところは、サウナや岩盤浴だけでなく、(以前も書いたように)1万冊のコミック蔵書とワンピースフィギュアの陳列数だが、それ以外にもSUICAなど電子マネーが使えたり、無料WIFIが使えることも、銭湯では珍しいのではないだろうか。もちろん個人的には、休憩スペースで生ビールが呑めることが凄いと思っている。他に、やきそば、たこやき、おでんもある。
風呂から上がったら、まっすぐまた自動券売機へ行き、コインを入れて「生ビール(中)400円」の釦を押す。これを楽しみにしている客も、間違いなくいると思う。今日は、小生以外でビールを呑んでいるヤツはいないが、特段、目線が気になる訳でもない。休憩スペースにいる殆どの人間(たいてい若者)は、脇目もふらず、飲み物もとらず、まんが本に熱中している。フロントにいる若旦那の目を盗めば、ここへきて金も払わないまま、休憩スペースでまんが本をタダ読みして、結局そのまま風呂にも入らず帰る、なんて輩もいるかも知れない。ま、それは冗談にしても、実際、入浴券だけ買って、風呂には入らず、まんが本を暫く読んで帰るなんて、漫画喫茶の料金相場は知らないが、そうしている者もいるかも知れない。まんが読みに耽っている連中に囲まれていると、そんな気がしていくる。

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梅の湯のブログ: こちら

上野原駅で降りると、いつもの富士急山梨バス上野原営業所の係員(お名前は存じ上げませんが、気さくなお方)が、何処へ行くのか訊いて来たり、今度新しいハイキングコースが出来たので行ってみないか、と手製案内図を渡されたりするのが毎朝の光景。いつもながらこの駅は、ハイカーに対してフレンドリーである。今回、我々は無生野から雛鶴峠に登り、日向舟、サンショ平、棚ノ入山、秋山二十六夜山と巡り、珍しく無生野線の往復だった(山の記録はこちら)。
「一福食堂」は、以前から、上野原駅前のその存在は知っていたが、毎度帰りを急ぐあまり、立ち止まることすらしなかった。今回はバスで上野原駅に戻ってくるという、絶好のチャンス。これを逃すと当分先に持ち越しになってしまうので、汗を流すのは後回しにして、先ず「一福食堂」へ入ることにした。
午後3時過ぎの入店。外観は、典型的な駅前食堂の佇まい。並んだ赤ちょうちんが良い味出している。この頃は、このような渋い店を見掛けることは少なくなった。中を覗くと、テーブル席が窓側に並んでおり、反対側には厨房、奥が小上がりになっていて、既に数人が盛り上がっている。ゴルフ客だろうか。テーブル席には二人連れが一組。店内の設えも誂えも、これぞ大衆食堂、という雰囲気。厨房のカウンターの下にはずらりと焼酎ボトルのキープ。けっこう常連がいるのだろう。リュックサックを入口付近に置かせてもらったら、一番手前のテーブル席に着く。我々の後からも、ゴルフ帰りや山帰りの客が次々入って来て、忽ち満席状態。なかなか人気の様子。2階もあるようだ。
見渡すと、厨房側の壁には色々お品書きの短冊が貼ってある。牡蠣のカレー焼きめし、なんてちょっと変わったメニューもある。大衆食堂なのに、シャトー・ルミエールのワインも置いてある。大衆食堂と云うと普通、ご飯ものや麺類ばかりの店が多いが、ここではそれなりに一品料理も揃っていて、呑んべえには嬉しい。やがて女子高生とおぼしき店員が注文取りにやってくる。我々は先ず生ビール(630円税込、以下同様)、併せて焼き餃子(440円)とモツ煮込み(550円)も注文する。生ビールの後は、日本酒(400円)をいただく。ここは、笹一酒造が造る「君が代」というブランド。笹一らしい、淡麗辛口系である。さらに、肉野菜炒め(540円)も頼んだ。どの料理もポイントが高い(特に餃子、美味い)。これならばリピーターがいるのが頷ける。我々も、遅まきながらその仲間に入れて頂こう。

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一福食堂のブログ: こちら 

鑁阿寺(ばんなじ)、足利学校などの観光名所を廻った後、まだ上り東武特急「りょうもう」の発車まで時間があったので、東武の足利市駅前に洒落たカフェでもあったら、お茶で時間を潰そうか探してみるが、開いているかどうかではなく、店そのものがちっともない。旧市街の鑁阿寺や足利学校がある界隈には、其処此処に粋な店がありそうだったのだが、渡良瀬川を南へ渡るとだいぶ様相が違う。
旧市街へ戻る気にもならず、かといって只、駅の構内でぼーっとしているのも出来ない。そこで、手近にあった「庄や 足利市駅中店」がやっていたので入ることにした。「庄や」に入るのはいつ以来なのか、全く思い出せない。この頃、他に選択肢がない場合を除き、「庄や」に限らずこの手のチェーン店には入らなくなった。
「ワタミ」をはじめ、こういった大手チェーン店の収益が落ちていると云う話を聞くので、その嗜好は小生だけの問題ではないようである。大手店の何処に問題があるか、これがサッと判れば大手店の経営者は苦労が要らないが、たぶん、店に対する客の嗜好が変化している、ということだろう。単に安ければいい、という段階から、TPOにあわせて、店の特徴で選ぶ時代になっているのだと思う。「庄や」を展開している大庄も、先日入った「神田の肉バル RUMP CAP」は保有ブランドの一つ。それなりに色々と、やってはいるのだ。それともう一つ挙げるならば、温もりがあって、落ち着ける店を選ぶということだろうか。
その観点から云えば、ここ「足利市駅中店」は、全く在り来たりではあるけれど、近くにライバル店が無いと云うアドバンテージもあり、そして昼に一杯やれるところ、というのが個人的には救いである。メニューの豊富さも一応、プラスポイントと云って良いだろう。これで、お仕着せではない、店員の対応があればもっといいのだが。
 
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ココファーム・ワイナリーで収穫祭の雰囲気を存分に味わった後、足利の市街へ出る。立ちっぱしだったので何処かで座りたいし、些か腹も空いた。そこで、せっかく足利に来たので、「一茶庵」に寄ってみることにした。ここは知る人ぞ知る、数多くある一茶庵系蕎麦屋の総本山。かの片倉康雄氏が大正15年に新宿で開業して以来、現在は三代目とのこと。最近行った店では、秩父の「こいけ」や、越生の「梅乃里」などが、愛弟子の系列だそうである。
店構えがずいぶん立派で重厚である。さすが総本山は違うね、と感心。中へ入ると、我々の前に4組ほど(椅子に座って)並んでいて少々たじろいだが、待つことにした。やっぱり、足利まで来て一茶庵本店に寄らず帰る訳にはいかない。やがて、席へ通される。なんのことはない、空いているテーブル席が他にもある。それでも客を通さないのは、職人の数が足りないと云うことだろうか。
先ずはビール。キリンとエビスがあったが、今日はキリンの気分。柿ピーがついてくるところは意外に庶民的。喉を潤した後は蕎麦が来るまで、板わさと鴨スモークを肴に日本酒をちびちびいただく。白雪、高清水もあるが、ここは「男の酒辛口 赤城山」という地酒にしてみる。いわゆる淡麗辛口の呑み飽きしないタイプ。
頃合い良く出てきたせいろ蕎麦は、さらしなの様に色白、細打ちでしこしこ、つるんと喉越しが良い。美味い。
「一茶庵」で蕎麦を堪能した後は、街中をぶらぶら。そのうち、行く手に見えてきたのは立派な仏閣。裏門の様だが、その入口に「鑁阿寺(ばんなじ)」と書いてある。「鑁」とはまた随分難しい漢字だ。調べてみると、『大漢和辞典』( 諸橋轍次/著 大修館書店/刊)にも載っていないとのこと。いったい誰が何処から見つけてきた漢字なのだろうか。「鑁阿」はサンスクリット語の発音vanaを当て嵌めた、いわゆる「当て字」らしい。「鑁阿寺」で「大日如来の寺」という意味になるそうだ。足利が初めてなので、「鑁阿寺」も初めて。由緒書きにによれば、足利氏の氏寺で創建は1196年とのこと。本堂は国宝だそうである。今日は七五三の参拝者をちらほら見掛けることができる。

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東武足利市駅を出ると、ココファームワイナリー行直通バスの停留所にはすでに、とても大型バス1台では乗り切れない程の長い行列が出来ていた。結局乗れたのは3台目。直通シャトルバスは無料かと思いきや、しっかり500円とられた。
30分ほどでココファームワイナリー到着。収穫祭の入場料は3,000円。えっ、意外に高いね。料金と引き替えに、ハーベスト・キットなるものが入った黄色い布袋を渡される。その中には、引換券、収穫祭バッジ、収穫祭ワイングラス(グラスホルダー付)、簡易カトラリーセット(木製フォーク、ナイフ、スプーン、箸 )が含まれている。引換券は、受付で①できたてワイン(日本の葡萄100%/カラフェ入り/750ml)、②第32回収穫祭記念赤ワイン(ココだけのカリフォルニアワイン/750mlボトル)パルミジャーノ・レッジャーノとソムリエナイフ付き、③第32回収穫祭記念白ワイン(日本の葡萄100%/750mlボトル)ミックスナッツとソムリエナイフ付き、④ヌーボージュース(ノンアルコール、白ワイン用葡萄品種甲州種100%/485ml)ガーリックトースト付き、の何れかと引き換える。我々二人は②と③をチョイス。ソムリエナイフ、そもそも要らないけれど、2つも増えた(グラスも1つだけ記念に貰い、1つは帰りに出口で返した)。何となくありがた迷惑。
開場は10時30分で、我々は10時50分に到着したのにもかかわらず、すでにもの凄い数の老若男女たちが、ぶどう畑の中で呑んだくれている。ひと目数千人、時折降る雨にもめげず、とにかく人の数が半端ではない。園内全体では1万人はくだりそうにない。勝沼辺りのワイナリーとはスケールが違う。ぶどう畑の中にシートを敷いて座り込み、さながら「花見」ならぬ、「ぶどう棚見」状態である。ぱっと見、若者女性達が目立つ。すでにかなりご機嫌状態。
何処か座る処ぐらいあるだろうとタカをくくっていたら甘かった。雨のせいもあるが、レジャーシートや折畳み椅子などを持っていないと、腰を下ろす場所が無い。従って段々疲れてくるので、そんなには呑み続けられない。結局3杯飲んだところで退散した。
タレントの勝俣州和(足利市の観光大使らしい)が赤いワインボトルの着ぐるみをつけて、愛想を振りまいていた。さすがタレント。毎年現れるようである。
ワイナリーの出口でタクシーに乗る。街なかへ向かいながら運転手曰く、夕方くらいになると、この道を歩いて帰る多くの酔っ払いが、車道を歩くわ、路上に寝っ転がるわで、渋滞が発生する、と(足利駅まで6kmくらいあるので、酔っ払いじゃないと普通、歩かない)、やや迷惑そうに話して呉れた。
そこまで呑むつもりはないが、是非、また来てみたい。その時は折畳みの椅子でも持って来よう。
 
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ココファーム・ワイナリーのHP: こちら 

結局今日はほぼ1日中雨なれど、むしろ陽が暮れて立川に戻って来てからの方が本降りとなった。「北京飯荘」は駅から徒歩10分ぐらいあるので、傘を差していても結構濡れた。合羽姿のこのちゃんは、山から今、雨の中を下りてきました、的な滴り具合。店に入って中を覗くと、18時過ぎにしては客はゼロ。主が(たぶん料理人も)とても暇そうにしていた。一応、電話を入れていたのだが、全く不要だったようだ。我々の後も、3組、都合7人程度がやってきたに過ぎない。
もともと、喫茶店かスナックだった店を居抜きで中華料理店にしたらしく、奥には中華料理屋らしからぬカウンターがある。どこでも好きなところに座ってくれとのことなので、一番奥に陣取る。やや遅れて、立川在住の凸さんも来店。
飲み物はそれぞれ、ホッピー、チューハイ、烏龍茶などで乾杯。ホッピーセット400円はまあまあの値段だが、「なか」は100円だった。安い。センベロの域にある。これで安酒大好き呑んべえ達がやってこないのが不思議だ(って、別に関心は無いが)。尤もここは中華料理屋なので、酒だけで終わる筈もない。
先ずは目当ての餃子。鉄鍋棒餃子(480円)も、普通の焼き餃子(380円)も其々美味い。鉄鍋棒餃子の方は、スタンダードの焼き餃子に比べ、肉の割合が多いようである。これは好みと気分の問題かも知れないが、普通の方がより美味く感じた。
他にピータン豆腐、やりいかレモンネギ炒め、鶏肉辛子山椒、小籠包、回鍋肉、カニタマ、焼豚チャーシュー、棒々鶏を注文。それぞれ普通以上に美味いが、ピータン豆腐はともかく、全般的にやや味が濃い印象。呑み助を相手にしているせいだろうか。それでも全般的にはお値打ちだろうと思う。特に中華料理も焼酎も好き、という方にはお薦めである。それにしても、こんなに空いているのは、今日が雨だったせいだろうか。

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「そば処みちこ」を出た後、下りの車道(一部山道)を、ほろ酔い加減で払沢ノ滝まで歩き、滝観賞。さすがに客は少ない。その後、タクシーを呼んで「瀬音の湯」へ。図らずも前回も今回も、浅間嶺を登った後となったが、物理的に他に行くところと云えば立川の銭湯(梅の湯か高砂湯)になるので、概ね順当な成り行きである。
行ってみると、入場規制されるほど混んでいた。こんな天気なので、紅葉狩りなんか早々に切り上げて温泉で温まろう、という輩が多いものと見える。毎週のように出かけていると、山へやって来る行楽客の行動パターンが読めてくる。でも選択の余地は少ないし、順番待ちの行列の長さもそれ程ではないので、行列に加わる。
入場規制していると云っても、ここ「瀬音の湯」は脱衣場のロッカー鍵をフロント(番台)で渡す仕組みになっているので、鍵を渡せなくなった時点で自動的に入場規制が掛かる。そうすると、番台に人が群がることになり、さらに混雑に拍車をかけることになるので、靴を脱ぐ前に規制をかけていると云うこと。合理的な手段だろう。少なくとも、脱衣所でロッカーが空くのを待っているよりは、はるかにましだ(みくりが池ではそうやって待たされた)。
やがて、そんなに待たされること無く、先ずは男子風呂の方が入ることが出来た。やはり、女性の滞在時間の方が長いと云うことか。公衆トイレで見受けられる現象が、ここでも生じている。
いつものように「カフェせせらぎに集合」、と云い残して男風呂へ。小生に較べれば遥かに長風呂している人の方が多いので、そう云う人たちのロッカーの入れ替わりはゆっくりしている訳で、渡す鍵が無くなったからと云って、脱衣所が大混雑になっていることはない。一方、芋洗いと云う程ではないにしろ、湯船は大賑わいである。 
早々に切り上げて、さっぱりしたら湯上りビール。「カフェせせらぎ」も、トドやアシカの群れに占領され座敷は一杯だったが、テーブル席は空いていた。生ビール(470円)を呑んで暫しまったり。ビールの残りが少なくなり、もう一杯呑もうかどうしようかと思案している頃、後続部隊が到着し乾杯となる。じゃあ、もう一杯いただくとするか。

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かねてより気になっていた、時坂峠の傍にあるという「そば処みちこ」を訪ねるプランを立てた。勿論、直行では芸がないので、個人的には久しぶりの松生山から浅間嶺を回ることにした(山の記録はこちら)。
今日も朝から雨模様。浅間嶺は、そんな天気にはもってこいかも知れないが、松生山はそれほどイージーな山ではなく、笹平から標高差600m余、それなりのしたたかな登りが続く。両手を使う程ではないにしろ、じっくりと登る山だと感じる。そう云えば、偶然だが浅間嶺から「浅間坂・木庵」に下りた時も雨だった。折角眺めが良い展望台もあるのだが、ここは雨の山と云うイメージが出来上がっている。 
浅間嶺直下の東屋から、なだらかな道を30分余り下れば「そば処みちこ」に到着。入口には新品の水車が回っている。少し動きがぎこちない。雨具を脱ぎ、座卓に着くまで暫しの時間を要する。畳の広間には、ストーブが焚かれている。歩いている時には気がつかないが、今日は意外に底冷えがしている。
といってもここは温かいし、一応、歩いてきたので喉が渇いた。やっぱりビールを頂こう。部屋の周りを見渡すと、有名人の色紙などが飾られている。きっと何処かのTV番組で取材されたのだろう。TVの威力は絶大だ。
蕎麦を頂く前に、自家製こんにゃくと山菜天麩羅を貰うことにした。こんにゃくは、ぷるんぷるんである。山菜天麩羅は、金時草、ミツバ、ヤツバ、葉わさび、(あれ、もうひとつなんだっけ?)
締めはざる蕎麦。さほど腰があるタイプではないが、しっかり蕎麦の風味を感じる。
予約を入れてから行ったのだが、この天気のせいか、時間が昼を過ぎていたせいか、我々が席に着く頃には、客は我々以外に一組のみ。のんびり静かな昼食である。時間を忘れるほどゆったりした雰囲気だが、我々は一応、山歩きの途中。これからまだ1時間ほど歩かねばならぬ。日本酒を呑むのは程々にしてやや重くなった腰を上げることにした。

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会社帰りに、久しぶりに西船橋で途中下車することになった。「てる美」以来だ。今日は如何にも西船らしい店に行こうと、「まる福」を覗いてみる。外観からしてかなり渋い。若いOLは近寄りそうにない。看板を見ると「船橋加賀屋支店」とある。18時過ぎ、カウンター席は埋まっていたが、テーブル席はまだ奥が空いている状態。カウンター席は、ほぼ全てがひとり呑みの客の様である。この店は、中山競馬場から近いせいで、あらかた摩った競馬好き呑んべえでも、1千円ぐらいあればなんとかなる(センベロはちょっと無理かもしれないが)、そういう店なのだ。
ここは一応、もつ焼きがメインのようだが、魚系もかなりあって、料理のバリエーションは豊富。しかし、残念ながらポテトサラダもハムカツもない。ちょっぴり残念。つまりここは、昔ながらスタイルに拘っている居酒屋なのだろう。ポテトサラダやハムカツは、この店からすればイマ風であって、迎合してはいけない対象になっているのかも知れない。
まずは生ビールからスタートし、その後は日本酒。ここの銘柄は、「芳泉」とある。聞いたことが無いが、あとで調べると、キンミヤ焼酎で有名な三重・宮崎本店の日本酒を、「酒のこむろ」という酒問屋が自社ブランドとして販売している日本酒だった。いくらでも呑めるスタイルの酒。2合で390円と格安。ひとりで2合しばりは重たいかも知れないが、390円ならば腹も立たない。
焼きものも2本しばりなので、おひとり様ではなかなか頼み難いと思う。しかも結構、大ぶりだし。先週はシロとコブクロを喰ったので、今日はカシラとハツにしようか、なんてことになりそうだ。こちらは2名なので、コブクロ、シロ、カシラ、つくねを注文。併せて、モツ煮込み、厚焼き卵、刺身盛り合わせを注文。
もつ焼きは、あえてそうしているのかも知れないが、下処理で臭みを抜いていない、もつ本来の味わいがそのままだ。もつが苦手な人には、かなり抵抗がありそう。一方、モツ煮込みはとろとろになるまで煮込まれていて、美味い。
昔風の居酒屋に通ってみたい人には、この店は嵌ると思う。それもきっと、ひとり酒向きである。

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奥多摩駅前の「天益」で餃子を賞味した後、肉好き大喰い和尚が、「もつ焼きを喰いたい」と云い出したので、青梅線で立川までの移動中に、あれこれ検索。立川到着時刻が18時と、やや出遅れ感があるので、「立川やきとん」や「かぶら屋」など人気の店はなかなか難しかろう。せっかくだから、まだ入ったことが無い店で、あまり混んで無さそうな店はないものかと、暫しリサーチ。
その結果見つけた「アラマサ」にすぐ電話を入れてみると、入れますとの返事。では行ってみようと、南口を下りて東へ。立川通りにぶつかる交差点の手前を右に入り、すぐ左へ折れたところが「アラマサ」。もうここは西国立駅の方が近いくらい。オレンジ色の暖簾が印象的。中に入ると、店内はもつ焼き屋にしては、ずいぶん落ち着いた雰囲気である。
席に着いたら先ず飲み物だが、それぞれビール、チューハイ、日本酒で乾杯。メニューを見ると、ここには「てっぽう」以外にも、「がつ」や「ちれ」、「さお」もある。「がつ」は刺身(ボイル)もある。もつ焼き鑑定士(隊長)がいないのが残念。
さっそく、その「がつ刺」を頼んでみる。ねぎとしょうがを乗せ、醤油につけて喰う。肉厚で柔らかい。臭味もなく、新鮮さを感じる。
ベンチマークのポテトサラダは特段のインパクトはない。
もつ焼き屋と云うと、賑やかな大衆酒場的雰囲気を連想するが、ここはだいぶシックである。高校生の頃もつ焼きの味を覚えて以来、もつ焼き屋は、見てくれや接客よりも味で勝負と云う、質実剛健型の方が美味い、という印象(≒思い込み)が強いが、ここは飾らない雰囲気なれど、ネタは新鮮のようであり、丁寧な焼き方、接客サービスも行き届いている。こういうもつ焼き屋が有ってもいい。
 
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玉翠荘で汗を流した(と云うよりも温まった)後は、久々「天益」に集合(前回、前々回のレポは各々こちらこちら)。そもそも和尚が、鹿肉を喰いたいと云い出したせいなのだが、一石山神社から下りてきた頃、なおちゃんが問い合わせたところ、残念ながら鹿肉は切らしているとのこと。その理由は、この時期、山に多くの登山者が分け入っているため(タワ尾根も例外ではなさそうだ)、ハンターが狩猟出来ない(流れ弾が登山者に当たったら大変、と云うことか)せいらしい。
ストックが少ないせいなのだろう、それはそれで意外だ。鹿肉は知らないが、牛肉や豚肉は多少、熟成させた方が美味いと云われているくらいだから、冷凍庫に何ヶ月分も貯蔵することは可能だろうに。奥多摩の鹿肉処理場には冷凍庫が無いのか、それともそもそも需要に追い付いていないのか。
とにかく今回、鹿肉の竜田揚げは喰えないが、「天益」には行くことにした。ここには餃子がある。元々が餃子をウリにしている店である。
一足先にひとりで「天益」に入ると、カウンター席は満席。予約した座敷へ上がる。座敷の奥には、地元の方々が既に一杯やっていてご機嫌の様子。とりあえず、ひとりで生ビールを呑んでいるうちに、餃子の残りが少なくなって来たようで、女将さんが「何人分焼きますか?」と訊いてきた。ちょっと考え、3人前を注文。
やがて餃子が焼き上がって出てきたが、まだ後発部隊は誰も「玉翠荘」からやってこない。熱いうちに喰った方が良いだろうと言い訳を呟きながら、ひとり餃子に齧り付く。改めて感じるが、ここの餃子はキャベツは使っていないようである。代わりの野菜は白菜のようだが定かではない(結構、生姜が利いているので良く判らない)。この餃子は薄皮が美味い。 
そのうち、ようやく後発組がやってきて乾杯、とにかく早いとこ餃子を喰って貰う。美味しいねと云いながら暫し、餃子タイム。ホリデー快速の発車時刻が近付いたところでお開き。外に出ると、シトシト雨が落ちている。山で降られず、良い具合だった。

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先週の稲村岩尾根、榧ノ木尾根の紅葉もとても良かったが、タワ尾根はひと味違うような気がする。まさに「山粧う」の世界を堪能した。
日原鍾乳洞前売店から日原の集落を通り抜ける途中、左手に「ラーメン」と書かれた暖簾が店内にかけられた店があった。「ビール有ります」との張り紙もある。いつのまにか、新しい店ができたようだ。次回は是非、寄ってみよう。
奥多摩駅でバスを降り、交番前の交差点へ戻ろうとすると、我々の目の前を、多くのハイカーが「もえぎの湯」方面へ向かって歩いている。明らかに「もえぎの湯」の混雑が予想される。恐らくはもう、整理券が配られているだろう。これでは「飛んで火に入る」になってしまうので、まっすぐ玉翠荘へ向かう。いやはや、紅葉の時期は仕方が無い。
玉翠荘の玄関を潜り、まだ靴も脱がないうちに、女将に日帰り入浴を申し出ると、女子風呂は混雑していて直ぐには入れないとのこと、ただし他へ行っても状況は同じですよ、と釘を差すのも忘れない。さすが商売人。要は、暫くお待ち下さい、ということだ。男性風呂はOKとのことなので、和尚共々、失礼して入らせていただく(女湯も少し遅れて入浴許可が下りたそうである)。この頃、女性の行列はトイレだけでなく、風呂場にも及んでいるようだ。山から下りてひと風呂浴びる登山者は、昔に比べて、明らかに増加しているように思う。奥多摩駅周辺にはまだ、日帰り温泉のビジネスチャンスがありそうである。
男風呂は地下1階、丁度、先客の二人組が風呂から上がって着替えているところだった。ここの風呂は、小生には丁度良い湯加減。窓の外の眺めはそれほど良い訳ではない。むしろこの旅館が急斜面にへばり付くように建っていることを思い出させ、もし地滑りが起きたら建物諸共、多摩川へ落下することが想像されるため、ちょっとだけスリルを味わうことが出来る。
風呂から上がったら、一足先に「天益」へ向かう。柳小路を交番の方から入ってみると、小路が右へカーブするところに、「Beer Cafe VERTERE」なる店があった。こんな店は無かった。どうやらクラフトビールをウリにしている店の様だ(後で調べてみると、こんなHPが見つかった)。かつての宿坊の様な、大きな古民家を改装したようだ。うーむ、入ってみたいが、既に「天益」には予約を入れているし、みんなの集合場所にもなっている。またにしよう。
この頃、奥多摩駅前の飲食店の充実ぶりは、なかなか大したものだ。ひと昔(ふた昔か?)前には、奥多摩駅前には「丸花食堂」か「寿々喜家」ぐらいしかなかったのに、この頃はもう、呑む店に事を欠くことがない。未だ入っていない店がいっぱいある。
いっそのこと、この界隈にビジネスホテルかカプセルホテルぐらいあれば、安く一泊して居酒屋をハシゴするのもいいかも知れない。翌日はまた、朝早くから別の山に行けるし。おっと、ビジネスホテルなんか建てると、中国系観光客が大挙して押し寄せるかも知れない。我々の居場所が無くなる。あぶない、あぶない。

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タワ尾根の紅葉鑑賞にはやや時期外れかと懸念したが、意外にもっていてくれた(山の記録はこちら)。今年は秋の訪れが早かったが、冬はもう少し先の様子。オロセ尾根も、タワ尾根の下部も丁度見頃と云ってよさそうだ。
宮内敏雄著「奥多摩」(昭和19年刊)によれば、「・・・タワ尾根の現在のその山嶺はタラ・イバラ・篶竹と、二軒小屋尾根にも劣らぬ頑強なブッシュの連続で、・・・」とあり、全く隔世の感がある。奥多摩ばかり歩き廻っていた我が高校山岳部時代であっても、タワ尾根だけは登山対象外の扱いだった。途中、「篶坂ノ丸」というピークがあるが、この「篶」こそ篠竹であり、山名に残る通りの竹藪だったに違いない。
ところが今では、山名が場違いに思われるほど、面影すら見られない。幅広い尾根の何処を通っても問題ないほど、立木と倒木以外になんら障害が無い。キレイさっぱり篠竹が無くなっている。そのおかげで、見事な新緑や紅葉を愛でに、多くの登山者が訪れるようになってきた。
ネットを調べてみると、2000年頃はまだ竹藪があったようだ。そのあとに花が咲いて再生するはずが、何故かそうならなかったようだ。そう云えばこの頃、奥多摩だけでなく、大菩薩連嶺でも笹の花が咲き、一斉に枯れているのを目撃したが、タワ尾根と同じようなことが起こるのだろうか。犯人は鹿か? もし、数多いる鹿くんたちが、笹の花を食べ尽くしたりすると(鹿が笹の花を喰うのかは判らない。誰か知ってますか?)、そこで一巻の終わりになる。そういう意味では数10年に一回咲いて一斉に枯れ、再生を待つと云うのは、かなりリスクが高いように感じる。針の穴を通すような瞬間に、鹿くんの大群が待ち構えていたら一溜りもない。小生は別に、笹藪マニアでも、藪漕ぎ大好きでもないが、今後の成り行きには興味がある。
今回も、我々が「ウトウノ頭」から下り始めると、あとからあとから登山者がやってきた。なかには、そのまま滝谷ノ峰(タワ尾根ノ頭)まで抜け、長沢背稜へ回ると云っていたツワモノもいた。みんな若者。タワ尾根が人跡未踏の世界だったことは知る由もない。
最後の急勾配を慎重に下れば一石山神社。その目の前に日原鍾乳洞売店はある。もちろん、単なる売店ではなく、テーブル席もたっぷりある。云わば、セルフサービス式の食堂である。ここで、まだ汗が引かないうちにビールを呑むことができる。ここも「山の駅」と云っていいだろう。我々にとって、とても理想的な場所にあるのだ。タワ尾根から下りてきたら、この店に限る。

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「まこちゃん本店」で不完全燃焼となった親爺達は、新橋駅方面へふらふら。もう何処でも構わないから店に入ろう、ということで飛び込んだ店が「ゑびす座・烏森本館」という立ち呑み屋だった。入口には変なマネキン人形が立っている(招き人形を洒落ているか?)。この頃、新橋の呑み屋街を歩いていると、立ち呑み屋がよく目に入る。「俺の」系列の店に触発された訳でもなかろうが、利用者側とすれば、安ければ立呑みだって厭わないという輩も多いだろうから、ニーズはあるのだろう。店側としても、小さな店舗でも集客でき、回転が速いとなればそんなに悪いこともないだろう。
小生も、せいぜい1時間ぐらいだったら立呑みは悪くない。KURANDで2時間はやや堪えた。もちろん、KURANDには時間制限が無いので、頑張れる人は5時間も6時間も居るのかも知れない。とても真似は出来ない。店側としてもそんなに長居するのであれば、もうちょっと金を取りたいかも知れない。
そういう点ではここ「ゑびす座・烏森本館」は回転が速いのだろう、我々がいる間でもどんどん客が入れ替わる。ここのウリは料理の様だ。厨房はオープンキッチンになっているので、自信を持っているのだろう。こちらは腹の膨れ具合はだいぶいいので、流石にそれ程は頼めない。とはいえ、やきとん、ソース焼きそば、もつ炒めなどを注文。酒はチュウハイやハイボールを各々注文する。
結局それなりに呑んで、ひとりあたま1,400円。1件目の「まこちゃん本店」と合わせれば、3,600円ということになる。最初っからそのつもりで計画していれば、また違った結果になっただろう。一軒で腰を据えて呑むか、足早に二軒をハシゴするかは意見の分かれるところではある。ともあれ、一軒目が安い酒だと、後で祟る可能性があるということだ。 

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月いち居酒屋ツアー。今日は新橋「まこちゃん」本店。つい4か月前、その支店である「ガード下酒場」に入ったが、本店の「もつ煮込み」が美味いと云う噂を聞きつけ、それを確かめにやってきた次第。戦果は以下の通り。

生ビール:525円×5=2,625円
宝焼酎甲類ボトル:1,860円×2=3,720円
お湯: 160円(で呑み放題)
いわし刺:300円
鶏のから揚げ:465円
ホルモンキムチ炒め:495円
ポテトサラダ:435円
焼き餃子:495円
牛ハラミにんにく醤油タレ:715円
豆腐入りもつ煮込み:570円×2=1,140円
やきとん盛り合わせ:145円×5=725円
 
もつ煮込みは、まあ美味かったが、リピーターになる程ではない。それに、蕎麦好きオヤジさんには、「570円は高い!」と不評だった(そのせいで、ベンチマークのハムカツ(ガード下店でも喰ったが、670円と高額!)を頼みにくくなった・・・)。ポテトサラダは、ごくノーマルなスタイルで、普通に美味い。個人的に、一番美味いと感じたのは、牛ハラミにんにく醤油タレ。味も香りもそっけもない焼酎には、このようなにんにく臭ぷんぷんの肉系が合うようだ。
結果、ひとり2,500円以下に拘る蕎麦好きオヤジさんが、ブレーキを踏み続けたおかげで、ひとり2,200円に収まった。でも月いちなんだから、もうちょっと豪勢に行こうぜ!と云う声が出て、結局ハシゴをすることになった。蕎麦好きオヤジさんの苦難はつづく。
 
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「中清」で腹一杯、雷神揚げ丼を喰った後、腹ごなしに、カミさんが雑誌で調べたというカフェまで行ってみる。駒形橋西詰からちょっと吾妻橋側へ上がったあたり。手前に「四方酒店」という、角打ちがある(既に昼過ぎだと云うのに客はゼロ。せっかくなので入ってみたかったが、また次の機会にしよう。日曜休業だが、祝日は開いているようだ)。
目当ての「カフェ・ムルソー」は、建物の1階(道から見れば半地下)にケーキ店、二階と三階がカフェという造り。建物自体に洒落っ気はないが、店内のアンティーク家具と上手くマッチしていて、落ち着いた空間を醸している。店の東側が隅田川に面していて、フロアが完全に開け放たれているので、川が店の一部の様な感じ。時折、水上バスや屋形船が上ったり下ったり。店内の何処のテーブル席に座っていても、隅田川の流れだけでなく、対岸の建物群、スカイツリー、例のアサヒビールの觔斗雲的オブジェが載ったビル、駒形橋等が見渡せる。実に開放的。パリのセーヌ川か、ローマのテヴェレ川沿いにありそうな店である(単なるイメージである)。
ビールを呑みながら(もちろん、コーヒーでも構わないが)、隅田川の流れをぼう~っと眺めていると、時の流れを忘れそうだ。
この建物に目を付けた、この店のプロデューサーはエライと思う。浅草の中心街からやや離れているので客が少なめだが、これば吾妻橋の袂辺りにあったら、忽ち予約が必要な(或いは予約が取れない)店になるだろう。むしろ、この店を知る者にとっては、このくらいの距離感が丁度良いのかもしれない。ちょっと褒め過ぎだが、あまりヒトに教えたくない店であることは間違いない。ちなみにムルソーとは、知る人ぞ知るブルゴーニュ地方の有名ワインブランド(村の名前でもある)のひとつである。

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カフェ・ムルソーのHP: こちら 

天丼(かきあげ丼)を喰うのは久しぶりである。勿論、嫌いではないのだが、この頃基礎代謝が落ちて来ているせいか、丼物を喰うのは腹に堪えるので少々難儀である。また、せっかくだから丼物以外に何かつまんでみたいし、ビールや酒も呑んでみたい。そうなるとどうしても敷居が高く感じてしまうのだ。今回は意を決して食べてみることにした。
店は、かねてより狙いを定めていた「中清」。浅草には天麩羅屋が多いが、一般的に天丼と云えば、「中清」のすぐ近所にある「大黒屋」が先ず思い浮かぶ。何時も人気なので、目の前を通ると、たいてい行列が出来ている(でも近くにある別館では行列を見たことが無い。いったい味が違うのか、客が知らないだけなのか)。
ホッピー通りからやってきて、伝法院通から浅草公会堂の角を右に曲がったら、すぐ右手。入口から玄関までの長い石畳を辿ると、建屋は蔵造り風になっていることに気が付く。元々、蔵だったのだろうか。何れにしても重厚な店構えである。
暖簾を潜ると仲居さんがお出迎え。予約無し、ランチを所望すると、テーブルが4つ並んだ部屋へ通される。先客はいない。我々の後からは2組ほどやってきた。この部屋はそのまま中庭へ通じるようになっている。中庭には池があり、幾匹かの錦鯉が優雅に泳いでいる。その奥に離れ風の建物があるが、良く見ればこちらとは繋がっている様子。コースのみ、離れ風の客室の予約が可能なようである。仲見世辺りの騒然とした雰囲気とは違い、閑静な風情である。
テーブルについたらメニューを拝見。先ずはビールの後、カミさんは天丼、小生も同じにしようかと思ったが、ここの名物「雷神揚げ」丼にしてみた。かき揚げにしては分厚いので、雷神が持つ太鼓のようだ、というところから命名されたらしい。
胡麻油の香りだが、それほど強くは無い。味はやや濃いめ。揚げは、思いの外、しっとりとしていて、サクサク感は全くない。かき揚げに、タレを上からかけたのではなく、タレの中を潜らせたように感じる。でも、かきあげ丼(雷神揚げ)はサクサクが良いなんて、誰が決めたんだ?! と云わんばかりに、堂々ともっちり感満載である。思わず、こう云う天丼もあっていいんじゃないかな、と云う気になる。味は申し分ない。やはり偶には、こういう天丼(かきあげ丼)にありつきたい。しっとりとしたかき揚げ丼が好きな人にはお薦めである。 

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中清のHP: こちら 

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