山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2015年11月

用事が色々あって、秋葉原に出てきたところで昼時。さて何処で何を喰おうかと思案。折角なので、立ち喰い蕎麦なんかじゃなくて、ちゃんとした店に入りたい。ただし、いくら評判の店でも並んで待つ気はしない。
前から気になっていた、有名な「カレー・ノトリコ」にいくと、数人が店の外で立ちんぼ、なのであっさりパス。「神田まつや」も回転は速そうだが、やっぱり待つのが嫌なので又の機会に、とスルー。なかなか店が見つからないが、井之頭五郎になったつもりでふらふらと店を物色、やがてガード下のマーチエキュートへ。
この界隈の店は、オフィス街から遠いのか、知名度がいま一つなのか、どの店も意外に空いている。何処でも良さそうだが、以前入った「駿河屋賀兵衛」の並びに、「シェフズキッチンスタジオ#51」という名の店があり、入ってみた。名前からは想像がつかないが(「#51」とは、どういう意味だろ?)、ここの料理は中華だ。先客は妙齢の女性1名のみ。席数は20ほど、やや狭い感じ。
メニューをひと通り見せてもらう。ランチメニューはあるが、それ以外のメニューもランチタイムに頼めるらしい。この柔軟性が有難い。他の店(特に地方都市にある店)も是非見習って貰いたいものである。メニューにハートランドビールがあった。せっかくなので先ず注文。
ランチに選んだ料理は、ごくうま鶏白湯そば(900円)。麺はソーメンの如く細い。スープは、まるで豚骨のように濃厚な、鶏白湯スープ。これは美味い。メンマ、小口ねぎと浅葱の、スープとのバランスが申し分ない。叉焼ものっていたが、特段、不要である。全部飲み干したいところだが、ぐっと自重。 
飛び込みで入ったが、思わぬ収穫だった。ここはいわゆる「中華バル」なのだそうだ。次回は、夜に覗いてみたい。客の入りがいまいちの様なので、それまで潰れないよう切に願いたい。

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「山家」で満足したあと、ぶらぶら。大宮銀座通りでフリーマーケットをやっていた。しかし、この手の市で、気に入ったものを見つけたためしが無い。で、適当に見て切り上げる。さて、どこかでお茶(含、ビール)を飲もうと、ルミネに入ってみることにした。レストラン街はルミネ2にあるようだ。
行ってみると、どの店も結構、賑わっていて、各々の入口には順番待ちの列も出来ている(さっき入った「山家」の支店もあった)。こっちはもう食べるのは十分なので、お茶が出来る店を探すと、偶々見つかったのが「ラナイハワイアン ナチュラルディッシュズ」と云う店。店名は長いが、要はハワイ料理店である。
この頃、「ナチュラル」なんとかと云うフレーズを標榜した店が増えているように感じるが、この店もそのたぐいかも知れぬ。正直云ってこのようなキャッチコピーは、個人的には当てにしていない。なにが「ナチュラル」な食品なのか、定義が非常に曖昧である。食材は全て有機肥料に拘ったとか、農薬は使っていないと云うのであればまだいいのだが(それが本当なのかも怪しいけど)、そのところを曖昧にしたままではかなり眉唾である。単に耳障りが良いというだけで飛び付く人の気が知れない。
この店は、一部がテラスになっていて、街が見渡せる。店員に中とテラスとどちらが良いか聞かれたので、外にしてもらった。テラスで呑むビールは美味い。ここは街中のオアシスと云っても良いだろう。店の名前にある「ラナイ」とはハワイ語で「テラス」のことだそうだ。
ビールを呑みつつ辺りを眺めて気が付いたことは、 ルミネ2は、大宮駅のプラットホームがずらり並んでいる、そのほぼどまんなかの真上だ。まさか、こんな場所に建っているとは思わなかった。ホームの真上に駅ビルが建っている駅なんて、他にもあるのだろうか。そこで、試しに立川駅を調べてみると、果たして「グランデュオ」は南武線とその南側の貨物引込線の上に建てられていた。北千住駅はどうかと云えば、常磐線快速線は確かにルミネの真下だ。構造的に難しいという、勝手な思い込みが強かったが、その気になればどうにでもなるようだ。勉強になった。

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今日もカミさんの用事に合わせて大宮へ出張(笑)。やはり日曜日の昼下がりは空いている店探しが難しいが、今回は13時待ち合わせなので、ランチタイム営業中の店ならばOK。色々と目移りするが、以前から気になっていた「山家本店」といううなぎ屋に入ってみることにした。大宮で創業明治5年と云う、老舗うなぎ屋である。うなぎ屋を検索してみると、大宮よりも浦和の方がずっと多い。何故か調べてみると、こんなHPがあった。
店に入ると、それなりに客が入っていたが、待たされること無く通される。1階以外に、2階にも席がありそうである。あとからぞろぞろ降りてきたところを見ると、大人数向けの大広間や個室のようだ。我々は1階のテーブル席。総じて客層は中高年という感じだが、なかには子連れもいる。小学生がうなぎを喰っているのを見るとつい、小学生の分際で・・・、と軽く嫉妬する。今はそういう時代なのかもしれないが、うなぎは昔も今も高級品。そう云えば、うなぎを初めて喰ったのはいつだったか、忘れてしまった。
席に着いたら、先ずビール。アサヒの「香りの琥珀」あります、なんて張り紙を見たのでそれを注文。こりゃもう、スーパードライじゃないね、サントリーのプレモルだ。サラダと、白焼きと、う巻き玉子を注文。すると、注文取りの女性店員が奥へ引っ込み、奥から厨房への注文の声が聞こえると思ったら、厨房(焼き台)は、我々のいるテーブルスペースからみて道路側(レジ)の裏にあった。つまり、奥から厨房へは、我々がいる席を飛び越えて、インターフォン(?)で伝えているようだった(まさか伝声管じゃないと思うけど)。指令を受けた焼方は、徐に焼き始める。
先ずやってきたのはサラダ。そのすぐ後に白焼。この早さだと、すでに1回、焼いてあったのか。わさび醤油でいただく。これに優る酒の肴があるだろうか。こりゃ、ビールじゃ役不足だ。日本酒が必要、ざっと眺めて「黒龍 純米吟醸」にした。さっぱりしているが旨みがある、申し分なし。ちびちびやっていると、次はう巻き玉子。玉子のあいだに、惜しみなくかば焼きが挟まっている。豪気だ。そして最後はうな重。もちろん、二人で一人前で十分。また至福の時間を過ごした。

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今年2月(そのときの記事はこちら)以来の訪問。その時は、もうだいぶいっちゃっていて(たぶん藤野の「風里」で出来上がったようだ)、何を喰ったのかもはっきりしないので、どんな店だったかの確認を含め再訪。今回は「小菅の湯」からの移動時間が長かったので、多少はまだいけそうだ。
立川駅南口から東へ進み、JRAウィンズの先を右に折れて2軒目。手前がビストロ・フラットカフェ(こちらは未入店、いつも賑わっている様子)である。ビストロがカジュアルなフランス料理店ならば、トラットリアはカジュアルなイタリア料理店ということで、偶々この2軒が隣り同士。
中に入ると、トラットリアと云う割にはシックな雰囲気だ。右側がオープンキッチンとなっていて、シェフと目が合う。思ったより若い感じ(ってか、前回は全く記憶に無い・・・)。左側と右奥にテーブル席が並んでいる。我々は(リュックサックを背負っているせいか)一番奥に案内された。前回に比べれば、そこそこ客は入っている。やはり女性同士か男女カップル。総じて若年層。女子会には向いているのだろう。男同士、まして親爺同士では、ちょっと敷居が高い感じなので、何処かの居酒屋で勢いを付けてきたら大丈夫そうだ。
若い女性店員が注文を取りにやって来る。メニューリストをざっと見渡し、わかさぎのマリネ、ベーコンとキノコのソテーサラダ仕立て、スモークチーズ、ふわトロオムレツ、小エビのジェノベーゼ・リングイネ、いかすみのパスタを注文。どれもしっかり美味い。がつがつ喰うのは勿体ない。パンは、オリーブオイルとバルサミコ酢につけていただくイタリアン。酒はやっぱりワインだが、先ずは白ワインで。今宵はゆっくりやろう。

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トラットリア・ドンシェ~のHP: こちら 

凡そ半年ぶりの奈良倉山(前回の山の記録はこちら。今回はこちら)。今回は元々、バリエーションの大茅尾根を登って大沢山から数馬に下ろうと云う計画だったのだが、朝から雨が確実だったので、あれこれ悩んで、傘を差したままでも登れる山にしようと、奈良倉山を選んだ。上野原駅からの飯尾行バスが、この季節、鶴峠行になっていたのが決め手となった(と云うか、「小菅の湯」がいいか、「数馬の湯」がいいかの問題でもある)。
この頃、週末になると天気がぐずつくパターンに嵌っている。そのおかげで、朝の電車やバスも空いているし、勿論、山の中も大変すいている。鶴峠を登り始めてから「小菅の湯」に下るまで、一人しか逢わなかった。雨の日のメリットは、そういうところにもある。
小菅の湯も半年ぶり(前回はこちら)。着く頃にはすっかり雨も上がった。何故か、山から下りると雨が止むことが多い。料金620円を支払って入場。よく見ると、小菅村を含む近隣市町村(丹波山村、上野原市、大月市の3つ。あれ、奥多摩町が入っていないのは何故? 甲州市も微妙に接しているけど・・・)在住者は310円となっていて、それは判るのだが、狛江市住民も310円となっている。姉妹都市にでもなっているのかも知れないが、随分と優遇しているなあ。
結構、客が入っているが、洗い場も湯船もゆったりしているので、混み合う程ではない。湯船も普通の内湯、露天風呂以外に、いくつか種類があるので楽しめるようになっている。尤も、長湯はしない小生は、せいぜい露天風呂があれば十分である。風呂場での滞在時間が30分を越えることは無いので、むしろ休憩所(食事処ひのき)に居る時間の方が長い。
今回も、生ビール(594円税込、以下同様)や澤乃井本醸造生(300ml、648円)を呑みながら、枝豆(270円)、きのこてんぷら盛り合わせ(648円)、甲斐サーモン刺身(海なし県のサーモンて、どゆこと? 648円)、岩魚刺身(648円)、柚子こんにゃく刺身(324円)、ポテトフライ(324円)などをいただき満足。
ごく最近、直ぐ隣に道の駅ができた。こちらにも、「源流レストラン」なる店がある。今度小菅の湯に来たら、入ってみたい。ただ、メニューを見る限り、喰い物は基本、ピザとパスタのみのようである。炭水化物摂取にそれほど魅力を感じない者にとって、酒(ワイン)の肴になるような一品料理を是非、充実させて欲しい。 

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仕事帰りに誘われて、久しぶりに海浜幕張の居酒屋で呑むことになった。
場所が決まらないまま駅前をふらふら歩いていると、居酒屋の店員風のあんちゃんに「店はお決まりですか?」と訊かれる。海浜幕張駅前にはこのような客引きが何人もいる。たいていの場合は、店が決まっていなくても、いちいちやり取りするのが煩わしいので、決まっているふりをするのだが、今日は流れに身を任せて、そのあんちゃんの勧めるままに店へ行ってみた。
連れて行かれた店の名前は「やきとり家すみれ」。アルファベットで「smile」と書いて、「すみれ」と読ませるのだそうだ。2014年10月29日オープンしたという、まだ開店後1年のフレッシュな店。こちらは二人なのでカウンター席にご案内。周りを眺めると、テーブル席は結構一杯である。 
ここの特徴は、大山(だいせん)鶏のやきとり。以前、新宿思い出横丁の「あがっしゃい」でも喰った覚えがある。
日本酒も島根の「王禄」を置いてあるところがこだわりか。
結果は以下の通り:

★飲み物: 小計5,376円
 ・生ビール(中): 313円(税込、以下同様)×3杯=939円
 ・ホッピーセット(白):  421円
 ・ホッピーナカ(ダブル): 356円
 ・大山どり・純米: 637円×2=1,274円
 ・國暉・特別純米: 680円
 ・王禄・丈径: 853円×2=1,706円
★料理: 3,898円
 ・お通し: 324円×2=648円
 ・ポテトサラダ: 389円
 ・やきとり3本盛り合わせ: 637円
 ・野菜串盛り合わせ: 745円
 ・恋豚バラ串わさび醤油: 356円
 ・恋豚つくね: 356円
 ・するめいか糀漬け: 389円
 ・浅漬けきゅうりののりクロのせ: 378円 

ということで一人あたま4,600円、 だいぶ良い調子で呑んだようである。海浜幕張にしてはまあまあ美味かったと云えるが、そのぶん、高くついたようだ。ところでこの店は、注文はiPADで出来るようになっているので、支払額がリアルタイムで判る仕組み。でもそんなの気にせず呑むと、こうなる次第。いいカモになった。

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すみれ家のHP: こちら 

日光からの帰り道、北千住で途中下車。今日は月曜日だが祝日なので、北千住と云えども休みの店が多い。それでもやっぱり通い慣れた西口呑み屋街へ行ってみる。まだ午後4時、この明るさだと、キャバクラの看板がやけにみすぼらしく見える。
北千住には親爺達が好む場末的居酒屋が多いが、この頃、小洒落た店も増えつつあるようだ。2012年に東京電機大のキャンパスが移転してきて、変化が起きたのかも知れない(2006年から東京芸術大の音楽系キャンパスもある)。 
この「カタロー」もそんな店のひとつかも知れない。 いわゆるイタリアンバールである。ちょっと小洒落た外観なので、ここ、西口呑み屋街には似つかわしくない風情に思えるが、これも時代の趨勢なのだろう。他に開いている店が無い訳ではなかったが、興味半分で入ってみた。
さすがにこの時間、店内はがらんとしている。どこのテーブルでもどうぞ、という感じ。左側の壁沿いにカウンター席、右側がテーブル席、その奥が厨房となっている。我々はテーブル席へ。「きりふり号」のなかでもそれなりに呑んできたので、ハイボール(400円税別、以下同様)にした。
お腹もそこそこ出来上がっているので、海の幸カルパッチョ5点盛り(680円)とアンチョビキャベツ(380円)だけ注文。カルパッチョは6点盛り(いか、たこ、サーモン、とり貝、はまち、まぐろ赤身)になって出てきた。アンチョビキャベツは、グリルしたキャベツに、粉チーズとアンチョビが掛かっているだけなのだが、美味い(しかし、ボリュームがあって全部は食べ切れなかった、申し訳ない!)。
他にもいろいろ試してみたい料理があるが、なによりもこの店はピッツェリアを標榜している。今度来るときには是非、ピザを試してみたい。それには、東武特急電車車内での呑み喰いを控えめにせねばなるまい。 

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奥日光散策のあと、東武日光駅前で蕎麦を手繰ったら、東武特急に乗って帰京となる。スマホで上り特急列車の予約をすると、時間の都合が良い電車が偶々「きりふり292号」(東武日光14時03分発)だった。これはいわゆる10月、11月の行楽シーズン限定の臨時列車、しかも珍しい車両に乗ることになった。かつて急行「りょうもう」に使われていた1800系を改造したものらしい。
「きりふり号」の北千住までの特急券は1,030円だが、一方スペーシアの場合は1,340円。何故300円ほど安いかと云えば、座席の差。「きりふり号」の300系は、シートピッチが960mm(100系スペーシアの場合は1,100mm)、リクライニング無しというスタイルなので、スペーシアと特急料金が違うのは、ある意味当然と云える。
でも向かい合わせの席が確保できて、他人の目を憚ることなく酒が呑めれば、シートピッチが少々狭かろうが、リクライニング無しだろうが、さしたる問題ではない。それにこの頃、殆どの特急列車が鬼怒川温泉駅始発のため、いちいち下今市駅で乗り換えるのが些か(酒が入っているとなおのこと)鬱陶しいが、この「きりふり号」は東武日光駅始発なので、益々有難い。
山旅を共にしてきた残りの日本酒や、新たに東武日光駅で仕入れた地酒を舐めながら、車窓から外を眺めていると、浅草方面に進むにつれて、山が次第に遠ざかり、そして見えなくなり、辺りは民家ばかりとなる。民家ばかり眺めているのは、たいして面白くない。唯一の変化は、川を渡るとき。渡良瀬川や利根川を渡ると、高い堤防の上に出るため、再び遠くの山が見え、関東平野の真っただ中に居るのを感じる。今度、日光に行くのは花の咲く頃か。
荒川を渡ったら、北千住到着(15時52分)。さて何処へ行こうか。 

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奥鬼怒・奥日光ツアーの3日目は、日光湯元から龍頭の滝まで、ほぼ観光モードの散策。湯滝と龍頭の滝の部分だけ、ガクンと下るが、あとは概ね水平移動。溢れんばかりの日差しを浴びた紅葉や、男体山をはじめとする日光連山を眺めながらの移動はとてもいい気分、あっという間に終了してしまった。龍頭の滝界隈では、マイカーの駐車場待ち渋滞で、バスは遅れてやってきたが(少なくともシーズン中は、いろは坂から上はマイカー規制すべきと思うが如何)、思いの外、バスの座席は空いていて、うたた寝をしたり紅葉を眺めたりしていると、いつのまにか東武日光駅に着いた。
さて、腹が空いたし喉も乾いた。朝からなにも喰っていない。元々は、神橋辺りで途中下車して日光名物の湯波でも喰おうかと云っていたが、(かつら荘でも結構食べたし)道路の混雑を考え、なるべく駅に近いところで店を探す方が良いのでは、との判断で一気に東武日光駅まで来た次第。のんちゃんが見つけ出した、「ダイニングカフェまるひで食堂」に行ってみると、なかなか湯波料理が充実しているようだったが、残念ながらカウンター席しか空いておらず断念。
再び東武日光駅前に戻る。ここの駅前の風情は、昔から意外に変わっていない。洒落た店は皆無。でもそれが、観光地らしさを演出している。駅前には土産物屋の2階が食堂になっている店が並んでいるが、今回はその中から「旭屋本店」をチョイス。リュックサックは1階に置いていってくれとのこと。2階に上がると、昔風の食堂。右側にテーブル席、左手に小上がり。我々は窓際のテーブル席へ。
ビールで乾杯の後、やはり湯波でしょ、と云うことで、湯波さしみ、湯波やっこと湯波煮付けを注文。酒は日光の地酒、清開。呑み飽きないタイプだ。他にも焼き餃子やおでんなどもいただく。そして締めはざるそば。細打ちで、思いの外(失礼!)、つるつると美味い。
我々が入った頃は客の入りは半分くらいだったが、後から次々と客が上がって来て、忽ちほぼ満席状態。欧米系観光客も、器用に蕎麦を手繰っている。 日光が日光であり続ける限り、この店は未来永劫潰れそうにない。

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日光沢温泉から根名草山、念仏平、温泉ヶ岳、金精山を経て日光湯元まで、天気が悪いにしてはしっかり歩いた(山の記録はこちら)。晴れていれば、鬼怒沼と燧ケ岳ぐらいは見えたと思うが、それは致し方ない。しかし、下るほどに天気が回復してきたのは皮肉な話だ。
国境平からの中ツ曽根の下りは、とても厄介な道。前白根山からの下りも相当の悪路だったが、それに匹敵する。この辺り、土壌が流出しやすいのか、所々で道が突然、深さ数メートルも抉られていて、下るのに難渋する(登るのだって大変だろう)。これで、笹が生えて無くて、捉まるものが無かったら、転がり落ちるしかない。
今宵の宿「かつら荘」は、日光湯元温泉街の西端に位置するので、中ツ曽根に近いのが有難かった。洒落た洋館、結構新しいようである。泥んこ状態の我々が入るには少々憚れる程キレイだ。この辺りの宿は、たいてい日帰り入浴が可能。ここも700円払えばOK。宿の入口に立っている桂の木は真っ黄色、この宿のシンボルか。
案内されたのは2階の角部屋。ずぶ濡れリュックサックは板の間に置かせてもらい、濡れた雨具やスパッツ等を室内に干し、着替えを整えたらさっそく風呂だ。ここ日光湯元の湯は、強烈硫黄泉。風呂場の窓を閉め切っていると、間違いなく硫化水素中毒になる。ヤマショウビン氏の官舎に泊まらせてもらった時(もう30年くらい経ったか)に覚えた。今日の湯は随分と白濁していて全くのにごり湯。あとで若主人に訊くと、天気によっても変わるし、しばらくすると段々、澄んでくるのだそうだ。
部屋に戻って生ビールを注文すると、部屋まで持ってきてくれる。このへんが日光沢温泉とはちょっと違うプチ贅沢。夕食も、おかずを食べるのが精いっぱいのボリュームだった。
翌朝は快晴、朝飯前にちょっと散策。源泉はもうもうと蒸気を上げていた。そう云えばこの近くに、かつて、立ち寄り湯の「はるにれの湯」があった筈だが今は無く、更地になっていた。何度か利用させてもらったし、にごり湯だった。中も外も、強烈に渋い建物だったので、単に取り壊されて、それまでになったのかも知れない。妙に残念に感じる。

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かつら荘のHP: こちら 

今回は、日光沢温泉に前泊し、根名草山、温泉ヶ岳を越えて、日光湯元温泉に下ろうと云う贅沢プラン。予てより、この秋の時期を狙っていた。日光沢温泉に予約を入れようとすると、必ず「うちは旅館じゃないですよ」と釘を刺される。いわゆる観光旅館をイメージしていて、実際に来てみてびっくりされる、というのが間々あったのだろう。勿論、我々はむしろその普通の「旅館」らしくない雰囲気を求めて訪れるのである。
奥鬼怒の玄関口と云えば、女夫渕BSの目の前にあった「女夫渕温泉ホテル」だったが、今は影も形も無い。痕跡すら無い。結構気に入っていた宿だったし、立ち寄り湯も出来て路線バスの待ち合わせにも便利だった。東日本大震災で廃業した宿は、他に安達太良高原ホテルもそうだ。どちらも「山の駅」とでも云うべき立地にあって申し分なかった。源泉は残っていると思うので、是非、今後の復活を期待したい。
女夫渕BSから、遊歩道を2時間歩けば日光沢温泉。あたりは紅葉が始まっている。川沿いなので基本的にはほぼフラットな道なのだが、年中行事の如く土砂崩れが起きていると思われ、今回も日光沢温泉のすぐ近くで大規模な法面修復工事が行われていた。
その工事現場のすぐ先が日光沢温泉だった。やや騒然とした雰囲気で、鄙びた感がやや損なわれ、宿が工事現場の飯場に見えなくもない。帳場で受付をしてから部屋へ案内される。酒盛りを始めるには少々時間が早いので、滝を見物に行こうと云うことになり、暫し散策。オロオソロシノ滝などを見物し、宿に戻ってきたのが午後4時頃。この宿の番犬達(柴犬親子)がお出迎え。荷物を整理したら、さっそく風呂へ。ここは男女別内湯以外に、混浴露天風呂(19時から21時は女性専用)が2つあり、源泉も異なると云う。野趣溢れる雰囲気が良い。
風呂から上がったら何は無くとも先ずビール。部屋の明かりは、いまだに裸電球。ひとりで炬燵に入りながら、裸電球の下でビールを呑むと、それだけで昭和にトリップできる。やがて女子連も風呂から上がり、皆で乾杯。そうこうしているうちに夕食の時間を告げる案内。食堂に集合。畳の間に、脚付膳が並んでいる。他に、脚付膳にお目にかかるのは、三斗小屋温泉の大黒屋と煙草屋ぐらい。そう云えば、建物の佇まいも、なんとなく似ている。下野の国の湯治宿に共通な特徴だろうか。

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日光沢温泉のHP: こちら 

新橋で、(親爺達以外に)人気の店、第2弾。予約しないと入れない店、なのだそうである。「タオ」とは道教の云う「道」のことなのだろうか(それとも店主の名前が田尾さん?)。でも、店の中は意外と洗練された雰囲気で、カフェバー(今は死語か?)あるいはバルと云っても良さそうだ。とても東洋思想との接点は見えない。
しかし店が洗練されている割には、片田舎の駅前食堂に居そうなおばさん店員(ごく個人的な感想なのでスルーして下さい)が給仕しているので、妙な違和感を覚える。そこから「道」、すなわち宇宙とヒトの生との根源的な共通真理を感じてくれ、という深遠な設定なのだろうか。難しくて目眩がしそうだ。
うなぎの寝床の如く長い店。東側の通りに面した入口から入ったが、帰りは西側の通りに出た。東側の看板には堂々と「居酒屋」の看板が掲げられているが、西側には「Dining Bar TAO」 と書いてあり、訳が分からない。確かに居酒屋は酒が呑めるだけでなく、料理も食べられるが・・・。店を東から西へ通り抜けると、東洋から西洋へ。この店にはカオス的空間が渦巻いているのを感じる。
面倒な話はさておき、予約席に案内されると、小生を除く先行組が、すでにテーブルに盛られた料理を、ばくばくもりもり喰っている。とにかく、メンチカツも出汁巻き玉子も、どれも量が多い。とり唐揚げは量も多いが、1つの大きさが半端ない。1つ喰ったらもう十分。2つ目を喰うのに躊躇する大きさである。
それに較べて、飲み物が高め(蕎麦好きオヤジさんの検証結果による)。呑んべえ向きではない、ということだ。従って、とにかく、ばくばくもりもり喰えれば幸せ、という方にはお薦めである。ただし、50代以降でそのような喰い方をすると、身体に毒と思われる。
高かろうが、とにかく先ずビールは呑ませていただく。その後は皆さんと同様、安くて酔うだけの焼酎ボトルで水割り。結果、ひとり2,900円弱だった。個人的には、この店のCPは悪くないと思う。
しかし何故、この店が予約なしでは入れないほど人気があるのか、いまひとつ判らない。とり唐揚げ好きにとっては聖地かも知れないが、そうでない者には、混沌の中にタオを見出すための修行の場のように思えるのだ。

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ごくごくローカルな店なのだが、店内の造りが変わっていたのと、意外(失礼!)にも蕎麦が美味かったのでご紹介。場所は三郷市の外れ、三郷市民でも殆ど寄り付かない処(ふたたび失礼!)。中川が直ぐ傍の郊外だが、ナビがあれば何とか辿り着ける。ここで「蕎麦」と書いたのは、ランチメニューのはじめにせいろうがあったからで、実態は日本料理屋あるいは料亭、と云った方が相応しいかも知れない。大きな敷地に大きな駐車場があり、送迎用のマイクロバスもある。
建物(母屋?)も古民家を移築・改造したような風情で、天井がやたらに高い。中2階の宴席もあるが、総2階建てにしても全く問題が無いと思われる。むしろ、現状では天井が高過ぎて違和感を感じてしまう、そんな店である。宴会向きの大部屋は、また別の棟にあるらしい。
外観はおもいっきり昔ながらの和の雰囲気ながら、中は和モダン風に、いくつか仕切られたスペースが出来上がっている。なかなか言葉で説明し難いが、ちょうどこんなHP(ここを改装した設計事務所?)にビジュアル画面が載っていたのでご覧いただきたい。HPを見ると、つい半年ほど前に出来たようだ。主に、ちょっと斬新な和風居酒屋の内装を手掛けているようである。
母屋に入ると、着物姿の仲居さんがお出迎え。さきほどのビジュアル画面のうちの「全景」にある左側の3つのスペース(中には各々テーブル席が並んでいる)の一番奥に入った。窓に面しているので明るい。我々の後から中年夫婦が入店。別棟は判らないが、母屋の客は二組だけ。
メニューをざっと見渡し、ビールと共に天ざるを頼んだ。空いているせいか、ビールを呑み切らないうちに蕎麦と天麩羅がやって来る。そうなれば先ずは蕎麦から。細麺でつるつるしこしこ。いける。つゆも辛めで好み通り。天麩羅は、というとやや残念ながら、気持ち、サクサク感が足りないようだが、まあ合格点。
こんな僻地(またまた失礼!)のこんな大きな店が、やって行けるのか疑問を感じるが、個人客が通りすがりに入るような店ではないので、きっと会社の宴会とか、接待とか、法事とかで利用される方が多いのだろうと思う。またそのうち、その後どうなったのかを確認がてら、蕎麦を手繰りに来てみたい。

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鈴家のHP: こちら
 

「特急あさぎり」で新宿へ移動後、やっぱり途中下車して南口へ。特に当ても無しに歩きだすと、行きつく先は、自然と「思い出横丁」に収斂する。云わば、サルガッソ海のようなところである。ここまで来たら、入ってみたかった店を思い出した。その名は「トロ函」。今年の2月にぞろぞろ入った「あがっしゃい」の2軒先。トロ函(とろばこ)とは、トロ箱、魚を出荷するための箱のこと、だそうだ。
入口に「肉はありません」とか、「浜焼酒場」と書いてある。うちはもつ焼き屋でも焼鳥屋でもありません、と云いたいことが判る。たしかにこの頃、肉系が幅を利かせているのは間違いない。ここ、思い出横丁でもそんな傾向。云わば「トロ函」は、思い出横丁のニューウェーブ、って感じか。
入ってみるとやっぱりと云うか、「海の店」のイメージを一生懸命演出している。海の幸の香りが店内に充満している。かつて江の島や鵠沼海岸辺りにあった店のような雰囲気。きっと今の江の島は、もっと小洒落ているに違いない。さざえやはまぐりを、その場で焼いてアツアツを提供するような店を、街なかでもどうぞ、というコンセプトである。各テーブルにはカセットコンロが並んでいる。あれ、考えてみれば「磯丸水産」と同じスタイルだ。どっちが、さきがけなのだろうか。
店内はそこそこ一杯で、かなり賑やか。客層は若者中心。学生でも大丈夫な料金体系のようである。腰をおろしたら、やっぱりコンロを使ったメニューに目が行きがちになる。そこでホタテとカニ味噌甲羅焼きを頼む。刺身も少々食べますか。ポテトサラダもチェックしなくては(ごく普通のスタイル、味も普通)。おっと、ハムカツもある、肉は無い筈じゃあ・・・。ま、こちらとしては全く問題ないけど。
焼き立てのホタテは美味い。焼き10分、食べ5秒くらいなので、待たされ感が美味さを増幅させる。こういう料理だと、やはり飲み物はホッピーでいくか(ホッピーセット410円)。ここの焼酎はキンミヤだった。

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「ポッポ駅前屋」を出る前に、「特急あさぎり」の指定を取ることにした。今は便利な世の中で、スマホから指定が取れる。しかもチケットレス。特急料金は、松田から新宿まで690円也。ただし、ひとつ大きな問題がある。インターネット購入の場合、下車駅が異なる切符をまとめて(つまり、席を並べて)買うことができない。
今回、ひろちゃんだけ、新宿ではなく新百合ヶ丘で下車することになった(松田~新百合ヶ丘で620円)。そうなると、新宿組の席に隣り合うようにするには、直接窓口で切符を買うことになる。その時の顛末はこちらに詳しく報告されているので、ここでは繰り返さないが、何れにしても、二つの会社線(小田急とJR東海)を跨る「あさぎり」については、いまだにCS上の改善すべき点が残っていたようである。
「あさぎり」の場合にどちらが悪いのかはさておき、JR東海の御殿場線は合理化を徹底し過ぎたせいで、客の利便性を損なっているように見える。御殿場線の御殿場駅と国府津駅の間では、SUICAやPASMO(JR東海の場合はTOICA)は使えない。いまどき、(富士急には失礼だが)富士急行線だって導入しているのに、である(秩父鉄道は難しいかな)。
云うなれば、御殿場、国府津間は僻地である。JR東海は儲けの9割を東海道新幹線で稼いでいるのだから、見方によっては仕方が無いとも云えるが、逆に考えれば、東海道新幹線の儲けを、ローカル線の公共性価値向上に分配することで、会社の器量を見せられる、いい口実になると思うのだが。
いずれにせよ、根強く残っている障害や途中のプロセスの煩わしさはさておき、4人揃って「あさぎり」に乗ることは出来た。全席指定であるものの、いっそ全席自由席にしても良さそうなくらい空いていてゆったり。まだたっぷりと残っている「豊明 純米吟醸おりがらみ生 向日葵(ひまわり)」を取り出し、なおちゃん提供の缶つま「稚鮎油漬」を肴に、ちびちびやる。外はすっかり真っ暗だが、そんなのはもう関係ない。贅沢な時間を楽しんだ。

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さくらの湯で汗を流した後は、やっぱり「ポッポ駅前屋」。今日は陽気が良く、箒沢権現山から畦ヶ丸を回って下りてきたので、しっかり歩いてたっぷり汗をかいた。「ポッポ駅前屋」に辿り着くまでビールを待てず、西丹沢自然教室で缶ビールを呑んだが(注:西丹沢自然教室は居酒屋ではない)、バスで小1時間移動し(少々うたた寝をし)、風呂でさっぱりすると、やはりまたビールを呑みたくなるから不思議だ。
「ポッポ駅前屋」へ向かうと、となりのラーメン屋「柳麺八」が開いていた。初めて見たような気がする。14時から17時まで中休みがあるせいで、今まで「柳麺八」には入ったことは無いが、(「ポッポ駅前屋」から図らずも注文できたので)叉焼の味だけは知っている。今日は17時過ぎ、いつもより遅い。「ポッポ駅前屋」の暖簾を潜ると、今日は先日ほどは混んでいない。
小上がりのテーブルを確保。生ビールを呑んでいるうちに全員が揃う。黒はんぺん、煮豆腐、エリンギ炒め等を肴にぐびぐびやる。毎度のことながらここは落ち着く。
今日は腹が減った。おにぎり1個とカップラーメンを持参したのだったが、先を急いだためカップラーメンは喰わず仕舞。結局おにぎり1個とあひるちゃんから貰ったりんごひと欠けで済ませた。いまどき、こんなサイトがあり、コンビニ別の商品のカロリーが載っている(すんごい情報量である)。それによれば、今回持参した「こだわりおむすび 辛子明太子」は207kcalだそうである。一方、りんごひと欠け(1/6個の場合)では49kcal(根拠はここ)。合計すると256kcalということになる。それ以外、ポカリスエット(55kcal/500ml)を飲んでいたので、これも加えると311kcalだった。
これに対して消費はどうだったか。このサイトの計算で出してみると、消費カロリーは2,888kcalと出た(当然、体重と荷物の重さに比例する)。差し引き、2,577kcal足りなかった訳だが、この分、体脂肪を消費したことになる。体脂肪はカロリー換算すると、1g当たり7kcalらしいので(根拠はこちら)、これで割ると、体重が368g減ったということになる。ハードに5時間歩いてもこれだけ。実際には、別に基礎代謝分もあるし、必ずしも完全燃焼する訳でもないし(その根拠は後日)、運動することによって筋肉が増量するので一概には云えないが、大掴みではこういうことである。逆に云えば、脂肪を10kg減らしたかったら、このような登山が24回分必要だ。たぶん、日頃呑む酒で、この368g位は帳消しになるだろう。山登りで体重を減らそうと思ったら、もっと激しい山にいくか、酒を減らすか、どちらかしかない。難しい問題だ。

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わずか3週間ぶりの「さくらの湯」である。山北町民だって、小生より利用頻度が少ない者はいっぱいいるだろう。
今回も、登る山が西丹沢なので、素直に行けば「さくらの湯」&「ポッポ駅前屋」のゴールデンペアとなるわけだが、流石にこの頃、このパターンが多い。この1年半でもう4回目。偶には違う処にも行ってみたい気もある。西丹沢自然教室BSから新松田駅までの間、汗を流せる場所は、知りうる範囲でここ「さくらの湯」を含め3ヶ所ある。
ひとつは中川温泉界隈。「ぶなの湯」以外にも、何軒か旅館が日帰り入浴を受け入れている。もう1ヶ所は、丹沢湖にある「落合館」。どちらも施設そのものには全く不満は無いのだが、公共交通機関を使う上では、やや使い難い感じがする。山から直接、これらの施設に下りられれば良いのだが、西丹沢自然教室BSからバスに乗って、わざわざ中川温泉入口BSや丹沢湖BSで途中下車するのは、バスの本数が少ないためあまり効率的ではないし、途中乗車の場合は座れない恐れもある。
そのような点で、山北駅前は少々使い勝手が良い。新松田まで、バスだけでなく電車と云う選択肢が増えるし、時間調整のために「ポッポ駅前屋」という便利な存在がある。尤も、さらに先へ進み、例えば小田急線に乗り、鶴巻温泉駅で途中下車し、「弘法の湯」に入ると云う手もある。かつては下北沢まで戻って、銭湯に入る選択肢もあったが、いつの間にか銭湯は廃業してしまった。
「さくらの湯」にするか、「弘法の湯」にするかはもう、気分の問題かも知れない。今回は結局、天気が左右した感じ。今日はこの時期にしては気温が高く、汗をたっぷり掻いたので、なるべくならば早めに汗を流したい気分だった。尤も、気温が低くなればなったで、今度は早く温まりたい、ということになるかも知れない。それにもうひとつ、「さくらの湯」のあとに「ポッポ駅前屋」が控えていること、これも大きな判断材料である。いずれにせよ、また近いうちに「さくらの湯」に来るのは間違いなさそうだ。

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箒沢権現山を登り、その勢いで畦ヶ丸山も登って、西丹沢自然教室に下りたのは午後3時前(山の記録はこちら)。畦ヶ丸を出た頃(13:10)には、15:40のバスに間に合うかどうかかな、と思っていたが、もうちょっとで1本前(14:40)のバスに乗れそうな勢いだった。おかげで少なくとも、ビールをゆっくり呑む時間ができた。
往路に、西沢の第1堰堤付近で拾った「西丹沢詳細地図」を、事務所の係員へ「落し物」として渡す。ここには3人の係員が詰めていらっしゃる。こういう仕事も羨ましいなあ。
ちょっと離れた「ウェルキャンプ・西丹沢」の売店でビール(ロング缶450円)をゲットしたら、 西丹沢自然教室前のテーブルでお疲れさん、と乾杯。今日もビールが美味い。ビールが無くなってもまだ時間があるので、ザックから日本酒も取り出す。今日の日本酒は「豊明 純米吟醸おりがらみ生 向日葵(ひまわり)」。爽やかな美味さ。今日は気温が高かったせいで、随分と汗をかいたようだ。折角の良い天気なのに、眺めが余り得られない山に来てしまった。
それにしても、箒沢権現山への道は、廃道とは思えないほどしっかりしていた。現在も、かなりの登山者がこの道を使っているものと思われる。山自体は結構、険しいので、万一、道を踏み外して転げると、怪我無しには済みそうにないし、登り返すのも大変苦労しそうだ。今回、登り口から西沢へ下りるまで、途中で沢登りをやっているパーティーだけを見掛けた。人気があるマスキ嵐沢を遡行した後は、この道を辿って西丹沢自然教室へ戻ることになる。
この、西丹沢自然教室と箒沢権現山をつなぐルートの途中から、畦ヶ丸へとつながる尾根(畦ヶ丸吊尾根という名前が付いているらしい)にも、はっきりした踏み跡があるし、特に地図読みや慎重を期するような箇所も無かった。
花こう岩が風化した砂礫地がそこここに見られたが、そんな処には今回、調べてみて初めて覚えた名前だが、キキョウの仲間であるイワシャジン(岩沙参、別名イワツリガネソウ)が丁度、見頃だった。見事な群生になっているところもあった。なかなか可憐で癒された。

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隊長のお気に入りの店が、田町にあると云うので行ってみた。昔もこの頃も、仕事で田町にやってくることはないので、用事は呑み屋に限られる。最近来たのは、一年ほど前にアユラシと「津国屋」で呑んだ時である。
風情ある雰囲気の「まんまや」の前を通り過ぎ、奥まった路地裏。石畳の両側に「湯浅」があった。路地を挟んで二つ店があるとは面白い。右側は宴会向け、左側は少人数用とのこと。我々は左。入ると靴を脱ぐようになっており、右側は厨房を囲むようにL字カウンター席、左手には座卓が3つ。2階もあるようだ。普通の場末居酒屋には無い、ちょっと洒落た雰囲気。いつもはこの時間、満席になるとのことだが、今日はこれから嵐がやってくるせいで、我々のほかはもう一組だけ。厨房の板前さん達も暇そうである。雨のなかをやってきた甲斐があった。
先ずはハートランドビールで乾杯。いつも思うことだが、このビールを置いている店は、食への拘りを持っていると思う。それだけで期待が高まる。先ずは、隊長がいつも頼んでいると云う、じゃこサラダとつくね。じゃこサラダはボリュームたっぷり、つくねも結構大ぶりで、卵黄と共に出てきた。お奨めだけのことはある。これだけで酒をガンガンいけそうだ。
日本酒は、栃木の酒「姿 純米吟醸原酒」から行くことにした。相変わらずまろやかでジューシー。その後、福井の「黒龍 いっちょらい吟醸」もいただく。刺身は三点盛りを頼んだが、四点出てきた。おまけ、かな。他に、鰆の西京焼き、銀杏もいただく。どれも日本酒との相性は申し分ない。
ふと醤油注しを見ると、「湯浅醤油」と書いてある。店の人曰く、資本関係はないとのこと。あとで調べてみると、和歌山県にある湯浅町の会社、なんと湯浅町は醤油(いわゆる、たまり醤油)発祥の地だそうである。「湯浅醤油」は関西では名が知れているらしい。
〆には鶏スープが出てくる。これが実にやさしい味。舌にも、胃にも優しい感じだ。またそのうち寄らせてもらおう。

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湯浅のHP: こちら

久しぶりに「高尾ビアマウント」に行こうと、兄貴夫婦と連れ立って高尾山へ。直接、高尾山に登るのも芸が無いので、小仏バス停から小仏峠に上がり、高尾山へ向かうルートをチョイス。ここは、昨年2月の大雪の時に登ろうとして、あまりの雪の深さに敗退した、因縁のルートである。
高尾山口まで全行程で3時間足らずなので、昼から登り始めても遅いと云うことは無い。今回は、「高尾ビアマウント」が目的地、多少腹を空かせた方がいいので、2時間強くらい歩くのは丁度良い。
小仏行のバスは、日曜日の昼過ぎであってもやっぱりほぼ満員。増便が出ないだけ、まだ少ないと云えるだろう。終点の小仏バス停には、去年の2月時点では仮設トイレしか無かったが、いつのまにか立派なトイレが出来ていた。これもミシュラン☆☆☆効果か。歩き出して、飲み物を持って来なかったことに気が付く。高尾山だと思って舐めてかかったせいか。でも兄貴曰く、この先に自動販売機があると。その通り、小仏製作所の先にあった。うっかり忘れたハイカーには便利な自動販売機である。
その先から山道。今日は雨が降りそうで降らないが、山の中はしっとりとしている。秋の草花も其処彼処に咲いている。一番目立つのはシモバシラ。ツリフネソウも所々で見られた。そうこうしているうちに小仏峠。ここから小仏城山まではひと息。残念ながら城山茶屋はやっていなかった。ちょっとだけ腹ごしらえしたら、出発。城山の下りから一丁平にかけては、登山道が木道(と云うよりもウッドデッキのように立派)になっていた。たしかにこの辺り、表土がすっかり無くなって、粘土層が露出しているせいで、滑り易かった。
大賑わいの高尾山山頂は、トイレのみで素通り、薬王院も横目で見ただけ。まだ紅葉シーズンには早いせいか、登山道が渋滞する程ではない。ほぼ予定通りの時間で「高尾ビアマウント」に到着。入口で男3,500円、女性3,300円を払って入場。この微妙な差はどのような根拠に基づくのか興味深い。 
「高尾ビアマウント」は、夏だったら2~3時間待ちが当たり前と云う、超人気スポット。その理由は、街なかよりは多少涼しいのもあるが、やはり夜景だろう。今日は、すんなり入れたし、テーブルも6割ぐらいの埋まり具合。やはり、ちょっとシーズンを外せば何とかなるということだ。
かつては円形の建物だけでビアガーデンをやっていて、その手前の広場は単に「広場」だったが、今ではその広場を含め、この丘全体がビアガーデンとなっている。
かつて訪れた頃は、いわゆるビアガーデンらしいつまみ(ソーセージ、フライドポテト、ピザなど)しかなかったと思うが、今では目を見張らんばかりのメニューの豊富さである。カセットコンロを使った、鍋料理なんてのもある。 ビールだって、アサヒスーパードライ、スーパードライブラック、ハーフ&ハーフ、キリン一番搾り、ハートランド、ハイネケン、サントリープレミアムモルツ、サッポロ黒ラベルと、バリエーション豊富。もちろん、ビールだけではない。
飲み放題・食べ放題の2時間は、あっというまに終了。充実した1日だった。

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高尾ビアマウントの公式サイト: こちら



 

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