山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2015年05月

隊長の所望により、大門の「秋田屋」にやってきた。前回は寒くてオーバーコートなしには呑んでいられなかったが、2ヶ月経って、立呑みには良い季節になった。でもあと2ヶ月経つと、とてもエアコンが無いところでは呑んでいられなくなるだろう。まったくいい季節は短い。
でもここ「秋田屋」は、仕事の関係で一時期、毎月のようにこの店の前を通っていたから知っているが、もつ焼き好き親爺たちが、四季を問わず、雨天晴天に関係なく群がっていた。その親爺パワーには舌を巻いていたが、その状況は今に至るまで変わっていないようである。
小生の到着は18時40分くらいだったが、室内のカウンター席、テーブル席は勿論のこと、外の立呑みテーブルもほぼ埋まった状態。良く見ると、その一つに隊長とのんちゃんが収まっていた。だいぶ先行している様子。
こちらもさっそく生ビールを注文し、もつ焼きも追加注文しようとすると、すでにテッポウやハツは無いという。この時間でもう無いとはびっくりするが、今日はとりわけ客の入りが良かったようだ。往々にしてと云うか、何故だかと云うべきか、親爺達は月曜日に呑みたくなるもの。晴らさなくてはならない鬱憤を、週末に溜め込んでいるらしい。今日はそのたぐいが特に多かったと云うことか。
やがてカウンター席の端っこが空くようになったので、徐々に座り、やがて和尚、アユラシも到着、小さなテーブルを5人で囲むまでになった。注文取りのおかあさん達は、大宮の「いづみや」と同様、なかなか捕まえるのが難しい。聞こえないふりなのか、本当に聞こえないのかが判別できない。なんとか、追加の焼き物として、レバーとなんこつ、こぶくろを注文できた。ここのもつ焼きは、大ぶりで歯応えがあるのが特徴。
ここには「くさや」もあって、時々臭ってくる。「くさや」は他人が食べている時は単に臭いだけだが、自分のものとなるとそれが余り気にならなくなる。従って、何処かの客が注文し、焼きの臭いが漂って来たら、こちらも追っかけ注文するのが、周りの客にとっても自分たちにとっても、迷惑度が軽減される唯一の秘訣と思う。尤も、その連鎖が拡大し、四六時中臭い店になる可能性もあるが・・・。
(残念ながらスマホ画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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昼食後、そぞろ歩きにはやや暑い日となったが、腹ごなしに浅草から業平橋まで歩くことにした。浅草松屋は、昨年リニューアルされてアールデコ調の外装が美しい。自分撮りをする外国人で賑わっている吾妻橋を渡り、本所吾妻橋へ。こちら側に来ると、観光客はぐっと減る。浅草から東京スカイツリーまで、徒歩で行く者は少ないようだ。
本所吾妻橋まで来たら、予てより覗いてみたかった店がある。それが「山介」。ちょうど宴会が入っているようで(真っ昼間から宴会!)、入口で店主から「大したものはできませんが、それでもいいですか?」と訊かれたが、こっちも昼食がまだ胃で消化中の身なので、むしろ望むところ、ありがたく入らせてもらう。
入ってみて判ったことは、ここは限りなく居酒屋に近い蕎麦屋ということだ。それに並みの居酒屋どころではなく、とにかく酒の品揃えが半端ではない。思い浮かぶ有名どころは勿論のこと、初めて耳にする日本酒も結構あって、眺めているだけで興味津津である。店内は思いの外新しく、落ち着いた装飾である。
先ず、酒は「上喜元超辛純米吟醸」(山形・酒田酒造)(半合450円)を呑んでみる。「超辛」とは書いてあるが、辛さと云うよりも、キレのある円やかさを感じる。すいすい呑める。「羽根屋純吟プリズム」(富山・富美菊酒造)(半合550円)も呑んでみる。こちらはジューシー。いわゆる濃醇系だが、キレもあってバランスが良い。かなり美味い。
水は如何と云われ、所望すると、「雁木」(山口・八百新酒造)の仕込み水が出てきた。こういうのも呑ませてくれるのか、と感心する。
肴も、どれも食べてみたいようなものばかりだが、腹には溜まりそうもない梅水晶と蕗味噌を頼む。梅水晶にまた会えた。素のまま喰っても、酒にはぴったりだ。蕗味噌、こちらも美味い。新子の刺身があったので追加注文。もう初夏ということか。最後に蕎麦も手繰ってみたいと思ったが、やはり店主が忙しそうなのでまたにする。今度来るときは、じっくりと呑んで味わってみたい。その日が待ち遠しい。 

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伝法院の庭園が期間限定公開されているという話を聞き、行ってみた。だいぶ以前、たぶん、マレーシア長期出張中に、NHKワールドで「ブラタモリ」を見ていたとき、タモリが伝法院の庭園に特別に入れてもらったのを見て羨ましく思っていた。そのくらい、ここは一般客の拝観を拒んでいたのだが、東日本大震災が契機となって、その復興支援のための義援金集めに、この限定公開が始まったらしい。
多くの観光客で溢れ返っている浅草寺のこと、さぞや庭園も押すな押すなの状況かと思ったら、豈図らんや、意外にスカスカ。存分に拝観できた。それにしても、(庭に対する造詣は全くないので説得力に欠けるものの)この庭は予想以上に素晴らしい。皆、この庭園の良さを知らないようだ。庭園を囲む木々の向こう側が、昼でも酔っ払いが気勢を上げているホッピー通りとは想像だに出来ない。
目の保養の後はランチ。観音裏にある「佐久良」という洋食屋に行ってみた。店の開店時間よりも15分程早かったせいか、先客はひと組、おふたりだけ。入ってカウンター席に着く。並んでいた客だけで、カウンター席は忽ち一杯になる。奥に4人掛けテーブル席が2つあるが、そこも程なく埋まった(我々が帰るときには、外に10人ほどが順番待ちしていた。大した人気である)。
ふと、カウンター席の目の前に飾ってある安住アナと石ちゃんの写真を見て、この店がTBSの番組「ぴったんこカンカン」で紹介されていたことを思い出した。先代がなくなったあと、孫娘がシェフとして引き継ぎ、祖母と女二人で店を切り盛りしているらしい。
先ずビール(エビス中瓶)と、タンシチュー、ハンバーグ、それと厚切りトーストを注文。今日はビールが美味い。しかしビールだけでは少々物足りないので、赤ワイン(バルポリチェッラ)の小瓶(250cc)を頼む。他の客は皆、アルコール抜きのようで、いい調子になっているのは我々二人だけだ。
やがてタンシチュー、厚切りトースト、ハンバーグの順番に出てくる。シチューはとろとろ。ハンバーグは大きさもさることながら、かなり分厚い。厚切りトーストは、シチューやハンバーグのソースに浸して喰うのが美味い。先代の味を知らないが、味もCPも申し分ないと思う。シェフはまだ若いので、これからも益々楽しみである。

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池袋「KURAND SAKE MARKET」で、ほぼ2時間立呑みしたおかげで腰が辛くなり、このまま帰る前に何処かで腰を下ろしていこうということになった。それもなるべく近い店がいいということで、偶々目の前にあった駅前の「魚盛」に入った。以前、アユラシの予約で、同じこの店の丸の内支店に入ったことがあった(和尚ともうひとりの、4人で入店)。すっかり失念していたのだが、投稿を覚えていた、なおちゃんに指摘されて気が付いた。彼女の居酒屋情報に関するセンサーは、この頃益々磨きがかかっているように感じる。
中に入ると、目の前に巨大な提灯が下がっていて、その下にテーブル席が並んでいるのだが、フロアが細かく分かれている。提灯のある場所から半分上がった処や下がった処があって、ちょっと不思議な造りとなっている。店がどの程度の大きさなのかは俄かに判らないし、わざわざフロアを垂直方向に細かく分けているのが、この店の周りの構造的制約によるものなのかは判らない。
日本酒はもういい、って感じなので、飲み物はハイボール。さすがにもう、あまり食べられない。メニューに珍味の「梅水晶」があったが、「長芋の梅水晶和え」となっていて、我が天敵(山芋系はアレルギー)と和えてあっては流石にいただけない。試しに、「梅水晶」だけで出して貰えるかと店員に訊いてみると、調理場と相談してきますとのこと。結果、「きゅうりの梅水晶和え」となって出して呉れた。云ってみるもんだが、この店は、大手企業チェーンの割には融通が利く。画一的なマニュアルに縛られない柔軟性が、個人経営の店の良さのひとつだが、ここにはそのようなところがあるようだ。「きゅうりの梅水晶和え」はさっぱりしていて、結構呑んだ後の口直しには丁度いい。
もうひとつ、「鰯つみれ蓮根はさみ揚げ」を注文。これも普通に美味い。大衆居酒屋チェーンに較べると、全般的に値段は高めだが、料理の手間の掛け具合と接客サービスもその分高いと思われるので、どちらを選択したいかはヒトそれぞれだが、少なくともここにはまた来てみたいと感じさせるものがある。

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立呑みの新たなトレンドと云えるだろうか、それともひとつの実験プロジェクトと云うべきか、なおちゃんが仕入れてきた情報をもとに、話題の池袋「KURAND SAKE MARKET」へ予約を入れ、蕨山の帰りに行ってみた。酒しか置いていないというので(僅かに有料つまみが置いてあった)、なおちゃん、のんちゃんが持参した酒の肴以外に、西武デパ地下で仕入れた寿司や漬物を携えて、18時頃行ってみる。エレベータから降りると、すでに店内(というよりも、立食パーティ会場のようだ)は相当な賑わい。熱気ムンムンである。
客層は7割ぐらいが女性だろうか。20代と思しき女性が目立つ。男同志は殆どいない。(こっちはさておき)親爺もいない。巷の角打ちとは大違いである。
3,000円(+外税)を払って、好みのグラスを選び、手の甲に(ブラックライトで蛍光発光する)スタンプを押してもらったら、テーブルへ。勿論、立呑み用丸テーブル。スタンプさえあれば、何回でも出入り自由というシステム。たとえば、つまみが足りなくなったら買いに行ってもいいし、呑みすぎたら外で涼んでも、公園のベンチでうたた寝をしてもいいというわけだ。
店内には巨大な冷蔵庫が離れて二つ置いてあって、それぞれに凡そ50本ずつ、合計100本余の一升瓶が揃っている。なかなか壮観だ。日本酒好きだったら、見ているだけで酔える。客は、勝手に冷蔵庫から好きな瓶を取り出し、自分のグラスに注ぐ。全ての瓶にはタグが掛かっていて、淡麗辛口、淡麗甘口、濃醇辛口、濃醇甘口、にごり、リキュールの6種類に分類されている。酒は結構、頻繁に入れ替わるようである。
単純に、酒を呑める量だけで考えれば、3,000円(+外税)という価格設定は高いが、これで100種類の酒が呑める(100杯呑むのはたぶん無理なので、100種類から選べる)と考えれば、それほど高いとは思わなくなるという心理を狙っているようだ。酒は1種類あればいいと思うヒト(特に親爺に多い!)は、あきらかにターゲットではない。という意味では、やはり、かなり女性客を意識しているのは間違いない。ことほど左様に、トレンドを作るのはすべからく、女性である。

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KURAND SAKE MARKETのHP: こちら

久しぶりに蕨山に登った(山の記録はこちら)のだが、予想外の雨(とアカヤシオの不作)で気分的に盛り下がったため、当初の予定を途中で切り上げ、名郷に下ることにした。バス停近くの酒屋(中屋商店)でビールを呷ったあと、バスで「さわらびの湯」へ移動し入湯。ここへ来るのも久しぶりである。旧名栗村が建てた日帰り温泉施設で、名栗の材木をふんだんに使っていて良い雰囲気。以前より気に入っていたのだが、久しぶりに今日入ってみて、他の施設と比べると更衣室が狭いな、という印象。
ともあれ、風呂上がりはラウンジで缶ビール(残念ながら軽食コーナーが無いので自動販売機)。大きな窓から外の緑が見えて気持ちいい。年中ビールは呑むが、この頃気温が上がってきて、ビールが一層美味いと感じる季節になってきてうれしい。
ところで、世界の1人当たりのビール消費量は、日本が52位で43.1リットル/年、1位チェコでは147.1リットル/年だそうである(2013年統計、キリンビール調べ)。ちなみに日本の統計は、ビールだけでなく、発泡酒、新ジャンルも入っているそうである。個人的にどうかと云えば、平均で毎日ロング缶1本ぐらいは呑む勘定(勿論、それだけでは済まない・・・)。と云うことは、0.5×365=182.5リットル/年となる。日本の平均値を押し上げるのに、多少貢献しているようであるが、チェコ人の間に入ると、ごく普通の人ということになる。日本人がビール(含、発泡酒+新ジャンル)をあまり呑まないのは、好きじゃないと云うよりは、そもそもアルコールを呑まない(呑めない)人の割合が多いと云うことではなかろうか。この頃、会社の帰りに呑むと云うことは、(小生だけでなく)全般的に減ってきているようだし、今の20代、30代の連中はそもそも、半ばオフィシャルな呑み会(歓送迎会など)にも参加しない者が結構いる。今どきの若者には、呑みニケーションは流行らない。
閑話休題。今回、往路で飯能駅から名郷BSまでと、復路の名郷BSからさわらびの湯BSまで乗ったバスの車内には、「ヤマノススメ」という少女アニメのラッピングが為されていた。そのようなコミックやアニメがあることは知らなかったが、山登りをテーマにしていて、全国各地の地方自治体や観光協会とコラボをしているようである。少女アニメが地域活性化に一役買っている時代なのだ。このバスから外を眺めると、旧名栗村の景色も、ちょっと変わって見えてくるから不思議だ。

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ヤマノススメのHP: こちら
 

カミさんが大宮に用事があると云うので、珍しく山の帰りではなく、大宮にやってきた。日曜日の昼下がりは、「いづみや」を除けば、空いている店は流石に少ないはず。そこで待ち合わせの時間までしばし、駅の東口界隈の居酒屋を探索してみる。今日は生憎の小雨模様だが、春雨なので濡れていける。大門町1丁目から宮町1丁目にかけては、細い路地に面して店が犇めき合っているイメージ。駅を出て左手に進むと大宮銀座通り、右手が南銀通り、我等が馴染みの「いづみや」は南銀通りの入口にある。大宮銀座通りに直行する路地は、南側から順に、「すずらん通り(アーケード)」「さくら横丁」「ウェストサイドストリート」「一番街(アーケード)」「住吉通り」と並んでいて、すずらん通りには、以前行った「酒蔵力大宮東口駅前店」がある。その向かいには、24時間営業で有名な「磯丸水産」。ラーメンチェーンの日高屋が結構目立つが、それもそのはず、ここ大宮が発祥の地だそうだ。「焼鳥日高」は一番街にもすずらん通りにもある。
一番街でふと目に留まったのが「アカマル屋」という店。聞いたことのない店だったので、ここに入ってみることにした。扉の外にもテーブルが並んでいる。今の季節だったら悪くないが、人通りが思い切り気になる感じなので、やはり中へ入る。
先ずは生ビール(420円)でスタート。そのあとはホッピー黒。つまみはちょっと変わっている。わさびのポテトさらだ(380円)は、わさびが結構(でも、むせない程度に)入っていて、インパクトあり。生かぶ(280円)は、大ぶりのかぶ一個分が出てくるのでボリュームがある。金山寺味噌(かな?)とマヨネーズがついてくる。こう云う食べ方をすると、かぶは、火を通さない方が美味いとつくづく思う。他に、オニオンスライス(180円)、ハムカツ(280円)、さば塩焼き(380円)、牛すじ焚(480円)、焼き物は鶏ねぎま(120円)、鶏つくね(140円)、豚はらみ(120円)、豚しろ(120円)を注文。「焚」なんて言葉を使うところが、関西をイメージしている風だ。
この店のコンセプトがどの辺を狙っているのか、ちょっと判らないが、ライバルは「かぶら屋」あたりか。名物は、煮込み、出汁煮込み、炭火串焼きとなっている。ちなみに、メニューで一番高い肴はホッケ焼き(520円)だった。ホッケは今や、高級魚になりつつあるようだ。他にもまだいろいろあるので、次回来た時に試してみたい。

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鉄五郎新道を登り、「丹三郎」で蕎麦を手繰ったあと、お風呂は立川だったら「梅の湯」、「梅の湯」だったら打ち上げは「菊松屋」、と云うふうに、お風呂が立川になった時点で、ほぼ芋づる式に「菊松屋」になった。北口で気の利いた店、となるとこの頃は、「菊松屋」か「玉屋」が思い浮かんでくる。「菊松屋」は昨年の8月以来ということになるが、もうそんなに経つのかと思ってしまう。
菊松屋のHPを覗いてみると、立川市商店街連合会が主催する「輝く個店振興事業」で「菊松屋」が平成25年度のグランプリを受賞したとのこと。ちなみに立川市商店街連合会のHPを見ると、「やきとりの玉屋」も平成24年度に受賞していた。どちらも、料理や酒へのこだわりだけでなく、店の雰囲気作りと接客にも力を入れていると感じていたが、商店街連合会でも同じような見方なのだろう。
店のマスコットのカッパに挨拶し、店主にも挨拶して、ほぼ開店時間と同時に入店。今日もカウンター席ではなく、奥のテーブル席へ。ここは妙に落ち着く。店内照明を極力抑えていて、代わりに窓からの黄昏時の自然光がいい具合なのだ。真っ暗になってから来るのではなく、是非とも日が沈む頃に先ず入店すべきである。この居心地良さを味わうだけでも、「菊松屋」に入る価値があると思う。
勿論、この店はそれだけではない。今日は、いきなり日本酒でスタートすることに。「大七純米生酛」をいってみる。相変わらず骨太で複雑な味である。そのあとは、「小左衛門特別純米信濃美山錦」を呑んでみる。爽やかで円やか。
つまみはタイ刺、タケノコ煮物、豚串焼き、鶏もも唐揚げ、ポテトサラダなどをいただく。在り来たりではない、拘りを感じる品々でどれも美味い。やがて、立川で単身赴任中の凸さんも合流、ゆったりした時間を楽しんだ。また、早い時間に山から下りたら、日が暮れないうちにここへ来よう。

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「丹三郎」で蕎麦と酒と肴を堪能した後、ぷらぷら歩き、古里駅を目指す。道々、さて蕎麦の後は何処かで汗を流そうと云うことになる。一番最寄りは、多摩川の対岸にある(と云っても傍に橋がないので結構、遠い)松乃湯温泉水香園だが、1年半ほど前、日帰り温泉をやめたそうだ(益々、お忍びの宿らしくなった)。やっぱり馴染みの立川に出ようかとなると、この頃は「じゃあ、梅の湯!」という意見が支配的だ。そうしたら、打ち上げは菊松屋に行くか、などと考えているうちに古里駅に着くと、丁度、電車がやってきているので、跨線橋を息を切らせて渡って、上手い具合に乗れた。
立川に着いて「梅の湯」に入ってみると、今日は男湯は1階だった。これまで4回くらい来ているが、偶々なのか何れも2階だった。男女入れ替えるのを初めて知った。ここは間違いなく銭湯なのだが、なのに生ビールを呑むことができる。銭湯に詳しくは無いが、こういう銭湯は珍しいだろうと思う。他で知っているのは、都留市の泰安温泉ぐらいだが、そこも缶ビールだ。
入浴券やせっけん、タオル等の自動販売機に、飲み物や食べ物(なんと、やきそばもある)のボタンも並んでいる。
ここは飲食ができるだけではない。入って直ぐに気付くことだが、マンガ本がズラリと並んでいるので、マンガ好きは陶酔するし、そうでない者は少々たじろぐ。
休憩スペースで生ビールを呑んでみる。実は初めて。周りで若者がマンガを熟読しているので、ちょっと落ち着かない感じが無いでもない。そう云えば、ここにはFree Wi-Fiも設置されているので、スマホで動画(アニメ?)を見ている奴もいる。風呂上がりにわざわざマンガ本を読んでいる奴と、スマホに熱中している奴と、生ビールを飲んでいる奴とが同居している、普通の銭湯では有り得ない光景が、ここにはある。

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梅の湯のHP: こちら 

以前から古里駅近く「丹三郎」という集落に、「丹三郎」という超有名蕎麦屋があるのを知っていたが、なかなか予約すら叶わず、入る機会が無かった。今回、念願叶って予約できた。思わずバンザイ!と叫びたくなる。勿論、山の会としては、山を抜きに蕎麦屋へ直行する訳にはいかない。そのため、鉄五郎新道から大塚山を経由してやってきた(山の記録はこちら)ので、到着は13時過ぎ。
鉄五郎新道のイワウチワは殆ど終わっていて残念だったが、下って来た丹三郎集落は、様々な花々が競うように咲いてて、春本番が実感できる。
「丹三郎」に着いて、重厚な長屋門を潜ると母屋。と云っても予約した時間で直ちに入れる訳ではない。何処かの席が空き次第ということになる。つまり、予約した時間以降での優先権を持っている、というくらいの感じか。広い玄関の端に座ってしばし待つ。やがて、テーブルへ案内される。先ずビールを注文した後、料理をチョイスするのだが、昼下がりという時間のせいか、わさび漬けや厚焼き玉子は終わってしまっていて、単品の天麩羅は山うどだけしかできないとのこと。しかし、天せいろを頼むと天麩羅は盛り合わせになるというので、まず天せいろを二つ注文してみる。他に、沢ガニの唐揚げと、稚鮎の唐揚げ、本わさびを注文。酒はやっぱり地元、澤乃井で。ここはおしぼりが手ぬぐいである。
本わさびはまるごと一本出てくるが、5人もいればそれなりに使い切れる。Woodyさんに磨っていただいた。稚鮎も沢ガニも食べるのが何か勿体ないと云うか、申し訳ない感じ。でもサクサク、パリパリ、あ~春だ。天麩羅盛り合わせも上手い具合に揚がっている。
最後に蕎麦、5人で3枚をいただく。細打ちで香り高く、喉越しも申し分ない。こりゃ、また来たくなるな~。今度は、11時の開店時間に来て、食べ損なった玉子焼きや他の天麩羅も食べてみたい。ってことは、山はいったいどうなる? 

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かつての職場の飲み仲間からお呼びがかかり、急きょ東京へ酒呑み出張(笑)。場所はこれから決めるから、小生にとっての都合が良い駅近辺でも良いと云うので、八丁堀駅を所望してみる。すると蕎麦好きおやじさん(「接点の人形町を選んだ」と書いているが八丁堀である。人形町は別の機会。)が見つけてきた店が、今回の「串だおれ」だった。
18時30分までは、ハイボールやチューハイ、ライムサワーが1杯100円という格安ハッピーアワーだったようだが、小生が着いた時には既に終わっていたので、生ビール(390円)でスタート。その後は角ハイボール(390円)。
店の名前に「串」が入っているように、ここはとにかく、串ものがウリ。串揚げ10本セットを2セット注文。串揚げは、パン粉の粒が細かい、いわゆる関西風。ソースはウスターソース系で、二度漬け厳禁は他と同様。様々な具材が串揚げになっていて飽きさせない。他に、ポテトカラムーチョ(450円)なんて頼んだが、辛いばっかりで何処が美味いのか判らない。牛スジ焼きそば(880円)はまずまず美味いが、CP的にはいまいち。
結果、酒はひとり当たり1,600円、料理は1,800円ということだった。常にひとり2,500円以下がマストと考えている蕎麦好きおやじさんには不満が残ったようである。(小生以外の)3人が、ハッピーアワーで8杯も(つまり800円)呑んだ割には安くない。他の飲み物や喰い物が比較的高いせいもあるが、ま、単に呑み過ぎということだろう。
他の居酒屋チェーンと同様、この店も特色を出すために色々努力しているのは判る気がする。でもやはり、その他大勢と一緒で、魅力的とは云いかねるし、どっちつかずだ。ついでに云えば、居心地良さも、やや御座なりになっている感がある。雰囲気なんぞ二の次で、酒と料理が(味は凡庸でも)安ければいいというスタイルもあっていい(現にそういう客だっている)が、そんな勝負をしない(できない)場合には、接客態度も含めた雰囲気作りが必要と思う。この店はまだまだ伸び代がある。 
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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上毛高原駅からの帰り道、日曜日とは云え、まだ早い(午後4時過ぎ)ので、なおちゃんに付き合って貰って大宮駅で途中下車してみた。やっぱり通い慣れた東口に行ってみる。心を鬼にして「いづみや」を2軒とも素通りし(笑)、南銀通りの南の外れ、「酒蔵 力 大宮南銀店」に寄ってみた。この時間の南銀通りはまだ半分眠っているような状態。ネオンサインに灯りが点いていないと、この通りは場末感が漂う。
店の南側が空き地になっていて、それに向いた側が大窓になっているので(偶々?)、明るく開放感がある。時間が時間だけに、席は選り取り見取りである。「酒蔵 力」は、半年ほど前、東口店に入ったことがある。客層も店員も若くてにぎやかだったが、昼下がりの南銀店は、この手の店らしからぬ静かな雰囲気に包まれている。閑散とした居酒屋も悪くない。
先ずはやっぱりホッピー黒でスタート。このような店は炭酸系が合っている。この店では、他の「酒蔵 力」姉妹店と違い、七輪によるホルモン焼きがあるらしいが、今日はとりあえず普通に串焼きを注文。生憎、テッポウは切らして無いとのこと、カシラとシロを頂く。もつ焼き鑑定士ではないので確かなことは云えないが、申し分ないと思う。もつ焼きの評価点は、個人によって違うかも知れない。臭みの有る無しでも違うはず。例えば、チーズなんかはその点で典型的。プロセスチーズ好きと、ブルーチーズ好きとで、同じ物差しでは評価し難い。
他に、ハチノス刺、ポテトサラダ、秋刀魚塩焼きを頼んでみた。ハチノス刺は少々珍しい。シコシコとモチモチの中間的食感。そのものは特段臭みも味も無いので、辛味タレでいただく。イタリア料理で出る、トリッパのトマトソース煮込みとは全く異なる食べ方だが、刺身で食べるのは悪くない。食べ続けていると、そのうち癖になるかも知れない。刺身では、他に牛ハツ刺や豚ガツ刺、豚コブクロ刺、馬ハラミ刺なんてある。ここは、肉(もつ)好きだったら興味津津の店だと思う。それで思い出したが、ジェイムス・ジョイスの「ユリシーズ」に出てくる主人公レオポルト・ブルームは、朝食で豚の腎臓(マメ)を喰っていた。朝から(酒の肴ではなく)喰うとは、アイルランド人は相当のもつ好きだ。日本人じゃ到底真似が出来ないと思うけど、誰か、そうでもないと云ってみますか?

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「天丸」で良い調子で呑んでいるうちに、丁度いい時間になったのでふらふらと上毛高原駅へ移動。まさしく目と鼻の先なので、どんなに酔っ払っても辿り着ける。ありがたい。
上毛高原駅には、コンコースもプラットホームも、寂しいくらいに人がいなかった。そもそも上毛高原駅は、ビジネスで来る乗客がいるとは思えない。この時間帯に停車する列車は1時間1本のみ。それでもこんな状態なのは、観光客も新幹線ではなく、車でやってくるということだろう。
いつも思うことだが、この駅はとにかく殺風景過ぎる。今のところ、立ち食い蕎麦屋とコンビニしかない。ホームにはそれこそ何にもない。たとえ腹を減らしてこの駅にやって来たとしても、蕎麦も饂飩もノーサンキューというひとだったら大変寂しい思いをする。ここから電車の中でどんちゃんやりたいっていうひとは(大宮まで45分なので、どんちゃんする程時間がないが)、コンビニのカップ酒と在り来たりの乾きもので何とかするしかない。直ぐ隣の越後湯沢駅と同じにしろとは云わないが、集客のためにはもうちょっと何かして欲しい。
無理矢理造った駅なので、もう存在そのものに価値があるだけなのかも知れないが、我々にとっては群馬の山を登る上では欠かせない駅。重宝しているのは間違いない。願わくば、駅ナカに立ち寄り湯と、地酒を集めた「ぽん酒コーナー」と地元の食材(含、えだまメンチ)販売所を作ってくれたら、もっと贔屓にしたい。みなかみ町の観光課には、是非とも前向きに検討願いたい。
やがてやってきた「とき326号」は、指定席の乗車率はせいぜい50%程度だろうか。ゴールデンウィーク前なのでこんなものなのかもしれない。席に着いたら、駅のコンビニで買ったカップ地酒「谷川岳 特別本醸造」を傾ける。すっきり辛口。「水芭蕉」と同じ永井酒造の酒。群馬の地酒で群馬の山の余韻を楽しんでいるうちに、いつの間にか大宮到着、何はともあれ今回も佳き山行だった。

 

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日帰り温泉「ゆにーいく」でさっぱりした後、「昼は蕎麦が良い」と和尚が云うので、タクシーの運転手に勧められた、上毛高原駅のすぐ前の「天丸」に入ってみた。外も中も古民家風、なかなか良い風情である。結構、客が入っている。みんな自家用車で来ているようだ。車だったら、こんな新幹線の駅近くでなくても良さそうだが、逆に云えば、他に店が無いのか、ここが余程美味いのか、どちらかだろう。
絶好の場所なので、酒と肴を待つ間に、このちゃんに新幹線の切符を買いに駅まで行ってもらったおかげで、ぎりぎりまで、店でゆっくりできる。
ビールは「ゆにーいく」で呑んできたので、はじめから日本酒で乾杯。「誉国光(ほまれこっこう)」と「水芭蕉吟醸酒」を呑んでみた。どちらも地元、川場村にある造り酒屋、土田酒造と永井酒造が醸した酒。 「誉国光」はいわゆる呑み飽きないタイプで、燗に合う感じ。「水芭蕉」は淡麗だが吟醸酒らしく香りが良い。こちらは池袋の「萬屋松風」でも置いてあった。このところ群馬の酒を飲む機会が増えてきているが、何れも奇を衒わない真っ当な酒というイメージがある。
肴には、板わさ、山菜盛り合わせ、天麩羅盛り合わせ、こんにゃく味噌田楽、月見芋、漬物盛り合わせをいただく。みんなが好きな厚焼き卵は、ここには無かった。厚切りの蒲鉾は、食紅で染めたもので、この頃おせち料理ぐらいでしか見掛けないクラシックタイプ。山菜には菜の花、天麩羅には蕗の薹などがあって、春を感じることができる。
〆はざる蕎麦。太さは普通で、しっかりコシがある。食べてみて、この店が偶々新幹線の駅前にあるだけで、車の客もやってくる訳が判った気がする。その意味で、ここは我々にとっても使い勝手が良い店である。

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今回が4回目ぐらいの入湯だろうか、いつも尾瀬から帰ってくると、最寄駅の沼田に近い、ここに寄るというパターンが出来ていた。戸神山から下りてきた今回は、事前のリサーチで、戸神山に比較的近い「かねまんやすらぎセンター 沼田岡谷温泉」と云う、長い名前の日帰り温泉に寄ってみようかと思っていた(そう云えば「ゆにーいく」も正式には長い名前だ)。ところが、時間が早すぎて残念ながらまだやってなかった(午後0時開店)ので、古馴染みの、ここ「ゆにーいく」へ、久しぶりにやって来た次第。
到着してみると、駐車場が随分と空いていたのだが、これはタクシーの運転手曰く、今まさに開催中の、沼田公園のさくらまつりのせいらしい。実際、その界隈の道路は激混みだった。桜の開花は都心とは2週間ほどの違いか。それでも沼田市は2次元的な広がりだけでなく、垂直方向にも広がりをもっているため(皇海山も沼田市だ)、山間部では5月にならないと咲かないところだってある。ゴールデンウィークに、日本ロマンチック街道を尾瀬方面へ向かうと、いつも満開の桜に出会える。
受付で650円を支払ったら風呂場へ。ナトリウム塩化物温泉で、源泉50.9℃、PH8.3というから、肌に優しいタイプ。浴室の中も、今日は大変空いていてゆったりのんびりできる。マッサージ&アカスリエステコーナーの女性達も手持無沙汰のご様子で、何故かせっせと窓を拭いていた。こちらとしては、かといって長湯することもなく、ましてやマッサージをしてもらうこともなく、いつものようにさっと入ってさっと出る。
風呂から上がったら休憩室兼食事処へ。ここもガラ空き状態である。先ずは生ビールを注文、一人でお先にグビッとやる。つまみに栃尾の油揚げがあったのでそれを頼む。間にネギ味噌が入っていてなかなかイケる。ここの食事処は、メニューが豊富である。麺類や丼物だけでなく、カレーやパスタ、ハンバーグなどの洋食系もある。それに、天麩羅や刺身など、一品物もかなり充実している。蕎麦屋に行く当てが無ければ、ここでがっつり呑むことができそうである。たまにはそんな山行があってもいいかも知れない。
 
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 ゆにーいくのHP: こちら

「アップル館」は、玉原ペンション村の一番北側(鹿俣山に近いほう)にある。部屋数は8つほどの、一般的サイズのペンション。我々以外に二家族が逗留していた。どちらもスノボーが目当て。我々のような登山姿は、ここのペンションに限らず、見当たらなかった。
このようなことは、個人的には少々不思議に思う。この時期はリフトが動いているので、極めて安直に鹿俣山へ登れる。時間さえ許せば、獅子ヶ鼻山だって行って来れる。残雪の山を楽ちんにエンジョイしたければ、ここほど安直に雪山にアタックできるところはそうはない。これほど登山人口が増えているのに、雪山も楽しまないのは片落ちというものだ。
今回、鹿俣山にやってきたのは、今シーズン1回ぐらいはスノーシューを履いておこうという目論見だったのだが、残念ながら、思ったより早く、スノーシューの季節が終わっていた。 今年は雪解けが早いようである。
ともあれ、ペンションに戻ったら風呂に入って、また湯上りビールを呑もうと考えつつ、ペンション村を目指す。この界隈のペンションは、どれも似た雰囲気を漂わせている。「建売じゃないの?」と和尚。たしかに、そんな気がする。
今回厄介になったペンション「アップル館」は、若い夫婦が経営している。そんな雰囲気が室内装飾の其処彼処に表れている。バーカウンターには、アルコール類が並んでいる。なおちゃんのリサーチによると、ここのウリはワインだそうだ。
部屋でちょっと一杯やったあとは、ダイニングルームへ移動しディナー。ワインリストを見るとレ・ペルラン・ド・ラフォン・ロシェ'06があった。さっそく注文。シャトー・ラフォン・ロシェのセカンドラベル。ネット通販で買っても3,000円はする代物である。都心のフレンチレストランだったら、8,000円取られても文句は云えない。こんなフレンチワインは昨今呑んだことが無かったが、市場価格のプラス1,000円ほどで、しかもこんな山の中のペンションで飲めたのは、まさしく僥倖だ。味わい、深み、渋みとも、典型的なボルドータイプ。こんなワインをいつも飲ませてくれるんだったら、たとえ鹿俣山自体に食指は動かなくとも(でもこの界隈のぶなの森は素晴らしい)、またこのペンションに来てみたい。

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玉原スキーパークの東側にある鹿俣山に登って残雪をエンジョイした(山の記録はこちら)後は、ぶなの森を抜けてスキーパークのレストハウスへ。滑っている客はそこそこいるが、レストハウスでのんびりしている客は少ない。何故ならまだ14時半、時間が早いせいだろう。我々はひと仕事(?)終えたので、堂々とビールを呑むことにする。
山の上は雲に覆われていたが、こちらは日差しが出ていて、窓の外は眩しいほど明るい。これぞスノーリゾート気分。雪を見ながら、暖かい部屋で呑むビールが美味い。
ひと心地ついたところで、レストラン内を物色。まだ時間が早いとは云え、ペンションに戻ったら風呂上がりにまた一杯やることになるので、ここはビール一杯だけのつもり。でも、何かつまんでみたい。メニューを見ると、カレーやラーメンばかり目立つが、一品ものとして、からあげやフライドポテトの他に、「えだまメンチ」というものがあった(何れにしても揚げ物ばっかりだ)。じつは先日、沼田市観光協会のHPを眺めていて、B級グルメとしてこの「えだまメンチ」があることを知っていた。地元の高校生がプロデュースしたというシロモノ。
食べてみると、確かにそのまま、メンチに枝豆が入っているだけだが、ビールには、単なるメンチよりも一層合っていると思う。酒を飲まない高校生でなく、呑んだくれ親爺が発想したとしても不思議ではない。でも、ここ玉原スキーパークで、ビールの肴にえだまメンチを齧る輩は少なそう。実際、殆どの客は、車で日帰りと思われ、運転手たるおとうさんはビールに手を出せないので、えだまメンチとのコンビネーションを知る由もない。まこと、気の毒なことだ。今度、玉原に来る際は、是非、ペンション村に一泊する余裕をもって、ここレストラン オン&オフでビールとえだまメンチを味わうことをお勧めしたい。

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箱根の山に登ってきたと云うと、時々「箱根に山があるんですか?」と聞いてくる恍けた人がいる。これぞまさしく「木を見て森を見ず」、観光地を見て山を見ないという典型。箱根に来て山に登らない人が大多数であることは間違いないが、せっかく多くの山があるのでこれを見ない手はないし、これを登らない手もない。
明星ヶ岳に登った今日は、往復ともロマンスカーで、大人の休日を満喫。やはり箱根に行くんだったら、 行きも帰りもロマンスカーに乗りたい。それが子供の頃の憧れ。これは大人になっても変わらない。子供の頃のイメージが刷り込まれ、「大人の休日」まで引きずられているようである。今日は往路がLSE7000形、復路がEXE30000形だった。
「さくら駅前店」で魚と酒を存分に堪能したため、ロマンスカー乗車がぎりぎりになった。そのせいで、乗車位置と座席のある車両とが離れていたため、走行中にみんなでぞろぞろ、暫し車両間を移動。そのおかげで気が付いたことは、明らかに外国人旅行客がいっぱい乗っていたこと。中国系や韓国系は、なかなかぱっと見では違いが判らないので、気付いた以上に多くの外国人が乗っていたかも知れない。昔から箱根は、そこそこ外国人旅行者を見掛けることがあったが、この頃は一段と多いようで、かなり目立つ。箱根も観光地として国際的に有名になっているのかも知れぬ。
我々日本人(というか、関東人)にとって、箱根は最も馴染みの観光地で、たまにちょっと行ってみるには申し分ないところ、というイメージが強い。箱根にある美術館のたぐいは大抵入り尽くしているので、もう何度も入ることはないが、それでも緑を眺め、温泉に浸かって美味いものを喰ってリラックスするには箱根は申し分ない。もう両手で足りないほど来ているが、何故か飽きることはない。またそのうち、山登りとは関係なく、リラックスを求めて箱根に来ることだろう。その時は、勿論、往復ともロマンスカーになるのは間違いない。


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風祭から小田原へ移動、久しぶりに「さくら駅前店」にやってきた。そう云えば、前回も今回も、明星ヶ岳から下りてきた。予め、午後4時半で予約した上での入店。我々が最初の客だったが、続いて熟年女性集団がどやどやと入ってきて、たちまちテーブル席はほぼ一杯。カウンター席も、我々のリュックサックで3分の1ほど埋め尽くされた。
カウンター席に相対して細長い厨房が丸見えの純和風スタイル、料理人姿の男衆ばかり4人が並んでいる。調理中でも、声をかければすぐに応じてくれるところが良い。
席に着いて先ずビールを呷ったあとは、料理を注文する。ここは「地魚の店」という看板を掲げるだけあって、魚料理が豊富。そこで、金目の煮付け、刺身盛り合わせ、桜エビかき揚げ、カマス塩焼き、カレイ唐揚げ、鯖刺身、等々、存分に魚を堪能した。金目鯛はやや旬を過ぎたかも知れないが、脂がのっていて身がぷりぷりである。サクラエビは丁度良い季節。他にデミグラソースを使った牛すじ煮込みや、さくらオムレツ、新竹の子刺身なんてものもいただいた。特に、生竹の子はまさに今が旬、贅沢な喰い物だ。
ビールの後は日本酒。「箱根薔薇」(つまりサンショウバラ)という名前がついた「箱根山」ブランドの吟醸造生貯蔵酒を呑む。すっきり系だが円やかさも併せ持つ、すいすい呑めるあぶない系統の酒である。
この店では、日本酒は木製徳利で出てくる。これがなかなか具合が良い。注ぎ口が細く、かつ酒がスムーズに出てくるので、目いっぱい傾けても猪口がすぐ溢れてしまうようなことにはならない。店の人が最初の一杯を注いでくれるが、その際は、徳利を高く掲げ遥か下の猪口目がけて、溢さずに注ぐパフォーマンスをやってくれる。これは、我々でもすぐ出来るほど、徳利の構造が優れているということ。かなり気に入ったので、思わず通販で探してゲット。さっそく家呑みで愛用している。

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「小田原温泉八里」で汗を流した後、「鈴廣かまぼこの里」に入ってみたら、ちょいと湯上りに一杯やるところが見当たらない。案内係のお姐さんに訊くと、その辺の休憩用のベンチで呑んでもいいですよ、なんて仰るが、観光客がわんさか行き交う場所でそんな芸当は少々厳しい(あとでHPを見てみると、かまぼこの食べ比べができる「かまぼこバー」なるカウンターがあって、一応、ビールも呑めるようだ。そんな説明じゃ無かったけど。。。)。じゃあ、外で呑むところは何処?、と訊くと道の反対側にある「千世倭樓(ちょうわろう)」か、「えれんなごっそ」、「箱根ビールレストラン&ショップ」でどうぞ、との説明。
外へ出ると、「千世倭樓」はどう見ても、がっつり&じっくり食事をするところのようであり、実際、中途半端な時間のせいか、客は全然入って行かないようにみえる。ならばと云うことで「えれんなごっそ」を覗いてみると、こちらはビュッフェ形式、やっぱりがっつり系。どちらもチョイ呑み、チョイ食べは許しません、という感じである。
そこで「箱根ビールレストラン&ショップ」に入ってみると、売店の奥(道路側)にテーブルがあって、軽く飲食ができるようになっていた。助かった。早速、ペールエール(大650円)と、かまぼこつまみセット(プライス失念!)を注文してみる。
ペールエールはコクや苦みが足りないものの、爽やかで喉越しもすっきり。これも鈴廣蒲鉾が手掛けている地ビールらしい。かまぼこのつまみは、数種類のかまぼこが一口サイズになっていて、まさにビールのお伴という感じだ。
それにしてもここの鈴廣蒲鉾は、ワンストップでなんでもどうぞと云う感じで手広くやっている。「小田原温泉八里」の正面には、かまぼこ博物館なる建物まであって、大型バスに乗って観光客が押し寄せて来ている。老若男女を問わず、車で箱根にやってくる観光客をいったんここに留まらせるに十分な魅力を発揮しているようだ。しかし、電車(ロマンスカー)でやってくる客は、存外ここの存在に気が付かない。残るは、小田急と交渉、連携してロマンスカーを風祭駅に停車させるような、プランを捻り出すことが出来れば、もう鈴廣蒲鉾は世界的なアミューズメントパークとなるのは間違いない。

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えれんなごっそのHP: こちら 

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