山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2014年10月

ほぼひと月ぶりに、昭和酒場「赤津加」入店。前日、店に電話すると、17時30分から18時30分までに入ることができれば予約可と云われ、18時30分に4人で予約。みんなが揃うまで、テーブル席に座って店内の様子を繁々見ていた限り、一階にある五つのテーブル席は、我々の席を含め全て予約で埋まっている様子。一人、もしくは二人連れだけが予約なしに入ってきて、偶々カウンター席が空いていればラッキー、という感じ。予約の大人数は二階へ上がっていく。でもこの店は、やっぱりカウンター席の方が良さそうだ。もうひとつ気が付いたことだが、この店の照明(特にテーブル席)は抑えめなので、f3.5程度のカメラレンズではフラッシュが無いとちょっと厳しい・・・。
みんなが来ないうちにばくばく喰う訳にもいかないので、ビールの肴に銀杏を注文。大粒で美味い。そのうち、先ず凸さん到着。おつかれさん、とビールで乾杯。鶏もつ煮込みを注文。土鍋に入って出てくる。もつも美味いが、特にスープが絶品である。のんちゃん登場。スマホMapを見ながら問題なく到着できたようだ。またビールでおつかれさん、おひさしぶり、と乾杯。最後に隊長到着し、改めて乾杯。鶏もつ煮込みを追加注文。他に鶏なんこつ、するめとニラ炒め、アナゴ照焼、厚焼き卵などを注文。するめとニラ炒めは如何にも赤津加らしい一品。厚焼き卵は大変、ボリュームがある。酒に切り替え、先ずは菊正宗・生酒、そのあとはひたすら燗酒。だいぶ出来上がった頃、アユラシ出現サプライズ。再び大いに盛り上がった。

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銀座の帰り、乗り換えのついでに秋葉原で途中下車。先日入った「町役場」がある雑居ビルの地下にまた来て、今度は「南部や」に入ってみた。時間は平日の午後4時半、先客は年金生活者の定期会合と思しき一組だけ。店員は全て中高年男性。メニューを見ると、肴はだいぶ豊富である。その名の通り、ここは岩手をウリにしているのかと思いきや、酒(南部美人)以外、どれが岩手の郷土料理なのか良く判らない。ま、それはともかく、いくつか注文した肴のなかで、自家製さつま揚げは、独特な味付け(エスニック風?)で思いの外、美味。ポテトサラダは結構、舌触りが滑らかだが具材と味付けはごく普通。ブリ大根、鶏唐揚げも普通に美味い。
昭和の香りがするこの店の居心地はなかなかに良い。若者が大挙してやってきて大声で騒ぐような店とはまったく程遠い雰囲気なので、おっさんが(おばさんも)安心して静かに酒を傾けることができる。惜しむらくは、もっと岩手郷土料理をメニューに入れてくれて、さらに言えば男性ばかりの店員・調理人ではなく、看板娘の一人ぐらいは置いて欲しいものである。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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ぶどうの丘展望レストランでちょっとまったりしたあと、ホリデー快速ビューやまなし号で立川に移動。久しぶりに北口の「弁慶」を覗いてみるが、なんと一杯。では隣はどうかと「玉河」に訊いても断られる。「玉河」の別店舗にも訊いて貰ったのだが、やはり満杯とのこと。ふーむ、さすがにこの時間(18時半くらい)で9人はなかなか難しい。さてどうしようか、ものは試しに「味工房」に電話してみると、意外にOKとのこと、この店はけっこう大きいのでなんとかなったようだ。図らずも、前回「味工房」に入店したときも、「ぶどうの丘」からの流れだった。
駆け付けビールは、キリン派とサッポロ派が乾杯。そのあとは各自様々な酒に移行。この店は多摩の地酒がズラッと揃っているのが魅力(隊長お気に入りの喜正も勿論ある)。今日は、先ず東村山・豊島屋酒造の「金婚・純米」を頂くことに。辛口ではないがさらりとしていて食中酒に相応しい。豊島屋酒造と云えば「屋守(おくのかみ)」がこの頃超人気だが、元々「金婚」が主銘柄。ちなみに明治神宮、日枝神社、神田明神の御神酒は何れも「金婚」だそうである。創業はなんと慶長元年(まだ秀吉が生きていた!)というから、江戸幕府成立よりも古い。「金婚」の後は、「嘉泉・ぎんから」。これもかなり淡麗辛口で食中酒系。これを醸す福生・田村酒造場も創業文政五年とのことで、ここも200年近い歴史がある。
つまみは、エイヒレ、大根サラダ、さつま揚げ、ジャーマンポテト、牡蠣の天麩羅、串焼き12本盛り合わせ等々注文。くまちゃんは会津坂下の酒「飛露喜・特別純米」を注文。この頃、会津の酒を目にすることが多いな。いわゆるこれは、酒そのものを楽しむ濃醇系。散々飲んで喰って、概ね一人2,750円はまずまずリーズナブル。さて、払いも済ませたので帰ろうか、あれっ、凸さんは? と訊けば、ラーメンを食べて帰る、と言い残してひとりでふらふらネオン街に消えていったそうな・・・。

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味工房のHPはこちら: 味工房 
豊島屋酒造のHPはこちら: 豊島屋酒造 

シャトー・ルミエールで太陽のもと、およそ3時間飲み続け、散々ワインを堪能したので、一旦切り上げることにして、ぶどうの丘に移動。山の汗を流したい人は天空の湯へ、まだまだ呑み足りない人(凸さん、アユラシ、黒さん)は地下ワインカーヴで試飲(1,100円で飲み放題)することとなった。汗を流してさっぱりした後は3Fの展望レストランへ。ほぼ3カ月ぶりの訪問。ランチタイムがもうすぐ終わる時間(15:30ラストオーダー)だったため、かなり空いていた。全く良い天気なので、今日も変わらず雄大な眺めである。風呂上がりには何時もならばビールに限るが、今日は甲州種ワイン(五味ワイン樽発酵)にオードブル4種盛り合わせを注文。この樽熟成ワインは、甲州種らしいフレッシュ感と、確かに樽の木の香りがする。なかなかイケる。甲州種は飲む度に新たな発見がある。
三々五々、天空の湯から上がって集まり、思い思いの飲み物を注文する。人によってはソフトドリンクでひと休み。地下組のうち、凸さんとアユラシはなかなか上がって来ない。様子を見にワインカーヴへ下りると、すっかり他の客と意気投合し、将に宴たけなわ。シャトールミエール到着が遅くなったアユラシ、黒さんはともかく、スタート時から凸さんはタクシー移動時間以外、切れ目なしにほぼ4時間半(うち、1時間半は立ち)飲み続けていたことになる。そして立川に移動後も・・・。恐れ入りました。リバウンドしないよう祈ってます。

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昨年は台風襲来で、神社境内での開催が出来なかった(日が差さない倉庫内での開催)ので、今年は2年ぶりの神社での開催。今回は、昨年のシャトーメルシャン同様、暑いくらいの天気に恵まれた。今年も決して台風の不作とは云えないが、幸い、今年の台風シーズンは既に終わったようだ。急いで蜂城山から神領山、大久保山を廻り(山の記録はこちら)、立ち寄り湯は後回しにしてタクシーで会場に直行。11時半に到着、当初の予定を3時間も前倒しできた。これで心行くまでルミエールのワインが堪能できる。個人的には昨年に続いて2回目である。
受付で、入場料+ワイングラス+ドリンク券1,000円分=2,000円を支払って入場。ライブ演奏も行われていて、既にだいぶ盛り上がっていたが、10人が纏まって座れるテーブル席を確保できた。みんな思い思いのワインを注いで乾杯。一杯200円の新酒やシードルから、600円のシャトールミエール・ヴィンテージまで10種類ほどがラインナップ。やっぱりシャトールミエールが一番美味いと感じるが、これほどの太陽の日差しの下では、スパークリングワインがななかなイケる(ただし、残念ながらキンキンではない)。ここに何百人集まっているのか判らないが、従業員21人、資本金8,000万円の小規模ワイナリー(ヒロコさんの与信(?)調査による)にして、このような大規模まつりをひらくのは結構大変なことと思われ、ワインに対する熱い気持ちが伝わってきたような気がした。

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久しぶりに平日昼間の銀座。職場が築地だった頃は時々来たことがある(ライオン七丁目店で、こっそりビール付ランチを喰ったこともあった)。今日の目的は、贔屓にしているというと大げさだが、個人的に一寸気にいっている版画家・宮内達夫氏の個展があったため。平日のみの展覧なので、これ幸いと会社をサボって やむをえず半日年休を取ってやってきた。で、その前にランチ。歌舞伎座の裏手にあるこの店はビーフシチューの専門店で、創業昭和30年という老舗。つい先日、喰ったばかりなのにまたビーフシチューとは、久しぶりに食べるとそれが引き金でまた食べたくなるという連鎖反応の類であろうか。
土蔵を改造して店にしている。先客は会社廻りの途中の営業マン三人(うち二人は女性)、友達同士らしき女性二人客、そして黙々と食っている一人女性の三組。圧倒的な女性比率。シチュー屋ってこうゆうとこだっけ? 予約した席に着き、ビールと共にシチューとグラタンを注文する。すると、はじめにひじきやぜんまいの煮物など、和風惣菜がいくつか出てくる。ここは全くの和風。注文したシチューはビーフとタンのミックス。何方も箸で持ち上げようとすると、崩れてしまうほど煮込んである。味付けは意外とシンプル。先日のクインベルと相通ずるところがある。スパイスは極力抑えめ。これを白飯にかけて喰うのが美味い。一方、グラタンはソースが濃厚で粘度が高い。この頃見かけない程のガツンとした存在感。〆はこれまた濃厚なアイスクリーム。予約客だけの限定らしい。この店には、この頃の他の店に無いノスタルジック的頑なさがあるようだ。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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店のHP: 銀の塔 

久しぶりに雁ヶ腹摺山と姥子山に登った帰り(山の記録はこちら)、かねてより気になっていた立川北口、梅の湯のすぐ手前にあるTempranilloというスペイン料理店に入ってみた。階段を下って扉をあけようとすると、ウェイターがお出迎え。どのテーブルでもどうぞ、と。今日初めての客だったようである。エアコンもついていなかった模様。開店は8月頃とのことだが、いまだにWEBで検索しても出てこない、いまどき珍しい店。シェフは極めて真面目な若きスペイン人。共同オーナーにもなっていて、もう一人の経営者は日本人女性だそうである。訊き出したのは勿論、店のオーナーに出会うと直ちに経営コンサルタントに変身する、我らが隊長である。
乾杯ビールの後は、やっぱりTempranillo種のスペイン産ワインを飲むしかないだろう。イベリコ豚チョリソやキノコのアヒージョと良く合う。ポテトサラダは、一見、スタンダードだが、マヨネーズは手作りらしく酸味は抑えめでオリーブオイルの香り。場末の居酒屋で食すポテサラとは一味違う。昨今、スペインバルが流行りだが、なんちゃってスペイン料理ではない、真っ当なものを感じる。
願わくば混みすぎない程度に客が入って、店が存続していってほしいと思うのだが、開店から未だ2カ月とは云え、現状では客の入りが非常に悪いように感じる(我々がいる間には一組しか入って来なかった)。早いとこWEBやSNS等で、もうちょっとアピールするか、(既に実情を把握済みの、我らが)経営コンサルタントに策を相談した方が良いのではなかろうか。次に来たら違う店になっていた、なんてことが無いことを祈るばかりである。近所にお住まいの方、是非どうぞ。アヒルちゃん、仕事帰りに如何?

店の住所: 東京都立川市高松町3丁目14−11 マスターズオフィス立川B1F

追伸: FBに載ってました! でも電話番号が判らない・・・
https://www.facebook.com/pages/JMD-globalfoods/1454776284773871

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両国から浅草まで、食後の運動宜しく、清澄通りを隅田川沿いに歩いてみた。駒形橋の東詰からはスカイツリーが真正面に見える。吾妻橋東詰にある海老屋で佃煮を仕入れたら、吾妻橋を浅草側へ。橋の上は国内外の観光客でたいそう賑わっている。水上バス乗り場には着物姿の女性集団が乗船を待っている。今日の浅草はひと際、人出が多いような気がする。30年ぐらい前の浅草駅界隈は、神谷バー以外ひと気がなく、新仲見世通りあたりは寂しいくらいだったし、若者はもちろん、海外旅行客なんて殆ど見掛けなかった。それが今はどうだ、全く隔世の感がある。浅草松屋は外装の化粧直しもすっかり済んで、パリのプランタンもかくや、というぐらい(ちょっと云い過ぎ)アールデコ調を復活させ綺麗になっている。
仲見世通りは横断するだけでもひと苦労する。伝法院通りを西へ進み、右に折れると通称ホッピー通り、またの名を煮込み通りにある店を探す。この界隈は通常、午前中から既に呑べえ達が良い気分になっているので、黄昏時ともなれば、どの店もほぼ満員御礼状態。今日は陽気が良いので道端にはみ出たテーブルの方が気分が良さそう。なかなか空いている席が見つからないが、なんとか「どん」に入れた。ホッピー黒と共に、牛すじ煮込みとハムカツを注文する。牛すじは徹底的に煮込んであってとろとろ状態。味付けは塩コショウだけのようで、とてもあっさりとしている。大根やこんにゃくも程よく味がしみ込んで美味い。ハムカツの中身は肉厚のボローニャソーセージのような歯触りでB級グルメ感たっぷり。
飲んでいるうちに、何処かで花火でも上げているような音がしていたと思ったら、そのうちその正体が明らかとなる。流しの女性演歌歌手(新人? 新曲キャンペーン?)が、チンドン屋のような男二人を連れてやってきた。道端にはみ出たテーブルの客のひとりが、おひねりを渡すと、ハンディマイクを持ったその着物姿(丈は短く、まるでミニスカート)の歌手が一曲歌い(まわりが賑やかなので殆ど聞き取れない)、幇間たるチンドン屋(チャップリン・スタイルの御仁)が口上を述べ太鼓・鳴り物を叩く。週末、この通りを往復するだけで、それなりに稼ぎになるのかも知れない。ともあれ如何にも浅草らしい風物ではある。
ところで、この界隈の常連だったら当たり前かも知れないが、もぐりかも知れない小生は、この女性演歌歌手の名前を知らない。歌って場を盛り上げるだけでなく、名前を書いたプラカードでも掲げてもっとアピールした方が良さそうだ。ピンクの髪の毛をしたチンドン屋の片割れは、手拍子をするぐらいしか芸がなさそうだから、彼に持ってもらったら如何だろうか。

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久しぶりに、カミさんの用事のついでで、両国で昼食。電車に乗っている時間は30分足らずの近さだが、国技館に行く機会でもなければ来ることはない。両国駅界隈は、ちゃんこ料理屋も含め、日曜日にやっている店はあまりない。なんとか見つけたのがここ、テーブル席が6つほどのこじんまりとした店である。店の外に椅子が置いてあるのは、それなりに待つ人も出ると云うことか。しかし今日は日曜日の午後1時頃の入店で、先客は2組だけ。我々の後からも2組が入店。外観は全く飾りっ気なし。店の中もごく普通の洋食屋らしく、特に凝った造りではない。料理もそうかと思っていたら、メニューを見て少々びっくり、かなり多彩である。今が旬の牡蠣だけでも10種類ぐらいある。日曜日は特段、ランチメニューというものは無さそうだ。この店のウリは牛ヒレのようだ。特に、牛ヒレかつサンドは一番上に書いてあるので、自信がありそうな感じ。かといって、シーフードメニューも豊富である。
ビールと共に、アボカド・ホタテ・サーモンのタルタル、つぶ貝とキノコの香味ガーリック焼き、牡蠣とキノコのクリームスパゲッティを注文。店によっては一皿のボリュームが異なるので、これで様子を見る。出てきた料理はどれもごく普通の量なので、もうひとつ、牛ほほ肉のシチューも追加。そうなると赤ワインも欲しくなるのでグラスで追加。香味ガーリック焼きは、ガーリックオイルにバジルと玉ねぎみじん切り、チーズにパン粉がかかっている。クリームパスタにはぷりっぷりの大ぶり牡蠣が2つ載っている。全体的な印象としては、とても優しい味付けで、食べ飽きない感じだ。次回は牛ヒレかつサンドとかハンバーグを試してみたい。

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三連休だが諸事情により山は日帰りとなったため、単独行でさて何処に行こうかと暫し思案、ふと、マレーシア長期出張中で山から遠ざかっていた頃に、隊長が固め打ちしていた釈迦ヶ岳(1,641m)に思い至る(山の会の記録は、第255回第279回をご覧あれ)。30数年前に一度登ったきりで、それも何処から登って何処に下りたのか(たぶん檜峯神社)が判然としていないので、その確認も兼ねて登ってみようと考え、とりあえず、鳥坂峠から東進して釈迦ヶ岳を目指し(黒打ノ頭までは第253回と同じ)、下山は檜峯神社とした。鳥坂峠へ行くには、石和温泉駅あるいは河口湖駅からでも同じような距離と時間で辿りつけそうなのだが、運賃が安い石和温泉駅からのアプローチとした。
9時11分、新鳥坂トンネルの芦川側でタクシーを下車し(5,320円)、ゆったりとした道を峠へ上がる。鳥坂峠(標高約1,070m)から先は、アップダウンを繰り返しながらも次第に高度を上げていく。所々、岩っぽいところもあってアクセントになっている。この尾根道はすっかり木々に覆われていて、意外に眺めが無いので、只、黙々と進むしかない。少々寂しいくらいだが、鳥類や哺乳類の活動は結構、活発そうである。至る所で、たぶんイノシシ(あるいはクマ)が、ついさっき掘り返したと思われるような穴凹があいている。複数で歩いているとなかなか気が付かないことだが、単独行で神経を集中して歩いていると、動物たちが人間の足音や熊鈴の音に気付き、突然走り出す物音に、こちらが驚かされたり、真新しい足跡を残していくのを目にすることがある。鳥の中には結構、好奇心が強いものもいて、わざわざこちらを見に来る輩だっている。
この東西に横たわる尾根のほぼ全てが広葉樹林なので、今日のように日差しがあると明るくて気持ちがいい。富士山が時々見え隠れする。気が付くと、尾根の北側は総じて緑が濃いが、南側はだいぶ紅葉が進んでいるように見える。日当たりの良し悪しが紅葉の色付きの早さに影響するのだろうか。
1,309m峰あたりで、初老の単独行氏と行き違う。どちらまで?と聞かれたので、釈迦ヶ岳のつもりです、と答える。お互い、お気を付けてと別れたが、どうやら釈迦ヶ岳から来た訳ではなさそうだった(それにしては随分と速い)。何処から現れたのか・・・。まさか尻尾が生えているかどうかまで確認しなかったが、よくよく思い出してみれば、お互いを視認した瞬間から小生がそこまで辿り着き、通り過ぎるまで、何故かその御仁は立ち止まったままだったし、立木に手を掛けたままだった。慣れない二本足で歩くところを見せたくなかったのかも知れぬ・・・。
結構岩っぽい尾根を暫し登ると、傾斜が緩くなり、ちょっと広くなったところが1,473.3mの黒打ノ頭(神座山)である(11時20分)。ようやく釈迦ヶ岳が見えた。相変わらず端正なトンガリ具合だ。左に檜峯神社へ下る第二登山口を分け、一旦下降。1,521m峰までは少々急な登り。釈迦ヶ岳がぐっと近づくが、その登りを前にしてまたまた下降するのが少々切ない。下ったところが上芦川へ下る分岐(12時22分)。上芦川まで15分と書いてあるが、そんなに速く下れるのだろうか。檜峯神社への第三登山口の分岐が無いなと思っていると、そのすぐ先にあった。
やがて最後の登り。かなりの急登だが、道が巧みに付けられていて(というよりも岩が巧みに配置されているが如く)、登り易い。要所にロープが懸っているが、たとえ下りであっても雨天でもなければ特段不要。誰かが下りてくる気配を感じると、程なく中年夫婦連れが現れる。ぐんぐん高度を稼ぎ、それにつれて周囲の見晴らしも良くなる。あまり明瞭ではないものの、南アルプスや八ヶ岳が見えている。奥秩父連峰が、雲取山から金峰山まで良く見渡せる。富士山は黒々として大きいが、襖絵の如く平面的に見える。
突然、ポンと山頂に出る(12時43分)。若者男子がひとり、富士山を眺めながら佇んでいた。黒岳が結構近く見えるが、この時間からでは下山は日が暮れそう。またの機会にとっておこう。檜峯神社第三登山口へ下ることにする(それにしても何故、3つも登山道を作ったのだろうか)。岩場は慎重に下るが、岩があった方がホールドが豊富なのでむしろ下り易いくらいである。分岐から右に折れ、北斜面を下る。トラロープが登山道に沿って張られているが、沢地らしく石がゴロゴロしている。たしかにロープが無いと道が判り難いし、そもそも甚だ歩き難い。
暫し我慢しながら慎重に下り、植林帯になり登山口まであと10分くらいになった頃、迎えのタクシー(朝、乗ったタクシーと同じ)を呼ぶ(DOCOMOでも電波が弱く、掛かり辛い)。第三登山口の道標が立っている車道に出る(14時8分)。タクシーが来るまで檜峯神社を見学しようと、左に折れ車道を辿る。やがて見えてきた神社は、こんな山の中にしてはとても立派。30数年前に見たような気がしてきた。しかし、当時どこから登ったのかは曖昧なまま。ドンベイ峠(日向坂峠)だったのかも知れない。
やってきたタクシーの運転手に、さっそくお薦めの立ち寄り湯を聞くと、イチオシは「はやぶさ温泉」とのことだったが、ちょっと遠いし既に入湯済。石和温泉駅から歩ける範囲内でどうか、と聞くと、だったら「ホテル平成」がいいと云う。初めて聞く名前(後でWEBを見ても、立ち寄り湯OKとは書いていない)なので行ってみると、外見はちょっと地味めなビジネスホテル風。フロントの係から、未だ宿泊客も来ていないですヨ、と云われ2階に上がり、有難く一番風呂で入湯(700円)、肌触りが柔らかい湯だった。

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「七匹の子ぶた」で焼き餃子を賞味した後、我らが隊長のJAZZ BIG BAND演奏(JAZZ in FUCHU参加)の応援に駆け付けた女子連と共に、演奏の労をねぎらう宴をここ「武蔵野うどん」でやった。なおちゃんが探し当てた店。外見も内装も民芸調。店内にはテレビが置いてあって、台風が上陸したとかしないとか云っている。ここはその名の通り「うどん屋」なのだが、居酒屋と云ってもおかしくないほど、一品料理や酒の種類が豊富である。もうひとつ、夕方5時前から(我々は2時半スタート)飲めることが、我々にとってこの店の魅力でもある(うどんが目当ての方にとっては、どうでもいいことだろうが)。
メニューを見ると、うどんそのものは「武蔵野」風なのかも知れない(結局、食べなかったのでさっぱり判らない)が、一品料理は何故か富山の郷土料理が特徴のようだ。武蔵と越中のコラボがこの店のコンセプトなのか。今日の宴の主役は後からやって来るので、先ずは応援団だけで生ビール乾杯。おでんを注文すると、おでん鍋から勝手に取ってくれ、とのセルフサービス方式。ひと串130円(丸串)と180円(平串)のものがある。他に、白海老のかき揚げ、すりかまあげ、ポテトサラダ(具材も味付けも、極めてノーマルかつシンプル)、厚焼き卵、胆入りイカの丸干し(これ、日本酒に良く合う)、お新香(麹漬け大根は富山の特産かな?)などを注文。酒は「黒龍」に切り替える。やがて主役の隊長が到着。ここに来るまで前の店でもさんざん飲んで来たと思われるが、席に着くなり急ピッチで飲みまくりキャッチアップ。みんな、もうすぐ台風がやってくることなどすっかり忘れ、演奏エピソード等を話題に、宴は一気に最高潮に達した。

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店のFB: 武蔵野うどん 

土気からの帰り、久しぶりに銀座へ出てみた。中央通りは歩行者天国。一見して感じるのは、中国人がやたらに目立つこと。買い物用に大型スーツケースをひきずっているし、大声の中国語が飛び交っている。服装もあか抜けていないか派手かのどちらか(派手さだけだったら大阪のおばちゃんも負けていないが)。彼らに交じって通りをあまりぶらぶらする気にもなれず、さっさと店に入ることにした。目指したのは7丁目にあるサッポロライオン(正確には「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」)。ここもだいぶ久しぶりである。昭和9年開店の老舗ビアホール、現存する最古のビアホールでもあるそうである。同じビルには他に洋風レストラン、和風レストラン、宴会場などが2階から6階まであり、名実ともにサッポロライオンのフラッグシップビルである。
客が群がる入口にはドアマンがいて、てきぱきと客を捌いている。一見、満席だったが、上手い具合に待たずに入れた。天井が高くて重厚感がある雰囲気。奥にある巨大モザイク画がこの店のトレードマーク。銀座のビアホールと云えば、旧交詢社ビルにあった「ピルゼン」を思い出すが、もう10年以上も前にビルの建て替えと共に廃業してしまったので、もう銀座でビアホールらしいビアホールはここしか残っていない。「ローレライ」とか、「バーデンバーデン」などがあるではないか、という意見もあるだろうが、あちらは歌声ビアホールなので、ちょっとキャラが違うと思う。
 席に着いたら先ずビール、というか(勿論、ビールだけでなくウィスキーやワインもあるが)当然ここではひたすらビールである。最初はエビスのプレミアムブラックから。料理は、ソーセージとジャーマンポテト。ビールも料理もあっという間に出て来た。定番はそれこそ、いちいち注文とは別に見込みで作っているようである。ポテトサラダ同様、ジャーマンポテトは店によって千差万別だが、ここはマッシュポテト風で胡椒がたっぷりスパイシー、それを熱い鉄板に乗せて出てくる。ビールはプレミアムホワイト 白穂乃香に切り替える。香り高くまろやか。続いて、カキフライと牛スジ煮込みも注文。こちらも定番。どれもこれもビールと良く合う。次のビールはエーデルピルス。実にホップが利いている。
ビールばかりだと、そうは長居ができないせいか、割と客の入れ替わりが多いような感じがする。ちょっといるあいだでも、様々な人間が交差してゆく。ここはひとつの交差点。しかもビールが飲める交差点だ。300人近くがわいわいがやがやしていても、さほど煩く感じないのはこの天井の高さのせいかも知れないが、このざわめきもこの店らしい味付けとなっているに違いない。

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隊長が所属するJazz Big Band (Sugar Spring Jazz Band)がJAZZ in FUCHU 2014に参加し演奏するとのことで、府中に来た。府中本町駅からちょっと大国魂神社に寄り道。小雨の中、七五三のお参りに来た親子の姿がちらほら見られる。「けやきホール」とけやき並木通りでJAZZ演奏を堪能したら、ちょいとひとりブレイク。府中駅構内をぶらぶら歩いていると、焼き餃子と生ビールの看板。よく見るとそこはラーメン屋、このあとがあるのでここでラーメンを喰う訳にはいかないが、餃子ぐらいは良かろうと入ってみる。
「七匹の子ぶた」は埼玉・大宮を中心に展開するチェーン店らしい。コンセプトは酒も飲めるラーメン屋って感じだろうか。生ビールと焼き餃子(6個)を注文。すると、生ビールは直ぐに持ってきた方がいいか、それとも餃子と一緒の方がいいか、と聞いてくる。なかなかカスタマー・サティスファクションが判っている。当然、ビールが早いと、大抵の場合、ビールが飲み終わる頃に餃子がやって来るので、仕方なく(あるいは喜んで)もう一杯頼むことになる。しかし、飲むのは一杯だけにしようと決めている場合(あるいは必然的に一杯しか飲めない場合も含め)、ビールは餃子と同時の方が有難い。ラーメン居酒屋らしく、なかなか気が利いているもんだと感心した。
生ビール(サッポロ)と共にやってきた焼き餃子は、薄皮でジューシー、にんにくは入っていないようだが美味い。ここはラー油の代わりに、シュウマイのごとく洋辛子(自家製とおっしゃる)が出てきた。これはこれで悪くない。府中本町駅前には強敵「餃子の王将」があるので、府中駅界隈に来ることがあって、かつ時間があって、餃子を喰いたくなったらこの店にまた寄ってもいい。

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釈迦ヶ岳に登った後、石和温泉駅界隈で風呂上がりのビールをやる場所については、予めちょっと調べてみたが、結局、ランチタイム(~14:00頃迄)とディナータイム(17:00頃から~)の間を通しで営業している店はここ以外に見つからず、久しぶりにまた入店。イオン石和店内の飲食店のひとつ。
いつのまにか、食べ放題(1,980円)もやっていた。ビュッフェ形式ではなく、都度オーダーするシステムの様である。 ランチタイムは日替わり定食が680円(ライスおかわり自由)とお得のようだ。店内は結構広いが、入った時間(15時半頃)が時間だけに、恐ろしく空いている。後ろの方のテーブルでは、主婦グループが井戸端会議中。会話の一部始終と馬鹿笑いが良く聞こえてきてやや耳障り。左手の壁側のテーブルでは若いカップルが静かにデート中。ホールスタッフは三人、うちウェイターとウェイトレスの一人は中国人のようである。料理人も中国人かも知れぬ。
先ず、生ビールと焼き餃子を注文。餃子はパリッと薄皮タイプで、普通に美味い。続いて、白菜とチャーシューの中華和えも注文。白菜をサラダ感覚で食べるのは、結構新鮮な感じがする。思いのほか、美味しい。16時54分発のホリデー快速ビューやまなし号までまだ時間があるので、エビチリも注文。ビールが無くなったので、ついでに紹興酒も頼む。陳年5年(一杯450円)から16年(550円、本当か?)まで取り揃えているようで、それでは10年(500円)にすると、暫くして戻ってきた中国人ウェイトレスは、10年を切らしているので16年にしませんか、と言う。商売が上手いなと思いつつ言いなりになる。正直、5年と16年の違いは良く判らない。やってきたエビチリは、海老はプリプリなれど、残念ながら味は凡庸。定番料理が必ずしも美味くないにもかかわらず、もう少なくとも10年ぐらいは潰れずにやっている訳で、まだまだこの店の伸び代があるように感じた。さらなる向上を期待したい。

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ホキ美術館の無料入場チケットを手に入れたため(買うと大人一人1,800円也)、暫くぶりの絵画鑑賞。最寄り駅は外房線の土気(とけ)。はっきり云ってだいぶ田舎である(東京湾より九十九里浜の方が近い)。あすみが丘という巨大ニュータウン内の、昭和の森という公園の脇にある美術館。建物自体がアートしている。ここは写実絵画専門というちょっと変わった美術館。正直のところ、人物画は細密デッサン画教本のようで、あまり面白みを感じないが、風景画はなかなかユニーク。なかでも五味文彦や原雅幸の絵は印象的で、写真以上に(というか現実では在り得ないくらい超絶)リアルと感じた。
見終わった後は、併設されているイタリアンレストラン「はなう」でランチ。予約しないと入れないという人気ぶり。もっともそれは、この美術館の周辺には気の利いた店が無いため、美術館来場者(のみならず近所の有閑マダム達も含め)は必然的にこの店にやってくるせいかも知れぬ。12時に予約したのだが、11時50分に入ろうとして断られた。そこまで厳格にする必要があるのだろうか・・・。
建物と同様、細長い店内だが、半面はガラス張りで開放感がある。外の公園の木々が良く見える。ランチは基本、パスタ(又はハヤシライス)コースのみ(税込2,100円)。パスタの他にパン、サラダ、スープ、デザートとコーヒーがつく。パスタは、さんまとケッパーの実のトマトソース味スパゲッティにしてみた。さんまは煮て佳し、焼いて佳し、生で佳しの万能魚だが、トマトソースとの相性もかなりいい。身が崩れないよう軽く揚げてある。ケッパーの実がいいアクセント。この先、この店に来る機会があるかどうか判らないが、ゆったりとした時間が過ごせるレストランとして(勿論、写実絵画鑑賞のついでに)、少なくとももう1回ぐらいはわざわざ来る価値はあると思う。

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この店のHP: こちら 

奥多摩駅前の「天益」で軽くやったあと「ホリデー快速おくたま号」で立川へ移動。梅の湯で汗を流してから予てから気になっていた「玉屋」を覗いてみると、丁度、席が塞がっていて待ってもらうしかありませんとのこと。待つのは基本的に苦手なので、ならば仕方ないかということで、この先の菊松屋に行ってみるとこちらも満席。左様ならばさようなら、と戻って次は「Tempranillo」という看板がかかっている、新しいスペインレストランを覗いてみようかと、再び玉屋の前を通過。ところが偶々、丁度客が四人出てくるのを目にしたので、もう一度聞いてみると今度はOKとのこと。「Tempranillo」はまたの機会にするとして、待望の玉屋入店。焼鳥屋と云うよりも、学生街のパブといった雰囲気である。
手前のカウンター席の奥は、壁に付いたカウンター席と、6人掛けのテーブル席のみ。実に上手い具合にテーブル席が空いたのだった。先ず生ビール。メニューを見るとやっぱり焼鳥がメイン。それもちょっと凝っているようなので7本セットを注文。他に、ポテサラ、しいたけ、トマトベーコン等を注文。飲み物は、日本酒以外にも焼酎、ウィスキー、ワイン、シャンパン等、バリエーションに富んでいる。ポテサラは、いぶりがっことカシューナッツが入っていてかなり意欲的。これはこれでアリだと思う。ビールの後は、久しぶりに獺祭を飲む。その後地酒に切り替え、文佳人 純米吟醸(高知/アリサワ酒造)、会津中将 純米吟醸(福島/鶴乃江酒造)、篠峯 雄町 純米吟醸(奈良/千代酒造)を飲む。どれも芳醇な香りで柔らかな喉越しである。
この頃、立川南口に増えた、焼とり(又は焼とん)の味と活気溢れるサービスで勝負するような店とはひと味違い、更に店の雰囲気も、酒のバリエーションもウリにする店である。その分、値段は少々高めなのだが、代謝量が落ちている吾が身にはこれで量的には丁度良い。きっとまた来ることになるだろうが、なにしろテーブル席はひとつしかないので、4、5人以上で来る際には予約した方が無難であろう。今度はワインにしてみるか。

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ようやく隊長の都合と「ゑびす屋」の大将の都合が合致し、北千住(住所は柳原)の店に入ることができた。北千住駅から歩くことおよそ10分。大将は、我々がスーツ姿で現れたので、まったくきょとんとした様子。大宮「いずみや」で出会った時の、登山ウェア姿の印象との、あまりの違いに誰だか判らなかったらしい。座敷に通され、先ずビールを飲み干し、そのあとは冷酒。つまみには肝焼き、卵焼き、鰻の胡椒焼きをいただく。胡椒焼きというのは初めて食べたが、意外とイケる。何故、他の店では扱わないのだろうか。それに、今回は食べなかったが、ここには鰻の天麩羅もある。これも他の店では見たことが無い。
そのあと、イカそうめんやはまち刺を含め、つまみを一通りいただいてから、待望の鰻重が登場。これをゆっくりと平らげた後は、大将も仕事を切り上げ、ウィスキーのボトルを何本も携えてやってきて、そのうち女将さんも加わって楽しく飲み会。大将は、仕事を終わらせる口実ができて嬉しそうである。話を聞いていると、ここの大将は地元、柳原の顔役のようである。それが証拠に、仕事と関係なさそうな電話が飲んでる最中にも度々かかってくる。柳原音楽祭なるイベントの世話役もやっていて、今年で第22回とのこと。仕事はそこそこにして、あとは地元発展に貢献しているという、とてもエライおやじなのだった。ウィスキーはストレートじゃないとダメ、と唆されつい、しこたま飲んでいつのまにか酩酊状態、最後は逃げるように店を後にした。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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この店のFB: こちら 

奥多摩湖畔、小河内ダムサイト内に「水と緑のふれあい館」という、東京都水道局のPR施設があることを知らない人は結構いると思うが、その最上階に「かたくりの花」という食事処があって、しかもそこで生ビール(柿ピー付き500円)が飲めるということを知らない人は多いかもしれない(そんなことに関心が無い人はもっと多いかも知れない)。もちろん、ここはごく当たり前のレストランであり、客は自家用車で来る方が圧倒的に多いはずなので、ビールなど飲まずに、普通にランチを食べる人が普通に多いと思う。しかし、公共交通機関利用党・帰路酒浸り派の山屋としては、そのような利用はしない。
六ッ石山から下り、水根バス停で丁度いいタイミングのバスをキャッチできなかったことで、次のバスまでの時間調整のためここに寄った。と云うと聞こえは良いが、素直に云えば丁度ビールを飲む時間ができたので、バスにぎりぎり間に合わなかった方がむしろ良いタイミングだったわけ。汗が引かないうちのビールは、何度飲んでも堪えられない。しかし、もしここにビールが無いと、バス待ちは単なる苦行になってしまう。もちろんビールに止まらず、ここでがっつり喰ってしまうと、その場でゲームセットになってしまうので、そのような選択はない。この店を利用可能な山としては、六ッ石山以外に御前山もある。ここに日帰り温泉まであれば完璧なのだ、ぜひ東京都水道局には英断を期待したい。ついでに苦言をひとつ、レストランが16時で営業終了(施設全体としては17時閉館)はちょっと早すぎないか?
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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アキレス腱がひーひー言う日蔭指尾根を登り、六ッ石山から水根に下りた帰り(山の記録はこちら)、汗を流すのは後回しにして、久しぶり(おそらくは第213回以来)に奥多摩駅前の「天益」に寄ってみた。奥多摩に登り始めた頃は、たぶん未だここには無かった店。駅から1分程度、立地条件は抜群である。電車待ちに寄るにはこの上ないが、カウンターに六席しかない(奥に座敷があるらしいが)小ぢんまりした店。狭いため、リュックサックはあちらにどうぞ、と云われて見ると外に簀が敷いてあった。登山者に優しい心遣い。今日は未だ15時過ぎのせいか、先客は一人だけだった。この店のウリは昔から餃子だが、メニューを見ると結構色々増えている。この頃は鹿肉竜田揚げも加わったそうで楽しみにして来たのだが、生憎売り切れとのことで至極残念。女将さんからは、予め電話してくれれば確保しておきますよ、と名刺をいただいた。
ともあれ、先ずはビールで名物餃子を賞味。そのあとは塩キャベツや茄子炒めを突っつきながら日本酒(菊水ふなぐち)をやる。飲みながら、女将さんからいろいろ話を聞く。山野井泰史さんも時々来る(色紙が飾ってある)とか、金邦夫さん(この本の著者)をはじめ、警察の山岳救助隊もよくやってくるらしい(この頃遭難が多いらしい)。さっきカウンターの端っこにいた人は、仙人小屋(仙人池ヒュッテのこと?)の主だよ、とも。暫く来ないうちに、この店は山屋だけでなく様々な山関係者が集まる店になっていた。我々だけで盛り上がるというより、いろいろな人の話を聞けるのがこの店の楽しみ方なのかも知れない。公共交通機関利用主義(帰路は酒浸り主義)としては、このような店は、どの登山口駅にもあって欲しい。今度はぜひ鹿肉竜田揚げも食べたいので、予め電話をしてから来よう。

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「笹乃雪」でさんざん豆腐を喰った後、近いので「鍵屋」を覗いてみると丁度、カウンター席が二つ空いていた。もちろん、カウンターは初めて。突き出しの大豆の煮豆をビールでいただく。もうほとんど食べられないので、鰻のくりから焼きだけを注文する。よく見たら、カウンター席に笊があって、その上に並んでいるくりから焼きの串は生のようだった。鰻というと、先ずは蒸すものと思ってしまうが、ここでは注文を受けてから焼くだけのようだ。それでもあのふっくら感はどうだ。焼きだけでも十分ふんわり蕩けるような食感が出るとは思わなかった。このひと串だけでもちょっと幸せになれる。
もうひとつ、気がついたことは、カウンター席に座る客の殆どがひとり連れだということ。たしかに、居酒屋に一人で入ったことが無い小生にとっても、このカウンターは居心地が良さそうだ。カウンター内のオヤジさんに、会計をお願いしますと云うと「もうお帰りですか」とちょっとびっくりしたみたいだが、すぐさま「またどうぞ」とにっこり。これにまいってしまう人は多いのではないだろうか。

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