山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2014年09月

当初とは違って、計画外で阿夫利山に登った(山の記録はこちら)ことで、初めて秋山ネスパ(一般720円、上野原市民510円)に寄ることになった。ここは、温泉以外に温水プールなどもあって、ちょっとしたレジャーランドである。入口の販売コーナーでは秋刀魚が一尾200円で売られていた。ここで夕食のおかずを買っていく人がいるのだろうか。風呂は、湯船も洗い場もまずまずの広さ。源泉は殆ど体温並みだが、大きな湯船は加温してある。ややアルカリ性でマイルドな肌触り。湯上りは2階へ。レストランと休憩スペースがあるが、休憩スペースはほんとに畳を敷いた「スペース」があるだけ。レストランに入ると注文を取りに来てくれる。こういった施設では、食券+セルフサービスが一般的なので意外に感じる。まずビール(460円)を頼んでからメニューを見てみると、おつまみ(鶏なんこつ唐揚げ、枝豆、及び冷奴のうち一つ選択)とのセットが680円となっているのに気が付く。すぐにセットに変えてもらい、つまみは鶏なんこつ唐揚げ(単品では360円)をオーダー。日帰り温泉併設のレストランで、このようなセットメニューは珍しい。これから立川に移動して一杯やる身には、これで丁度良い。一品料理(≒酒の肴)もかなり豊富なので、ここでとことん飲みたい人にも十分応えられるようになっている。なかなか左党に優しい日帰り温泉である。阿夫利山を登った後ぐらいしか、この日帰り温泉に寄る機会がないのが少々残念である。

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松本城近くの蕎麦屋「たかぎ」で蕎麦を手繰った後、駅に戻り、松本電鉄上高地線に乗る。窓の外は、たちまち長閑になる。沿線は丁度稲刈りの時期。蕎麦の白い花も満開である。新島々駅で上高地行のバスに乗り換え、中の湯BSで下車。釜トンネル手前のBSには中の湯の売店兼連絡所があり、迎えの車を呼ぶことができる。急斜面に造られた、安房峠へ向かう九十九折りの道の途中に宿があるので、歩いて辿り着くのは少々難儀である。中の湯温泉旅館(標高約1,520m)は、玄関から真正面に霞沢岳、やや左手奥に穂高の吊尾根が見えるという、抜群のロケーションである。かつては、バス道からも見える位置にあったと記憶しているが、その後現在の場所に移転し、建物もリニューアルされた。ただ、昔の露天風呂(卜伝の湯)だけはまだそのままの場所にあるようだ。
チェックインしてさっそく一風呂浴びたら、ビールをちびちび飲みながら外の移り行く景色の変化を眺める。穂高連峰もすっかり見えてきた。明日は良さそうだ。宿にもらった焼岳の案内図を眺めて予習してみる。夕食を食べたあと、地酒を舐めながらまったりとしていたらいつのまにか(たぶん8時頃)就寝。
翌朝5時起床。すぐに窓の外を見る。まだ薄暗いが、雲が全く見当たらないことは明らかだ。北アルプスの山に来て、天気の良し悪しは雲泥の差。ささやかながら気分が高揚してくる。7時の朝食を摂ったら直ちに出発。ゆっくり味わえなくて少々残念。玄関から見上げれば将にピーカンの天気だ。道標はないが、宿の裏にはっきりした道があり、これを辿っていくと車道に出る(標高約1,600m)。路上駐車した車がびっしり並んでいる。車道から再び山道に分け入る。暫く進むと傾斜がきつくなり、どんどん高度を稼ぐ。振り返ると木々の間に、まだ安房山(2,219.4m)の方がだいぶ高い。地図上では、標高1,800m辺りで傾斜が緩くなるが、実際には細かい急登や平坦を繰り返すような複雑な地形になっている。
標高2,000m辺りで針葉樹は疎らとなり、明るくなる。ナナカマドがかなり色付いている。抜けるような青空。行く手に焼岳が見える。灌木帯を抜けると突然、展望が開ける。周囲に目を向け、ついつい写真を撮ってばかりで歩みが遅くなる。こんなに霞沢岳をじっくりと眺めることはこれまで無かった。右側にガレた涸れ沢(下堀沢)が現れ、これに沿うようにまた登りがきつくなる。見上げれば、噴煙の辺りに登山者がアリのように群がっているのが見える。
標高約2,400mで、北峰と南峰との鞍部に出る。火口に池が見える。さすがにこのあたりは人が多い。南峰の方が高いが登山禁止となっている。鞍部を北側に進むと上高地側への道との分岐点。北峰登頂のため多くのリュックサックがデポされており、小生もこれに倣ってデポして北峰へ。山頂まではほんの一投足。360度の大パノラマだか、やはり目立つのは槍・穂高連峰。槍・穂高を縦から眺めると、より一層立体的に感じられ、惚れ惚れする。ここは最高の展望台かも知れぬ。

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昭和ノスタルジー居酒屋訪問シリーズ第6回は、秋葉原の「赤津加」。秋葉原駅を出て、多くのメイド姿の客引き達を横目で見ながら進んだ先に、こんな店が現れると嬉しいだけでなく、やはりちょっとびっくりするし、よくぞこんなところに残っていてくれたものだと、密かに感動もする。板塀に白壁の建物は、秋葉原の歓楽街にあっては逆に目立つ。時代に媚びない姿勢が素晴らしい。
今回も、予約なしでアユラシがテーブルを確保していてくれた。多少入れ替わりはあるものの、常に殆ど席は埋まっている。席に着いたら、さっそく生ビール。そのあとは、菊正宗燗酒。つまみはマグロブツ、肉じゃが、鶏もつ煮込み、さんまのおろし煮、タコと茄子のうま煮(だったかな?)、お新香盛り合わせ等を注文。さんまのおろし煮などは、居酒屋の肴を超えていて、これだけで結構楽しめる。ここは定番メニュー以外に、季節によっていくつかの旬のメニューを入れ替えているようなので、年中きてもいろいろ楽しめそうだ。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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時間があったので松本城に行ってみたら、偶々、お濠の南側の公園でCraft Beer Festival、すなわち地ビール祭りをやっていた。そうとなれば、お城の見学もそこそこに切り上げ、早いとこ会場に行かねばならない。入口でチケットを購入するが、基本は5杯+ビールグラスセットで3,500円(前売券は3,000円)とのこと、ほかにプラスチックカップ1杯ずつで600円もある。いきなり5杯がノルマというのもちょっと辛そうだし、ビールグラスそのものには特に関心は無いので、600円の1杯券を購入する。このFESTIVALには長野県内から9社、県外からも10社以上参加していて、各社それぞれビールを3種類ずつ用意しているようなので、全てを賞味するのは到底不可能である。いつのまにか随分、地ビールは増え、日本に定着しているように見える。会場には、つまみの屋台も結構多く並んでいて選ぶのが楽しい。結局、選んだ地ビールは、飛騨高山麦酒、南信州ビールから各々2種類ずつ購入。なかでも、南信州ビールの見事に白濁し、とろっとしたアルプスヴァイツェンは味も濃厚で気に入った。駒ケ根にある地ビール会社とのこと。今度、木曽駒ケ岳に登った際には、忘れずに寄ってみたい。

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 Festivalの公式HP: こちら

「三城」で蕎麦を喰ったものの、未だ上り「あずさ」の発車時刻まで間があり、それに(三城で日本酒は五勺くらいしか飲めなかったため)やや飲み足りない気分。そこで、松本駅ビル内にある蕎麦屋(また蕎麦?!)「いいだや」に入ってみた。蕎麦屋に入って蕎麦を喰わないのは失礼に当たるのかどうかは判らないが(「三城」でそんなこと云うと即刻叩き出されるかも知れないが)、以前、会社の帰りに銀座中学校の裏の蕎麦屋「満留賀」に度々入って、つまみと焼酎の蕎麦湯割りを飲んで蕎麦を喰わなかった。周りもそういう客ばかりだった。蕎麦屋にとっても、酒飲みの方が客単価が高いので心得たものではなかろうか。
閑話休題。暖簾を潜ると、右半分は座敷、左側に4人掛けのテーブルが3つ、真ん中に大きな長テーブルひとつ。真ん中に座る。生ビールに、つまみには馬刺しと天麩羅盛り合わせを注文。このところ馬刺しは毎日の様に喰っているが、なかなか飽きない。それに、店によって味も噛み応えも違うようだ。場所柄、この店は列車の待ち時間に利用する客が多い。従い、割と客の入れ替わりが早くなる。我々も1時間足らずだったが、まったりとできる。時間以外に特段、制約されること無く飲み食いできるのは、やはり普通に良い。

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松本城公園で地ビールを2杯ずつ飲んだ後、カミさんと二人でふらふらと大名町通りを南下すると、窓の無い蔵造りのような建物の入口に、「三城」と染め抜いた暖簾が掛っているのに気が付いた。そのような名前の有名蕎麦屋が松本にあるのは知っていたものの、こんなところにあるとは思わなかった。ふらっと入れるか自信がなかったが、えいっと入ってみると、薄暗い店内の奥に囲炉裏の様なテーブル(六人掛け)に男一人、右手の四人掛けのテーブルに女二人、手前の六人掛けのテーブル奥に女二人、都合五人の先客がいた。皆、黙々と食事中である。咳をするのも憚れるような張りつめた空気。奥から現れた和服姿の女将(?)さんから、予約しているかと問われ、していないと答えると、ではこちらにどうぞと云われ、手前の六人掛けのテーブルの右半分に着く。そのうち予約の男女二人組みがやってきて、奥の囲炉裏に通される。さらに続いて予約していない客が入って来たが、女将(?)さんにあっさりと、もういっぱいです、と断られる。次は2時半です、とも云っていた。少なくとも、詰め込めばあと七、八人は入れそうなのだが・・・。その後の客も同じように体良く断られていた。我々は幸か不幸か間一髪セーフだったようである。
この店では、お品書きがなくコース料理になっていること、酒を飲むかどうか問われること(飲まないと云えばお茶が出ること)、も知っていた。そのうち、女将(?)さんが、きのこのおろし和えが入った小鉢と共に、方口酒器と猪口をすっとテーブルに置いた。酒を飲むかとも、飲みたいとも話していないのに・・・。顔が赤かったのか、息がアルコール臭かったのか(実際、予約の二人組にはお茶が出されていた)。ともかく有難く頂戴する。なんとなく、どこの酒かを訊き難い、しーんとした雰囲気。ここは懐石風なのかも知れない。カミさんがスマホを構えるとすかさず、写真はお断りしてます、とガツンと云われる(下の写真はその前にこっそり撮りました。ごめんなさい)。次にそばつゆと薬味が二つずつやってくる(一つは蕎麦湯用か?)。何故二つなのか、訊きたかったが我慢した。やがてもり蕎麦がやってくる。イマドキにしては結構、太い麺で田舎蕎麦風。つるつるっと行き難いが、蕎麦の香りは高い。
蕎麦の後は漬物盛り合わせと、花豆の煮豆が出てくる。これは酒ではなく、蕎麦湯と共にいただくものらしい。これらを全て平らげ会計。一人2,000円であった。流石に蕎麦は美味かったので、安からず高からず、というところだが、この店限定の独特の空気(勿論、その殆どは女将(?)さんが醸している)を味わっただけでも安いと思わねばならぬ。ただし、我々の山岳会女子連が徒党を組んで入店するのはやめた方が無難であろう。

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焼岳登山のために、今日は麓の宿に着けばいいだけなので、昼食のため松本駅で途中下車。何の気なしにぷらぷらと松本城の方角へ歩いていくと、大名町通りの左手に蕎麦屋を発見、まだ11時を過ぎたばかりだが開店しているようなので入ってみる。テーブル席だけでなく、小上がりも4卓ほどあって、かなり店内は広い。先客は一組だけ。先ず生ビールを注文し、馬刺しと、もり蕎麦も注文。蕎麦は後で、とうっかり言い忘れたおかげで、馬刺しとそばが一緒にやってくる。仕方ないので、先に蕎麦をいただく。細打ちだが十割そばのせいか、麺は相当に短い。適正な長さを「饂飩一尺 蕎麦八寸」というそうだが、これはせいぜい四寸くらいである。蕎麦粉の香りは結構する。が、のど越しは全くないのは、明らかに茹で過ぎのせい。薬味の山葵はどうみても練り山葵で、乾燥しかかっていて汁に溶けない。返す返すも残念である。
かなり動揺したものの、気を取り直して日本酒を注文、若い店員に聞くと即座に答えられず、奥に戻って聞いてきてから「山清(さんせい)です」と答えた。松本にほど近い坂北の造り酒屋らしい。おそらく本醸造だろう、酸味がやや強い感じもするが飲み飽きないタイプ。これは馬刺しと良く合う。馬刺しは筋も少なくとろける。うーむ、蕎麦屋に入って言うのも酷だけど、この「山清」と馬刺しがあればまったりとした昼は過ごせる。出来れば今後、観光地であることに慢心すること無く、蕎麦切りの向上に努めてくれると有り難い。

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「千寿」で鰻重を喰った後なので腹はだいぶいいのだが、30分だけということで、もう一軒行ってみた。祝日の真っ昼間からやっている店は、流石に北千住でも少ないが、ここ「幸楽」はなんと午前10時開店。名前は中華料理店っぽいが、正真正銘の大衆酒場である。暖簾を潜ると、意外に中は広い。左手が厨房とカウンター、手前にテーブル席、右手と奥が小上がり。客は数組程度で、かなりゆったり状態。ひとり呑みの客の方が多い。立川の「弁慶」や大宮の「三悟晶」を彷彿させる雰囲気で、初めてなのに落ち着ける。
もうビールは飲めそうにないので、冷酒(大関)を注文。肴には、クジラ刺しとシロ(タレと塩)を注文。クジラはとろける程柔らかい。壁を見上げると他にも色々メニューが豊富だが、残念ながらもうこれ以上は食べられそうにない。冷酒をもう一本飲み干して店を後にした。今度はゆっくり時間をかけて、他の料理も食べてみよう。

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会津から北千住に帰ってきて(山の記録はこちら)丁度昼時、期待は勿論「ゑびす屋」だったのだが、電話してみると、やっぱり予想通りというか残念ながら今日は休業。我々が山の帰りに北千住に行ける時には、ゑびす屋の大将も休みという構図は変わりない(また「いずみや」で飲んでるのか?)。鰻を溺愛する隊長がここで諦める筈もなく、ならばということで西口の「千寿」に行ってみた。少々内外で待っている人がいたが、カウンター席にはすんなりと入れた。カウンターは6席。他は座敷で、テーブルが5つ、6つありそうだ。先ずビール(キリンラガー)を頂きながらメニューを見る。最安値はうな丼(1,800円)だが、やっぱりお重だよね、と「松」(2,500円)を注文。隣の熟女ペアが、ビールを飲みながら「特上」(3,500円)を美味そうに喰っている。外は、待っている人が益々増えている。人気の店らしい。
カウンター席なので、鰻を焼いているところが良く見える。焼きながら、見栄えの問題なのか、味の問題なのか、焦げた部分は指先で摘んで取って捨てている。何となく勿体ない気がしないでもない。盛り付けの際、焼き上がった蒲焼から慎重に串を抜くが、破片が千切れて串に残ってしまう場合があると、丁寧にこそぎ取って、それを蒲焼とご飯の間に戻している。昔からのやり方なのだろうが、ちょっと嬉しい。
そのうち、初めてじっくり見たせいなのか、焼き方が思っていたのと違っていることに気が付いた。どうやら2回に分けて焼くようだ。先ず焼き1回目の後、蒸し。その後、その状態でストックしているようで、後は客の注文を受けてから2回目の焼き、となるようだ。従って、注文を受けてから出て来るまでがかなり早いことになる。店によっては、注文を受けてから焼き上がるまで小一時間必要な場合もあるようだが、それは割きから始めるためと聞いたことがある。鰻の鮮度を何処まで気にするかの問題なのだろうが、蕎麦のような「三たて」に相当する言葉は聞いたことが無いので、あとは店の雰囲気とか、しきたりの問題かも知れない。
そんなことをつらつら考えているうちに「松」が出てきた。たれの香ばしい匂いがたまらない。頬張ってみると、意外にあっさりマイルド。この頃食べた中では、最も塩辛さ控え目だと思う。ついばくばく喰ってしまいたくなるが、それではこの至福のひと時が直ぐ終ってしまう。あぶない、あぶない。ここはゆっくり、ゆっくり味わせて頂こう。

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三斗小屋温泉から流石山、大倉山、三倉山と越えて下界に下りたら(山の記録はこちら)、無理すればそのまま家まで帰れるものの、折角なので地元の温泉に浸かり、地のものを食し、地酒も飲みたいのが人情。そうなると当然、宿に泊まるのが自然の摂理というものだ。那須の山に登って会津(福島)側に下りたのも今回初めてである。今が将に実りの時期、黄金色の田圃と真っ白な花を咲かせた蕎麦畑が広がっていて桃源郷のようだ。今回は久々、隊長と二人での山旅、湯野上温泉にある民宿「にしきや」に泊ってみた。外観は茅葺屋根の古民家そのものであるが、内装は意外とモダン。風呂もたっぷりの大きさで快適である。
そもそも、この宿に予約を入れたのは、1泊2食に地酒1合まで付いて税込9,180円というプランに惹かれたから。それにここは珍しく一人客でも受け入れてくれる(当初は一人での予約だったので)。夕食に出てくる地酒は一人1合のはずだったが、隣の席の方からのありがたいお裾分けもあり、都合、4種類の地酒を頂くことができた。内訳は・・・
「会津娘 純米」(会津若松/高橋庄作酒造店)・・・芳醇だが素朴で呑み飽きないタイプ。
「風が吹く 山廃純米吟醸生酒」(会津美里/白井酒造店)・・・旨味と酸味がバランスしていて、キレも適度にある。
「国権 道一筋 本醸造」(会津田島/国権酒造)・・・淡麗でスッキリ、呑み飽きないタイプ。ラベルが斬新。
「写楽 純米」(会津若松/宮泉銘醸)、フレッシュ感とコクがいいバランス。
この頃の造り酒屋では、製法や精米歩合だけでなく、酒米や酵母も様々に変えた多品種少量生産をウリにしているところが増えたが、この「風が吹く」や「写楽」もそうらしい。特に「風が吹く」は他の種類も色々試してみたい感じがした。隊長は「道一筋」が気に入った様子。もちろん酒だけではなく、会津名物「こづゆ」や、同じく会津名物らしいが、このところ何かと食すことが多い「馬刺し」も十分堪能した。「山から下りたら・・・」をそのまま具現化したような宿だった。

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久々、三斗小屋温泉の大黒屋に泊った(山の記録はこちら)。調べてみるとおよそ8年ぶり、通算では片手で足りないぐらいは来ているが、戊辰戦争直後に建て直したという本館の佇まいは、ちっとも変っていないように見える。今回、初めて新館(と言っても築20年)に泊った。一時期きまって年の瀬に、忘年会のようにこの宿に来たことがある。山が目的ではなく、ここに泊ることが目的化していたが、それだけの価値は十分ある。今回は流石山、大倉山、三倉山を登るのが主目的だったので、公共交通機関を使った場合、どうしても三斗小屋に前泊する必要がある。三連休の初日では混み具合がどうかと危ぶんだものの、意外と簡単に予約がとれた。
ところでタイトルにはいちおう「旅館」と書いたが、下界にある普通の旅館とはちょっと違う。例えば、浴衣やタオル、歯磨きセット等はない(確か昔はあったように記憶しているが、この頃は連泊すると出るらしい・・・)。布団も自分で敷く必要がある。隣の部屋との仕切が襖一枚というところもある。じゃあ山小屋と同じかと問われるとそうでもない。基本的に相部屋になることはない(絶対かどうかは自信がないけど・・・)。敷布団用のシーツはちゃんと清潔な洗濯済みのものが出てくる。食事はなんと部屋食である。しかも脚付御膳で出てくるところが実に良い(そう言えば隣の煙草屋は食堂に全員集合だが、やはり脚付御膳だ)。料理も、出来あいのものを単に並べただけのような山小屋の食事(ちゃんとした山小屋も勿論あるが)とは一線を画いている。「旅館」よりも「旅籠」という言葉の方が似合うかも知れない。
しかしこの宿のイチオシは、料理でも、脚付御膳でも、建物の風情でも、サービスでも無く(勿論これらが悪いという意味では全くない)、大風呂の雰囲気である、と言いたい(もうひとつ岩風呂もあるが、少々小さくて温くて解放感はイマイチ)。一般的に、風呂だったら煙草屋の露天風呂、料理とサービスは大黒屋、という意見が大方だと思うが、露天風呂に勝るとも劣らない開放感がここの大風呂にある。そのためには是非とも明るいうちに入りたい。今度はいつ来られるだろうか。

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丹沢の中川川西沢に行って、本棚まで沢歩きを楽しんだ(山の記録はこちら)後、中川温泉ブナの湯(2時間700円)に立ち寄る。湯上がりには、小さなソファーと卓袱台が置いてある3畳間(何の部屋か?)でひとり、缶ビールを飲む。エアコンは動いておらず、噴き出る汗が止まらない。外の方が涼しいくらいだ(同じ山北町には「さくらの湯」もあるが、こちらはビールが無いのでどっちもどっちである)。その後、新松田までバスで移動し、小田急線に乗り換えて本厚木で途中下車、居酒屋「十和田」に入ってみた。例の「肉の佐藤」の向かいにある店。1階のテーブル席はほぼ満杯なので2階の座敷に通される。やっぱり、始めは生ビール。メニューを見ると、この店の外観、内観に相応しく、昔乍らの大衆居酒屋らしい定番の品揃え。その中から小アジ唐揚げ、焼き餃子(なかなか出てこないので、生ビールをお代りしてしまった)、もつ煮込み、冷しトマト、肉じゃが、茄子焼き、サバ塩焼、串揚げ、いわし刺を注文。酒は、この店の名前にもなっている「十和田」のみ。冷やで大徳利を注文。何も書いてないがおそらくは本醸造。このところ、濃醇かつ吟醸香があって雑味が無い酒(主に純米吟醸)ばかり飲んでいるせいか、このようなさらっと辛口の酒はやや物足りない感じがするのか、女性陣の評価も今一つ。みなさん、日本酒に煩くなってきた。

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仕事の関係で、20代後半の頃は虎ノ門界隈の呑み屋に結構親しんだが、実はここ「升本」にはあまり来ることはなかった。理由は、「如何にも中年さらりーまん御用達っぽい」居酒屋で、何となく入り難かったためだ。もちろん、今は抵抗感がないどころか、まったくポジティブになってしまっている。暫く経つと人間、随分嗜好が変わるものだが、この店はまったくそのままだった。昔から老舗の雰囲気があったが、今は自他共に認める老舗名居酒屋だろう。今回は蕎麦好きおやじさんの企画による来店である。200人以上は入れるという大きな店、1階は7、8割程度の埋まり具合で、2階は半分程度(でも何故か、窓側のテーブルに詰め込まれている)。18時半過ぎにしては意外なほど空いている。以前は何時もかなり混んでいた印象だったが・・・。社員食堂の様な長テーブルで丸椅子というスタイルもそのまま。店全体がなんとなくセピア色なのは、オッサン向け大衆居酒屋の共通した特徴かもしれぬ。女性客は殆どいない。
さっそく注文する生ビールの後は、「洌 純米」(一合500円)を個人的に一杯だけ頂く。女性店員が一升瓶から注いでくれる。山形は米沢、「東光」を造っている小嶋総本店の特約店限定流通酒との由。口に含むと辛口でキレがあるが結構深みもあり、吟醸香も仄かに感じられる、全体のバランスが整った印象。少々酔った後は定番「虎ノ門」(一合300円)を熱燗三合徳利で4人揃ってガンガン呑む。酒の肴は、しめサバ、さんま刺身、赤貝刺身、ポテトサラダ(標準的なスタイル、普通に美味い)、もつ煮込み、とちお揚げ、たこおでん(この店の定番、やや硬い)、男爵コロッケ2皿、ハムカツ(三枚重ねスタイル)2皿、串カツ2皿、竹輪磯辺揚げ、などを平らげた(やっぱ揚げものが多いな・・・)。2時間足らずでしめて4人で16,300円。升本で年甲斐もなくこんな飲み喰いするとは、きっと上客だろう。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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半世紀近い登山歴をもつ兄が、なんと八ヶ岳の硫黄岳も天狗岳も登ったことが無いと云うので、1泊2日で行くことにした。ついでに、小生も泊ったことが無いオーレン小屋を予約し、更に未登の「峰の松目」(2,568m)にも登ることにした。
(1日目)
アプローチはタクシーで茅野から桜平へ(7,200円)。我々のタクシーが戻っていったあと、次々と別のタクシーがやって来る。ジャンボタクシーも来る。少なくとも小生の学生時代には桜平などという登山口は存在していなかった。いつ頃出来たのか定かではないが、主稜線に近いせいか(夏沢峠までコースタイム100分)、かなりの人気登山口になっているようだ。
はっきりしない天気で、霧の様な霧雨の様ななかを、沢沿いに登り始める。沢の水量が多いような気がする。程無く夏沢鉱泉に到着。多くの子連れの登山者が屯している。夏休み最後の思い出作りだろうか。更に登ると、オーレン小屋の発電小屋がある。いわゆる、昨今流行りのマイクロ水力発電。あとで小屋の主に聞いたところ、発電量は8kwあるとのこと。それだけあれば、少なくとも小屋の電灯分ぐらいは十分賄える(談話室にはコンセントもあって、ちゃっかりスマホを充電している奴がいた。小屋も公認か?) だろう。実際には、火災感知器・火災受信機の24時間稼動(押入にも煙感知器があるそうな)、水洗トイレ用浄化槽の運転、そして廊下、トイレ等の24時間照明に使われているようだ。タービン羽根も多少砂利が流水に混じっても破損しないよう、頑丈なものにしているらしい。導入したのは2002年とのこと、八ヶ岳の小屋は総じて環境問題への取り組みに積極的だが、オーレン小屋もかなり先駆的にエコに取り組んでいると思う。小屋の主はベンツより高かった、と言っていたが、きっと国の補助金も貰っているだろう(後で調べると、総事業費は2,200万円)。
11時25分オーレン小屋到着。ここにも子連れのグループが多い。受付を済ませ(1泊2食付き9,000円)、着替えや酒、つまみ等をデポしたら、先ず峰の松目を目指す。雨がパラついてきたので合羽を着装。苔むしたシラビソとコメツガの森を緩やかに登っていくと、鞍部に分岐を示す道標があり尾根道を右にとる。緩やかな登りは次第に傾斜が増し、一部、木登りのように急な部分をクリアしてほぼ平坦な道を暫く進めば、コメツガ・シラビソ林にシャクナゲが入り混じった山頂に到着(12時30分)。聞いていた通り眺めは無いが、八ヶ岳にしては実にひっそりとした頂である。
軽くレーションを食べたら引き返し、次は硫黄岳を目指す。オーレン小屋への分岐の標識を通り過ぎると再び登りに転じ、無心に登っていくと、やがて森林限界を越える。雨は上がったが、どちらを向いても真っ白ガスの中。右手、赤岳鉱泉からの道と合わさった処が赤岩ノ頭(2,656m)だ(13時30分)。二十人くらいの子連れパーティが休憩中だった。中には就学前の子供もいるようだ。硫黄岳はもう目の前。登る程にガスが切れ始め、次第に赤岳や阿弥陀岳が見え隠れするようになる。子供連れ大パーティは、硫黄岳山荘が今日の宿泊地らしい。硫黄岳は山頂を示す標識と三角点は随分離れている。三角点(2,760m)はだだっ広い山頂の東の端にあって、そこまで行くには断崖絶壁になっている火口の縁を通らなくてはならず、危険だからと行政が判断したのかも知れない。とにかくほぼ平坦で広いので余り違いは無い。
これ以上ガスは晴れそうにないので下山、夏沢峠までの間、登ってくる登山客と結構すれ違う。皆、硫黄岳山荘を目指しているようだ。夏沢峠はガスの中。やまびこ荘は営業中だが、ヒュッテ夏沢は、この時期でも雨戸が閉まっている。小型風力発電機がズラリと並んでいるが、ピクリとも動かない。ゆるゆると涸れ沢のような道を下っていくと、オーレン小屋に戻る(15時10分)。汗が引かないうちにさっそく缶ビール。小屋の前で子連れパーティが遊んでいるが、やがて赤岩ノ頭と峰の松目との鞍部に向かっていった。やはり硫黄岳山荘が宿泊場所なのかも知れないが、16時近くになって漸く登り始めるとは、随分と呑気ではないのか。雨がパラついてきたので、小屋の談話室に移動する。薪ストーブがガンガン焚かれている。小屋の主が約30分に1回、薪をくべに来て、周囲の登山者たちと一頻り話してから去っていく。11月3日で小屋を閉める訳は、主曰く「いくらストーブを焚いても暖かくならない」ほど寒くなるから、とのことだった。あと僅か2か月先のことだ。16時半頃、モンベルツアー(女性のみ対象?)の一団が雨をついて到着。ツアーにしては、ごゆっくりな行程だ。それにしてもこの小屋は女性客の割合が高い。7:3ぐらいだろうか。女性に人気な理由はいろいろありそうだが、やはりトイレ・洗面所が綺麗で男女別になっているところか。
17時30分に夕食。云わずと知れた桜鍋。肉はとても柔らかく、量も十分ある。これに蕎麦と天麩羅も付いているのだから豪勢だ。旅館の食事処のように、各テーブル(座卓)に、予約した人の名前が掲げられているところも細やかなサービスと云えよう。再び談話室に戻り、どちらも北海道出身という若者2人パーティと暫し歓談。就寝20時。夜半に激しい雨の音で眼が覚める。
(2日目)
4時30分起床。気温は10℃、フリースジャケットを着る程寒くは無い。外は雨は止んでおり曇のようだが、峰の松目が良く見えているのでガスはそれ程低くないようだ。5時20分過ぎに朝食。昨日とテーブル(椅子席)が違っている。小屋のスタッフも厨房で同時に朝食をとっている。さっさと食事を済ませ、支度をして5時50分出発。直接、根石岳へのルートをとっても良いのだが、一応、夏沢峠経由で登ることにする。樹林帯を抜け、根石岳の登りにかかると、辺りのガスは急に切れ始め、視界が開けて行く。先行していたモンベル・女子ツアーを追い越す。7時15分根石岳到着。ここからから東天狗岳までは指呼の距離。左手を仰ぐと、遠くに南アルプスや中央アルプス、御嶽山が良く見える。北岳の右側には塩見岳も顔を覗かしている。天気は急速に回復しているものの、むしろ南八ヶ岳の方がガスがとれるのが遅い。
7時40分東天狗岳到着。北海道ペアに追い付く。ここから、西天狗岳(2,646m)を往復する。彼ら二人は稲子湯に下山すると云う。モンベル・女子ツアーは東天狗岳で大休止、西天狗岳に行くつもりは無さそうだ。8時00分西天狗岳に着くと、南八ヶ岳のガスもすっかりとれていた。蓼科山はまだガスの中、北側の回復が遅いようだ。東天狗岳に戻ったら、天狗の奥庭を経由して黒百合ヒュッテに下る。昔乍らの佇まい。コーヒーでも飲みたいところだが先を急ぐ。11時15分渋の湯到着。茅野行バスは11時30分発なので、バスは諦めタクシーを呼ぶことにして、ゆったりと久しぶりに渋御殿湯に浸かった。

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オーレン小屋のHP: こちら 

オーレン小屋から天狗岳に登り、渋御殿湯(日帰り温泉800円)でさっぱり汗を流したあと、タクシー(7,200円)で茅野に戻る。丁度、昼時なので蕎麦屋へ。勝手知ったる茅野駅には東口だったら「よもぎ庵白鳥」、西口だったら「そば茶屋」があるが、指定券をとったスーパーあずさの発車時刻まで1時間足らずなので、西口に直結している「そば茶屋」に入った。
生ビールで乾杯してから、日本酒にチェンジ、メニューを見ると、真澄、神渡、高天(こうてん)とある。真澄は超有名、神渡も(たぶん)呑んだことがあるので、高天を初めて飲む。岡谷の酒とのこと。辛口だが淡麗ではなく、喉越しも余韻もしっかりしている。ほぼ地元でしか手に入らない酒とのこと。つまみは馬刺しと枝豆。馬刺しは、分厚くって食べ応え満点。店に5人連れの家族が入って来たので席を譲ると、店の(たぶん)主から、お礼にと、心太を頂いた。芥子酢醤油は日本酒にも合う。枝豆は摘んでびっくり、山葵の香りがする。なかなか味なことをするものだ。この店も、夜の方が肴が豊富のようだ。今度は夜に来てみたくなる。そろそろ時間なので、ざるで締める。つるつる喉越しが良く、蕎麦の香りも悪くない。山旅の締めくくりとして申し分ない。

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21時で看板になる「鍵屋」を後にして、鶯谷駅に向かう途中、多くの客が群がっている様子に釣られて、ついつい「ささのや」に引っ掛かった。個人的には2回目(1回目は蕎麦好きおやじさんに連れられて入店)。もつを焼いている煙が、もくもくと盛大に道に広がっていて否が応にも食欲をそそられてしまう。店内のテーブル席はさすがに満席だったので、まだ雨が降り続けていたが、店の入り口(というか、路上)で角打ち。群がっている客の中には中国系女子も多くいて、持ち帰りのようだが、この辺りに住んでいるということだろうか。こちらは生ビールと共に、しろ、かしら、はつ、たん、なんこつ、ねぎまを2本ずつ注文。もつ焼きは全て1本70円、会計時に串の本数を数えれば良いだけという、とても判り易いシステムである。店先で煙に巻き込まれながら立ち呑み立ち喰いをしていると、鶯谷駅から跨線橋を渡り階段を下りてくる、家路を急ぐ人々が脇を通り過ぎて行くが、おそらくは日常の風景になっているのだろう、我々を路傍の石の如くしか見ていないようだ。お蔭で我々も気兼ねなく呑み喰いできる。角打ちの場合は、この店で徹底的に呑み喰いするのではなく、今回のように、一軒目でそこそこ呑んで、もう一杯サクッと呑みたいときに寄るには丁度良いと思う。

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