山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2014年04月

新潟の酒が好きな方には常識かも知れないが、JR越後湯沢駅構内の土産物売り場の一角に「ぽんしゅ館」という店舗がある。そこには酒の販売コーナーだけでなく、なんと酒風呂温泉(日帰り温泉)まであるが、その先には「テイスティングGALLERY越の室」なる、利き酒コーナーもある。実はつい先日、テレビでこの利き酒コーナーが紹介されていたのを偶々見たばかりだった。入口には、写真の如く、ドキッとするようなオブジェがあって、如何にも此処はのん兵衛の味方ですー、という雰囲気を醸しているようでもあるし、こうなるまで飲まないでねー、と釘を刺しているようにも感じられる。コーナーに入ってレジで500円を支払うと、専用コイン5枚とぐい飲みを渡される。ここでは、新潟にある全ての造り酒屋(95蔵あるらしい)の主要銘柄+お勧め22銘柄(=117銘柄)が自動販売器にセットされていて、ワンコインでぐい飲み1杯ずつ飲める、という有難い仕組み。ズラーッと並んでいて誠に壮観、あれこれ目移りしてしまう。偶々飲んで気に入ったのは、長岡・久須美酒造の「清泉」特別純米酒。とてもまろやかで、口当たりも喉越しも余韻も程良くサラッとしている(買って帰りたかったが、既に「高千代」の四合瓶と「八海山」の一合徳利瓶がリュックサックに入っていたので今回は断念)。500円程度ではあっという間に飲み干すと思っていたが、立ったまま何も食べず(但し、様々な味噌や塩も置いてあって、舐めることができる(つまり「利き味噌」、「利き塩」もタダでできる))カパカパ飲むと、直ぐに酔いが回ってきてしまい、結局ぐい飲み5杯で十分だった。これでは全ての銘柄の利き酒に、どれほどの年月が必要になるのか判らない。次回は、ポケットに乾きものでもこっそり忍ばせて行って、せめて1,000円分ぐらいは頑張ってみたい。

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秩父で軽く蕎麦を手繰ったあと、特急列車で優雅に所沢へ移動、アユラシと待ち合わせの「百味」に入店。立川の「だるま」同様、この店を語らずして我等「いぃDay!山岳会日本支部」の(飲み会の)歴史は語れない。通い始めてだいぶ経つので、何回目の入店なのか判然としないが、片手では足りないほど(隊長が溺愛する)タラちり鍋を食った気がするので、たぶん、その倍は来ているだろう(この店のメニューが豊富な割に、我々はかなり偏食で、ひたすら同じものを食べているらしい)。日本支部の黎明期に(って大袈裟!)、片っ端から秩父や奥武蔵の山を登っていた頃、毎回のようにこの店にやって来た。所沢駅に降りたら繁華街を通って脇目も振らずこの店に来ていたので、その繁華街に「プロペ通り」という名前が付いていることも最近知った程である。吉田類氏の酒場放浪記にも登場した、これぞ昭和の大衆居酒屋、という雰囲気だが、1階がゲームセンターでけばけばしく賑やかな、いま風な空気であり、地下1階の百味とのコントラストが悪くない。午前11時(ランチもやっているということ)から切れ目なしにやっていて、年中無休であることも、この店の有難いところ。地下に潜ると巨大な店内では、時間が時間だけに至る所で宴たけなわ。それでも何とか落ち着ける場所が確保できたので、早速、ビールを注文し、併せて生ほっけ姿焼、ハムカツ等を注文する。程無くしてアユラシも遠路遥々(といっても秩父からの我々の方が遠いが・・・)新宿から到着し合流、盛り上がる。注文を取りに来るベテランお母さんは、我々が初めて来店した頃から(勿論、おそらくもっと遥か前から)ずっと居て、壁に張っているお品書き作成を一手に担っていることまで(伝票に書き込む注文も、綺麗な字で読み易いことも)我々は知っているが、当のお母さんは我々のことを一向に覚えてくれていない様子。まだまだ通いが足りないということだろう。

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越後湯沢駅を通る電車の窓からも、あれ、去年とは全然違う・・・と判るほど、中野屋はリニューアルされていた。中に入るとその違いは一層際立つ。洒落た和モダン調で、テーブル席以外にも、座敷があるが、そこには一人用のカウンター席もあって、客層に応じた配慮がなされているように感じた。昨年までの如何にも蕎麦屋らしい雰囲気も捨て難いが、これはこれで悪くはない。料理メニューはほとんど変わっていないように見えるし、料理を盛る器も未だ和モダンには馴染んでいない様子。先ずビールに、カニみそ豆腐、板わさ、山菜てんぷらを注文。ここの板わさは、食紅の縁取りがあって何となく田舎っぽい。山菜天ぷらはパリッとサクサク。続いて鶴齢の生酒を頼む。締めは勿論へぎそばといきたいところだったが、2人前からとなっているので、1人前だけ注文し二人でシェア。その場合、「へぎ」には盛られてこないが、つなぎにふのりを使っているところは同じです、と店員。有り難くつるつると頂く。こののど越しは全く変わっていないようだ。今度この店に来るときは、果たしてどの山に登った後だろうか。

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カタクリ目当てでカミさんと六日町にある坂戸山に登った後のこと。その日はやけに陽気が良かったので、日陰が無い薬師尾根を汗を拭き拭きふうふう言いながら下山、魚野川に架かる橋を渡って駅の方に向かうと、左手に「コースター」なるカフェを見つけたが、どうもビールは無さそうな雰囲気。残念ですーと素通りし、ここだったらビールが飲めそうだと見つけた店が「Little北海道」という六日町駅前通り商店街にある北海道直送海鮮料理屋だった。新潟だって旬の魚がいっぱい獲れる日本海が目の前なのに、敢えて北海道の魚に拘るのがよくわからんが、さしあたりビールさえ飲めれば問題なし。残念ながらクーラーは効いていなかったものの、さっそくビールを注文し、ぐびっとやれば、暑さを忘れさせてくれた。気が付けば、この店の客は家族連れが多いようだが、明らかにファミレスとは一線を画している。周りの人たちが食べているのは寿司ばかり。落ち着いたところでメニューを見て、昼飯は一応、山頂でたべたこともあり、ちょっとだけつまみを注文しようと、桜鯛の刺身と金目鯛のポン酢を注文。どちらも単なる居酒屋では食べられない鮮度と包丁人の技を感じた。今度来るときは、夜にしてみよう。

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タフな山、熊倉山を宗屋敷尾根から登った後(山の記録はこちら)、陽気が良かったせいか、下り始めたらすぐ「ビール飲みたいモード」になってしまい、なんとか我慢して武州日野駅に下りてきたのだが、目当ての酒屋がよりによって休業中(金輪際、下山は、武州日野駅ではなく、武州白久駅にしよう)。目の前が真っ暗になり、茫然自失、虚脱状態のまま御花畑駅に移動し、いつもの「クラブ湯」で汗を流した。風呂上がりの待ち合わせ場所(≒先にビールを飲んでいる処)を、すぐ隣の「大むら本店」にしたいところだったが、時間が早かったせいか店は開いておらず、やむなく更に西武秩父駅まで移動し、仲見世通りで漸く生ビールを仕入れ、ひとりベンチに座って飲みながら武甲山を眺め陶然となる。今日は仲見世通りは随分と賑わっている。羊山公園の芝桜はまだ咲いているのだろうか。やがてみんな揃ったところで、駅前の蕎麦屋「えん」に入店。天井が高い造りになっていて結構広い。厨房もオープンになっている感じが面白い。カウンター席、テーブル席以外に座敷もある。この店には、蕎麦屋らしからぬ一品料理(例えば、刺身各種)も多く、当然、酒飲みには全く大歓迎である。ビールと共に、B級グルメで有名な味噌ポテトや、山菜てんぷら、ホタルイカのぬた等を注文。酒は地元の秩父錦と武甲正宗の生酒を追加注文して飲み比べ。女性陣は武甲正宗の方がお気に入りのようだ。締めはもちろん、せいろだが、まだこのあと所沢に移動してからの2次会が待っているので、二人で一枚づつ注文する。細打ちでつるつるっと美味しく頂き、丁度いい時間。仲見世で武甲正宗のカップ酒を仕入れ、レッドアロー号に乗り込んだ。

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棚山に登り、ほったらかし温泉に浸かり、勝沼ワイナリーガーデンでワインを賞味した後、普通電車で立川に移動(移動中だってワインを飲み続けた)、暫く来てなかったのに、わずか2週間ぶりで「だるま」に再び入店(前回はこちら)。その理由は、焼とんをこよなく愛す我らが隊長が、「テッポウ」を所望したからに他ならない。ここが我々の御用達の店になったのは、メニューにテッポウが載っていることが決め手だった訳。テッポウを出す店は立川に限らず少ないらしい。店到着は18時過ぎで、生憎6人掛けのテーブルは空いていなかったが、常連と思しきお客さんがわざわざ自ら席を移動してくれ、店のオーナーもリュックサック6個の置き場を確保してくれたおかげで、ちゃんと6人纏まって座ることができた。ありがたくテーブルに着いて、早速、酒とつまみを注文。勿論、それにはテッポウやシロも入っているし、塩だけでなくタレも頼んだ。他に厚揚げやメンチカツ等の定番メニューも。酒はサワー系やら日本酒やら注文、今日もまた居心地良く食べ、飲んだ。また近いうちにこの店に入ることになるだろう。
 
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桃の花が見頃の時期を狙って(結果的にはやや終り掛け)棚山に登ったあと、ほったらかし温泉へ向かって下山、しっかり温まった(山の記録はこちら)。その先、女子達のリクエストに基づきワイナリーでワインを飲むことにしていたので、タクシーを呼んで向かった先は「勝沼ワイナリーガーデン」、サッポロワイナリーの直営店である。ここは屋外もあるようだが、今日はやや肌寒い陽気なので屋内へ。ビールは頼まず、最初からワイン。先ずはグランポレール山梨甲州辛口。口当たりは甲州種らしく、かなり切れがある割には酸味は控えめ、後味もすっきり爽やかで刺身に合いそうな感じ。このレストランはジンギスカン料理がウリのようだが、我々はワインを飲むのが主目的なので、つまみは生ハムやらチーズを注文。次のワインはグランポレール北海道ケルナー辛口。ケルナー種を飲むのは初めて。同じ辛口と銘を打っているものの、こちらはかなりフルーティで青リンゴ系のアロマを感じる。3本目は山梨甲斐ノワールをチョイス。甲斐ノワールも初めて。山梨県産の品種のようだ。意外と複雑なフレーバーを感じるし、酸味も程良い。つまみにソーセージを注文。甲斐ノワールは、レストランでの提供価格が2,900円、店頭販売で1,400円はコストパフォーマンスとして悪くない。山梨のワインも進化していることを実感した。

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2月8日に例の大雪が降ったあと、11日に薬王院初詣を兼ねて高尾山に行ってみた。いつもの高尾山とは全く違った白い世界に浸ったあと、兄貴夫婦と待ち合わせして西八王子の蕎麦屋「山泉」に入った。道から奥まった建物で、隠れ宿に来たような錯覚を覚え、少々たじろぐ。玄関で靴を脱ぐシステム。店内はかなり広かったが、待っている客も結構いて、予約しておいてよかったと胸をなでおろす。一品料理は蕎麦屋の定番的品揃え。酒と共に、鴨焼きやもつ煮、天ぷら、みそ焼き等を注文する。どれもこれもちゃんと美味い。兄貴は日中は酒はやらないことにした(義姉と約束したってこと?それとも医者に言われた?)とのことで、気の毒に思いつつカパカパ酒をやる。酒を飲まずしてこれらの料理を食うのは、うなぎかば焼きの香りだけでごはんを食べるようなもの。締めは二八の「山泉そば」、喉越しはつるつる軽やか。つゆはしっかり濃い目の江戸前風で好みに合う。西八王子界隈にある蕎麦屋は、「座忘」や「蕎酔庵いっこう」、「満留賀」など不思議と何処もポイントが高い。もしこれで西八王子に日帰り温泉があれば、立ち寄る頻度は格段に増加するだろう。

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2月16日に大雪のせいで高尾山の山頂に登れず敗退したため(つまり、全部、雪のせいだ!)、22日は再挑戦、なんとか高尾山リベンジを果たした後(山の記録はこちら)、健康ランド「ふろっぴー」で汗を流してから、久しぶりに新宿に移動、アユラシの呼び出しにより新宿西口の「ぼるが」に行ってみた。もうかれこれ20数年ぶりだが、外観も店内も変わった様子がちっとも無い。昭和レトロ感満載のまま、よくも残っていてくれたものである。会社に入って10年余まで、新宿は通勤の途中だったこともあり、何度か寄らせてもらった。ちょっと時間が遅いと入れないことも間々あった、人気の焼き鳥屋。通勤経路が変わってからは全くご無沙汰だった。開店は17時で、今回、到着は17時30分頃になったが、既にアユラシが五人分の席を確保してくれていた。焼き物はだいたい1本100円、その他料理は一皿500円、飲み物も一杯500円という、とっても大雑把で判りやすい料金体系である。座ると同時にビールと焼き物を注文。その後、きんぴらやおひたし、ねぎぬた、山菜てんぷら、ポテトサラダ、キャベツ辛味噌等を追加注文(今思えば、この店は野菜のメニューが多いなぁ)。中年諸氏にも優しい料理がうれしい。今度また山の帰りに寄る時にも、「ぼるが」が同じ雰囲気で迎えてくれることを祈っている。

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定期検査で肝機能等の数値が改善したこと(たぶん、風邪を引いたおかげで3日ほど休肝日だったせいだろう)に気を良くして、カミさんを連れて、まだ陽が高い16時頃に入店。というか、未だ通勤時間帯前だからこそ入ってみたかった。通常、会社帰りに北千住の居酒屋へ行こうと思っても、フライングをしない限り18時30分よりも早く着くことは無い。そのため、このような人気店ではラッキーでない限り、なかなか入ることが難しい。この店は14時開店とのことであるが、16時でも客の入りは半分程度、来た甲斐があった。店内は如何にも居酒屋らしい雰囲気で落ち着ける。雰囲気だけで酔える者にはポイントは高い。2階もあるので、北千住の大衆居酒屋としては広い方だろう。テーブル席以外にカウンター席もあるが、普通は厨房や壁にくっついた配置だが、ここでは幅が狭く長いテーブルが2本平行に並んでいて、その間を店員が給仕のために行き来し、客はその店員通路を挟んで向かい合わせに座る、牛丼吉野家的構造。この店の料理メニューは、パッと見では少々高めに感じるが、皿が出てくると納得する。特に、ポテトサラダ(390円)のボリュームが凄過ぎ。普通の店の2倍はある。頼んだことを一瞬、後悔する。大人数では問題ないが、基礎代謝量が下がっている者が少人数の場合は、できたら「小盛り」メニューも加えてほしい。そうでないと、ポテトサラダだけで撃沈してしまう。とりあえず今度来るときは、大人数で予約して、色々な料理を賞味してみたい。アルコール類は焼酎系の方がコストパフォーマンスが高いようだ。
 
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今回は、坪山のヒカゲツツジとイワウチワを愛でるのが主目的で、ついでに三ツ森北峰まで足を延ばして、鋸尾根を下りることとした。そして時間が許せば「湯立人温泉」に浸かり、「ホリデー快速富士山号」に乗って立川まで移動し、居酒屋か何処かに入れれば最高だ、と目論んでいたが、今回は全てが上手くいった(山の記録はこちら)。ヒカゲツツジを見たのはホント久しぶりな気がする。また「湯立人温泉」の田舎感に浸れたのも良かった。「ホリデー快速富士山号」に乗って、コンビニで調達した日本酒を舐めつつ、遠ざかる山々を眺めながら今回の山行をゆっくりリフレイン。
最後の仕上げは、このちゃん推奨の「馬力」という居酒屋。立川駅南口からほんの5分足らずの距離。本店は錦糸町にあって、チェーン展開しているらしい。この立川店はまだ出来て余り経っていないようだ。看板にあるメニュー(「馬力名物杯ベスト10」とある)は、まるで競馬新聞に書いてあるような出走表の如き書きぶりで、それだけで競馬ファンにはたまらないはず。JRAウインズ立川が、目と鼻の先にあるのも好条件。開店は午前10時とのことで、競馬開催日の昼間はさぞ盛り上がることだろう。
我々が訪れたのは黄昏時で兵どもが夢の跡、すっと入れた。競馬やと山やは上手く棲み分けができている。明るく開放感がある店内。椅子はプラスチックの酒瓶ケースに木板を渡しただけのシンプルなものだが、この安直さが良い。ホッピーを注文。白と黒以外に、赤もあった。ポテトサラダ、串揚げ、ハムカツ、馬力とうふ、五目うま煮とうふ等を注文。どれもボリュームがあって美味い。この店のウリは、割と万遍なく色々な種類の料理があることと、特に串焼きものが充実していることと、馬肉関連メニュー(今回は注文せず)が豊富な点だろうか。日本酒はあまり種類が無く、ホッピーを含め焼酎系が中心か。次回は山でたっぷり汗をかいた後に、生ホルモン刺しや馬レバー刺しを突っつきながら、ホッピー赤をグビグビやりたい。

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その日は新緑が眩い程だった。生憎の雨とは言え、芽吹いたばかりの木々と、山に掛かって刻々と変化する霧雲との造形に酔いつつ、三角コンバから古部山を経て竜門橋に下りてきた後(山の記録はこちら)、その足で田野の湯に入り汗を流した。ここは市の福祉施設なので誠に残念ながらビールを飲むことができず、ならばすぐ先の「砥草庵」に入ろう、ということになった。勿論、予てより山から下りてこの店の前を通る度に気にはなっていたのだが、なかなかタイミングが合わず今回が初入店。外観同様、店内も古民家風で天井が高くゆったりした広さだが、古さは感じられない。入ったのが午後3時だったので他に客はおらず、実に静か、時が止まっているようである。早速ビールを飲み干した後、冷酒と共に刺身こんにゃく、鶏もつ煮、板わさ等を注文、蕎麦屋ならではの時間を楽しむ。締めはいつものようにせいろそば。細打ちで喉越しは最高。この店の前の街道を嵯峨塩温泉方面に登っていくと天目山栖雲寺という古刹があるが、そこは蕎麦切り発祥の地だということで、その由緒にあやかってこの街道も蕎麦街道というらしい。この伝統を受け継いでいると言えるこの店が、これからもこの静けさを保ち続けられることを祈りたい。

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夏だし暑いし、日曜日でしかも隊長が翌日海外出張だったこともあったので、山は軽く高水三山の惣岳山だけ(でも一応、登りも下りもバリエーション)にして、さっさと下山しお忍び風の「水香園」で汗を流した後(山の記録はこちら)、昼下がりに東青梅の「雲水」という蕎麦屋に入った。住宅街の真ん中にも拘らず、外観も内装も古民家風で、とても落ち着いた雰囲気。もう2時を過ぎていたので昼休みかと危惧したが、運良く日曜日に限っては休みなしの営業中だった。座って先ずビールを注文。落ち着いてメニューを見ると、ここは蕎麦だけでなく饂飩もやっているようだ。一品料理は海老天ぷらと野菜天ぷらのみだったので、どちらも注文。サクサク、文句なく美味い。そしてその後は何時もの様にもり蕎麦を注文。我々6人が真ん中のテーブルでワイワイ盛り上がっているうちに、店の主が厨房のカウンターにそっと紙を置くのが見えた。紙には「店内では静かに」と書いてある。たしかに周りを見渡すと、他の客は一言も発せず唯、黙々と蕎麦を手繰っているのみ。我々にとってはいつものノリだった筈だが、イエローカードが出るほど、この店の空気には煩すぎたようだ。今度来るのは、小グループの時の方が良さそうである。

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「だるま」に来はじめたのはいつか思い出せないが、もうかれこれ10年近くにはなるのだろう。もちろん、山の帰りに寄ったのが始めだった。この店の良い処は、駅から近く、土日も昼の12時からやっていること。それもそのはず、場外馬券売り場がすぐ近くにあるため、この店のテレビを見ながら馬券を買う、馬好きな客が結構いるのだ。それにそれ程広い店ではないものの、リュックサックを背負った5,6人で入っても、厭な顔一つせずにちゃんと置き場を確保してくれるのが有り難い。この頃は新しい店の開拓にかまけてすっかりご無沙汰だったが、昭和記念公園で桜を堪能した後、久しぶりに寄ってみた。店員も含めて何一つ変わっていないように感じる(変わったのはたぶん、こちらだろう)。シロ(135円/本)とテッポウ(160円/本)、サバ塩焼(330円)に鯨ベーコン(580円)を注文。お通しは生キャベツ。酒は升にグラスが入って出てくるが、升にもたっぷり酒が零れているのがお約束通りでうれしい。何か飛びきり美味いとか、とっても安いとか、そういう面でのウリがあるわけではないが、変わらぬ店の雰囲気を含め、安心感がこの店のウリなのだろう。

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花冷えの土曜日。花見を口実にして、先ず藤野鷹取山に登り、藤野やまなみ温泉で温まった後(山の記録はこちら)、立川に戻り昭和記念公園にある桜を愛でることになった。1983年開園だそうだが、実は入園したのは初めて。思ったよりもかなり広い。桜がいっぱいある場所まで、入口から30分くらい歩く必要があるので、もっと手近な場所に行ってみた。それでもご覧の通り、全く文句ないほどの桜。2枚目の写真のところで車座になってシートに座りこんだのだが、そこはまるで、スーラの「グランド・ジャッド島の日曜日の午後」を彷彿させるような風情だった。桜に酔い、藤野駅前のベイスターズ・マートで仕入れた「笹一」と、このちゃんが瓶ごと持ってきた「越生梅林」に酔った。

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さらりーまん1年生の入社式が其処彼処で行われたであろう4月1日の夜、中高年6人が神田の居酒屋に繰り出した。先週末の丹沢/大山の帰りに、隊長が夜の部(本厚木/肉の佐藤)に参加できなかったことから、仕事帰りに東京で飲もうということになった次第。グッチー師匠はわざわざ佐倉からお出まし。その他、海浜幕張、田町、西新宿、碑文谷、九段南と、様々な場所から集った。今宵の目当ては「みますや」。言わずと知れた老舗の文化財級居酒屋で、聞くところによるとこの建物は昭和3年に建てられたものらしい。店の前に立って見上げれば昭和レトロ感たっぷりで、感無量、よくぞ残っていてくれたと思わず涙が滲んでくる。我らが隊長はこの近くのオフィスにいた頃、ここで昼飯を食ったことがあるとのこと、何とも羨ましい話である。いまどき珍しい、ガラガラと音を立てる、滑りの悪い引き戸を開けると、そこは昭和。三和土にテーブルが3つ、右に小上がりが3卓、左奥が座敷となっていて、地味な制服を着た店員達が動き回っている。小上がりの一番奥のテーブルに、小生の名前がでんと張ってあるので勝手に上がりこむ。なんとか店員の一人を捕まえて、ビールと一緒に、竹の子煮、カキフライ、刺身盛り合わせ、茄子揚げ出しを頼む。どれも普通に美味い。三々五々、皆が集まり、酒もどんどん注文する。初めが純米・雪中梅、次に〆張鶴、立山と、何れも四合瓶冷酒を注文した。他にも色々あって嬉しくなる。
残念ながら小上がりは狭く、体の大きい人や、体の硬い人には甚だ不向きで、1時間が限界。奥のテーブル席に移動させてもらう。テーブル席に移って初めて気が付いたが、小上がりの壁の裏にはテーブル席が並んでいて結構広くなっている。こちらは後から増築したようで、レトロ感はない。テーブル席に移ってからも、柳川煮や穴子煮などを頼み、結局たっぷり飲んで食って、一人あたり4,500円程度と、ちょっと羽目を外したか。今度来るときにはテーブル席を予約しよう。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、暗い場所での解像度はご容赦願いたい)

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