「マナスル山荘」に泊まった翌朝は、最近見たことが無いような真っ赤な朝焼け。雨の前兆と云われているが、少なくともまだまだいい天気だし、その後崩れるとしても我々はもう下るだけなので全く支障はない。でもサッサと下ってしまうのは勿体ないので、入笠湿原でちょっとブラブラ。
周囲はすっかり針葉樹に覆われているので、入笠山以外の眺めは悪いが、なかなかいい雰囲気である。シーズンであればクリンソウとかスズランが咲くはずだが、考えてみればそんな季節にここへ来たことが無い(大抵いつも冬だ)。平日の「マナスル山荘」ツアーはそんな季節にしてみるか、などと妄想してみる。
今は何も無い雪原でちょっとだけのんびりした後、またスキー場のゴンドラ駅を目指して歩き出す。途中、スキー場に着く直ぐ手前に眺めが良いところがある。八ヶ岳や霧ヶ峰は云うに及ばず、その更に左には諏訪湖の上に真っ白な北アルプスが見えた。
最も目立つのは双耳峰の鹿島槍。丁度この角度は「糸静線」に沿っているので、邪魔者が無く見通せるようだ。直ぐ手前の高ボッチ山(標高1,665m)がそれほど高くないのも幸いしている。鉢伏山(同1,928.8m)が高いので白馬岳より右はもう見えない。
スキー場に戻ると、真正面に八ヶ岳が恥ずかしいほど良く見え、右を見ると逆光の甲斐駒ヶ岳が天を衝いていた。でもワサワサいるスキーヤーやスノーボーダーはそんな眺めは目に入らないのか、せっせと滑りに熱中していた。
我々は早速スノーシューを脱いだら、オーバーズボンもスパッツもそのままで、レストハウス内のレストランへ飛び込む。まだ午前10時前だけど、ルバーブビールの生があったのでそれを買って、直ぐにグビッとやった。ルバーブを使ったビールなんてどうかと思ったが、普通に美味かった。

055 今朝の蓼科山。
056 蓼科山クローズアップ。
060 マナスル山荘を振り返る。
061 昨日は何匹もの犬がはしゃいでいた。
063 カゴメの森だと。
064 谷を下る。
067 あれが入笠山。
068 朝日で雪がキラキラ輝いていた。
069 兵共が夢の跡。
070 白馬岳まで見えている。その手前は鉢伏山。
071 美ヶ原。
072 霧ヶ峰。
074 諏訪湖も見えている。
075 スキー場越しに甲斐駒ヶ岳。
076 パノラマリゾートからの八ヶ岳。
078 山麓駅で一杯。