「本家あべや」で本場のきりたんぽ鍋に舌鼓を打ったあとは、今回のメインイベントのひとつ、「リゾートしらかみ号」に乗って五能線を辿ることになっている。我々が乗るのは13時58分発の「5号」。降車するウェスパ椿山駅(何故こんなハイカラな名前かは追って)まで2時間強の列車旅だ。
一杯やるにはちょうど良い時間だが、我々はすでにもう大宮から呑み始めて6時間経っているので、転寝(或いは爆睡)をするには良い頃合いである。東能代駅から先が五能線となるが、この線は全体の8割以上が海岸線を走るので、進行方向左側(東能代で進行方向が変わるので、秋田駅では右側)の座席を取らないとかなり残念な気持ちになれる。
乗車率は至って少ない。予約は必要なかったようだ。学生の頃、五能線は辿った頃がありそれ以来。朧げな記憶だが、夏休みでも列車はガラガラで、我々の乗った車両には他に誰もいなかった。
ハタハタで有名な八森を過ぎると、もう日本海。海辺ギリギリを延々と走る感じで、暫くは酒をちびちびやりながら単に海を眺めているだけで楽しめるが、そのうち段々飽きてくる。飽きてくると眠くなる(乗った頃から既に寝ている方もいる)。うとうとしてふと目が覚めてもまだ海岸線を走っている。いつの間にか青森県に入ったようだ。皆、海を見てばかりいるが、実は山側は、かの世界自然遺産の白神山地。いつか、白神岳を登りに来なくてはいけない。十二湖も山側だが、山の中なので五能線からは全く見えない。
やがてウェスパ椿山駅に到着。ここで宿の送迎車に乗ることになっている。駅を降りると人家は全くなく、何やら欧風の建物が見える。これが「ウェスパ椿山」というリゾート施設。レジャー施設も宿泊施設もある。この施設のために駅を造ってしまったらしい。こんな辺鄙な場所によくぞこんなものを建てたものだ、というのが率直な印象。我々の目的地はここではない。送迎者に乗って、いざ「不老不死温泉」へ。

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