世の中に「雨乞」と名前が付いた山がどれほどあるのか判らないけれど、雨が少ない地域で天の恵みは切実な問題、きっと何十何百とあるに違いない。雨乞「岳」に限れば、ヤマレコで検索すると6座出てくる。恐らくは数ある雨乞山、雨乞岳の中で最高峰なのが、今回登った雨乞岳(標高2,036.8m)だと思われる。中央線の車窓からも眺められる山だが、どうしてもすぐ近くに鎮座する千両役者・甲斐駒ヶ岳に目がいってしまうので、2,000メートルを越えるひとかどの山であっても、雨乞岳は不遇な山と云って良い。
往路は平久保池の先にある登山口から。かつてハイキングコースの一部として整備されたようで、暫くは丸太を並べた木段(かえって歩き難い)が飽きるほど続く。笹に覆われた山道になってからは、急な斜面はきっちりと九十九折になっていて穏やか、さほど労せずに高度を稼ぐことができる。昨今、奥多摩や大菩薩界隈では篠竹がすっかり枯れてしまっているが、ここ雨乞岳はびっしりと熊笹だ。
山頂に着いたものの、すっかりガスに覆われていた。少なくとも南面は、晴れていれば眺めが良さそうである。そのうちにパラパラと雨粒が落ちてきたので、さっさと山頂を後にして石尊神社方面へ下る。中腹には水晶ナギと呼ばれる花崗岩が風化した砂礫帯があって、ちょっと寄り道。想像した以上に幻想的な風景が広がっていた。
石尊神社に着いたらタクシーを呼び、最寄の日帰り温泉「つたの湯」へ向かう。ここは道の駅「蔦木宿」の一角にある。瓦屋根の落ち着いた和風建築。ひと風呂浴びてさっぱりしたら食事処へ行ってみると、なんと15時半ラストオーダーとのことで、既に営業終了。ちょっと早過ぎないか。仕方なく自動販売機で缶ビールをゲットし、休憩所でグビっとやった。

09 やっぱりいまいち歩き難い。

27 少しだけ細い尾根。

30 雨乞岳到着。

37 水晶ナギの白さは、ガスほどではない。

39 下は何処まであるのか分からない。

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