「ダクシン」で南インド料理を堪能したあとは、もう家に帰るだけとそのまま東京駅八重洲中央口へ向かう。ふと見上げれば、かつてヤンマービルがあったところは工事中の様子、その証拠にクレーンが林立していたが、よくみるとその下は何やら明るい。
工事現場のようで工事現場ではない、何故かビヤガーデンのようになっている。中は植物が植わっていて、人影も見えるし騒めきも聞こえてくる。なんだこりゃ、と正面に回ってみれば「The Farm Tokyo」との看板があって客が出入りしていた。
つまり、ビルの建て替え工事を中断して、何故か一時的にビヤガーデンをやっている体なのだ。東京駅周辺で、ビルの屋上でなくて恒久的な地上ビヤガーデンをやることはたぶん、全くペイしないと思われるが、このようなテンポラリーなスタイルの店だったら可能なのだろう。誰が考えたのか知らないが、有り得ない場所のビヤガーデン、なかなかのアイデアだ。
とにかく見ていてなんだか面白そう。もとよりお腹はパンパンで、ビールが一杯呑めるかどうか怪しい状態だったが、偶々同行していたおひとりと、ものは試しと入ってみることにした。店内はほぼ若者サラリーマンとOLと思しき者ばかり。しかもかなりの賑わい。オヤジはほぼ見当たらない。
どこでビールが手に入るのか、注文の仕方もよく判らなかったが、なんとか生ビールをゲットできた。テーブル席は結構一杯あるが、どこも塞がっているので立ち呑み。目の前の東京駅を眺めながらグビっとやるのは不思議な体験。
ネットを調べてみると、2019年4月5日(金)〜10月31日(木)まで半年間だけの営業。入ったのが9月、現時点ではもうとっくに店は閉店になり、ヤンマービルの新築工事が始まっていると思われる(その後この前を通ったことが無いので)。まるで川面に浮かんだ泡沫のような店だった。

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