両神山からの帰り道、日向大谷BS午後3時10分発のバスが行ってしまったばかりだったので、次のバスは午後5時20分。流石にそれまで待つ気にはならないのでタクシーを呼ぶが、長躯、西武秩父駅からやってくるとのこと、それまでの時間、結局たっぷり1時間以上「両神山荘」でビールを呑みながらまったりした(山行記録はこちら)。
漸くやってきたタクシーに乗ったら、そのまま秩父の銭湯「クラブ湯」へ直行。乗ったタクシーの運転手に「クラブ湯まで」と云ったら、何故か「知らない」という。えーっ、そんなんで秩父のタクシー運転手が務まるのですか?と思わず云ってしまいそうだったが思い留まり、心の中でひそかに「この運転手はもぐりか~?」と云ってみる。まあ、タクシーで「クラブ湯」に乗り付ける客も少ないだろうけどね。少なくともこのタクシー運転手は、秩父出身ではなさそうである。
既に午後5時を廻っているので、風呂上りの待ち合わせ場所は「大むら本店」だと申し合わせ、男湯の引き戸を開ける。いつのまにかもう、4年ぶりだ。先客は地元の方と思しきご年配が4人、山帰りらしい若者がひとり、いつものようにそれなりに繁盛しているようである。
脱衣所も浴室も見たところ記憶の通り、ちっとも変わっていないのがうれしい。湯の熱さも相変わらずだった。
昨今、西武秩父駅前に「祭の湯」ができて、「クラブ湯」にも少なからず影響があるのでは、と少々心穏やかではなかったが、それは概ね杞憂だったようだ。そもそも客層が違うのだろう。地元客はともかくとして、我々のように山から下りたら先ず風呂、と考える客は意外に少ないようだし、山帰りの客で長年「クラブ湯」を愛用している者は、「祭の湯」が出来たからと云って(我々のように)ぶれることは無いのかも知れない。

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