正直云えばつい最近まで、上高地・明神で泊まれる宿は「明神館」と「嘉門次小屋」の2軒しか無いと思っていた。「明神館」はメインストリートに面しているので、それこそ猿でも知っているし、「嘉門次小屋」は上高地で一番古い由緒ある山小屋なので、山ヤで知らなければもぐりだろう。
もう一つの宿、「山のひだや」の存在を知ったのは、冬でも営業している宿がある、という噂を(タクシーの運転手から)聞いたからだ。上高地をスノーシューイングする輩には常識なのかも知れない。が、それでも極寒の冬に本当にやっているのか俄かに信じ難く(だって冬は、釜トンネルから先は徒歩の世界)、いっそこの際、徳本峠越え&霞沢岳リベンジのついでに泊まって確かめてみようかと思い立った。
今日は結局、梅雨明け前にもかかわらず、合羽を出すことも無く済んだ。明神橋で梓川を渡ると、直ぐに「山のひだや」を示す道標があるのに気が付く。でも折角だからとちょっと遠回りして「嘉門次小屋」を覗いてみる。昔乍らの囲炉裏がある小屋のままかと思っていたら、いつの間にか葦簀屋根の食事処なんて出来ていて、ちょっと世間ずれした感じ。
さらに進んだ穂高神社奥宮の直ぐ脇に、板壁の古風な建物が見えた。ここが「山のひだや」。ご主人と思しき人が出迎え、フロントでは女将が受付をしてくれる。やけに人懐っこい女将は、野鳥好きなご様子で話し始めると止まらなくなる。訊いているうちに、やっぱりここで越冬するのだと仰る。凄すぎる。
部屋に案内されたら、さっそく汗を流そう。明神で風呂に入れるなんて極楽だ。さっぱりしたら、食堂に寄ってビールをもらい、部屋呑み。窓の外を眺めると、綿のようなドロヤナギの種がふわふわと飛んでいる。
夕食時になったらまた食堂へ集まる。宿泊客は我々以外に一組だけ。まだシーズンではないせいだろう。やはり上高地に来るのは、梅雨の頃が狙い目なのだ。イワナの塩焼きと様々な野菜天ぷらを美味しくいただいた。至福の時間。この次にここへ来るのは、やはり厳冬期にしようか。

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