昭和8年に釜トンネルが貫通して、梓川沿いに抜けられるようになる以前は、岳人だけでなく、高村幸太郎や芥川龍之介などの文人墨客だって例外なく、徳本峠を越えないと上高地には入れなかった。もちろん今は、わざわざそんなことをするのは物好きの謗りを免れないだろうが、それには構わず、やはりかつて先人達が通った徳本越えを自分もしてみたい、と思う輩はそれなりに居て、実は小生もその端くれだった。馬齢を重ねると、何故かクラシックルートが気になるようだ。
今回は、4年前の霞沢岳リベンジも兼ねた山行計画を立ててみた。新島々駅から朝一番のバスに乗り、島々から歩き始めた。約16kmの道程のうち、岩魚止小屋までの12km余りは沢沿いなので、大して高低差が無く楽チンと云えば楽チン。木道は滑り易いところもあったが、基本的に緊張を強いられるようなところは無い。
岩魚止小屋から徳本峠小屋までは高度差約900mの登りが待っているが、馬でも越えられそうに緩やかな九十九折になっているので、それほど扱かれもせずに歩き通すことが出来た。結局、休みを含め7時間半かかった計算だが、それ以上の充実感は得られる。小屋の前には数人が思い思いに過ごしていたが、どうやら皆、テント泊の様子だった。
さっそく小屋で缶ビールを仕入れて乾杯。間も無く、明神経由でやってきたあひるちゃんも合流し、再会を祝してまた乾杯。そうこうしている内に陽も陰り寒くなってきたので、小屋の中に入る。食堂兼談話室には誰も居らず、実に静かだ。
夕食時になって、今宵の宿泊客は我々を含め6人と判る。昨今は独りテントが流行りかも知れないが、ここまで来たら、山小屋として数少ない国重要文化財(他には室堂小屋とか)である徳本峠小屋に泊まってみるべきではなかろうか。

045 【第2日目】安曇支所前BS。7時22分。

046 ここから徳本峠越えが始まる。

055 まだまだ道はほぼ平坦。

061 川沿いは涼しい。9時ちょうど。

064 この先が二俣。

068 これから山径。

073 木製の桟道。
076 こんなに穏やかなところもある。

079 ここもいい感じ。

083 漸く半分を過ぎた。9時59分。

087 ちゃんとした石垣。9時20分。

090 左岸から振り返る。

092 左岸の桟道。

094 狭隘な瀬戸。

098 岩魚留まであと1.4km。

099 まだ、ほぼ平坦。

105 あれが橋で、あれが岩魚留小屋。

107 ビール500円の表示。

111 またまた右岸へ。

114 沢から段々離れる。

117 もう沢音は聞こえない。

119 歩き始めて6時間。

120 この水は最高に美味い。

125 峠の近さを実感。

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