年に一度ぐらいは残雪期の越後の山に登ってみたいと、今年は上越の米山にしてみた(山行記録はこちら)。いにしえの頃から米山は越後の名山の一つに数えられており、相模湾における丹沢・大山の如く、上越沖の船から進行方向を確認するための、海上交通上の重要な目印だったらしい。ほくほく線の車窓からもその端正な山容がうかがえる。ここは国定公園(佐渡弥彦米山国定公園)の一部でもある。
当日は雲ひとつ無いピーカンの快晴。我々は西側の水野林道から登り、下牧登山口へ下りることにした。途中、雪はあったり無かったりで、持ってきたスノーシューを履いたり脱いだり忙しかったが、山頂直下の稜線は実に気持ちがいい雪稜。眺望も期待以上に素晴らしかった。これほど眼下に真っ青な日本海を眺めたことは無い。反対側(南東側)は、ずらりと上越国境の山々が真っ白く輝いていた。
大満足で下牧登山口へ下りたら、タクシーを呼んで今宵の宿へ。途中ふと思いついて、地元出身という運転手に「宿へ行く途中に酒蔵はありますかね?」と訊けば「いくつかありますよ」との返事。近い方の酒蔵を訊けば「吟田川(ちびたがわ)の代々菊酒造があります」と。
えー!ここでまさか吟田川に出会えるとは思っていなかったよ!と心の中で喝采し、早速、寄って貰う。着いてみると、運転手が先頭になって店に乗り込んで行った。もしかしてやっていないかと危ぶんだが、女将さんが出てきてくれた。ちょっといくつか、利き酒をさせてもらい、大吟醸の四合瓶をゲットすることができた。
吟田川という名前は、近くを流れる柿崎川の上流、米山の南に位置する尾神岳の、麓に沸く清水が吟田川と呼ばれていて、その水を酒造りに使っていることが由来だそうだ。アユラシに呑ませて貰って以来、なかなかお目にかかれない吟田川、まったく今日は何から何まで好日だ。

DSC_0011

DSC_0012

DSC00887

DSC00888

DSC00889

DSC00890