「片倉館」で寛いだら、予てより狙いを定めていた「八州(やしま)」という、上諏訪温泉郷にある蕎麦屋に行ってみる。ところが営業開始は11時30分とのこと、時計を見るとまだ30分ある。女将さんに「近所に土産物屋さんがあるので、よろしければどうぞ」と勧められ、ならばと覗いてみることにした。
そこは「くらすわ(CLASUWA)」という洒落た店。調べてみると、かの養命酒酒造がプロデュースしている施設とのことで、土産物ショップ(やっぱり養命酒も売っていた)だけでなく2階にはレストラン、屋上には夏になればビアガーデンができるらしい。土産物は別にしても、なかなか魅力的だ。
一方、「八州」は店構えが立派な古式然とした蕎麦屋で、創業90年という老舗。11時30分過ぎに戻って入ってみると、まだ先客はおらず、我々が一番客。テーブル席もあるが、座敷が随分と広い。せっかくなので座敷の一番奥のテーブルに陣取る。
さっき「片倉館」でビールを呑んだので、ここは日本酒からスタート。メニューには信州、とりわけ上諏訪の地酒がずらり。やっぱり地酒にしようと「本金 太一・本醸造」(300ml、850円税込、以下同様)を注文。飽きの来ない普段着なお酒。
つまみになにを頼もうかと再びメニューに目を通せば、信州らしく、蜂の子(850円)があったので注文してみた。ご飯のおかずよりも酒の肴に合うような気がする。他に、うど酢味噌(500円)、わかさぎ天ぷら(650円)、天ぷら盛り合わせ(1,400円)、茄子の田楽(500円)、山吹の煮物(450円)、もつ煮(600円)も注文した。この店は、つまみが豊富なのでうれしい。
もちろんこれだけ頼むと酒も一つだけでは物足りない。追加で「真澄 純米吟醸あらばしり」(???円)を頼んだ。そして締めはざるそば(900円)。やや高めの印象だが、そもそも小食な我々は4人で2枚しか食べないので、それほど問題ではない。細打ちながらちゃんと腰があって、喉越しも軽い。老舗の貫禄を感じた。

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