個人的に、奥多摩で登ったことが無い山はもう殆ど無くなってきているが、そのうち数少ない山の一つが月夜見山だった。山の会では、15年も前に登っているが(その記録はこちら)、何故かそのときは参加できなかった。
今回は、藤倉からダイレクトに月夜見山を目指す山行をプラン。ところが様々なハプニングが発生し、再び月夜見山はお預けとなった。その余禄として、成り行きで、国の重要文化財である「旧小林家住宅」を見学することとなった。というか、藤倉バス停での貼紙を見るまで、ここに国の重要文化財があるなどとは知らなかったので、これ自体もハプニングと云えるかも知れない。
「旧小林家住宅」は標高750メートルの場所にある。一方、終点の藤倉バス停は標高480メートル、山登りをしないひとにはちょっとハードルが高い。そこで檜原村(?)は考え、観光客の送迎用にモノレールを作ってしまった。ただし予約制なので、我々のように気紛れ観光客は徒歩でやってくるしかない。舗装が行き届いているとは云え、かなりの急勾配の径なので、ひと汗かかされる。
管理人に色々お話を伺った。建物は、茅葺屋根などは葺き替えられていてかなり立派、それもそのはず総費用はなんと約4億円もかかったとのこと。葺き替え業者は京都から呼んだとのことだから、それなりに金は掛かるのだろう。炭焼きを生業としたためにこのような高地に住居があるとのこと。職住直結で便利だが、出来上がった炭の輸送や買い物は難儀したことだろう。
お茶をいただき、ほのぼののんびりしてしまったので、これから気合を入れ直して山に登るか、という感じに中々ならないが、流石にこのまま帰るには早過ぎる。ちょっと思案して、浅間尾根を登ってみることに切り替えた。

DSC00114

DSC00110

DSC00106

DSC00107

DSC00108

DSC00109

DSCF7223

DSC00111

DSC00113