「精進レークホテル」に泊まった翌朝、部屋から窓の外を見ると、山が薄っすら雪化粧。昨晩に寒冷前線が通過して降ったようだ。これは吉兆、これから急速に冬型になる筈。富士山は相変わらずガスの中だが、きっと姿を現すだろう。ちゃんと朝食を摂った後、予定通り8時過ぎに出発する。
女坂峠から王岳までは、細かいアップダウンを繰り返しながらじわじわと長い登りが続き、思ったより堪える(山の記録はこちら)。そうこうしているうちに、王岳の手前で予想通り富士山だけでなく、南アルプスも姿を見せた。
王岳から鍵掛峠までも地味に長い道のり。頭の中を空っぽにして黙々と辿る。峠から1時間も下れば林道に出て、あとは淡々と辿ると茅葺屋根が立ち並ぶ「いやしの里 根場」に到着。山から下りるとそのまま入ってしまいそうだが、実はここは入場有料(350円)。
いくつかある飲食店に入るにも先ず入場料が必要とあって、たかだか350円でも何となく二の足を踏んでしまう。で、施設の外にも何かしらあるだろうと、周りを巡ってとりあえずバス停へ。
気が付けば施設内も外にも、明らかに外国人、特に中国系の観光客ばかりいる。こんな寒い季節なのに、しかもこんな寒々しい処へ、海外からざわざわ観光に来るのだ、ちょっと理解し難い。富士山を目当てに来て、そのついでに他に行く場所も無いので、暇潰しにここへ来たような感じだろうか。 
日本人だったらこんな季節、雪見酒も温泉も無いこんな場所(悪気はありません)へ、あえて観光に来ることはしないと思う。
ともあれ、バスが来るまでちょっと時間があるので、何処かの店に入ってビールを呑もうと、うろうろすると「かぎかけ茶屋」という店があった。中に入ってさっそくビールを注文、呑んでいると隣のテーブルで、甘味を食っていた家族と思しき中国人観光客が、「なんで日本人はこんな寒い時期に、わざわざ冷たいビールなんか呑んでいるんだろう!」ってな顔をして、小生をじろりと見た。

女坂峠から王岳へ向かう途中にて
王岳山頂にて
鍵掛にて
鍵掛峠にて

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