何故か、いつも利用するスマラン~ジャカルタGA243便が欠航になったため、今回は1時間早いGA241便(スマラン15時25分発)に乗ることになった。昔はともかく、昨今のガルーダ・インドネシア航空にしては珍しい。機材(ボーイング737-800)の手配が上手くいかなかったのかも知れない。
おかげで、昼食を摂る時間が無かったので、アフマド・ヤニ空港のラウンジで軽く食べることになったのだが、それでもまだお腹に余裕はある。もうひと通りは食べたものの、今日のランチボックス(時間的にはランチでもディナーでも無い)にはどのパンが出てくるのかと、ちょっとだけ興味がある。
毎度のように離陸して15分ぐらいすると、ベルト着用サインが消えて俄かに賑やかになる。手渡されたボックスを開き、さっそくパンを齧ってみると、例の甘くないペーストが入ったバージョンだ。前回も感じたけれど、いったいこれはなんのペーストだろうか。明らかに野菜系ではないし、鶏肉でも魚でも無い。エビだろうか?それにしてはクセが無さ過ぎる。豆だろうか? なんだろう、なんだろうと思いながら齧っていたら、食べ切ってしまった。結局今回も判らず仕舞いだ。
GA241便も概ね70~80%ぐらいの搭乗率。隣は二人連れの若いローカル男子。どちらもずっとスマホを見ていた。こっちはタブレットで読書するとしよう。相変わらず惰性的に時代小説を読み続けている。今読んでいて、丁度今日で読み終わるのは、今は亡き葉室麟の「影ぞ恋しき」。「いのちなりけり」、「花や散るらん」に続く、いわゆる雨宮蔵人三部作の最終巻。前回に続き、この作品も忠臣蔵に絡めた内容。てっきり「花や散るらん」で完結していたと思っていた。しかし前作、前々作に負けず劣らず、グッとくるセリフが多い。察するに葉室麟は、「話さずとも、会わずとも友は友だ。生きておればそれでよい。」という最後のセリフを書きたいがために、この最終巻を書いたような気がする。ニクいなあ。

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