志賀高原の山歩きは初めてじゃないが、まだ志賀山には登ったことが無かった。今回は、四十八池湿原まで辿りついた後、女子連は「今日はもう山は十分、早いとこ温泉に浸かりたい」というご様子なので、独りで登ることになった。ここから先は、ヒトの気配はぐっと少なくなり、静寂に包まれる。
裏志賀山から見下ろすと、四十八池湿原はまさに箱庭のよう。志賀高原は地形が複雑、山の形も千差万別で様々な火山があり、そのおかげか大小の池がそこかしこに点在している。それが山歩きのいいアクセントになっていて、他では味わえない面白さがある。
めでたく志賀山にも登頂した後は、女子連に遅れること約1時間で、硯川へ下る。次のバスまで、まだ小1時間ある。当てにしていた「横手山レストハウス」は、残念ながら改修工事で休業中だ。「硯川ホテル」を覗いてみても、外来者にビールを呑ませてくれる雰囲気がなかったので、左様ならばと木戸池まで歩いてみることにする。途中、「平床」辺りで雲が切れて日が差すと、黄色く色付いた白樺林が浮かび上がって思わず足を止める。
およそ30分後、木戸池温泉ホテルに到着。フロントに居たオヤジ(もしかして支配人か、それとも宿の主か?)に、缶ビールの所在を聞くと、「あちらにあります」と指を刺す。汚れた靴で絨毯に上がるのは憚れたが、「構いませんよ」と心優しく了解を得たので、首尾よく缶ビール(300円)をゲット。外に出て木戸池を眺めながらグビっとやる。ちょいと肌寒いが、気分は最高。
木戸池温泉ホテルは源泉かけ流しの温泉宿。宿代も極めてリーズナブル。今回、志賀高原での宿を探している際、かなり迷ったのだが、バスの利便性を最優先したため、「ホテル白樺荘」にしたのだった。もし、奥志賀高原行きのバスが木戸池BS始発だったら、迷わずここに決めたと思う。それくらい、ここはいい感じである。

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