仕事帰りに、今日の夕食は久しぶりに「ポジョッ」(Pojok)にしてみようと、途中でタクシーを降ろして貰い、独りで店に入る。涼しいとは云わないが、ちっとも暑くない。これで蚊がいなければ申し分ないが、さすがにそうはいかない。
もう店の人にも、顔を覚えてもらっているかも知れない。今日も、客はそこそこ入っている。いつものように、注文は身振り手振りだけ。野菜の煮物と、鶏の煮物を頼んだ(つもり)。野菜は、たぶん空芯菜。鶏肉は、足の踝からちょっと上の部分のような骨付き肉が出てきた。ちょっとリアルな形状。日本では、このような部位を余り見ない気がする。でも味はしっかり染みていて美味い。
スープはいらない、と云ったつもりだったが、上手く伝わらず出てきた。出てきた以上、断るのもし難いのでそのままいただく。たぶん、せいぜい50円ぐらいのはずなので、別に腹も立たない。今日も、胡椒がたっぷり利いたスープで、いつもの様にニンジンとキャベツとトマトがザク切りで入っている。
ここはホテルに近いせいもあって、時々同僚達と顔を合わせることがある。今夜は他に3人やってきた。我々日本人以外にも、仕事帰りと思しきローカルの人たちも代わる代わるやってくる。大体バイクに乗ってくるが、もちろん車もいる。ふと道路に目をやると、今まさに車に乗った客が、「横断お助け人」の手を借りて道路に出ようとしていた。
ゆっくり食べても、せいぜい10分ぐらいでディナーは終わり。さて、離れたところの横断歩道までいくか(横断歩道が絶対安全とは限らない)、目の前の「横断お助けおじさん」に頼もうかとちょっと思案し、おじさんに頼むことにした。もう勝手は判っているので、おじさんにぴったりついてそろそろと渡る。首尾よく渡り切ったところで、IDR2,000(≒16円)を渡す。するとすかさずおじさんは、また道路の反対側に向かって渡っていく。まだ、同僚たちが飯を食っているのをちゃんと判っているはずだ。

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