上田で泊った翌日は途中、上州富岡に寄って、旧富岡製糸場を見学。前回、4年前に来た時に較べると、大雪で潰れていた建物はすっかり撤去されていて、長大な西置繭所が修理中だった。今日も暑いが、あちらこちらボランティアの人たちがいて、我々がやってくると特にお願いもしないのに、懇切丁寧に説明をしてくれる。
月曜なので来場者は少ないが、それでも団体客が結構やってきている。主に中高年の団体とどこかの学校の生徒達だ。富岡製糸場設立に携わったフランス人技術者フランソワ・ポール・ブリュナの伝記ビデオをたっぷり鑑賞して、だいぶ詳しくなった。もうここへ来ることはないかも知れない。それにしても今日は暑い。そういえば前回来たときも暑かった。何故か、そんな巡り合わせである。
すっかり喉が渇いたので、何処かでお茶したいところ。さっき駐車場からやってくる途中、小洒落たカフェがあった気がしたのでそちらに行ってみる。富岡には、路地裏に結構、店がある。旧富岡製糸場の正面から延びる、門前の参堂のような道、そのすぐ右側にその「カフェ・ドローム」があった。
店内には女性店員が二人。大正ロマンの頃のような、いわゆるメイド風の制服を着ている。エアコンは効いていないが、天井が高くて少しだけひんやりしている。訊けば、昔の長屋を改装した建物らしい。店内の装飾も調度品も、その雰囲気にマッチしたものを設えていて、なかなか凝った店だ。旧富岡製糸場の門前にある店らしく、奥ではシルク製小物を売っていた。
先客はいないので、好きなテーブルにつく。アイスコーヒーでもいいけど、もしメニューにあればビールがいいなと思っていたら、果たしてフランスビールが置いてあった。BGMはシャンソン。フランソワ・ポール・ブリュナに敬意を表しているのかも知れない。有難く、クロ-ネンブルク1664(600円)をいただく。すっと汗が引く感じ。まさに一服の清涼である。

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