「桐生簗」で鮎を堪能した後は、当初の予定通りに、風呂だ。桐生は古い街の証しとして、銭湯が5つもある。今回はそのうちの一つ、「三吉湯」に寄ってみることにして、呼んだタクシーに乗り込む。道中、広場ではノミの市のようなイベントをやっていた。
タクシーを降りると、「三吉湯」はノスタルジックな木造の洋館だった。我々も銭湯にはだいぶうるさくなってきたが、この手の銭湯は見たことがない。看板の文字が右から書かれているので、戦前の建物なのだろう。道の反対側は屋根がノコギリ式になっている木造の建物。おそらくこれは織物工場だったのだろう。現役だろうか。なんだかタイムスリップしたような場所である。わくわくして暖簾を潜る。
中は意外に現代風。なぜかテーブルがいくつかあるが、よく見ればここは食堂。「桐巨樹」という名前の食堂。つまり、銭湯に食堂がついている。さらに奥に、ちゃんと男湯、女湯の暖簾が下がった扉がある。番台は無いので、食堂のカウンターにいたおばちゃんに400円を支払って(石鹸も買って)男湯へ。
脱衣所はあまり広くない。結構、先客がいて、もう出てくる人もいる。風呂場には数人がいる。ほぼ全員、年金生活者と思われる。湯船の奥には典型的な富士山絵。なんだか新しい(あとで調べてみると、知る人ぞ知る銭湯絵師の中島盛夫氏が、つい4ヶ月前に公開制作したばかりだったようだ)。さっぱり汗を洗い流したら、なにげに湯船に足を突っ込むと、「あちっ!」とうっかり声が出そうになった。猛烈に熱い。とても身体を沈める勇気が起きず、足を突っ込んだだけで諦めた。おじいちゃん達は、顔色も変えず浸かっている。どうなっているのだろう。
さっさと上がり、食堂に戻る。カウンター内のおばちゃんに生ビールを頼む。ついで、料理も頼もうとしたら、おばちゃん曰く、あたしは留守番なのでビールしか出せないの、今日はイベントがあって、息子たちは露店をやっているので未だ帰ってこないの等々、説明を受けた。うー残念!

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