七夕は通常、梅雨のさなかだが、今年はもう梅雨明け後の盛夏。しかし、生憎天気はいまいちで、朝からシトシト雨が落ちていた。今日は、桐生の裏山に登って、その足で桐生簗にいってみよう(というよりも桐生簗への行き掛けの駄賃で、桐生の裏山に登っておこう)という趣向。
桐生の裏山とは鳴神山のこと。カッコウソウの群生地として有名であるが、今はもうすっかり季節外れ。この時期、山の中で花といえば、せいぜいリョウブぐらいだろう。でもそんなのはどうでもいい。
鳴神山には、西側に駒形登山口と、東側に大滝登山口があるが、我々は駒形登山口から登る予定。新桐生駅からタクシーに乗った際に、運転手に登山口の説明をしようとするが、運転手はわざわざ説明する必要は無い、地元の人間に任せておけ、的な訳知り顔で「大丈夫です」と云うので「ほんとかよ」と思いつつも任せてみたが、案の定、連れて行かれたのは大滝登山口だった。運転手は、鳴神山に登山口が二つあることを知らなかったようだ。
蒸し暑いが合羽を着て出発。沢沿いの道は意外にも悪路で、歩き難い。下の方は台風のせいだろうか、倒木が多かった。上部は岩ゴロゴロが峠直下まで続く。峠にリュックをデポして山頂を往復。ここも岩っぽい。山頂は予想通り眺めはなく、誰も居なかった。この先、桐生簗に下るまでの間、出遭ったのはトレイルランナーただひとり。それほど人気がない山なのか。
鳴神山から柄杓山(城山)までの間、眺めがいいところは一ヶ所だけだが、濃い緑に包まれてなかなかいい尾根歩きである。大形山の登り以外は、さして扱かれるところもない。主尾根から柄杓山までの間は少々踏み跡が薄いが、迷うほどではない。
柄杓山から下りて車道に出れば、桐生簗はもう指呼の距離。嬉々として勇んで行ってみると、先客はゼロ。いちおう桐生川の河川敷に設えているが、川面はちょっと遠い。我々が予約を入れなければ今日は休みだったのかも知れぬ。
でもそれはそれ。ここまでたっぷり汗を掻いた。汗が引かぬうちにさっそく生ビール(750円税込、以下同様)で乾杯。鮎料理は、背ごし(1,097円)、フライ(2尾1,097円)、塩焼き(1,097円)、田楽(1,097円)、押し寿司(3貫1,501円)にした。やっぱり塩焼き、最高。頭から尾鰭まで余さずいただく。田楽も美味い。押し寿司は簗で見かけるのは初めて。3貫分を4つに切って持ってきてくれた。これも美味い。やっぱり日本の夏は簗だ。何故皆さん、簗に来ないんだろうか。(山の記録はこちら)

20180707_135638

DSC09117

DSC09118

DSCF4212

DSC09113

DSCF4213

DSC09108

DSC09109

DSCF4214

DSC09110

DSC09111

DSC09112

DSC09114

DSC09115

DSC09116