ビールですっかりいい気持ちになった後、広河原山荘からふらふらとバス停へ向かうと、「野呂川広河原インフォメーションセンター」(こんな立派な建物、前回に来たときは無かった)の前で数人のおじさん集団に出くわす。明らかに登山者ではなく、何れも乗り合いタクシーの運転手のようである。
バスはさっき出たばっかり、次は2時間後だよと云われるので、うぇ、じゃあタクシーしかないじゃん、と呟き、甲府までいくら?と問えば、間髪を入れず「ひとり2,800円」との答えが返ってくる。バスでも2,050円かかるから、2時間弱待つくらいだったらまあよかろうと即断即決、契約成立。但し、甲府駅でなく何処か銭湯まで連れて行ってもらうこととした。
そのタクシー運転手がお勧めだったのが「喜久乃湯」だった。銭湯だが、お湯は温泉である。甲府には何故か、温泉銭湯が4軒もある。太宰治が近所に住んでいたことがあり(といっても、甲府で大人しくしていたのは数ヶ月だったようだ)、ここの銭湯に通っていたそうな。太宰は、我々の行く先々で待ち構えるように足跡を残している。
外観は鉄筋コンクリート造り風のやや味気ない姿。創業は昭和元年(1926年)とのことなので、建て替えているようだ。中へ入れば、いつもの銭湯らしい昭和レトロな雰囲気。番台で400円を支払って(石鹸も買って)、脱衣所へ。先客はいかにも常連さんが数人。
ここの湯船は銭湯らしからぬ形。風呂場のど真ん中にひょうたん型に切ってある。数人入っても全然問題ない大きさである。こちらはちょうどいい湯加減。奥にあった湯船は源泉のまま、27℃とのこと。ちょっとだけ浸かってすぐ出た。

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