二日目は日の出直後に庚申山荘を出発し、先ずは庚申山に登る。シャクナゲに覆われた山頂は眺望が利かないが、ちょっと西へ進むと、すっきりした山容の皇海山が望める。元々の山名だった笄(こうがい)山が皇開(こうかい)山となり、皇海山になったとのこと、たしかに笄の感じは伝わってくる。
ここからオロ山を経て沢入山までは、かなりワイルドで面白い。樹林帯は木を掴みながらの登下降があり、一方、笹原が所々現れると、複数のけものみちが入り乱れて我々を惑わせる。ヒトよりも四足動物の方が多い世界。
沢入山を過ぎると、尾根を東側からやってくるハイカーが急に増えてくる。やはり結構、人気なのだ。そのうちに昭文社の地図にも載りそうだ。尾根はすっきりしていて眺望も抜群、思いがけずアルペン的雰囲気も味わえるが、考えてみればこれは足尾銅山の鉱毒が為した結果。山火事の跡地で眺望を有難がるのと同じく皮肉な話、自然回復までの道のりはまだ遠そうである。
「孤高のブナ」の周りには、なんと林野庁による柵が設えてあって近づけない。今日は風が吹かないとジリジリ暑いので、ブナの下の日陰で休んでみたいと思っていたが叶わず。尾根の名前にもなっている中倉山で最後の眺望を楽しんだ後は、樹林帯を急下降。林道に出ても暫くは木々に覆われているが、そのうち炎天下を歩く羽目になる。
ほぼ1時間後、へろへろになりながらなんとか赤倉BSに到着。事前にストリートビューで確認した範囲では、近所には食堂はもちろん、酒屋も見当たらなかったが、どうやらBSの手前にある建物は店のようだ。見上げると遠慮がちに「池口商店」と薄っすら書いてある。
いわゆるよろずやかなと思ったら、店内に酒樽が置いてあるのを発見。おっ、酒屋なんだと思ったら、なおちゃんが「開いているよ」と云いつつ、横倒しになった網戸(店の方曰く、サル除けなのだそうな)をずらして中へ入り、次いで「ビールあるよ!」との報告。やったー!
ストリートビューでは、廃墟にしか見えなかったのかも知れぬ(失礼!)。ともあれ、思いがけずビールにありつくことが出来た。これぞまさに「地獄に仏」。日頃の行いの善さを自ら誉めつつ、缶ビールをグビっとやった。

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