「静かなる尾根歩き」(松浦隆康著、新ハイキング刊)が2005年に出版されて以来、その記録は我々も度々参考にさせてもらっているが、それでもまだトレースしたことが無いコースはたくさん残っている。今回は、その一つ、山ノ神尾根から六ッ石山を登ってみた。「静かなる尾根歩き」は結構、ハイグレードなコースをさり気なく書いていることがあるので、初心者には注意が必要(かの阿弥陀岳南稜しかり)。でも今回の山ノ神尾根はほぼ、紀行文のイメージ通りだったと云っていいだろう。困難さよりも、とにかく登り応えのある尾根である(山の記録はこちら)。
六ツ石山まで登った後は、水根に向かって激下り。下界に下りる手前、「青目立不動尊休み処」という幟が気になったが、皆、ビールを呑んだら歩きたくない様子なのでしぶしぶ見送る。それならば、水根まで下りたら小河内ダムの上まで登り返し、「奥多摩 水と緑のふれあい館」の2階にあるレストラン「カタクリの花」でビールを呑もうかと狙っていたが、水根BSでドンピシャのタイミングでバスがやってきた。ラッキーだけれども、残念な気持ちでバスに乗車。
終点の奥多摩駅で下車したら、やはり「もえぎの湯」は激混みだろうから「玉翠荘」へ向かう(前回はこちら)。フロントで750円を支払い、我々の人数構成を告げると、宿のご主人は「それならば今日は、男は地下4階に行って下さい」と仰る。いつもは男風呂が地下1階、女風呂が地下4階なのだが、今日は我々が男4人、女5人と女性の方が多い。地下1階の風呂の方がやや大きめなので、そのような特令が出た次第だ。
たしかに地下1階に較べると、地下4階の風呂はこじんまりしてはいる。しかし、なかなか良い風情だし、外の眺めもこちらの方が上だ。ところが行きはヨイヨイ、帰りはコワい。地下4階からロビーがある1階まで戻るのはなかなか難儀だ。ビールを呑んだ後で無くて良かったと、つくづく感じる。女風呂に入るのは一度だけで良い。

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