相老駅でわたらせ渓谷鐡道とお別れし、東武200系の特急「りょうもう40号」に乗り換える。「りょうもう40号」は、相老駅17時04分発で浅草駅には18時55分着。所要時間は1時間45分と、一杯やるには十分な時間。距離は111.6kmあるので、平均速度は60.3km/時ということになる。これが速いのか遅いのか。
西武特急「レッドアロー号」と比較すると、西武秩父から東武池袋駅まで、所要時間は1時間22分で距離が76.8kmなので、平均速度は56km/時と、「りょうもう」に軍配が上がる。一方、小田急ロマンスカーの場合は、箱根湯本から新宿まで所要時間は1時間34分、距離88.6kmで、平均速度が55.4km/時と、これは「レッドアロー」とほぼ同じ。
ということは、相老から館林まで単線区間なのにも拘らず、「りょうもう」は意外に速いということになる。ちなみに東武日光~東武浅草間の「スペーシア」がどうかと云えば、所要時間1時間49分で距離135.5kmだから、平均速度74.6km/時と、ダントツに速い。
ともあれ東武特急が速いことは判ったが、どうしてこんなに速く走れるのだろう。勿論判らないが、想像するに東武はかなり特急を優先させ、普通や準急は虐げられているような気がする。それはまた別の機会に検証してみたいところ。
もうひとつ、なんでそんなに速く走ろうと考えたかだが、これも色々理由がありそうで、例えば1時間40分台に拘ってみたというのはどうだろう。大抵の客は速いに越したことは無いが、「これ以上座っていたくない」という限界もあると思う。個人的には上限は4時間ぐらい(東海道山陽新幹線でいえば、東京から広島ぐらい)が限界だが、なかには2時間も座ってられない、って客もいるはず。最低2時間は切りたいが、箱根の1時間34分になるべく近付けたいとの願いから、1時間40分台を目標にしたのでは、という勝手な見方ができそうだ。
ちなみに小生は呑み鉄の端くれなので、1時間40分台は申し分ない時間。もっと長くても問題ないが、これが広島までとなると呑んで昼寝してもまだ着かない時間なので、やや退屈である。その意味では、関東近郊の私鉄特急はどれも、呑み鉄にはうってつけの所要時間なのかも知れない。

DSC07996

DSC07997

DSC07998

DSC07999

DSC08000

DSC08001