電車やバスはもちろん、自家用車に乗っているときだって、春夏秋冬、窓は閉め切ってエアコンにお任せというのが当たり前になった世の中。真夏や真冬に窓を閉めるのは致し方ないが、春や秋は如何なものかと思わないでも無い。
しかし今はエアコン万能時代、エアコン無しには都市は機能しない。特に東南アジアはそうだ。シンガポールが経済発展したのは、リー・クァン・ユーのおかげではなく、エアコンのおかげという云い方もできる。日本だって、エアコンが無かったら夏季のGDPは著しく下がるに違いない。今更、団扇と扇風機の時代には戻れない。
自分もそんなエアコン社会にどっぷりと浸かっているせいか(我が家で、エアコンを点けるかどうかは猫次第)、風を感じることが少なくなってきたと思う。風を感じに山に登る、というのは強ち云いすぎでもない。昨今、わたらせ渓谷鐡道に限らず、トロッコ列車が流行りなのは、そんな風に飢えた者がやってくるせいかも知れない。
と云う訳で、また今年もトロッコわっしー号に乗ろうと、わたらせ渓谷鐡道にやってきた。いつもは疎らな客席だが、今日は何処かのツアー団体が乗り込んでいたようで、ほぼボックス席は埋まった状態。神戸駅から乗車した客は我々だけ。ツアー客が来るか来ないかは、鉄道線の売り上げにも大きく影響するようだ。
走りだすと、トロッコわっしー号は意外と速い。神戸駅から相老駅まで45分、あっという間である。でも、今年も薫風を感じることが出来た。またそのうちに、次回は何処の山から下りて来ようかと地図を睨むことになるだろう。

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