ここ数年、この時期は野州の山々を彩るアカヤシオやシロヤシオを愛でる山旅が続いている。これらの花木は、奥多摩の都県境尾根付近や西丹沢の檜洞丸周辺でも見られるが、上州や野州はひと山まるごとその花で染まるイメージで、規模においては奥多摩や西丹沢はやや引けを取る。
今年は、三境山から白浜山まで巡って、アカヤシオを堪能した。三境トンネル登山口でタクシーを降りたあとは、「サンレイク草木」まで誰ひとり逢わず仕舞。隣りの根本山は、さぞかし中高年で賑わったことだろうと思うが、我々は静かなる尾根歩きで、アカヤシオをひとりじめできた(山の記録はこちら)。
白浜山からは尾根を南に辿り、952m峰からは西へ延びる尾根を下ろうかと思ったが、急がば回れかなと安直に林道をチョイス。しかし、やけに遠回りだし日差しが暑いし、選択は間違ったような気がする。それでも1時間半ほど我慢すれば、「サンレイク草木」に到着。
ここはいわゆる国民宿舎。個人的には国民宿舎の利用はそれほどではなく(東京、神奈川、山梨には無いせいか)、最近でも北海道・トムラウシ山麓の「東大雪荘」(記録は、こちらこちら)と燕岳山麓の有明荘ぐらいか。何れにしても、国民宿舎は一軒屋かそれに近いようなケースで、貴重な場所に建っていることが多い気がする。
「サンレイク草木」もそんな宿で、ここで立ち寄り湯(500円)が出来るのはとても有り難い。風呂場の大きさはそれなりだが、まだ時間が早いせいか利用者が僅かなのでとても広々感じる。風呂から上がったら、ロビーにある自動販売機で缶ビールをゲット。いくつか並んでいるソファーには、所在なさげに居眠りしている(なかには横になっている)中高年宿泊客が屯しているが、そこを分け入ってプシューっとやる。
この宿に泊まって、袈裟丸山のアカヤシオを見に行く客もいるようだ。今度ここへ来る時にはそれをやってみたい。

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