タダ酒蔵元巡り4軒目は、伊東酒造。「酒ぬのや本金」から甲州街道を隔てて反対側。この酒造が造る酒には「横笛」という名がつけられており、その由来がHPに載っている。この酒造の初代店主は随分と古典に親しんだ方のようだ。小生も「平家物語」は読んだことはあるはずだが、「横笛」の話は全く覚えていない(読んだのは、吉川英治の「新・平家物語」だったか。すると「横笛」は登場しない?)。
創業は昭和33年と云うから、なんと俺達と同年代だ。しかし、創業100年や200年がざらの造り酒屋としては、まだ駆け出しの部類だろう。ちなみに100年超えの老舗企業は、日本全国で10万社以上もあるそうで、これは世界的に見ても稀らしい。一方、4千年の歴史がある中国でも100年超えは数社しかなく、韓国ではなんと1社も無いそうだから、国によって企業に対する考え方が随分違うのだ。閑話休題。
店内は結構広いが、ここにはまだ、5つの酒蔵巡りクーポン客の集団が押し寄せておらず、落ち着いて試飲させてもらった。まずは「横笛ふな口無濾過 初つくり」(1,428円税別/720ml)を呑ませてもらう。口に含むと、なんとも華やかな香り。もう一杯いただいたのは「純米酒 冬穂の香」(1,266円税別/720ml)。こちらは濃醇、旨味と酸味のバランスが程良い。結局、この季節らしくて一番華やかな香りを感じた「初つくり」を買うことにした。
「真澄」の宮坂醸造は、伊東酒造からちょっと離れているし(と云っても350m程に過ぎないが、少々酒が回ってきたし)、「真澄」は何処でも呑めるので、とりあえずここでタダ酒蔵元巡りは打ち切りとした。それにしてもこの4軒の酒蔵巡りは収穫だった。酒と関係ない土産物を売っていたり、カフェが併設されている店だって悪くは無いが、唯、自らが醸した酒だけを売る姿勢に好感が持てる。また、長野の何処かの山に登ったら、このような小さな酒蔵巡りをやるとしよう。

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