タダ呑み酒蔵巡り3軒目は、「麗人酒造」から数十メートル離れたところにある「酒ぬのや本金」。ここの酒も、呑んだことも聞いたことも無かった。こちら「酒ぬのや本金」の創業は宝暦6年(西暦1756年)と、上諏訪では一番古いらしい。
現在は9代目。生産量は100石(1升瓶で1万本)強と、規模としてはかなり小さめなので、ここ諏訪地方以外では手に入り難いのは間違いない。でも考えてみれば、長野県にある造り酒屋は、全国的に見てもこのような小規模店が多いと思う。その分、その地域に密着しているのだろう。
「酒ぬのや本金」とは変わった屋号だが、創建当初は志茂布屋(しもぬのや)だったそうで(「しもぬの」の意味も判りませんが)、その後、酒布屋に変えたらしい。
建物の外観は、古い宿場町には必ずあるような町屋そのもの風情である。杉玉や酒樽が表に飾っていないと、ここが造り酒屋だとは気付かないかも知れない。格子戸を開いて中へ入ると、「麗人酒造」と同様に、蔵巡り1,800円クーポン持参客がかなり群がっていて、我々タダ酒組が試飲させてもらうのに、やや気後れする状況。
それでも恐る恐る試飲を申し出ると、女性店員(たぶん若女将)が「からくち太一」を小さな猪口に注いでくれる。確かに辛い。この頃はとんとお目にかからないほどだが、旨味も酸味も感じられる。武骨な感じの酒である。
店内では何故か、「御湖鶴」の話題で盛り上がっていた(例えば、信濃毎日新聞のweb記事はこちら)。他にも色々な種類の酒瓶が並んでいたが、話に水を差すのに気が引けて、これ以上の試飲の申し出は憚った。

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