三峰口駅前の蕎麦屋「福島屋」で一寸まったりできた後、14時57分発の各停電車に乗るため改札口を入る。2番ホームに停まっていたのは、3両編成の7000系だった。秩父鉄道を時々利用する小生としては、すっかり馴染んでいる車両だが、この7000系は、かつて東急8500系として田園都市線に使われていた車両である。日頃殆ど東急を利用しない小生にとっては、そう云われればそうかな、ぐらいの感じだ。先頭車の塗装色と、扉にドア開閉ボタンが付いているところが、東急時代との大きな違いだろうか。
乗客は各車両の数人ずつ程度、御花畑駅までの途中で乗ってきた乗客も殆どいない。さっそく取り出した日本酒は、神奈川県海老名市にある泉橋酒造の「黒とんぼ・生酛純米酒」。以前、「夏ヤゴ」を呑んだことがある。「黒とんぼ」を口に含むと、生酛らしい複雑さは感じるものの、意外と爽やかだ。これほど口当たりが良い生酛も珍しいかも知れない。
御花畑までの途中駅は、白久、武州日野、武州中川、浦山口、影森の5つ。白久駅は駅前にあった酒屋(店名失念)が廃業したかどうか判らないままだ。もしそうだとすると、白久に下りて来るインセンティブが全く働かない。
武州日野駅も状況は似ているが、ちょっと離れたところにあるカフェ「ポルカドッツ和我家」が気になっているので確認したいところ。武州中川駅は白久駅と同様、酒屋の「櫻井太伝治商店」が開いているかどうかが全て。浦山口駅も、かつてあったコンビニがいつのまにか無くなったので魅力に欠ける。しかしここのトイレの外観が、何故かルネ・マグリットの「光の帝国」を連想させるので、偶には見てみたくなる。
影森駅は山に関係が無いので乗降することはないが、このちゃん曰く、ここから武甲山に登ったことがあると。それはたぶん、まだ武甲山があれほど痛々しく削られてはおらず、山頂ももう少し北の場所にあって、そこから西へ延びる尾根を利用できた頃のことだと思う。このちゃんの岩石採取はそんな時代から始まったらしい。

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