熱海の帰りは、久しぶりにひとり新幹線。座ったら昨日の残り酒を取り出し、さっそくちびちびやる。景色を眺めながら、といきたいところだが、新幹線は熱海を発車すると、すぐにトンネルに入ってしまう。もうちょっと海岸線を走って欲しいが、この辺りは山が海に迫っているのでそうはいかない。
今回登った玄岳は、たかだか標高798.5mだと甘く見ていたが、地図を確認する限り登山口の標高は約200m、正味600mを登ったことになる。つまり、標高599.3mの高尾山よりはワンランク上、テキサスの田舎町で怠惰な生活をして来た者には、なかなかに手強いのだ(高尾山も、登山口は標高約200mで奇しくも同じ)。
その国土地理院地図を見ていて気が付いたことだが、玄岳の標高は地図では798.5mだが、山頂にあった標識では何故か799.2mだった(こちらがその証拠)。この手の話は良くある感じ(≒最高点に三角点があるとは限らない)とは云え、799.2mという数字の出処が些か気になる。天下御免の国土地理院に対抗して、あえてわずか70cm高い数字を出した熱海市(もしかして函南町?)はどういう根拠、どういう意図だろうか。
穏やかに見える玄岳を実際に登ってみると、確かに西側は裾野が広がっているのに対して、東側の方がかなり険しくなっている感じ。何故だろうか。ググってみると果たして、かつては「多賀火山」と云う名の成層火山の東側が浸食され(波のせい、それとも山崩れ?)、玄岳はその成れの果てらしい。
ついでに調べれば、伊豆半島が本州にぶつかった頃、先ず「多賀火山」より南の「宇佐美火山」(約90万年前~)が最初に生まれ、次に「多賀火山」(約70万年前~)、その次に、北隣りの「湯河原火山」(約40万年前~)が出来、その次が更に北にある現在の火山「箱根山」というふうに、南北に連なって火山が出来たらしい。最初の3つは何れも成層火山だったらしいが、今は全く見る影もない。
その流れでいくと、そのうち箱根の更に北、不老山辺りに新たな火山が出来ても可笑しくない。なかなかリアルタイムで山が出来るのを見ることは無いので(最近の西之島噴火はちょっと興奮した)、予想される災害のことを考えれば甚だ不謹慎かもしれないが、つい期待してしまうのだ。

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