「マーケット・カフェ」でまったりしたあと、午前11時過ぎにセントルイス大聖堂前の広場まで戻ると、大道芸を眺めているアラフォー同行者と出会う。だいたい、観光客の行動パターンは決まっているのだ。まだ時間は早いが、待ち合わせのレストランに行ってみようということで合意。
「ガンボ・ショップ(Gumbo Shop)」という、ずいぶんストレートな名前のレストランは、既に開いていてかなりの混雑ぶりだ。道に面した入り口を抜け、狭くて暗い通路を抜けた先に中庭があり、店はそこに面している。なんとなくパリやローマでもありそうな店構え。たしかにフレンチ・クォーターは、こういったヨーロッパの古い都市の雰囲気が感じられて、アメリカの中では異質な空間のように思われる。
この店のランチは、基本的に予約を受け付けず、しかも全員が揃わないと入れてくれないシステム。アラサー同行者もやってきて3人は揃ったのだが、時間になってもアラフィー同行者は現れない。その後、暫し気を揉んだが、ようやく4人が揃い、入店を許される。
さっそく注文だが、今日はこれからヒューストンまで運転があるのでアルコールは自粛。小生も、つきあう。料理はというと、昼になっても、アラフィー同行者とアラサー同行者は絶不調の様子。何も注文したくない、という。アラフォー同行者も、ガンボ以外、特にいらないという。まじですか。結局、ガンボを人数分頼んだだけ。おやおや。それじゃあと小生が頼んだのは、「クレオール・コンビネーション・プラッター」(CREOLE COMBINATION PLATTER、$14.99)という盛り合わせ。
どうやらクレオールというのは、フランス由来の地方料理文化の総称であると共に、料理名でもあるようだ。小生の注文した「クレオール」は、「煮込み」という意味。つまり「エビの煮込み」を中心に、「ジャンバラヤ」と「ベイクドビーンズ」を組み合わせたもの。人が喰っているのを見ていると、喰いたくなるのは人の常、アラサー同行者、アラフォー同行者だけでなく、何も喰いたくないと云っていたアラフィー同行者も、スプーンを伸ばして小生が注文のプレートを喰う。美味い、美味い、などと云う。結局、ワンプレートを4人でシェアしたことになった。このプラッターはひとりで喰うには重いが、4等分するとさすがに物足りない。結局、Po Boyも喰えず、何だか最後まで食事的には不完全燃焼。
しかし、ニューオーリンズはヒューストンや、ましてやベイタウンと違い、街の佇まいが良い。居るだけで良い気分に浸れる。半分は嫌々来た感じだったが、連れてきて貰って佳かったと、アラフィー同行者にはひそかに感謝している。

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Gumbo ShopのHP: こちら