基本的に、クラシックな木造旅館が好きである。それはカミさんも同じなので都合が良い。木造三階建てなどは、見ただけで痺れる。これまでにもいくつかその手の旅館を訪れたが(最近では箱根・小涌谷温泉の三河屋旅館)、未だ泊まったことがないが気になる旅館がいくつも残っていて、ここ、四万温泉の「積善館」もそのうちの一つだった。ここの本館は、なんと元禄四年(1691年)の建築という。
昨今は、「千と千尋の神隠し」に出て来る油屋のモデルの一つとして認知されたようで(でも小生に云わせれば、宿の入り口にある、赤い欄干の橋だけが何となくそれっぽいというだけで、建物は「油屋」を連想させるようなところはない)、単に建物を見物に来る客が結構目立つ。
ところで、海外からの旅行客にとって、日本旅館はハードルが高いらしい(そんなニュースがこちら)。曰く、長期滞在に不向き、ファミリー層に不向き、ルームサービスが不十分、「夜のエンターテインメント」がない、老朽化が目立つところもある、云々。我々にとってはまことに結構なことである。今後も、海外旅行客に不便であり続けてほしい、勿論、潰れない程度に。
ここ積善館も、典型的な日本旅館のせいか、それともかなりの山奥にあるせいか、海外からの宿泊客は少ない。食堂でそれらしき夫婦一組を見掛けただけだ。本館は一般的な旅館と違って、湯治宿の雰囲気を保っていて、部屋までの案内はしないとか、布団の上げ下ろしはセルフなど、サービスは必要最低限。そのため料金も1泊2食付きで7,500円と、かなりリーズナブルになっている。料理だって十分だ。尤も、これは「本館」に限った話で、山の斜面に沿って「山荘」、「佳松亭」と別棟の建物が連なっていて、「佳松亭」では2万円は下らないらしい。さぞかし料理はそれなりに豪華だろうが、そもそも小生はそんなに量はいらないし、建物も鉄筋コンクリート造なので風情はだいぶ異なる(風呂は奇麗だった)。
本館の佇まいはまったく申し分なしだが、我々の客室あたりは一部、コンクリート造りとなっている
のが少々残念。新耐震基準への対応を余儀なくされたのかも知れぬ。一方、本館の一階にある「元禄の湯」は極めてレトロで、これだけでも来た甲斐がある。出来れば何日か湯治してみたい。

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積善館のHP: こちら