日光の山に登るとき、決まって利用するタクシー運転手の横山さんは、話の種として、神橋の前を通るときにいつもこの修繕費用に幾らかかったのかを客に尋ねる。思い描いた数字に、さらにゼロを一つつけると正しい額になる、と仰る。なおちゃんも小生も常連なので、最早我々に同じ質問はしないが、今回は和尚も居たので嬉しそうに質問していた。正解は8億円。たしかに高いけど、世界遺産が8千万円じゃちょっと安過ぎる気もする。
「やしおの湯」で温まったあと、横山さんの車で東武日光駅前へ移動。駅に近い「米源」という酒屋で降ろしてもらう。ここは造り酒屋ではなく(かつてはそうだったらしい)、普通に地元の酒屋なのだが、地酒が無料試飲が出来るという有り難い店。
女将さんと思しき店のひとが出てきた。さっそく、「きざけ日光誉」、「純米吟醸東遊」、「柏盛生原酒」と、端から試飲させてもらう。女将さんは、接客に出てきた割りには無口で、酒の説明は一切なし。尤も、試飲している最中にくだくだ説明されるのも有り難迷惑。無口な女将の方が、利き酒の集中できる。
ひと通り呑んだ結果、「柏盛生原酒」が一番口に合う感じだったが、ちらりと値札を見ると四合瓶で3,250円と、ちとお高い。すると「柏盛原酒」の方が1,800円となっていたのが目に入り、「これも試飲させて下さい」と頼むと、「柏盛生原酒」に較べやや世間ずれした口当たりだが味はまずまず。これでも良さそうだと思い、「こっちをください」と云うと、やっと「1,800円です」としゃべった。
「米源」を出た後、皆さん思い思いに駅前の土産物屋を物色。小生の食指はもう動かないが、ふと見ると、いつのまにか和尚が「さかえや」の前で、ベンチに座ってお茶を飲みながらゆばまんじゅうを喰っていた。

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