カミさんと、普段使いの寿司屋「喜悦家」で待ち合わせ。普段使いと云っても、年に2、3回ぐらいしか入らないが、一応常連の顔をしていられる数少ない店。小生はカミさんとしか来ることはないが、カミさんは市内に何かと知人が多いため来る機会は多く、小生よりも上客である。
今日は先客は無く、大将も女将も手持無沙汰だったようだ。いつものように、カウンターの右端に着席。いつものように、生ビールをもらう。会社帰りのこの一杯が、オンとオフの境界。ビールの後は日本酒(冷酒)をもらう。付き出しは、ウドとホタルイカの酢味噌和え。おー、春。
いつものように、刺身をもらい、焼き魚をもらうことにする。刺身は、小肌、赤貝、鰯をチョイス。小生はひかりもの全般、好きだがとりわけ小肌に目が無い。新子の方がもっと好きなのだが、まだ時期ではない。一方、カミさんはマグロ好き。今日の焼き魚は、カンパチのカマ。煮方、焼方は女将さんの担当。
カマを喰う時にいつも思い出すのは、まだ駆け出しさらりーまんの頃。先輩方に連れられて入った店でカマを喰っていたら、カウンターの奥から見ていた板長に「そんな上品に喰ってちゃ魚が可哀想だ。もっとバラバラにして喰え。骨は残らずしゃぶれ。」と叱られた。それ以来、「バラバラにして」、骨はしゃぶることを実践している。実際、そうやって喰った方がはるかに多くの身を喰うことが出来、かつ、はるかに美味いのだ。
概ねカマを平らげたところで、握ってもらう。この店に来始めた頃は最初からお好みで握ってもらったのだが、大将に「先ずはセットを1人前たべてから、足りないものをお好みで注文した方が経済的ですよ」と教えて貰い(確かにその通りだ)、そのアドバイス以降、そうしている。今回も、小肌や穴子は、お好みで頼むことにした。客は、店に教えられ成長するのだ。

20170330_190030

20170330_190233

20170330_192253

20170330_195213